内田樹のレビュー一覧

  • 寝ながら学べる構造主義

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    本書の冒頭に書かれていますが、
    現代は「ポスト構造主義」なんだそうです。
    それは、構造主義の次に来た時代という意味ではありますが、
    構造主義が終わった時代ではないと内田さんは言います。
    構造主義の物の見方や考え方があまりに深く我々の生活に浸透した時代のことを
    言っているんじゃないのか、と言います。
    しかし、そう言われても、構造主義と聞いてピンときません。
    というわけで、構造主義を平易な文章で説明してくれているのがこの本です。

    まず、構造主義を支えた前史的なものとして、マルクス、フロイト、ニーチェについて。
    それから、構造主義の始祖とも言われる、言語学者のソシュールについて。
    最後に、構造主義

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    2025年06月22日
  • 荒天の武学

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    内田樹さんの対談相手の光岡英稔氏が凄まじい人だということはよくわかった。単に殴ったり蹴ったりすることが強いというだけでなく、山伏や修行僧のような思想面での強さや、どんな状況であれとりあえず生き残るノールールサバイバル強者という印象。
    ただし、私の方にその発信を受けとめるだけの強さがないようだ。スゴイ、もっと知りたいと思うより先に、ひぇっと身をすくめてしまう。
    とはいえ、幾つかのメッセージは受け取ることができた。
    「晴天モデルではなく荒天モデルで準備し行動しよう。」ふむ。
    「メソッドに頼ればある程度のところまではいけるが、それより上や想定外には対応できない。」ふ〜む。

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    2013年02月19日
  • 荒天の武学

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    ハワイと武術のイメージがなかったですが、ケンボーなど漢字そのままの音で使われていました。サモアンの喧嘩、相手の本気度と対等のテンションで戦うシーンが印象に残りました。相手の気をそぐ、内包してしまう方法としては、パーティで会ったことあるよね、と刃物を振り回す男に近づく話など。

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    2013年02月11日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    内田センセイのおっしゃってることはだいたいいつもと同じです。
    対談本なので相手によって、少しずつ切り口が変わるのが面白いです。
    今回は女性問題に詳しい疫学の先生がお相手。

    コミュニケーション論がとても参考になりました。

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    2013年02月11日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    タイトルを見る限り育児書の類を想像しますが、内容はむしろ親に対する他者とのコミュニケーション、立ち居振る舞い、暮らし方の提言。子供を育てる前に、まず自分の姿勢を考えさせる1冊。

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    2013年02月09日
  • 村上春樹にご用心

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     まだ「ノルウェーの森」しか読んだことがない私には、これからの村上文学に対する良い道しるべとなる本でした。

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    2013年01月05日
  • 荒天の武学

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    いかなる状況下でも生きのびるための身体感覚を身につけよう、という本。
    ちょっと要求が高すぎると思うが身体のセンスは良くしたいと思った。
    (もちろん弱い人もいるのだろうが)ハワイアン強すぎ

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    2012年12月26日
  • 街場の読書論

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    普通。別段面白くもなかった。ブログの文章を編集してるだけなので、素直にブログから読んだ方が読みやすい気がする。まぁブログの文章を集めて本にしてる時点で多少の読み辛さは避けられないか。

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    2012年12月22日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    ネタバレ

    この二人って本当に気が合っているのかなあ、という疑問が。
    まあ終始穏やかで大人の対談なんだけど。

    内田樹はあくまでフィジカルで、
    且つ文学者、しかもフランス文学だから、
    感覚的なものを信じている。
    一方で春日武彦は闇を抱え、
    冷静にロジカルに物事を捉えている、
    といった印象。
    全体的に推す内田樹に対し、
    春日武彦は少し引いている。
    職業柄そういう話の仕方が癖なのかもしれないけど。

    『健全な肉体に狂気は宿る』というタイトルは実にアイキャッチで
    私もタイトル買いをしたクチなのだが、
    これには私が感じたような文学的意図はなく、
    本当に読んだ字のままでした。
    なので期待が裏切られたがっかり感も。

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    2012年12月21日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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    〜仏教入門から続いて。宗教とは何か、的な論考は楽しく読めたが、浄土真宗自体にはあまり興味がわかず。往復書簡もいいけど、巻末対談のやり取りも楽しい。

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    2012年12月17日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    内田さんの考え方は好きだが、この本の内容(特に医学的な部分)に関しては根拠に乏しいもしくは経験則のみが根拠になっている説が多く、ちょっと気分良くなかった。いや面白いんだけども。
    「死にかけてたらうつ病にならない」はおもしろい。
    レビュー登録日 : 2010年09月28日

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    2012年11月21日
  • 街場のアメリカ論

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    内田樹氏は言う
    『アメリカのような国は アメリカ以前には存在しなかった』

    ウェルズは アメリカ以前を 『身分の社会』
    アメリカ以後を 『契約の社会』と呼んだ。

    たしかに アメリカの前に アメリカのような国はなかった。
    歴史がない というのは 起源に戻るとしたら
    独立宣言 しかないという アメリカの強みは
    あらゆる形で 発揮される。

    そのために アメリカは 権力の集中を 制度的に
    許さない。人間の悪があることを認め それを刷り込んでいる。

    日本は どうも 違った国のカタチを作り上げている。
    そして 中国は いかに権力を 集中させるかで
    国を統治しようとしている。

    日本という国は 首相が

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    2016年05月07日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    全体的にはサクサクと読み進めないところが多かった。戦争責任のあたりはタイムリーなこともあり、また著者の歴史観にも共感でき、興味深く読めた。

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    2012年09月08日
  • 街場の読書論

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    読んだことのある話しが多いが、同じ話でも読む度に腑に落ちることが増えていく。
    自分に向けて書かれたように感じさせるのが内田先生はうまい。

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    2012年09月03日
  • 街場の読書論

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    ブログやその他の既出の文書を集めたものなので、この本でなにか一つの読書についての論を展開しているわけではないです。
    ただ書かれていることのいくつかについてはなるほどと思いました。

    ・学力について
    学力とはテストの点のように測定できるものではなく、学ぶ力のこと。すなわち、①無知の自覚、②師を見つけるアンテナ、③師から学びとる開放性

    ・母語運用能力について
    母語運用能力の高さとは、口から出る文章の分岐点の多さであるという話。

    ・著作権について
    著作権によって著作料を得ることと、作品を読者に届けること、どちらが大事なのか?という話。

    ・論文について
    論文の序文は二回、すなわち書く前後に書く。

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    2012年09月02日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    内田先生のお話が好きなので手にとって見た一冊。
    タイトルを見て仏教の入門書だと思うと騙されてしまうので注意が必要。

    仏教というテーマを書簡のやり取りという形で語り合うという内容。書簡という体裁はやはり宗教ネタだからか。
    中身は内田先生の本らしく放談っぽい形になっていて、あまり厳密に仏教の話にこだわっているわけではない様子。日本における宗教のあり方や世界哲学全般、レヴィナス老師、キリスト教、イスラム教など、話は多岐にわたる。
    中々面白かったのだけど、どうも内容が散逸的だったり、実は上下巻でずいぶん中途半端なところで話が途切れていたりと、色々と残念な点が目についた。
    下巻は気が向いたら買おうかな

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    2012年09月01日
  • 街場の読書論

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    これはちょっと「読書論」とは言えないかも。面白いけど。
    箴言と呼べるような言葉に出会える読書は愉悦に近い。

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    2012年08月31日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    途中までカフェで借り読み。

    思想家のメッセージをなぞる解説編と、それを具体例(映画)に当てはめて読み解く実践編のバランスが面白い。

    最後まで読んでないけど、ロランバルトのとこはなるほどなぁと思わされた。

    P134
    鈍い意味とは、映画に出てくるちょっと気になる表象のようなもの?話の筋にも関係なく、作者の意図はもちろん読み取れないのだけど、なんか気になるんだよね、みたいなあれ。

    ポニョ見たばっかりだから余計反応してしまった。。

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    2012年08月26日
  • 街場の読書論

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    ネタバレ

    広い意味での読書。 どんな場面でも読書の必要性がわかった。 ただ、どうしても読書の幅が狭まるのを広い観点から本を模索していきたい。

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    2012年08月24日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    デビュー作。今よりも文体がキツイ。個人に対する攻撃が結構多いから、これは確かに批判されてもおかしくはないかな。面白いし、言いたい事に筋は通ってるから納得はするけど。

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    2012年08月20日