内田樹のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    仏文の先生と精神科医の先生の対談集

    とくに選んでよんだ本ではないが、それなりには面白かった。

    タイトルはなるほどねえって納得。

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    2014年01月25日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    大部分が本のためにではなくネットのために書かれたせいか、
    前半は読みやすいが文章が本当に軽く、
    正直、うーん、と言う感じ。
    基本的に内田樹の言う事は賛同することが多いんだが、
    何故か好きと思えないのは、
    彼の文章に自己顕示欲らしきみたいなものをどうしても感じてしまうから。
    でも、
    知性というものを「自分が誤り得ること」についての査定能力に基づいて判断する
    というのは100%同意。
    本当にそうよね。

    最後のカミュ論が結構面白かった。
    特に「首尾一貫した主張など存在しない」というところが。
    ああそうか。
    と思った。
    腑に落ちた。
    そうなんだよね.............。

    そんな感じ。

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    2014年01月22日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    早く結婚しろ、と言うのはいい男から順番に売れていくから、と内田氏。
    どんな女の子とでもそこそこハッピーになれる才能がある、こだわり、好き嫌いがない、硬直したイデオロギーがない、そんな人がいい夫、と。
    そういう人が好みかは別として、売れ残っていくのは確か。お互いに。

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    2013年12月15日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    内田先生と「巡礼部」のお弟子さん(?)たちが、釈先生の案内で「聖地」をめぐる企画。手始めは釈先生のホームグラウンドである大阪・京都・奈良。

    よく知っていたり、行ったことがある土地ばかりなのだけど、へぇ~そうなの!というお話が次々出てきて面白かった。大阪では土地の「聖性」というものをまったく無視して都市が造られていったのに対し、京都は洗練された形でそれを取り込んでおり、奈良(の特に南部)にはプリミティブにそれが残っている、というくだりにはかなり納得。

    少し前に「大阪の神さん仏さん」を読んで以来、「神さん」に対する見方が大きく変わったのだが、この本も「神さん」を考える上で示唆に富んでいると思っ

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    2013年12月11日
  • 修業論

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    内田樹という作家は最近粗悪品濫造のきらいがあったが、本書は4章を除けばかなりまっとうな書である。

    敵=万全の自分を阻害するもの、キマイラとしての同機、「いま・ここ・私」を離れるための瞑想など面白いと思わせる部分がある。

    一見意味がないと思われるルーティンの反復から何を得るかという視点は今さらながら再認識されていいだろう。

    ただ、相変わらず歴史を語り出すと、てんでダメ。論述の方法がなってない。

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    2013年12月07日
  • 大人のいない国

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    たしかに世の中”子ども”だらけですね。
    僕も含めてですけど。
    それでも機能する社会システムというのは確かに素晴らしい、
    しかし、単一の価値観で階層化された社会というのはつまらんですよね。

    と、どうせなら上の階層から言った方が説得力ありますかね。
    著者のお二人は上の階層の住人ですからね。

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    2013年12月06日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    山がご神体の三輪山に行ってみたくなりました。三輪山の神様大物主は蛇という話は、三浦しをんさんの神去なあなあシリーズでも登場していたような記憶があります。

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    2013年12月01日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田先生の話は例によって基本的に同じです。
    そして、それを求めて今日もまた読んでしまったのです。
    対談本はそのテイストが相手によって変わるところが良い点ですね。

    春日先生は精神科医なのに患者さんの悪口をばんばん言います。
    精神科疾患という診断名をつけて、分け隔てるのとは対極的な立場とも言えますかね。
    内田先生と対照的な点も多々あり面白かったですが、もうちょっとしゃべってもらいたかったです。

    タイトルの「健全な肉体に狂気は宿る」という一節はおもしろいですね。
    ユウェナレスが言いたかったのは「健全な精神は健全な肉体に宿れかし」だったかな。
    ほんとにそうなんですよね。

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    2013年11月29日
  • 呪いの時代

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    なんかすごい怒ってんなーってぼんやりしつつ読んだけど、結婚ってシステムとか大人になるって感覚とかの一考察は現実的で冷静な面白さがあった。

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    2013年11月17日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    1つ1つのお話は短くさらっと読めます、後書きが心に残りました。現実は小説より奇なり…ほしよりこ氏のイラストがいい味です。

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    2013年11月09日
  • 修業論

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    内田樹さんが「修業」について書いた本。
    修行ではなく、修業としているところが、本気っぽい。
    本書にも共感する部分は多かったけど、自分も含めて、武道にまったく疎いひとにとっては、内田さんの他の作品に比べて少しわかりづらかったように思う。
    修業とは、将来こうなるため、にあるものではない。いつの間にか、知らない場所に出ていることである。
    弱さを敵とみなさない。弱さと共存する方法を追及するのが武道である。
    これらの部分に共感しました。合気道をやってみたくなる本。

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    2013年11月08日
  • 荒天の武学

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    内田先生のお話は、基本的にいつもといっしょです。
    そして話の相手によって切り口が変わるので、それが面白くて読んでるわけです。

    今回の相手はは、甲野先生をして
    「相撲のルールで白鵬が勝てるかどうか―」と言わしめた光岡先生。
    あまり詳しく韓氏意拳について知らなかったので、とても面白く読めました。

    真理を追究する道は数々あれど、身体的なものを置き去りにして、
    脳の新皮質ばかりで考えてると結局遠周りなんだな、と。

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    2013年11月02日
  • 大人のいない国

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    内田:格差論や、ロストジェネレーション論の類を読むと、僕はちょっと悲しくなってくるんですよ。書いているのは三十代や四十代の人なんだけど、それだけ生きているということは、立派にこのシステムのインサイダーですよね。この世の中のシステムがうまく機能していないことについては、彼らにもすでに当事者責任があると思うんです。だから、そんなに簡単に「こんな日本に誰がした」みたいな言い方はできないと思うんですよ。でも、彼らの議論はいつも「自分は純然たる被害者である」という不可疑の前提から出発している。自分たちの社会システムが不調であることに対しては、自分にはまったく責任がないと思っている。「責任者は誰だ?」とい

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    2013年10月30日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    内田せんせいの最初の単著だそうです。
    初々しいです。そして根本の主張は同じですね。
    僕のようなあほな読者を想定していない語り口が多いです。
    なので、分からないところは読み飛ばしてたら…
    その結果”矛盾”が書けなくなったりするんでしょうか。

    表題のためらいの倫理学は、異邦人の解説としてもすごく面白かったです。

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    2013年10月24日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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     買った後帯び見て愕然。

     「いいから黙って結婚しなさい」

     耳の痛い言葉で。

     別れちゃってごめんなさい。

     鬼婆予備軍でごめんなさい。

     未来に希望が持てなくってごめんなさい。


     別れたときに、私はこれで一生結婚しない可能性がとてつもなく増えたと思いました。

     それは絶望的な感覚ではないのです。

     わたしにはまだ、身が滅ぼされるような孤独と言うものが
     よく分かっていないのかもしれません。


     元彼は、いい男です。
     絶対に私のことを否定しません。
     「別れてくれ」と言っても否定しないくらいですから。

     今後この人と一緒になったとき、私はこの人となら生活できるだろうな

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    2013年10月15日
  • 「おじさん」的思考

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    以下の言い回しが最高に心に残った。自分の子供にも伝えたい。

    必要なのは「知識」ではなく「知性」である。
    「知性」というのは、簡単にいえば「マッピング」する能力である。「自分が何を知らないのか」を言うことができ、必要なデータとスキルが「どこへいって、どのような手順をふめば手に入るか」を知っていること。
    〜中略〜 自分が何を知らず、何ができないかを言うためには、自分自身を含むシステム全体についての概括的な「見取り図」を持っていることが必要である。

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    2013年10月14日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバル人材が、根無し草的な地元がない生活がないどこへでも行ける取り替えがきく人材と理解すると、ゆくゆくは国が不要になるのだろうと私も思えてきました。日本語しか話せず、日本に暮らし家族がいて生活があるというほとんどの人のために、地元企業があって、雇用を創出し、利益を還元するというサイクルを世界と競争していないという評価でいいのか、常に疑問を持っていたいと思います。

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    2013年10月12日
  • 大人のいない国

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    本書は単行本でも読んだのだけど、やっぱりむずかしい。
    このお二人なら、すごくおもしろい対談ができると思うのですが…。
    他の著作を読んでいるので、あ、あのことを言っているんだなという風に思うことはあるのですが、なかなか、ピンとくる内容ではない。
    文庫版あとがきはおもしろかった。お二人のお互いに対する愛を感じた。

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    2013年10月04日
  • 大人のいない国

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    言葉の定義付けを明確化しないうちに持論を展開していく違和感があった。
    様々な比喩・例示をするが、それは持論を強化するための道具に過ぎず、こうと決めてあった型にぎゅうぎゅう押し込めていったもののように感じた。
    「非科学的な」という批判を軽蔑しながら例示に科学を持ち出し論拠の一つとする手法はズルい。
    抽象化の美学を信じて疑わない人たち。

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    2013年10月03日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    教育システムや家族システムが自明の前提として採用している「子ども」の概念そのものの改鋳という仕事こそが喫緊の思想的課題ではないのか。

    違いや変化を感じられるのも、身体感覚からかも。自分にはないです。。

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    2013年11月04日