内田樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子猫を台風から守ってやろうと砂を掘って入れたのに、翌日埋められて死んでいた、という話が一番心に残った。
というのも私も子供ながらに優しさの気持ちから、金魚に餌をたくさんあげて一気に殺してしまったという似たようなことがあるから。
作者は、実は殺そうと思ってやったんじゃなくて優しさのつもりだったの!と誰かに伝えたい気持ちもあるんだろうなぁ、と思った。
ぶっとんで不思議な話はなかったけど、楽しく読めた。
アメリカのオリジナルの方にも興味が沸いた。
日本人の書く文章に格差(個も)がないっていうのには、面白い考察だなぁと思いました。いいことなんでしょうね。 -
Posted by ブクログ
ー わたしたちが文章を書くとき、しばしば「言いたいこと」は言葉にならず、逆にそんな考えを自分が持っていると思いもしなかった言葉が頁を埋めていくことがある。「言いたいこと」と「書かれたこと」が過不足なくきちんと対応するということは原理的に起こらない。わたしたちはつねに「言い足りない」か「言いすぎる」かどちらかなのである。
こういうことが起きるのは、おそらく「書く」という行為が、あらかじめ頭のなかにできあがっている抽象的な「言いたいこと」を「言葉に変換する」という単純な行程なのではなく、「言いたいこと」がせき止められ、「言う気のなかったこと」が紛れこんでくる不随意なシステムだからである。 ー
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Posted by ブクログ
ネタバレ好きな著者・内田氏の修行についての考え方。
【修行の意味は、事後的・回顧的にしかわからない】
ここでいう修行は、「与えられた努力を要するもの」という意味合いに捉えている。例えば、「古典を読みましょう」とか「滝行しましょうとか」。
その先には、「先人の知恵を得られるぜ!」「次の国語のテストでいい点取れるぜ!」というインセンティブを事前に与えてやらせることはできるけれど、それは修行の価値ではないよ、ということ。
本質的な価値は、古典を読んだ後に残る、「古典の思考を得られた」「点数の取り方がわかった」「好きな作家ができた」かわからないけれど、「個の意味付け」によって決まるから、事後的なんだよ、 -
Posted by ブクログ
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【要約】
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【ノート】
・ハッとさせられる知見や洞察、しかし、相変わらずところどころでなんか鼻につく内田節。自分にとってはちょうどいいテキストなのかも知れない。
・「呪い」についてのセンセーの洞察にやられちゃって買い求めた本書だが、呪い自体についての言及はそれほど多くはない。ただし、色々な形質での呪いについて言及してはいるけど。その意味では、第1章と第2章がタイトルに即応した本書のコアだと思った。
・最終章でポパー「開かれた社会とその敵」を題材にしていたとはすごいすごい。あまりよみこまずに、自分で読んでから照合させてもらおう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3人の対談として読むので軽くていい。
会話の中で流れついていくいろいろな話題が面白い。
以下印象に残ったことなど。
・グローバルという視点の元に、均一の基準で比べられる大学。
個性や理念は問題にされず、
数値化できるもので誰にでもわかるようにならされる。
結果、ランクの低い大学を淘汰し、補助金を分配する対象を減らしていく。
教えることがこんなに見下されているってなんだろうか。
・先生と言うのは誰にでもできるもの、という内田さんの言葉が印象的。
能力のある人にしかできないものだったら、
該当者がいないときに、子供は生きていくすべを学ぶことができず
その集団は一代で滅んでしまう。
・自分の中の演算 -
Posted by ブクログ
自著について著者自身によるブックガイド。
というより、「あとがき」のようなもの。
いろんな書評本はあるけれど、こういう形を取るのもアリだな、と思う。
レヴィナス絡みの本はやや苦しい。
レヴィナスがホロコーストを体験(経験)した結果、自分が存在することそのものに懐疑を抱き(という言葉は相応しいのか分からない)揺れたのだ、ということはとてもよく「分かる」。
そして、レヴィナスのその揺れが内田樹を惹きつけたのだろうとも。
「人がほんとうに哲学を必要とするのは、哲学書の行間に自分自身が今日生きる支えとなり、導きとなるようなたしかな叡智を求めるときです。テクストにすがりつくように知恵を求める者にだけ -