内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大部分が本のためにではなくネットのために書かれたせいか、
前半は読みやすいが文章が本当に軽く、
正直、うーん、と言う感じ。
基本的に内田樹の言う事は賛同することが多いんだが、
何故か好きと思えないのは、
彼の文章に自己顕示欲らしきみたいなものをどうしても感じてしまうから。
でも、
知性というものを「自分が誤り得ること」についての査定能力に基づいて判断する
というのは100%同意。
本当にそうよね。
最後のカミュ論が結構面白かった。
特に「首尾一貫した主張など存在しない」というところが。
ああそうか。
と思った。
腑に落ちた。
そうなんだよね.............。
そんな感じ。 -
Posted by ブクログ
内田先生と「巡礼部」のお弟子さん(?)たちが、釈先生の案内で「聖地」をめぐる企画。手始めは釈先生のホームグラウンドである大阪・京都・奈良。
よく知っていたり、行ったことがある土地ばかりなのだけど、へぇ~そうなの!というお話が次々出てきて面白かった。大阪では土地の「聖性」というものをまったく無視して都市が造られていったのに対し、京都は洗練された形でそれを取り込んでおり、奈良(の特に南部)にはプリミティブにそれが残っている、というくだりにはかなり納得。
少し前に「大阪の神さん仏さん」を読んで以来、「神さん」に対する見方が大きく変わったのだが、この本も「神さん」を考える上で示唆に富んでいると思っ -
Posted by ブクログ
内田先生の話は例によって基本的に同じです。
そして、それを求めて今日もまた読んでしまったのです。
対談本はそのテイストが相手によって変わるところが良い点ですね。
春日先生は精神科医なのに患者さんの悪口をばんばん言います。
精神科疾患という診断名をつけて、分け隔てるのとは対極的な立場とも言えますかね。
内田先生と対照的な点も多々あり面白かったですが、もうちょっとしゃべってもらいたかったです。
タイトルの「健全な肉体に狂気は宿る」という一節はおもしろいですね。
ユウェナレスが言いたかったのは「健全な精神は健全な肉体に宿れかし」だったかな。
ほんとにそうなんですよね。 -
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Posted by ブクログ
内田:格差論や、ロストジェネレーション論の類を読むと、僕はちょっと悲しくなってくるんですよ。書いているのは三十代や四十代の人なんだけど、それだけ生きているということは、立派にこのシステムのインサイダーですよね。この世の中のシステムがうまく機能していないことについては、彼らにもすでに当事者責任があると思うんです。だから、そんなに簡単に「こんな日本に誰がした」みたいな言い方はできないと思うんですよ。でも、彼らの議論はいつも「自分は純然たる被害者である」という不可疑の前提から出発している。自分たちの社会システムが不調であることに対しては、自分にはまったく責任がないと思っている。「責任者は誰だ?」とい
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Posted by ブクログ
買った後帯び見て愕然。
「いいから黙って結婚しなさい」
耳の痛い言葉で。
別れちゃってごめんなさい。
鬼婆予備軍でごめんなさい。
未来に希望が持てなくってごめんなさい。
別れたときに、私はこれで一生結婚しない可能性がとてつもなく増えたと思いました。
それは絶望的な感覚ではないのです。
わたしにはまだ、身が滅ぼされるような孤独と言うものが
よく分かっていないのかもしれません。
元彼は、いい男です。
絶対に私のことを否定しません。
「別れてくれ」と言っても否定しないくらいですから。
今後この人と一緒になったとき、私はこの人となら生活できるだろうな