内田樹のレビュー一覧

  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    さすがに今読むと「ん?それはないんじゃないか?」ってところが多いなー。特に資本主義に関する所あたりは詭弁といってもいい。
    ま、それにしてもほんと、七色の論理。さっと読むと「おおその通り!」とうなずかざるを得ない説得力はある。

    しかし文庫版のあとがきはひどいぞ。
    「今読み返すとだめなことを多く言っている」という自己総括があるんだが、いやそうであれば加筆修正してその旨を付記するなり、そもそも文庫版を出さないなりをするのが誠実な態度では?あとがきでさらっと言及して「それでもいいのだ」と開き直ることじゃないだろうよ。

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    2016年10月03日
  • 現代霊性論

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    WHOが霊性を憲章に盛り込んだ的な話は良く目にしてたけど、結局欧米の反対で否決されたっていう後日談は知らなかった。
    あとポリティカルコレクトネス的な葬儀場でのお清め塩配布無しの配慮に内田が怒ってたのに対して、浄土真宗の釈がむしろ、浄土真宗も死は穢れではないという本来の仏教の立場から塩はやめましょうとな立場という話を持ち出した所が面白かった。

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    2016年09月14日
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    1章 さらに属国化する日本の民主主義
    2章 帝国化する国民国家と霊性
    3章 コスパ化する民主主義と消費社会
    4章 進行する日本社会の幼稚化
    5章 劣化する日本への処方箋

    当たり前のことを言ってるのに,当たり前ではなくなっている日本社会では,希少な意見である.

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    2016年08月27日
  • 街場の五輪論

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    農民と武士の西南戦争の話。つい、150年前は日本人はそういう状態だったんですね。
    そう考えると織田信長の長篠の戦いはすごいですよね。本題とは関係ないですが…

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    2016年08月05日
  • 教えて! 校長先生 「才色兼備」が育つ神戸女学院の教え

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    神戸女学院の紹介とOGのメッセージ,それらはまあなんということもないが,内田氏の学校教育に願う想いが,序章,終章に込められていて,環境も含めて教育の大切さを痛感した.

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    2016年07月07日
  • 教えて! 校長先生 「才色兼備」が育つ神戸女学院の教え

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    学校自慢のようにも聞こえ少し鼻につかなくもないですが、これだけ誇りに思える母校を持てることが羨ましく思います。

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    2016年06月24日
  • 街場の読書論

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    ブログのコンピ本。
    話の内容はいつもと一緒だし、ブログでも読んだことがあるものが多い。
    けど読みたくなる。
    しかも紙の本で。

    先生曰く、繰り返される主題は、
    「言葉が伝わるというのは、どういうことか」
    ということだそうです。
    これは僕のライフワークでもあります。

    伝わる伝わらないを決定しているのは、コンテンツの可否によるとついつい考えてしまします。
    が、そうではなく、やはりマナーだと。

    メタメッセージの形でまず伝えるべきは、
    「このメッセージは他でもない、あなたに宛てて発せられているんですよ」ってこと。

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    2016年06月14日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    「事実は小説よりも奇なり」をそのまま編集した一冊。
    アメリカでの事例がベースにあって、それを日本でも…
    ということであるらしい。
    それぞれの話はそれそれとして楽しませてもらった。
    一番興味深かったのが[巻末対談]の柴田元幸さんと内田樹とのお話。
    同じ手法で、同じように集まった「物語」から
    日本人とはなにだろう、を考察している章。
    比較文化論とでも言うのでしょうか。
    江戸から明治にかけて、「浮世絵」がヨーロッパに渡り
    かの地の絵描きたちが、日本の浮世絵風の作品を残している。
    そんなことを、なんとなく思い出してしまいました。

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    2016年05月19日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    内田樹のエッセイ。タイトルと内容はそこまで関連していない。

    ・「らしく」ふるまう事は必要。
    ・そのために「型」がある。
    ・礼儀はディフェンスである。日本人はそれが弱い。
    ・日本人は他者志向(恥の文化)である。
    ・群をともにしたがる。
    ・自分の直感にも耳を傾けるべき。
    ・どんな制度にも賞味期限がある。
    ・核家族は不完全。
    ・核家族におじさん、おばさんを1人加えると良い。

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    2016年04月13日
  • 生存教室 ディストピアを生き抜くために

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    裏のない善意であっても、教えるという行為によって教えられる側の立ち位置を相対的に引き下げ、支配する。教えている本人にその自覚はない。しかし掘り下げてみると、それは承認欲求の裏返しで、本来自分が得られるはずの敬意や名声が満たされないと感じているから、教えるという行為で自分を引き上げ、相手を下げようとする。身近なところにそういう人は結構いるし、そういう人と長く接していると、気疲れや敬遠したくなる気持ちが起きてくる理由がよくわかりました。

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    2016年04月03日
  • 竹と樹のマンガ文化論(小学館新書)

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    竹宮恵子と内田樹の対談によるマンガ論。マンガはオープンソースだ、機能マンガの話、構成とは何か、などなるほどの話がいっぱいだ。

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    2016年03月30日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    こういう時事問題や世の中の事象に対する考察の文章を久しく読んでいなかったので、けっこう刺激になった。窮乏シフトが良かった。

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    2016年03月16日
  • 呪いの時代

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    ネタバレ

    レヴィ・ストロースものかとタイトルから連想したのだが、ほぼ関係ない。人生教訓系ビジネス書に近い。とはいえ筆が達者なので、興味をそらさない。震災以降ヒステリックになり、知識人に見られた類型的独断表現がややみられる。いわく「やらないよりいいリスク回避のために疎開しなさい」

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    2017年11月21日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    内田樹が、浄土真宗の僧侶である釈徹宗を相手に、仏教の根本的な思想についてたずねるという趣旨でおこなわれた往復書簡をまとめた本です。二人のやりとりの合間に「間狂言」という章が挟まれており、釈が仏教の基礎についてコンパクトな解説をおこなっています。

    おそらく内田の心積もりとしては、彼自身の宗教にかんする突っ走った議論を、釈が仏教の立場から広く大きく受け止めるという展開を期待していたのではないかと忖度するのですが、どうも内田の投げかける問いのエッジが利きすぎている印象を受けました。むしろ、釈の仏教概説に、内田が自由な立場からコメントを入れるという構成のほうがよかったのではないかという気がします。

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    2017年12月03日
  • 生存教室 ディストピアを生き抜くために

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    ネタバレ

    人気コミック「暗殺教室」をきっかけに始まった武道と教育の共通点を探るふたりの対談。

    いちばん面白かったのはエリツィン大統領が橋本龍太郎総理の股間を掴み、橋本総理がレクチャー通りにエリツィンのを掴み返して信頼を得たという話でした。なかなか肝が据わってないと出来ないですね。

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    2016年01月27日
  • ぼくたち日本の味方です

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     おじさん二人の対談集。東日本大震災が起きる前と、起きたあと。日本は何が変わって何が変わらないのか。

     この中で、原発に30年反対し続ける瀬戸内海の小島、祝島の話がよかった。

     毎日デモやっているといっても、ほとんど世間話しながら島の決まった場所を歩きつつ、たまに思い出したかのように「原発反対」と声を上げる。

     それに、飯を作ってたからとか、飯作りにとかで途中参加したり離脱したりして、それを30年間続けている。

     高齢化率が高止まりして限界集落になり、やがて人がいなくなるのが確実になっているのに、老人たちはやめない。

     そういう地域の繋がりというもの、今は日本のどこにあるだろう。

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    2015年12月23日
  • 荒天の武学

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    武道家が少なくなっている。武道家以外には無関係なことに思えるが、間違いないなく世の中に影響はある。そのことをもっと考えるべきだと思う。

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    2015年12月15日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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     現在の聖地巡礼は大人の遠足なんだよね。今に比べては申し訳ないが昔の人はそれなりのリスクを抱え巡礼に赴いていたのだろう。

     まあやっぱりこれだけの清々しさを持つ場所には誰しも一度は行ってみたい。だけど現代人には昔ながらの覚悟はない。

     ならば、今はこの聖域を壊さず足さず現状を保ち未来に残す義務を持つこと。それが一番難しいのかな。





     原発は日本人だけが持っているわけではない。韓国も中国も十分すぎるほど所有している。原発事業も科学である。

     自分は常に正しい側で相手は間違っているという排除のボーダーを持っている、二項対立をしているのはむしろ著者側だろう。

     原発を含め科学の進歩と

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    2015年11月26日
  • 竹と樹のマンガ文化論(小学館新書)

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    竹宮恵子はじめ山岸凉子、萩尾望都が大泉サロンと呼ばれる花の二十四年組と言うことをはじめて知りました。

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    2017年09月12日
  • 日本戦後史論

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    内田樹さん、白井聡さんの対談。まだ『永続敗戦論』を読んでないのですが、これも話題になってることと、内田さんとの対談ということで読みやすいかと思い、読んでみた。とにかく、気持ちが暗くなる。日本人が、気持ちのどこかで破滅を願っているとか。そういうひとが確かにいるのかどうか、数はどれくらいいるのかとかはわからへんけど、それでも時代の雰囲気とかを見てるとけっこう頷けてしまうねんな、これが。「時代を見つめる」習慣がこれからますますなくなっていくやろうと思うと、こういう作業をしてくれるひとの存在は本当に貴重やと思う。

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    2015年11月25日