内田樹のレビュー一覧

  • 大人のいない国

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    内田:格差論や、ロストジェネレーション論の類を読むと、僕はちょっと悲しくなってくるんですよ。書いているのは三十代や四十代の人なんだけど、それだけ生きているということは、立派にこのシステムのインサイダーですよね。この世の中のシステムがうまく機能していないことについては、彼らにもすでに当事者責任があると思うんです。だから、そんなに簡単に「こんな日本に誰がした」みたいな言い方はできないと思うんですよ。でも、彼らの議論はいつも「自分は純然たる被害者である」という不可疑の前提から出発している。自分たちの社会システムが不調であることに対しては、自分にはまったく責任がないと思っている。「責任者は誰だ?」とい

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    2013年10月30日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    内田せんせいの最初の単著だそうです。
    初々しいです。そして根本の主張は同じですね。
    僕のようなあほな読者を想定していない語り口が多いです。
    なので、分からないところは読み飛ばしてたら…
    その結果”矛盾”が書けなくなったりするんでしょうか。

    表題のためらいの倫理学は、異邦人の解説としてもすごく面白かったです。

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    2013年10月24日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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     買った後帯び見て愕然。

     「いいから黙って結婚しなさい」

     耳の痛い言葉で。

     別れちゃってごめんなさい。

     鬼婆予備軍でごめんなさい。

     未来に希望が持てなくってごめんなさい。


     別れたときに、私はこれで一生結婚しない可能性がとてつもなく増えたと思いました。

     それは絶望的な感覚ではないのです。

     わたしにはまだ、身が滅ぼされるような孤独と言うものが
     よく分かっていないのかもしれません。


     元彼は、いい男です。
     絶対に私のことを否定しません。
     「別れてくれ」と言っても否定しないくらいですから。

     今後この人と一緒になったとき、私はこの人となら生活できるだろうな

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    2013年10月15日
  • 「おじさん」的思考

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    以下の言い回しが最高に心に残った。自分の子供にも伝えたい。

    必要なのは「知識」ではなく「知性」である。
    「知性」というのは、簡単にいえば「マッピング」する能力である。「自分が何を知らないのか」を言うことができ、必要なデータとスキルが「どこへいって、どのような手順をふめば手に入るか」を知っていること。
    〜中略〜 自分が何を知らず、何ができないかを言うためには、自分自身を含むシステム全体についての概括的な「見取り図」を持っていることが必要である。

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    2013年10月14日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    グローバル人材が、根無し草的な地元がない生活がないどこへでも行ける取り替えがきく人材と理解すると、ゆくゆくは国が不要になるのだろうと私も思えてきました。日本語しか話せず、日本に暮らし家族がいて生活があるというほとんどの人のために、地元企業があって、雇用を創出し、利益を還元するというサイクルを世界と競争していないという評価でいいのか、常に疑問を持っていたいと思います。

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    2013年10月12日
  • 大人のいない国

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    本書は単行本でも読んだのだけど、やっぱりむずかしい。
    このお二人なら、すごくおもしろい対談ができると思うのですが…。
    他の著作を読んでいるので、あ、あのことを言っているんだなという風に思うことはあるのですが、なかなか、ピンとくる内容ではない。
    文庫版あとがきはおもしろかった。お二人のお互いに対する愛を感じた。

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    2013年10月04日
  • 大人のいない国

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    言葉の定義付けを明確化しないうちに持論を展開していく違和感があった。
    様々な比喩・例示をするが、それは持論を強化するための道具に過ぎず、こうと決めてあった型にぎゅうぎゅう押し込めていったもののように感じた。
    「非科学的な」という批判を軽蔑しながら例示に科学を持ち出し論拠の一つとする手法はズルい。
    抽象化の美学を信じて疑わない人たち。

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    2013年10月03日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    教育システムや家族システムが自明の前提として採用している「子ども」の概念そのものの改鋳という仕事こそが喫緊の思想的課題ではないのか。

    違いや変化を感じられるのも、身体感覚からかも。自分にはないです。。

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    2013年11月04日
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    前作より、今作の方が面白いと思いました。
    前作のその後の話、「戻ってくるはずがないのに戻ってきたものの話」に出てきたかたが「今年一番嘘みたいだった話」に出てきてたり。。
    人生って続いているなーwと思いました。。
    今後もぜひ続いていってほしい。

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    2013年09月18日
  • 村上春樹にご用心

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    「自分がして欲しいこと」を考量する人間より「自分がしてあげられること」を考量する人間の方が健康的、して欲しいことを考量するということは自分に欠落しているものを査定するのであるからという趣旨の文章に納得です.
    センチネル(歩哨)、雪かき仕事の大切さ.

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    2013年09月15日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    ネタバレ

    短い話が多いのですらすら読み進められました。
    でもあんまり心に響くものはなかったかな・・・。
    友人が亡くなって彼のお葬式に彼が出席してる・・・ってのが
    怖くて覚えてる。。

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    2013年09月13日
  • 現代霊性論

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    坊さん(釈 徹宗氏)の話は非常に奥深いと感じる一方、対談相手の話に妙なクセがある。このクセは前にどこかで遭遇したような、と思ったら「下流志向」の人でした。

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    2013年09月08日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ・「嘘」や「芝居の台詞」には「何か」が決定的に欠けている。
    身体が欠けているのだ。
    演技者は「台詞がよく聞き取れるように、きちんとアーティキュレートして語る」ことを求められる。私たちがふだんしゃべるとき、私たちのことばづかいに必ず随伴する「ためらい」も「前のめり」も「無意味な間」もそこにあってはならない。そのような夾雑物をすべて「削ぎ落とし」た、クリアーカットな発声を達成したのち、演技者は、その「台詞にふさわしい」動作や表情をこんどは「付け加えてゆく」。
    →小さい子どもの反応がわざとらしい時がある。ふさわしいと思われる態度を演技しているからかも知れない。発展というか、学習途上で夾雑物が生成され

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    2013年11月23日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    大阪、京都、奈良の「聖地巡礼」をしながら、内田先生と釈先生が色々なお話をされています。日本の歴史や文化、宗教のお話…何となく自分も一緒に歩きながらお話を聞いているような気持ちで読んでいました。

    本などで見聞きするのではなく、自分の足でその場所に行ってこそ感じられるものがある。その土地の歴史や文化を知って、宗教性への感度を上げ、身体感覚を磨いていきたい。
    三輪山、行ってみたいなぁ。

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    2013年09月04日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    ライトな本。
    知識が甘いところも少しながらあると思った。特に、ジェンダーの父子家庭の話では完全経験則で語っていて、家族社会学をすっとばしているように感じた。しかし、そこに目をつむればさすが一流学者!といった視点から大胆(ライトな本としてではできないくらい大胆)に展開していて、その視点を学べるのは面白い。
    あくまで専門書ではないので楽しむつもりで読めば良いと思う。また、著者の宮台真司の嫌い具合は同様に彼のことが嫌いな私にとっては爆笑の的であった。

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    2013年09月02日
  • 女は何を欲望するか?

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    何だかいやらしいタイトルなので登録するのも気が引けますが、真面目なフェミニズム批評です。内田樹の著作の中でも読むのが難解な部類に入ると思いますが、それは内容も然ることながら、僕(あるいは僕の世代)が、フェミニズムという思想に対する実感があまりにもないせいだと思います(まあそれでも内容は大筋は理解できたかなと思う)。
    ”矛盾するメッセージを矛盾したまま、同時に伝え、読みの水準を換えるたびに、そのつど別の読み筋が見いだせるような物語は「質の高い物語」である。”(P182)という箇所が特に重要だと思いました。
    全能感(のような錯覚)をもたらすような(抑止のない暴走する)思想は廃りも早いと、フェミニズ

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    2013年08月18日
  • 日本辺境論

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    非常に知的刺激をそそる本でした。ユダヤ・キリスト教にも詳しく、また日本語学、武士道、梅棹忠夫、丸山眞男、マンガ、TVドラマと幅広い分野から論じています。水戸黄門でなぜ悪者共が権威を信じてひれ伏し、庶民には普通の爺さんなのか、悪者達こそ「根拠のない権威」を振り翳していたからだという指摘は目から鱗の心境です。日本語の優秀さが逆に日本人の英語力を弱め、韓国・ベトナム・フィリピンなどでは母国語が知的な語彙を増やすことを放棄したため、知識人が英語を使わざるを得なくなったという指摘は大変興味深いところです。高度な知的会話が出来る言葉は世界でも限られている!?これは世界でも例外的な現象!かつての比較文化論の

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    2023年11月15日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    内田樹とお坊さんの往復書簡形式になっているのだが、
    どうもお互いが好きなことを言っているだけで
    噛み合ってない感じ。

    「仏教入門」というタイトルになっているが、
    要は日本の宗教文化入門みたいなもので
    仏教自体の中身はあまり語られていない(というかよく分からない)のが残念。
    タイトル間違いですね。

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    2013年07月15日
  • 女は何を欲望するか?

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    フェミニズムの議論は幅広い。本書では、フェミニズムの一部の議論を取り上げて、痛切な批判を展開している。とはいえ、読後感は悪くない。筆者が述べているように、フェミニズムへのシンパシーが通底にはあるから、なのだろう。当たり前の批判を、当たり前に言うことそのものが難しい場合がある。本書は、その意味で、当たり前の批判を正攻法で述べただけ、でもある。が、そんな態度は(決断主義的なキライはあるけれど)悪くない、と思った。

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    2013年07月07日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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    業界では有名なようだけど、①悪いことと知っててすることと、②知らないですることは、どちらが悪いのか、という話は面白かった。当然、①と思いきや、答えは②という話。なぜか。①は悪を改める可能性があるから、かえって②の方がたちが悪いとのこと。
    社会学的には、①は反社会的だけど、②は脱社会的で、②だと話が通じない。

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    2013年07月04日