内田樹のレビュー一覧

  • 身体の言い分

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    身体と哲学。私たちは祖先が創り出した最新ヴァージョンという言葉が印象的。
    私たちは両親から生まれ、その両親もふた親から生まれ、と一代、二代と遡っていくと膨大な数の祖先が現れてきます。十代遡れば1024人、二十代遡れば52万4288人。わずか二十代を遡っただけで50万人を超え、二十一代では百万人をはるかに超える祖先が居たことになります。
    もう、今生きているだけど奇跡。アレコレ頭で考えなくても身体がよりよい方向に導いてくれる。複雑に考えるのをいったん手放してみてもいいのかもしれません。

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    2019年10月13日
  • 生存教室 ディストピアを生き抜くために

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    武術家の伝えたいこと
    その方法が両者から語られ
    違いが
    おもしろい

    研究者の創造のスタイルの差
    特徴と顛末の記述に
    共感

    身体機能が日常生活の
    変化から
    仕方ないと
    諦めたくない

    手に入るなら
    手にしたい
    潜在能力の魅力
    古来からの振舞いに
    興味津々!

    馬に乗ってみたくなった

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    2019年10月12日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    子供を育てるというのは、「世の中思いどおりにならない」ということを骨の髄まで味わうということですからね(内田)

    ポルトガル語で「マオ・レゾルビーダ」という言葉があります。英語で無理やり言うと、badly resolvedとでもいうのでしょうか。ある地位を得て、ひとかどの人間のように思われているけれども、実際には、自分の個人的な生活とか人間的成長を大事にしていない人、自分ではそういうことを解決したと思っているけれども、本質的には何も解決してない人のことをさすんです。(三砂)

    評価コストって、けっこう深刻なシステム問題なんですよ。精密な評価をするということが自己目的化すると組織の中の人間は活気

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    2019年10月07日
  • 善く死ぬための身体論

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    天下の内田センセイとヨーガ行者成瀬師の対談本。
    なるほどの犬の耳多数。二人そろってインプラントにしていてこれはいいと語り合っているのが怪しすぎて笑えたwただ最後の章は切れ味鈍り残念。身体性が至上、ゲームパチンコカジノはダメ、ひきこもりノンアクティブは問題、と頭から切り捨ててしまっていて、そこら辺のジジイと同じレベルとなってしまっている。

    P5 どんな異能であっても、「そういうことができた人がいる」という話は受け入れる。だってそれによって失われるものなんか何もないんですから。自分の中に潜む可能性を信じようと信じまいと、日々の稽古そのものに割く時間と手間は変わらない。だったら「そういうことができ

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    2019年10月04日
  • 先生はえらい

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    「正確に何かを伝える」
    「自分には伝えたいことが明確にある」
    などの考えが間違っていることに気付かされた。

    特に、オチのない話=まだ自分の中でどんな価値があるのかわからない話 をしてしまう相手こそ親友であり、恋人である、という話には大変驚いた。
    この感覚を現代の子ども達はどれくらい持つことができるのだろう。

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    2019年09月29日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    20190922 内田先生の自叙伝。なんとなくと言っているが結局は直感を信じて生きてきたという話。自分に置き換えて考える必要はない。若い人なら一つの生き方として参考にできるところを参考にするために読むと良いかも。

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    2019年09月22日
  • はじめたばかりの浄土真宗

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    「倫理」と「常識」がおんなじで、コードを共有しないところで、判断をすることが、陳腐なこと、全く同感した。

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    2019年09月19日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    レヴィナスを中心にユダヤ思想を主な研究領域としてきた内田樹が、イスラーム学者の中田考を招きイスラーム思想の現代的可能性について対話をおこなっています。

    ユダヤ教とイスラム教というバックボーンのちがいだけでなく、さらに国民国家が破滅的なクラッシュを起こしてしまうことの危機を訴える内田に対して、中田は「カリフ道」の復興を説くという点でも、両者の立場にはかなり大きなちがいがあるのですが、本書ではアメリカを中心とするグローバリズムへの対抗思想という点で両者の議論は一致点を見いだしています。もっとも、だからといって刺激に欠けるということはなく、まったく異なるバックボーンからともにグローバリズムへの批判

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    2019年09月19日
  • 街場のメディア論

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    【気になった場所】

    メディアの不調=視聴者の知性の不調

    仕事と適性の順番
    ◯仕事を通して自分の適性を見つける
    ×自分の適性に合った仕事を探す
    →能力は開発するもの

    人間の才能を開花させるのは、他人のために働くとき

    情報を評価する最優先の基準
    →その情報を得ることで世界の成り立ちについて理解が深まるかどうか

    各メディアの不調の原因
    ・テレビ→ジャーナリストの知的な劣化
    ・新聞→テレビの不調を指摘できない点

    ジャーナリストの知的な劣化の背景
    →なぜ弱者の味方をするかを自問してない
    →その思考停止が知的な劣化を招く

    テレビのシステムにも欠陥がある
    →ミスをしないことを優先し、何を放送す

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    2019年09月15日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    心に響くフレーズ
    ① 人間が仕事に求めているのは、突き詰めて言えば「コミュニケーション」です。
    ② 品の良い人というのは、節度を知る人のことです。

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    2022年01月06日
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱

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    自然にあるものはすべての人にとって平等に出現する。でも、「額縁の内側のもの」はそうではない。それは平等には与えられない。額縁の中で示された物語をどう受肉するかという仕事は個人の責任で果たさなければならない。額縁というのは、「そこの中にあるものについては、一人一人が違う意味を汲み出しなさい」というメッセージの解釈についての指示のこと。額縁をどこにつけるのか、何を額縁で囲むのか、ということは、思いがけなく大切な仕事。
    人間が何者であるかは、その人が「何であるか」という本質的な条件によってではなく、「なにを生産し、いかに生産するか」によって決定される。
    自分のことを善良で有徳な人間であると思いこんで

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    2019年09月04日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    一時期どっぷりはまって片っ端から著作を読んでいた。最初に読んだのは「ためらいの倫理学」だったかな。こんなに腑に落ちる論考を読んだのは、岸田秀「ものぐさ精神分析」以来だと思ったのを覚えている。(「ものぐさ~」はロングセラーだそうだ。今でも名著だと思う。)どんどん出版されるのをいつ頃まで追いかけていただろうか、神戸女学院を退官されて、凱風館を建てられたあたりから、さしたる理由はないが読まなくなったように思う。

    これは「自伝」だというので、ちょっと興味が湧いて、久々に読んでみた。小中高の学校時代の話が詳しく書いてあって面白かった。やっぱりずいぶんとんがった少年だったんだなあ。一方、東大時代のことは

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    2019年09月03日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    2011年に長年勤めてきた神戸女学院大学を去った著者が、そのころにおこなった講演のうち、6本をまとめた本です。

    最終講義ということもあって、著者がとくに力を入れて取り組んできた問題のひとつである教育問題について率直な議論が展開されています。講演がもとになっているということもあって、他の著書よりも若干「前のめり」で議論がなされているような印象を受けました。そのぶん、著者のエネルギーを感じます。

    また、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)について著者みずから解説をおこなった、日本ユダヤ学会での講演も収録されています。こちらでは、レヴィナスと武道に打ち込んできた著者がみずからの内なる「反米」とい

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    2019年08月19日
  • 街場の天皇論

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    興味深い、しかし読みづらい。
    本書は書き下ろしではなく、月刊誌やブログにある天皇関連記事をまとめただけの天皇本である。1つの項で興味を惹かれたとしても、次の項では全く繋がりのない内容が書き綴られており、思考の整理が上手くできない。しかし筆者の考える天皇論は非常に興味深いので、入門書として本書の半分までを読む価値はある。後半は、だめだ。編集者は少しは手を入れて欲しい。



    私は天皇制について、何も知らなかった。それを気づかせてくれた本書は読む価値はあるが、買うほどの価値はない。
    象徴的行為とは鎮魂と慰藉であると、平成天皇は理解し務めてきた。

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    2019年08月25日
  • 困難な結婚

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    心に響くフレーズ!!
    「結婚生活にかぎらず他者との共同生活を適切に営む上で一番大切なことは、「機嫌がよい」ということです」

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    2019年08月16日
  • そのうちなんとかなるだろう

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    内田樹さんの意外な生き方に触れることができます。内田ファンは一読の価値ありです。心に残った文章を紹介します。「いるべきときに、いるべきところにいて、なすべきことをなす」日々悩みの多い毎日ですが、この文章に出会って、毎日がシンプルになりました。

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    2019年08月14日
  • 橋本治と内田樹

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    橋本治と内田樹の対談を収録しています。

    もっぱら橋本を深く敬愛する内田が、橋本のすごさを引き出そうとしていますが、話をまとめようとする内田を振り切って、橋本が思いもかけない方向へと議論を拡散させていくために、けっきょくまとまりのつかないかたちで話がどんどん進んでいってしまうという印象があります。それをおもしろいと思うか、それとも散漫だと思うかで、評価が分かれそうです。

    橋本治を批評するひとがいないことを問題視する内田の主張は、おなじことを強く感じていた読者としては、あの内田ですら橋本治をつかまえることができずにいる本書の対談を読んで、いささか絶望的な気分にもなってしまいます。それでも、橋本

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    2019年08月13日
  • 街場のメディア論

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    キャリア→自分の好きなこと、やりたいことを仕事にすることが正しいことではない。
    まずは縁があって始めた仕事の中で自分のよさをどれだけ出せるかということ。

    本棚→その人がどういう人かがわかる。読んだ本もあれば、いつかは読みたいけどまだ読んでない本、その人が選んでいるということから「自分はこういう人間です」と思われたい表現も含まれている。

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    2019年08月12日
  • ぼくらの身体修行論

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    フランス文学・思想の研究者であり現在は武道家として指導をおこなっている内田樹と、元ラグビー選手であり現在は教育者である平尾剛の対談です。

    『バガボンド』の井上雄彦と内田の対談でもおなじように感じたのですが、優れたスポーツ選手であるばかりでなく、内田の身体論の深い理解者でもある平尾を相手にしていることで、内田の語り口もいつも以上に生き生きとしているような印象を受けます。ただ、両者のあいだに対立点はなく、もっぱら平尾が内田を身体にかんする知の先達として立てて、彼から多くを学ぼうとするスタンスをとっているためなのでしょうか、読者の立場としては二人の議論にしばしば置いていかれてしまうように感じてしま

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    2019年08月09日
  • 街場のマンガ論

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    これまで刊行された著者の多くの本とおなじく、ブログに発表された文章を集めた本で、今回はマンガやその周辺のテーマをあつかったものが収録されています。ほかに養老孟司との対談「戦後漫画論―戦後漫画は手塚治虫から始まった」も収められています。

    井上雄彦のマンガについて、その身体性に注目しながら論じているところはおもしろく読めました。ただしこれにかんしては、著者の対談本である『日本の身体』(新潮文庫)での井上との対談でより突っ込んだ議論が交わされており、本書のエッセイはもうすこし軽い感想めいた文章がつづられています。

    マンガではありませんが、宮崎駿の『風立ちぬ』の時間性についてのエッセイも、テーマは

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    2019年08月08日