内田樹のレビュー一覧

  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    前作より、今作の方が面白いと思いました。
    前作のその後の話、「戻ってくるはずがないのに戻ってきたものの話」に出てきたかたが「今年一番嘘みたいだった話」に出てきてたり。。
    人生って続いているなーwと思いました。。
    今後もぜひ続いていってほしい。

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    2013年09月18日
  • 村上春樹にご用心

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    「自分がして欲しいこと」を考量する人間より「自分がしてあげられること」を考量する人間の方が健康的、して欲しいことを考量するということは自分に欠落しているものを査定するのであるからという趣旨の文章に納得です.
    センチネル(歩哨)、雪かき仕事の大切さ.

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    2013年09月15日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ネタバレ

    短い話が多いのですらすら読み進められました。
    でもあんまり心に響くものはなかったかな・・・。
    友人が亡くなって彼のお葬式に彼が出席してる・・・ってのが
    怖くて覚えてる。。

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    2013年09月13日
  • 現代霊性論

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    坊さん(釈 徹宗氏)の話は非常に奥深いと感じる一方、対談相手の話に妙なクセがある。このクセは前にどこかで遭遇したような、と思ったら「下流志向」の人でした。

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    2013年09月08日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ・「嘘」や「芝居の台詞」には「何か」が決定的に欠けている。
    身体が欠けているのだ。
    演技者は「台詞がよく聞き取れるように、きちんとアーティキュレートして語る」ことを求められる。私たちがふだんしゃべるとき、私たちのことばづかいに必ず随伴する「ためらい」も「前のめり」も「無意味な間」もそこにあってはならない。そのような夾雑物をすべて「削ぎ落とし」た、クリアーカットな発声を達成したのち、演技者は、その「台詞にふさわしい」動作や表情をこんどは「付け加えてゆく」。
    →小さい子どもの反応がわざとらしい時がある。ふさわしいと思われる態度を演技しているからかも知れない。発展というか、学習途上で夾雑物が生成され

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    2013年11月23日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    大阪、京都、奈良の「聖地巡礼」をしながら、内田先生と釈先生が色々なお話をされています。日本の歴史や文化、宗教のお話…何となく自分も一緒に歩きながらお話を聞いているような気持ちで読んでいました。

    本などで見聞きするのではなく、自分の足でその場所に行ってこそ感じられるものがある。その土地の歴史や文化を知って、宗教性への感度を上げ、身体感覚を磨いていきたい。
    三輪山、行ってみたいなぁ。

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    2013年09月04日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    ライトな本。
    知識が甘いところも少しながらあると思った。特に、ジェンダーの父子家庭の話では完全経験則で語っていて、家族社会学をすっとばしているように感じた。しかし、そこに目をつむればさすが一流学者!といった視点から大胆(ライトな本としてではできないくらい大胆)に展開していて、その視点を学べるのは面白い。
    あくまで専門書ではないので楽しむつもりで読めば良いと思う。また、著者の宮台真司の嫌い具合は同様に彼のことが嫌いな私にとっては爆笑の的であった。

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    2013年09月02日
  • 女は何を欲望するか?

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    何だかいやらしいタイトルなので登録するのも気が引けますが、真面目なフェミニズム批評です。内田樹の著作の中でも読むのが難解な部類に入ると思いますが、それは内容も然ることながら、僕(あるいは僕の世代)が、フェミニズムという思想に対する実感があまりにもないせいだと思います(まあそれでも内容は大筋は理解できたかなと思う)。
    ”矛盾するメッセージを矛盾したまま、同時に伝え、読みの水準を換えるたびに、そのつど別の読み筋が見いだせるような物語は「質の高い物語」である。”(P182)という箇所が特に重要だと思いました。
    全能感(のような錯覚)をもたらすような(抑止のない暴走する)思想は廃りも早いと、フェミニズ

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    2013年08月18日
  • 日本辺境論

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    非常に知的刺激をそそる本でした。ユダヤ・キリスト教にも詳しく、また日本語学、武士道、梅棹忠夫、丸山眞男、マンガ、TVドラマと幅広い分野から論じています。水戸黄門でなぜ悪者共が権威を信じてひれ伏し、庶民には普通の爺さんなのか、悪者達こそ「根拠のない権威」を振り翳していたからだという指摘は目から鱗の心境です。日本語の優秀さが逆に日本人の英語力を弱め、韓国・ベトナム・フィリピンなどでは母国語が知的な語彙を増やすことを放棄したため、知識人が英語を使わざるを得なくなったという指摘は大変興味深いところです。高度な知的会話が出来る言葉は世界でも限られている!?これは世界でも例外的な現象!かつての比較文化論の

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    2023年11月15日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    内田樹とお坊さんの往復書簡形式になっているのだが、
    どうもお互いが好きなことを言っているだけで
    噛み合ってない感じ。

    「仏教入門」というタイトルになっているが、
    要は日本の宗教文化入門みたいなもので
    仏教自体の中身はあまり語られていない(というかよく分からない)のが残念。
    タイトル間違いですね。

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    2013年07月15日
  • 女は何を欲望するか?

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    フェミニズムの議論は幅広い。本書では、フェミニズムの一部の議論を取り上げて、痛切な批判を展開している。とはいえ、読後感は悪くない。筆者が述べているように、フェミニズムへのシンパシーが通底にはあるから、なのだろう。当たり前の批判を、当たり前に言うことそのものが難しい場合がある。本書は、その意味で、当たり前の批判を正攻法で述べただけ、でもある。が、そんな態度は(決断主義的なキライはあるけれど)悪くない、と思った。

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    2013年07月07日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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    業界では有名なようだけど、①悪いことと知っててすることと、②知らないですることは、どちらが悪いのか、という話は面白かった。当然、①と思いきや、答えは②という話。なぜか。①は悪を改める可能性があるから、かえって②の方がたちが悪いとのこと。
    社会学的には、①は反社会的だけど、②は脱社会的で、②だと話が通じない。

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    2013年07月04日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ブログではなく雑誌寄稿の雑稿集。カギカッコにいれる技法や、わからないところを飛ばす翻訳、金銭に換算できないものを理解しないコンサルに対する怒り、色々良く分かるし勉強になる。

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    2013年07月02日
  • 呪いの時代

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     一番印象に残ったのは、9章の『神の言葉に聴き従うもの』です。ユダヤ教に関して、私がずっと疑問だったことの回答がありました。
     厳しい戒律を2千年以上守って暮らしてきたのに、神の助けなく600万もの人が虐殺される。民族存亡の危機に、いま救世主が現れずにいつ現れるの?大戦後にイスラエルが建国されたことをプラス加点したとしても、周辺国からは攻められっぱなしで、落ち着く暇もありません。そんな神さん、私だったら、とっくに見限ってるわ、とずっと思っていました。
     それをレヴィナスという哲学者は、「ホロコーストは人間が人間に対して犯した罪である。人間が人間に対sて犯した罪は人間によってしか購うことはできな

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    2013年07月01日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    いくつかのキーワードは、染み込んできた、と思う。

    たとえば、大人に敬意が払われた体験が大事。
    ルーチンなことが大事。など。

    しかし、総じて、新しい視点はなく、中年男性の愚痴、のような本、に思えた。

    また、フェミニズム言説の理解など、浅さを露呈している。
    「母性はフィクションだからダメだ」と、フェミニズムが言っている、と・・・

    内田せんせい好きなんですが。。

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    2013年06月30日
  • 荒天の武学

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    侍が現代に生きていたら、剣を振る稽古などせず、最先端の科学研究に従事していたはずだって。ビジネスの、政治の論理は晴天型。フレームワークを信じたらやられる。善悪二元論の危険性。キーワードだけとれば、理解できることが並んでいる、と思うんだけど、なんだこのわからなさは…。簡単にまとめることを是としない本なので、それに引きずられているのか。もやもやしながらも、すがりたくなるような本です。

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    2013年06月24日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    ここで書かれる「大人の作法」とは、"揚げ足を取らない体質" "攻撃的な言葉を回避する" "空間と仲良くする" など、ギスギスした昨今の世の中で気持ち良く暮らすための考え方のこと。対談方式の読みやすい文章で、中々含蓄のある内容が書かれています。

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    2013年06月21日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    今の僕からしたら、うんうん頷くしかないかなーって感じ。対談だから確固とした主張はないけど、面白い話は多い。「自分探し」に主体が存在しないって話は面白い。

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    2013年05月05日
  • 村上春樹にご用心

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    内田樹氏は 斬り込むポイントが うまいですね。
    キイワードのほじくり出し方が すぐれていると想う。
    「批評とは?」 「父の不在」 「倍音」 

    家族とは という提起も 
    内田樹氏と ムラカミハルキは共通性があるようだ。
    『親と子が何でもはなせる楽しい家庭』という標語に
    ムラカミハルキと内田樹氏は 考える。

    ムラカミハルキは言う
    『親と子が何でもはなせる家庭というのは本当に楽しい家庭なんだろうか?と僕はその標語の前に立って、根本的に悩んでしまう。・・・僕は思うのだけれど、家庭というのはこれはあくまで暫定的な制度である。それは絶対的なものでもないし、確定的なものでもない。
    はっきり言えば、それは

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    2013年03月09日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    ネタバレ

    タイトル、なんでこうしたんだろう。子どもたちのことと言うより、社会のムード的な話が中心になってるから。日頃、思ってること・気になってることを言葉にしてくれたって感じの内容も多かった。

    「コミュニケーション力」
    言いたいことを一方的に発信するのがコミュニケーションじゃない。むしろ受信力が弱まってないか、と。察する力。非言語的なものも含めて、全体から感じ取る力はどこへ?

    「要するに」「結局」と一言でまとめちゃう限定的な理解の横行。これをされると、話しているほうは本当に無力感に襲われる。

    「外界を遮断」
    自分に関係ないものは、見えない、聞こえない、意味がない。こうしなきゃやってられないようなが

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    2013年03月09日