内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同じホフスタッターの「反知性主義」を基にしていても、森本あんり氏の『反知性主義』と論点が違って面白かった。森本氏はアメリカの宗教や建国史を背景に「反エリート主義」として反知性主義を捉える一方、内田氏は「集団の知的パフォーマンスを下げる振る舞いをする人」として論じていた。本書がもともと『コロナ後の世界』という題名だったことも印象的だった。執筆時期がコロナ禍の真っ只中であり、コロナ禍という危機的状況が水面下にあった排外主義や陰謀論を増幅・可視化していったように思う。コロナがある程度落ち着いた(勿論完全に無くなったわけでは無い)今でも、コロナ禍で表面化したこれらはまだ続いている。SNSで切り取られた
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Posted by ブクログ
それぞれの章には、含蓄ありまくりのいつものウチダ節が書かれていて、たくさんアンダーラインも引いたのだが、せっかくの往復書簡なのにその良さが台無し。編集者からの人生の質問に答える、という形なのだが、普通なありきたりな質問で途中からこの質問の部分を飛ばし読みするようになった。
往復書簡の良さとはお互いに自分の批評的な考えを述べ合って本としての論考があらぬ方向に進んでいく、というものだが、この本だと往復書簡の体をなす意味がない。ただただ内田樹が人生についてのエッセイを書いている、という感じ。そしてそれは彼の多くの他の本にある。あまり読んだことがなかったのは友情論とか結婚論かな? -
Posted by ブクログ
一万円選書で送られてきた一冊。
内田樹とサコさんの対談形式で進んでいく。
大学の教育現場にいる2人によるトークはとても面白かったし、そもそもマリ共和国出身のサコさんがどのようにして日本にたどり着いたのか経歴が面白かった。
もっと日本人はダラダラしても良い、という言葉が良かった。周りの評価が重要な日本ではもっと自由にしていこというメッセージを感じた。
また日本国民がちゃんと政治について興味を持って声を上げていかないと行けないということや
民主主義なのに監視し合うような日本社会はどちらかというと共産主義寄りということが頷けた。
内田樹は大学受験の塾で小論文のためによく読んでいたので懐かしい気持ちに -
Posted by ブクログ
「映画は全て構造で出来ている」から始まります。
いや違う!という人はぜひ読んでみてください。
構造とはたぶんパターンだと解釈しました。
かと言って映画を批判や虚偽しているわけではないようです。
やはり癖にもなりまた観たくなる。
単純にそれでいい。
しかしそれが慣れると、その構造から違う構造の映画も観たくなる。
例えで宮崎駿監督のお話しや、倉本聰の北の国からの解説が分かりやすかったと思います。
映画の批評家はたくさんいる中で、内田樹さんはオルタナティブ批評として楽しく読めました。
もう少し最近の映画やA24の映画も解説されていれば、なおよかったかなと思います。 -
Posted by ブクログ
「精神科を訪れる若い女性患者が激増している。30代の、先端的な仕事をしている、高学歴の独身女性にその傾向が強い。」
「それは彼女たち自身があれほど望んで手に入れた『自分の生き方のすべてを自分で決定できる』権利には、『自分の生き方のすべてを自分で決定しなくてはならない』重苦しい責務が伴ってもいたからである。」
「そのストレスは、その人がまっとうに生き、まっすぐに問題と対峙し、おのれの責任を全うし、問題をみごとに解決しても、それでも変わらない。100パーセントのサクセスを収めても、それでもなお、それらの責務をすべて『一人で』果たさなければならなかったことの重圧感が、疲労の『澱』となって心身の深層に -
Posted by ブクログ
「教える」と「学ばせる」は違うんですよーってことを内田節で示す本。
「この人何を伝えたいんだろ?」って考えさせるのが真に主体的に学ばせる「えらい」先生。
でもそれは学校の「教師」に限らない。他人とのコミュニケーションの中でそういうことを考えさせるのが「えらい」人。その意味ではあなたも含めみんなえらい「先生」になりうる、って言いたいのかな。
教育論として真面目に読むと肩透かしくらうし、ここに書いてること真に受けてマネするには深い人生経験と教養が必要になる、と思う。
「わかりやすさ」が求められ、もてはやされる時代に、わかりやすいのは「教えてる」だけで、「学ばせ」てませんよって痛烈な