内田樹のレビュー一覧

  • 僕たちの居場所論

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    3人の対談として読むので軽くていい。
    会話の中で流れついていくいろいろな話題が面白い。
    以下印象に残ったことなど。
    ・グローバルという視点の元に、均一の基準で比べられる大学。
    個性や理念は問題にされず、
    数値化できるもので誰にでもわかるようにならされる。
    結果、ランクの低い大学を淘汰し、補助金を分配する対象を減らしていく。
    教えることがこんなに見下されているってなんだろうか。
    ・先生と言うのは誰にでもできるもの、という内田さんの言葉が印象的。
    能力のある人にしかできないものだったら、
    該当者がいないときに、子供は生きていくすべを学ぶことができず
    その集団は一代で滅んでしまう。
    ・自分の中の演算

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    2017年12月31日
  • 聖地巡礼 コンティニュード 【電子限定 写真カラー版】

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    今回は対馬。いつものようにGoogleEarthで見ながら
    読み進めましたが、対馬はなかなかGoogleでも補足
    されていな部分が多く・・・ちょっと残念。
    今回は、日本の古層と神話の始まり。日本と海外のインターフェースというのがキーワード。
    表紙の和多都美神社の海の鳥居がとても素敵な写真です。
    日本の原風景というか、古風景がそこにあるのだろうと
    思いました。
    なかなか行けないところではありますが

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    2017年10月10日
  • 武道的思考

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    まず驚いたのは、著者の内田樹氏は合気道6段だということ。
    ずっと社会学系の教授だと思っていたのでかなりびっくりしました。

    著者の考える武道の目的は、「生き延びること」だといいます。

    それは単に戦場でだけという話ではなく、生活全般の話としてとらえられております。

    例えば、江戸時代の武士は、余計なリスクを負わないために用事のないところへは出かけなかったそうです。

    また、歴戦の戦士であった東郷平八郎は、「わずかな兆候から次に起こりそうなことを予見する能力」に秀でていたそうで、目の前の道に荷馬がいるのを見て道の反対側によけて通ったといいます。

    それを見とがめた同僚が、「武人が馬を恐れて道を避

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    2017年10月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    もうこういった言説にほとんど共感を感じなくなってしまったなー。「現状は危機的だ」「政府はこんなにあくどい」みたいなのって、「ほんとにそうなの?それを示す証拠は?」とまず思ってしまう。

    まあ内田センセイの七色のロジックを楽しめるという点では面白い。

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    2017年09月08日
  • 街場のメディア論

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    大学での講義内容を本に起こしたもの。
    ものの見方や考えかたの新たな面を感じられた。
    「今遭遇している前代未聞の事態を「自分宛の贈り物」だと思いなして、にこやかに、かつあふれるほどの好奇心を以てそれを迎え入れることのできる人間だけが、危機をいきのびることができる。」今の私が求めていた考え方を、享受いただきました。

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    2020年02月26日
  • 大人のいない国

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    大人のいない国

    内田樹22冊目(鷲田清一との共著)
    ・教養についての考察が面白かった。なぜ自分はこのことを知らずにきたのか、知ることを拒んできたのかという、自分の無知の構造に目を向けられた瞬間に教養が起動するということや、教養とは自分のわかっていないことについてわかるということということがうなずけた。自分の経験から照らしてみても、さらに、この人ならこのことについて知っているかもしれないという風なセンサーが働いて、お願いできれば、たいていのことは何とかなるとも思う。
    ・人がそのかけがえのなさに気づかず、ないがしろにしているものに対して注意を促して、その隠された価値を再認識させる言葉の働きを「祝

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    2017年09月09日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    社会学、文学、心理学など多方面にわたる身近な問題を、筆者の見解を加えて綴られたエッセイ集。
    大学教授をされているという職業柄、実際に学生と触れ合われているようで、そうしたジェネレーションギャップに関するエピソードも面白い。
    なかでも『待つことの功徳』は、興味深い。携帯電話のせいで失われつつある「待つ」ことを美風とまで言い高めた筆者の視点は共感しないでもない。
    古(いにしえ)の人々が「待つ」という行為をどのようにとらえていたか、百人一首からの引用も味わい深い。

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    2017年08月27日
  • 日本戦後史論

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    戦後日本の政治的論考を、ウチダ先生と『永続敗戦論』の白井聡先生が対談形式で行った、非常に刺激的な本。近年表面化している様々な政治的な問題は、ここ何年かの文脈で読もうとすると誤読してしまい、きちんと1945年(あるいは、それよりももっと昔)から丁寧に経過を追って読んでいかないと読み解くことは難しいのでは、ということを本書を読むと痛感させられる。戦後史の「語られていない部分」をきちんと正視しないと、真の意味での対米自立は難しいのではないか、と思ってしまうのです。

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    2017年08月18日
  • 教えて! 校長先生 「才色兼備」が育つ神戸女学院の教え

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    学校ごとにこういう教育方針をもっているんだ、というのが分かり、他の私立学校の方針なども見ていきたいと思えるようになった本。

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    2017年07月01日
  • 修業論

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    戦はいつはじまるか判らない。
    つまり、その瞬間に最大のパフォーマンスを発揮できるようにするのが日々の稽古であり修行である。
    故に「次の○○大会を目標に頑張る…」などというのは、余り賢い発想とは言えない。

    とにかく生き延びること。
    それ以外の、例えば競争相手やタイムなどは全然取るに足らないモノである。

    その生涯を通して走り続けるところに意義がある。
    鉄人レースの醍醐味もそこにある。

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    2017年06月24日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    日本の株式会社化は今も着々と進んでいる。
    「選択と集中」というプロパガンダに煽られ、私たちは次々と国に大事な物を手渡している。

    その結果がどうなるのか、私は今から非常に楽しみにしている。

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    2017年06月25日
  • 街場の五輪論

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    2020年のオリンピックが東京で開催されることが決定されて以降、反対意見がほとんど聞かれなくなったという言論状況そのものについて問題提起をおこなった鼎談です。

    元来近い立場にある三人の座談会なので、おたがいの意見を戦わせるような場面もなく、緊張感に欠けるのはいたしかたないのかもしれませんが、語られている内容そのものには賛同できることが多く、著者たちの発言に膝を打ちながら読みました。

    もっとも、いくつか違和感をおぼえるところがあったのも事実です。私自身は、内田がさまざまな著作で展開している身体論や、『日本辺境論』(新潮選書)で語られているこの国についての言説には、すこし危ういところがあるので

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    2017年06月21日
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    内田センセーの第五章の身体性の回復についてだけはオモロかった。
    ※つまりあとはいつものお話なので…/(^^ゞ

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    2017年06月19日
  • 武道的思考

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    その中から気になった箇所を無作為に…

    ★武道は伝統文化であるという人は、明治以降私達が本来の武道というものをどのように破壊してきたのかの歴程を確認するという恥辱的な作業からまず始めなければならないだろう。

    ★日本の武道史上最大の失敗は、生き残るための政治的工作をしたことではなく、政治的工作をしたことを隠蔽したことである。

    ★本来、先人達が発明工夫した身体技法というのは、「他者との共生」を「生き延びるための必至の技術」として骨肉化することで向上するように構造化されている。
    ゲーム性の強いスポーツの場合はそれが前景化しにくいだけだ。

    ★あらゆる人間的営為を悉く数値化・定量化し、それを格付け

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    2017年06月21日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    これからを生きていく人へ贈るメッセージ。

    日本の現状に危機感を抱いた内田樹が,中高生へとメッセージを送るために様々な人へ文章を書いてくれるよう依頼をした。統一感はあるような,ないような。しかし,皆,日本の現状に(というか,現政権に)危機感を覚えている人たちである。出版されたのは2016年7月なので,書かれたのはその少し前とすると,その後,イギリスEU離脱が国民投票で決まり,トランプ大統領が誕生し,また日本は重要法案を急いで通そうとしている。危機は加速しているのでは。

    戦後の,戦後すぐの平和主義がそろそろ機能しなくなっている,そう感じる。軍隊を持たない,平和を守る国でありたい,でも,他国に攻

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    2017年05月28日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    日本辺境論がでた頃衝撃を受け、内田先生の著作物は全部読んでやろうというくらいの勢いで読んでいた。が、余りにその出版数が多く、中身が薄くなってないか心配になり、最近ご無沙汰していた。

    本書を読み、改めて先生の感性、物の考え方には同意するところも多かった。日本の政治状況に対する捉え方など秀逸で、十年一日の如く、改革、改革と叫んでいる人が多いが、本当に必要な改革なのか考えたほうがいい。先生もおしゃっているように、三等国でも暖かい社会の方が絶対にいいと思う。今の状況は、本書が書かれている時点よりもっと悪くなっていて、不寛容な社会が進行している気がする。弱いものいじめや、正論を押し通すのは、もうやめに

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    2017年02月19日
  • 修業論

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    『下流志向』(講談社文庫)や『先生はえらい』(ちくまプリマ―新書)と同じテーマを扱った本ですが、それらの本が既存の知性への批判が中心だったのに対し、本書では既存の知性に代わる身体に根差した知性のありようを「修業」という言葉によって直接的に論じているような印象を受けます。

    書き下ろしではなく、著者がこれまでに発表した4編の論考をまとめた本です。とくに「修業論―合気道私見」と題された最初の論考がもっとも著者の思想がまとまって提出されているように思います。

    なるほどとうならされるところも多かったのですが、やはり「身体の知」を批判原理としてではなく、直接的なものとして語ることには危うさを感じてしま

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    2016年11月24日
  • 僕たちの居場所論

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    個性的な三人の鼎談本。
    四方山話でまとまりがないが、ところどころにハッとしたり納得したりする箇所がある。あまり構えないで雑談を聞く感じで読む本だと思う。
    個人的には第3章の世界情勢の話などが面白かった。

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    2016年11月05日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    目もくらむようなスーパー秀才エリートだった人たちが、声をそろえてもはや反対することができない空気があったと言っている。ドイツ語で日記を書けるような、言葉を自由自在にあやつることができるエリートたちが、一億人の運命を左右するような決めごとを、最後には言葉でなく空気を読んで身を委ねたと語っている。

    福島の原発事故直後の危機を回避するための政府首脳の重大会議、40年以上も続いた政府の憲法解釈を内閣の形式的合議だけで大きく変えてしまった経緯、いずれも議事録が残っていない。それが僕たちの国の致命的な欠陥だ。これはもう病気と呼んでもさしつかえないと思う。かつて有名な政治学者はこれを壮大なる無責任体制と呼

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    2016年10月11日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    東大の教育学の佐藤学先生が、小学校の教育現場で「自分の意見をはっきり言いましょう」ということを原理原則にしているけれども、これはおかしい、ということを言われていました。小学校の低学年の子が、自分の思いとか意見とかをはっきりした言葉で言えるはずがない。言葉に詰まってしまうとか、あるいは複雑な感情だったら語彙が追いつかないから黙ってしまうというのが小学生中学生にとっての「当たり前」なわけであって。ほんとうに感受性があって言葉を大切に扱う子は、口ごもって「シャイ」になるはずだって佐藤先生は言うんです。(内田)(p.52)

    1997年に神戸の酒鬼薔薇事件が起こってから、「男の子は産みたくない」という

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    2020年07月15日