内田樹のレビュー一覧
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ネタバレ内田先生と名越先生が相思相愛というのがよくわかった(笑)
まあそれは置いといて、私は中学生の親ではないですが、個人的には学ぶことが多く、勉強になる本でした。ただ対談形式で表記されているのでぱっと見わかりにくいのがちょっと残念。ホントに読んだ方がいい親や人はまず読まないし、理解できない内容だと思うけど、出来る限り万人にわかるようにこういう本は作って欲しい。
特に印象に残ったのは第8章
・あんまり子どもをいじりすぎない
・叱るのは親の敗北
・大事なのはルーティン(繰り返し)、世界に一つしかない花を咲かせようと焦って、土いじりを怠ると根をおろす場所がなくなる -
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村上春樹の世界性、については前々から興味があったものの、わたしは村上春樹の小説にあらわれるあの『非日常性』にあまり惹かれない。それが、今まであまり村上春樹の作品を没頭して読めなかった理由。でも、村上春樹はたぶん、自分の本を必要としていて面白いと感じる人だけ読めばいい、と言っている。村上春樹の小説を面白いと感じる人間の方が文学的感性に富んでいて、わたしはその人間ではないというところにいつも劣等感を感じていたけれど、この本を読んで村上春樹についてはそんなことを考えることすら無意味なのではないか、と思った。村上春樹がキャッチャーインザライで言うところのキャッチャーの役割を社会的に担っているという自覚
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流行りの内田樹が、今ほどお偉方じゃないけど、でもとっても旬だった頃に書いた本。率直な断定型口調は歯切れよく、100% agree!!!!!!!といかずとも、成る程ね!目から鱗よ、と思える点が幾つかあった。そういう意味では筆者自賛の如く、readable。10年前に『私を代弁しえないマスメディア』をいいあてているのはすごい。見よ、このソーシャルメディア時代を!って感じですよね。論理性や一貫性に固執しすぎず、自分の思考直感に誠実な姿勢が、このひとの魅力なんだろうな。この本のなかに答えを求めるより、この本を思索のきっかけにする、そんな本だと思います。
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(以下引用)
「近代史上もっとも成功した教育システムである「幕末の私塾」がなぜ放棄されて、明治の公教育システムが構築されたのか。(中略)「幕末の私塾」が産み出したのが「回天の英傑」ばかりだったからである。そんなものにぞろぞろ輩出されたのでは近代国家のプロモーションは成り立たない。「政体を転倒するほどのスケールの大きい人間を生み出す教育システムはもういらない」ろいうことを暗黙の前提として、明治以降近代の公教育システムは構築されたのである。(P.28)
今日、社会的上位者には教養がない。かわりに「シンプルでクリアカットな言葉遣いで、きっぱり物を言い切る」ことと「自分の過ちを決して認めない」という -
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(以下引用)
生物学者が種の多様性の根拠を「生命システムでは、似たような機能を果たすファクターや性質や行動にはある程度なばらつきがあったほうが、システムダウンのリスクを回避する可能性が高い」という事実のうちに見ている。同じ話を国際社会に当てはめてみよう。なぜ、全世界的な規模のグローバリゼーションの圧力にもかかわらず、これほど多くの国民国家や種族や宗教共同体が地球上にはあふれかえり、それぞれの差異を言い立てているのか。それは「エコロジカル・ニッチの多様性」が人類の存続に必須である、ということを人々がどこか身体の深いところで直観しているからである。(P.10)
どれほど合理的で厳密な規定であろう -
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大学論・・・神戸女学院大学文学部教授の内田先生が、大学の存在意義、教養の必要性、いまどき大学生の考え方・知的劣化など昨今の大学事情を鋭く分析したエッセイをまとめた本。
内容によってはちょっと何を言いたいのかよくわからない部分があり難儀したが、文部科学省の「杉野剛」氏との対談場面は、すべての大学生・保護者・教育者に読んでいただきたい。
まなびの現状・本質を突いた明快でためになる話がとてもわかりやすくまとめられている。こういった方々が教育現場の第一線で試行錯誤しているという事実に少しは救われる思いがする。
大学施設の増・少子化の波で、大学が市場原理の淘汰圧にかかり生き残りをかけたサバイバル時代 -
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タイトル通り、オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版。
当然様々な人が寄せた体験談が集まっているので、それぞれが短く、細切れの時間にパラパラっと読むのにピッタリ。
ハラを抱えて笑えるものあり、背筋がスーッと寒くなるものあり、ほのぼのとさせられるものあり、短い中に人間の本質が現れているような深い話あり、正直、どこかで聞いたような…という話もありですが、肩ひじ張らずに楽しめる。
最後の柴田氏と内田氏の対談の日本人論みたいなのが面白かった。
アメリカ人との精神性の違い、っていうのよくわかるな~。国民性というか、環境や文化が違う中で生きるってこういうことだよね。 -
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書店で内田樹、高橋源一郎、という名前と題名をみて、「おお、オースターの日本版だね!」と思って購入。
読んだ感想としては、ううん、面白いんだけど、なんだかどこかで読んだことがあるような感触。よくある読者の体験談を集めた本の一つみたいな感じ?もちろんそこに、内田センセイの解説(?)や、柴田元幸との対談があったりするのはいいんだけど、、、
日本人の文章はとても均質だ、ということを内田先生はおっしゃっていて、その通りだろうとは思います。社会階級や地域による話し方の違いは、日本では例えばイギリスなどに比べるとすごく小さいし、とくに書き言葉になるとその差はさらに縮まるでしょう。でも、Web雑誌ではなく