内田樹のレビュー一覧

  • 撤退論

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    撤退論 内田樹編 晶文社
    歴史のパラダイム転換に向けて

    題名に惹かれて手に取ってみたけれど
    前書きを読んで学者の限界を感じた
    まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
    少子化がいけないと決めつけてからの話では
    答えが出ないだろう
    問題は噂されている
    権力を振りかざしている側の都合で
    少子化を作り出して不安をばらまいていることの真偽を
    確かめることが前提だろう

    識者とされた多くの人が原稿を寄せた中で
    唯一面白く読ませてもらったのは
    『個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か』
    というタイトル始まるお話だ
    広い目線で現代文明が陥っている
    物質至上主義の問題の急所を捉えている
    いやも

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    2022年10月06日
  • しょぼい生活革命

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    内田樹さんとえらいてんちょう(矢内氏)との対談。 矢内さんの生い立ちから社会まで。 矢口さんは全共闘マルクス主義の家庭に育ち、一般人とは全く違う人生を歩んできた。 社会への関心は子供の頃からあったらしい。 小さなビジネスを次々と立ち上げて、社会で暮らす人たちを応援している。対談内容は、ビジネス資本主義、共同体、教育や福祉、宗教、YouTube、将来の日本アジアのあり方など。 内田さんの対談集は、話があちこちに飛んで面白い話も多いけれど、読み終わるとあまり記憶に残っていない。この本もそんな感じ。タイトルと中身が合っていないように思う。
    内容をざっくり知りたいなら、目次を見れば良い。 対談は面白い

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    2022年09月25日
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱

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    お二人のマルクス本に対するスタンスの違いを、如実に感じるものでした。僕が最も違いを感じたのは誤解という言葉でした。石川先生はこの言葉を多く用いていた印象を持ちました。
    歴史や社会などのコンテクストの中のマルクス理論に価値を置くのか、活動の背景としてのマルクス理論それ自体に価値を置くのかと単純化して理解しました。マルクス理論自体が行動の根拠となる場合に、理論を崩さないこと自体が大事な世界なのかなと、想像し興味深かったです。内田先生の返答はとても興味深いです。あと、先行はやりづらそうです。ユダヤ人関連の反論は成立してたのか、僕には難しかったです。
    誰を相手として想定した文章なのかに最初に言及してい

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    2022年09月25日
  • ぼくたち日本の味方です

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    東日本大震災前後の時事対談たが、あまりにも状況が変わってなくて驚く。
    震災後は日本は変わる、変わらねばと言っていたが、その後の安倍政権の下、そのままの状況が続き、深化しただけだったのか。
    この本で評価されているシールズなど影も形もなく、ローンウルフ型犯罪ばかりが目につく。父がいなくなったと盛んに言っているが、安倍氏はとても父というタイプではなかったが、その戯画化または代用だったのか。
    維新の会も伸びは止まったが、維新と安倍は同根だし、トランプ型の大きなうねりの一つの流れ。明らかにグローバル化にストップはかかり、ローカルになってきたが、内田や高橋の予想や希望とは異なる方向と思う。

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    2022年09月11日
  • 日本辺境論

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    1章 日本人は辺境人
    ・日本人には、世界標準の制定力がない。それは、自分の行動を裏付けする価値観を自分の中に持ち合わせておらず、外部にしか求めることだできないからである。これ自体は、国の誕生物語を持たないこと、そして古来から「中華」に対して「辺境」の立場として、相対的な価値観に準じて国を発展させてきたからである。よって、日本は何かを目標としてそれにキャッチアップすること、模倣することには類いまれなる才能を発揮するが、主体的に価値観を生み出し他国をリードしていくことはやったこともなく出来もしない。だからこそ、主体性を発揮する訓練をしよう!ではなく、特異的な「日本人の辺境性」を生かす方策を考えるべ

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    2024年01月28日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    高橋源一郎さんが紹介されてたので興味を持って読んだ。内田樹さんはお名前は知ってるけど、著作などは未読。
    あまり親子論的なもので感心することはなかった、というか個人的に幸運なことに家族関係に困難を感じたりということがないからかも。
    自分と父とほぼ同じ年の関係か。これだけリスペクトされる父もすごいが、子の内田るんさんが直球に思想信条を投げかけていて、新鮮に感じた。今屈託なくリベラルって言えることって、一周回って大事かも、と。

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    2022年08月17日
  • 新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか

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    安倍さんが暗殺されたばかりの頃に読んだ本。
    第一章の「問題提起」で、ずいぶん安倍政権をこき下ろしてくれていたので、読むのをやめようかと思ったが、第2章以降は、まずまずの納得感であった。
    とくにアメリカの分断というか、対立の構図についての説明がわかりやすかった。

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    2022年08月12日
  • 日本戦後史論

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    ところどころ、というか、要所要所で「ん?」となりがち。今の政治の出鱈目ぶりは保守の自己解体願望でーみたいな話が繰り返し語られるが、「無意識下で」といえば何でも言えてしまうので、こういう文系インテリ仕草はちょっとついていけない。

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    2022年07月09日
  • 先生はえらい

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    「先生はえらい」というタイトルから、先生を肯定するような内容かな?と思っていたが、コミュニケーションや学ぶことの条件について、かなり論理的に、そして、内田樹さん的に解説してあった。

    その人がいったい何を知っているのか私たちには想像が及ばない先生、それが「謎の先生」=「学べる先生」「尊敬できる先生」

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    2022年07月03日
  • しょぼい生活革命

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    YouTubeの対談なんかもそうだが、研究論文でも娯楽用の創作物でもなく、単に自分の成り立ちとか主義主張をぶつけ合うだけの対談が有料コンテンツとして成り立つというのが、そもそも生活革命だろうと改めて考えさせられた。で、自分も消費者の一人なわけだが、内田樹とかえらてんとか、その視点で見れば、結局何を言おうが、思想のバラ売り屋さんであって、商業主義的思想家、あるいは、カタカナでコンサルタントと呼ばれる種族。研究職との違いは、反論に磨かれない事。内田樹は、考え方の異なる弟子を破門したと対談でコメントしているが、まさに。そして、えらてんは、コンサルタントであり、ユーチューバーである。

    決して否定的に

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    2022年06月24日
  • 撤退論

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    「撤退論」と銘打ったにしてはちょっと散漫かなぁ.
    撤退だかなんだかわからないのもあったし.個人的にパラダイムシフトを起こす様な論説は,残念ながら一つもなかった.

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    2022年06月05日
  • リスクを生きる

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    「コロナ禍は何を意味する出来事」なんて、大上段でなく「多様な視点」の一つでもと手にしたが残念ながら授からず…東京一極集中の理由「精密で正確なランキング知りたいから」は、あまりに的外れでは。貧しくても芸術、文化含めなんでも手に入るから、暮らしやすいからに決まってる。だんだん内田さん遠くなってきた。

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    2022年05月20日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと

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    2022年05月01日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    内田先生の本は、古くなってもなお面白い。
    グッと来た箇所を少しだけ。

    人間の社会は、一人一人が「オーバーアチーブ」、つまり対価以上のことをしてしまうことによって成り立っている。(「『合理的な人』は結婚に向かない」)

    言語とは、意味であり、同時に身体であるようなプロセスである。(「言語と身体」)

    死者たちは正しく弔わなければならない。しかし、どのような服喪の儀礼が正しいのかについては誰も確言する権利を持たないし、持ってはならない。なぜならば、それは本来死者たちの判断に委ねるべきことだからであり、にもかかわらず死者は言葉を持たないからである。(「死者の無権利-靖国論争をめぐって」)

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    2022年03月23日
  • 武道論 これからの心身の構え

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    内田先生の武道論です。
    読みました。いつも通りです。
    でも、頭をがーんとやられたような気がする
    ような話もあります。
    人間性を基礎づけるのは弱さである
    とか・・・・・・

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    2022年02月26日
  • 常識的で何か問題でも? 反文学的時代のマインドセット

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    成長しない社会を生き延びる術、金ではなくどうすれば人間らしく生きられるか?その手立てを人々は直感的に日本の豊かな山河に求めた。
    頭で考える幻想は節度がなく無限、身体には節度があり、身体を優先させる人間は、戦争を始めたり、宗教やイデオロギーに目を血走らせたりしない。
    衰退の特徴は単純になり、成長するものは変化し複雑になる。

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    2022年02月24日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね

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    2022年02月07日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    15年前の論説を、10年ぶりに読んで、こんなに面白いもんですかね。
    という割には評価が高くないのは、同じ教育論として「町場の教育論」「下流志向」「先生はえらい」との差をつけるためです。

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    2022年02月02日
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱

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    マルクスの思想の解説というよりは、マルクスがどのように問題と向き合ったかという「姿勢」についてよくわかる内容であった。
    マルクスの思想が現在でも通用するのかについては私は判断できないが、マルクスの「姿勢」(と倫理観)からは学ぶことが多いと感じられた。
    続編も読みたい。

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    2022年01月31日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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    ネタバレ

    読書中のメモ
    ●独裁制の反対は民主制ではない。民主制はいとも簡単に独裁制に転じてしまう悪い面を持っている。みんなが難しいことを考えるのに疲れたとき、シンプルな政策を提示する者に政治をゆだねてしまう
    ●独裁制の反対は共和制。共和制とは、法の制定者と実行者が別ものである統治形態ー立法権と行政権の分離
    ●共和制の統治機構は様々。条件は重大な決定は立場や判定基準の異なる複数の審級を経由し結論までに長い時間をかけること
    ●倒産したら終わりの会社経営と国政を同様に考えてはならない。独裁で迅速な判断ができることを至上命題としてはならない。国政は会社経営と違って間違えたら取り返しがつかないのだから。
    ●憲法2

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    2021年12月01日