内田樹のレビュー一覧

  • しょぼい生活革命

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    YouTubeの対談なんかもそうだが、研究論文でも娯楽用の創作物でもなく、単に自分の成り立ちとか主義主張をぶつけ合うだけの対談が有料コンテンツとして成り立つというのが、そもそも生活革命だろうと改めて考えさせられた。で、自分も消費者の一人なわけだが、内田樹とかえらてんとか、その視点で見れば、結局何を言おうが、思想のバラ売り屋さんであって、商業主義的思想家、あるいは、カタカナでコンサルタントと呼ばれる種族。研究職との違いは、反論に磨かれない事。内田樹は、考え方の異なる弟子を破門したと対談でコメントしているが、まさに。そして、えらてんは、コンサルタントであり、ユーチューバーである。

    決して否定的に

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    2022年06月24日
  • 撤退論

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    「撤退論」と銘打ったにしてはちょっと散漫かなぁ.
    撤退だかなんだかわからないのもあったし.個人的にパラダイムシフトを起こす様な論説は,残念ながら一つもなかった.

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    2022年06月05日
  • リスクを生きる

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    「コロナ禍は何を意味する出来事」なんて、大上段でなく「多様な視点」の一つでもと手にしたが残念ながら授からず…東京一極集中の理由「精密で正確なランキング知りたいから」は、あまりに的外れでは。貧しくても芸術、文化含めなんでも手に入るから、暮らしやすいからに決まってる。だんだん内田さん遠くなってきた。

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    2022年05月20日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと

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    2022年05月01日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    内田先生の本は、古くなってもなお面白い。
    グッと来た箇所を少しだけ。

    人間の社会は、一人一人が「オーバーアチーブ」、つまり対価以上のことをしてしまうことによって成り立っている。(「『合理的な人』は結婚に向かない」)

    言語とは、意味であり、同時に身体であるようなプロセスである。(「言語と身体」)

    死者たちは正しく弔わなければならない。しかし、どのような服喪の儀礼が正しいのかについては誰も確言する権利を持たないし、持ってはならない。なぜならば、それは本来死者たちの判断に委ねるべきことだからであり、にもかかわらず死者は言葉を持たないからである。(「死者の無権利-靖国論争をめぐって」)

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    2022年03月23日
  • 武道論 これからの心身の構え

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    内田先生の武道論です。
    読みました。いつも通りです。
    でも、頭をがーんとやられたような気がする
    ような話もあります。
    人間性を基礎づけるのは弱さである
    とか・・・・・・

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    2022年02月26日
  • 常識的で何か問題でも? 反文学的時代のマインドセット

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    成長しない社会を生き延びる術、金ではなくどうすれば人間らしく生きられるか?その手立てを人々は直感的に日本の豊かな山河に求めた。
    頭で考える幻想は節度がなく無限、身体には節度があり、身体を優先させる人間は、戦争を始めたり、宗教やイデオロギーに目を血走らせたりしない。
    衰退の特徴は単純になり、成長するものは変化し複雑になる。

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    2022年02月24日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね

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    2022年02月07日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    15年前の論説を、10年ぶりに読んで、こんなに面白いもんですかね。
    という割には評価が高くないのは、同じ教育論として「町場の教育論」「下流志向」「先生はえらい」との差をつけるためです。

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    2022年02月02日
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱

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    マルクスの思想の解説というよりは、マルクスがどのように問題と向き合ったかという「姿勢」についてよくわかる内容であった。
    マルクスの思想が現在でも通用するのかについては私は判断できないが、マルクスの「姿勢」(と倫理観)からは学ぶことが多いと感じられた。
    続編も読みたい。

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    2022年01月31日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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    ネタバレ

    読書中のメモ
    ●独裁制の反対は民主制ではない。民主制はいとも簡単に独裁制に転じてしまう悪い面を持っている。みんなが難しいことを考えるのに疲れたとき、シンプルな政策を提示する者に政治をゆだねてしまう
    ●独裁制の反対は共和制。共和制とは、法の制定者と実行者が別ものである統治形態ー立法権と行政権の分離
    ●共和制の統治機構は様々。条件は重大な決定は立場や判定基準の異なる複数の審級を経由し結論までに長い時間をかけること
    ●倒産したら終わりの会社経営と国政を同様に考えてはならない。独裁で迅速な判断ができることを至上命題としてはならない。国政は会社経営と違って間違えたら取り返しがつかないのだから。
    ●憲法2

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    2021年12月01日
  • コロナ後の世界

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    現在の社会のあり様を、この様に解釈するとわかり良くなるという、視点をもらえる本。
    個人的には、積読の効用が、無知の知を視覚化する所にあるという解釈が秀逸だと思った。
    後は、コロナや、ここ数年のアメリカ、中国、日本の政治に対するもやもやとした違和感の正体を解説して提示されたことに感謝。
    →中間層の弱体化、政治的無関心を助長することと市民の権利の無権利化で統治コストを下げるというのは、ジリ貧しか生み出さないということ。
    →緊急事態への対応として、正常性バイアスを解除するためには、自分以外の視点からの情報の取り込みを一気に増大させないといけないということ。様々な視点から立体的に物事を見ないと、何が起

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    2021年11月29日
  • コロナ後の世界

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     著者を「知の巨人」と呼んでも過言ではないのではないか。透徹したその眼で鋭く世の中を見ている。そして理路整然とした語り口にぐいぐい引き込まれていく。
     全世代に一度は読んでほしい著書だ。いや、そういう前にもう一度読んでみよう。新たな発見があるはずだ。

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    2021年11月28日
  • 身体の言い分

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    今月3冊目
    ★★★
    いや、深いです。池上先生達は野口先生に近い感じかな。
    治療家というか哲学、人格者というか、どこまでも考えてるんだなと。
    治療家でなくてもなにしてもやってけそうな頭脳。
    ちなみに池上先生の息子さんは知り合い

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    2021年11月06日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。

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    2021年11月03日
  • 身体の言い分

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    哲学者で武道家の内田樹と、「三軸修正法」という治療法の提唱者である池上六朗の対談です。

    「文庫版のためのまえがき」で内田が、二人の著者たちの出会いが不思議な「ご縁」にみちびかれたものだったということを語っていますが、本編でも身体知にもとづく共感の重要性が指摘されるとともに、そうした原初的なコミュニケーションの回路がうしなわれてしまっている現代の状況に対する批判が展開されています。

    内田の身体論・武道論にかんする本はこれまで何冊か読んだことがあるのですが、もはや言説のレヴェルで説得を試みることを放棄してしまっているように感じられて、どうしてもついていけないと感じてしまいます。フランス現代思想

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    2021年10月26日
  • 修業論

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    ネタバレ

    問い
    修行とは何か。
    自分はどのように修業すべきか。

    答え
    修業は、「私の心身のパフォーマンスを低下させる要素」を最小化(できれば無化)することを目的として行う。それは、実はめざしていたものとは異なるものが得られる過程でもある。
    「道場は楽屋であり、道場の外が舞台である」。舞台とは「真剣勝負の場」である。生業と稽古は表裏一体のものでなければならない

    要するに、生業でのパフォーマンスを上げるために修業する場を自覚的にもつということ。

    キーワード
    修業、天下無敵、石火の機、卒啄の機、木偶坊・操り人形・案山子、弱さ・無知、居着き、科学的と科学主義的、鍛える発想、稽古、瞑想、額縁、狐疑・駝鳥、キ

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    2021年09月16日
  • 新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか

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    かつての大英帝国が縮退し、一島国「イギリス」としてその存在を再び確立したように、日本も「身の丈に合った中規模国」としてのあり方を模索すべき、という基本概念の下に、今日の激動する国際情勢を様々な角度から考察するとともに、日本の国家戦略のあり方を批判的に議論する対談書。

    マスコミでは通り一遍の報道しかされない中国の内部事情や、建国まで遡る米国のイデオロギーの対立とそれがもたらす強み・弱み、さらには地政学的観点から見たトルコの存在感など、興味深い考察が複数示されるとともに、日本の国家戦略については、「国家理性」よりも「国民感情」が優先される結果、真に国益となる政策よりもポピュリズムが意思決定の源泉

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    2021年08月20日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    読みやすさ★★★★★
    学べる★
    紹介したい★★★
    一気読み★★★★
    読み返したい★

    ほっこり癒されます。
    調べるとネットでも投稿ストーリーの1部が読めるのですね。
    疲れたときなどに少しずつ読んでいこうと思います。

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    2021年08月18日
  • 日本戦後史論(朝日文庫)

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    対米従属を徹底することにより、日本がいかに特殊な国かということが分かった。私たちが日常生活を送る分には特に何も感じないけれど、歴史が残したものは想像以上に大きく、それを自覚することは大切だと思う。このようなことは本来学校教育で教えられるべきであり、そうすることが日本の未来を変えていく為には必要なことだと感じた。

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    2021年08月11日