内田樹のレビュー一覧

  • 「戦後80年」はあるのか――「本と新聞の大学」講義録

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    今日は令和4年8月15日だ。正午少し前から毎年の様に戦没者への哀悼を示す番組が国営放送(NHK)で流れ、武道館には天皇皇后両陛下だけでなく岸田首相も訪れ、正午の時報がなれば1分間の黙祷が捧げられる。1945年8月15日は昭和天皇による玉音放送が流れた日であり、ラジオで初めて聞く天皇の言葉の前に、何やら難しい事を言っている様だが、日本が戦争に負けた事だけは確からしい、と膝をついて泣き出すもの、心の中では生き残れたと安堵するもの、様々な感情が渦巻いた日でもある。特に戦争遂行の最前線にいた軍部には腹を切って自決するものも多数いた。
    終戦記念日と呼ばれるこの日は、この様に先の大戦において国民が戦争に負

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    2023年08月15日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    2020年、COVID-19が席巻した世界では次々と社会の歪みが露呈した。そのコロナ期とポストコロナ期に、次世代の若者たちがどう生きるべきかを内田樹をはじめとした様々な年代の言論人たちが語る。

    内田さんが声をかけて集まった様々な分野の今をときめく著名人たちがコロナとコロナ後の世界をテーマに執筆しました。内田さんのセレクトだけあってみんなけっこう尖っていて(偏っていて)どれも読み応えのある内容でした。中学生向きということで平易な文章で一編が短いのも読みやすくていいと思います。そしてみんな分野が違うので、コロナ期というものを違う角度から見ているのも面白い。また、分野が違っても結局、多くの著者が今

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    2023年08月11日
  • コロナ後の世界

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    街場のコロナ後論といった具合だろうか。
    内田樹の著書はいつでも政治を論破して気持ちいい。
    この読み方は危険!

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    2023年07月11日
  • 撤退論

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    少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。
    まず、無理を認めること。
    それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。


    ・大切なことを持続させるために、我々はこれまでの手法からの撤退を学ぶべきなのである。
    ・社会の内と外、此岸と彼岸、文明と自然、常識と非常識などなど、二つの原理を行ったり来たりすることで、問題を「なんとなく」暫定的に解決する。これが地に足を着けることである。
    ・現代における下野とは、他社のニーズを全く気にせず、とにかく徹底的に主観を

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    2023年06月17日
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ

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    内田樹さんとウスビ・サコさんの対談本。 若い人たちに向けた啓蒙指南書。 自由について持論を紹介する。
    内田さんの言葉は、読んでいる時は「なるほど」と思うことが多いのだが、読み終わると「何だっけ」と思うことがよくある。 でもこの本の中で、自由の対義語は平等だという話は印象に残った。自由は競争を生み、強者と弱者が発生する。その時点で平等という概念はない。だから対義語になる。なるほど。

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    2023年06月09日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    ネタバレ

    個人的には「僕が家庭科を大事だと思うわけ p56 家事というのは、本質的には、他人の身体を配慮する技術」。家庭科という教科を大事にしたいと思ったという点に共感。家庭科等、生きる力に必要な技術が高等学校教育で減っているような気がしている。
    日本に住むということ、構造的にも生きている社会が金魚鉢のように閉ざされた狭い空間。日本文化を象徴する意味合いでも金魚鉢の表現がすごく納得した。表紙の「1匹の金魚」。金魚鉢にたくさん金魚いるのではなく1匹というのが、生きづらさとともに、「金魚鉢も含めた世界はどこからきて、いまどんな状態にあって、これからどう変わっていこうとしるのか、それは金魚鉢の中にいながらでも

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    2023年06月03日
  • 日本霊性論

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    本書の前半には、2012年に相愛大学でおこなわれた内田樹の3日間の集中講義が収められています。後半には、内田が館主をつとめる凱風館で釈徹宗がおこなった、鈴木大拙の『日本的霊性』についての講義が収められています。

    内田の担当しているパートでは、これまで内田がさまざまな著書のなかで述べている内容をまとめたもので、武道などの体験を通じて内田自身がその存在を実感している身体知の重要性を指摘し、そうした目に見えないものについての感受性をないものとしてあつかってきた現在の社会のありかたに対する危惧が表明されています。

    他方、釈の担当しているパートでは、大拙の主著である『日本的霊性』の解説というかたちを

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    2023年04月27日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    ネタバレ

    2003年に刊行された単行本の文庫版。途中、論拠に引っかかりを覚えて要点をうまく拾えなかったが、メッセージは“自分で立てた原理原則に縛られず、その場の気分に乗って気楽に生きよう”ということらしい。あとがきを読み、信用が損なわれないよう注意しつつ、自分が立てた原理原則(自分が口にした言葉)は、自分で訂正可能なことを意識しておきたいと感じた。

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    2023年04月28日
  • 撤退論

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    撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。

    切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳withdrawalを、これは膣外射精という意味にもなるが、人口問題に絡めた性行為の撤退として私感を述べていた。少子化問題に対し、避妊を教育する自らへの疑問、近代化され、そもそも性行為の数が減っている事への警鐘。映画やドラマは見るもので、情報化・計画社会により、日常の起伏が減るように、恋愛や性行為がバーチャルのファンタジ

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    2023年04月02日
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ

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    日本人もハイコンテクストだけでなくローコンテンクストで伝えることも重要。
    相手を思うとはここまで考えないと。

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    2023年03月21日
  • 先生はえらい

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    万人にとっていい先生は存在しない。師を恋人で例えているのは面白かった。

    学ぶことを欲望するものしか学ぶことができない。そして私たちは「わからない」から、満たされないから知りたいと思う。
    私たちは自分のこともわからない。自分が考えていることが上手に言葉になっていかない。言い淀んで言い直してジタバタして、だからコミュニケーションは終わらない。全部わかったら対話はいらない。
    今現在も目下教育界で課題の主体的対話的な学びって、子どもたちの上手くいかないなーわかんないなーこの人のこと知りたいなってところから出発してるんだよね。

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    2023年03月17日
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ

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    内田樹先生の本の読み方にはコツがある。
    真面目に論を追わない
    信じすぎない
    楽しむ
    である。

    私が内田先生の本を数十年手に取っているのは、
    いつも同じことを言っている
    からである。
    日本や世界でさまざまな出来事が起こっても新しいテクノロジーがでてきても
    いつも同じことを言っている
    のである。

    さまざまな出来事に揺さぶられ、新しいテクノロジーを持て余してしまう自分には、変わらぬ内田先生を確認することで、自分の頭をマッサージしているのである。

    もっと自由に考えて行動していいんだよ
    本書のメッセージはまさにいつも内田先生が繰り返していること。
    今回の内田節はウスビ•サコ先生ともうまくマッチ(時

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    2023年02月12日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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     現代日本の問題の本質を正直に書いてある良書。日本人は直面している問題に向き合わない。そのことをずばりと書いてある良書

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    2023年02月10日
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】

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    感想
    なぜ肩身が狭いのか。自分や社会が用意した枠組みにハマり込もうとするからか。生きやすくするためのルール。それが独走し暴走するのか。

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    2023年02月07日
  • 日本辺境論

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    ネタバレ

    「スケールの吟味」、「変化の仕方が変化しない」、「先行者の立場から他国を領導することが問題になると思考停止に陥る」、「人間が過剰に断定的になるのは、他人の意見を受け売りしているとき」、「自説を形成するに至った自己史的経緯を語れないとネゴシエーションできない」、「清水の舞台を飛び降りる覚悟の例外的な才能」、「弟子は師が教えたことのないことを学ぶことができる」、「未熟さの内に安住する傾向」、「学ぶ力とは先駆的に知る力」

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    2023年01月07日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生を想定読者とした、現在30代〜70代の20名からのメッセージ。今回のパンデミックであらわになった日本社会の欠陥について、こんなに不出来な社会を後続世代に遺すことになってしまった責任を感じ、補正しきれなかった悔しさがにじむ。

    世代が変わると考え方や行動も変わる。是非、現状を反面教師として欲しいです。

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    2023年01月05日
  • 撤退論

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    内田師範のお話以外あまり面白くありませんでした。面白くないのは、たぶん、書いてる人たちの表現力が頭良すぎて何がいいたいのかケムに巻かれたような気持ちになるからかもしれません。

    わかりやすすぎるのも、あれだし難解すぎるのもちょっと。

    正直に申し訳ございません。

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    2023年05月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    斎藤幸平さんの名前があったので読んでみた。
    一番心に残ったのは平川克美さんの文章だろうか。会社勤めするようになって当たり前のように見聞きしてきた経済合理性。原価を絞り、無駄を排除して、より低価格の製品を提供する。お客様の要望に応え、お客様が期待する以上の価値を生み出すこと。製造業をはじめ、経済はそのようにして成長するものだと思っていた。
    しかし、現在は総供給が総需要を上回っている状態。必要ないものを売るための広告やマーケティングなど、ブルシットジョブ(この本で言及してる人の多いこと!)が蔓延し、限られた利潤を確保するために「集中と選択」という言葉に現れるように、偏った資源配分をし、競争優位性の

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    2022年12月14日
  • 人口減少社会の未来学

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    タイトル通り人口減少社会で日本がどう生き残るのか、さらに発展するのかについて論じたものを集めた、論文集。
    論文のため、一章ごとが短くなっている。日本の未来をかんがえるきかっけとしてはちょうどよい

    以下気づき
    地方に可能性あり
    女性に嫌われる自治体に未来はない
    日本の農家、漁師は地方と都会をかきまぜることが大事
    男性社会、文化がいまだに根強い

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    2022年12月08日
  • 撤退論

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    撤退についての、さまざまな論者からの寄稿
    それぞれでいろんな発見も、驚きも
    (少し誇張しているのかもしれませんが)
    ありました。

    撤退の困難さはいろんなところで感じる昨今です。

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    2022年10月11日