内田樹のレビュー一覧

  • 知性について

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    全世界共通言語である英語話者と、そうでない我々のような日本人を比較して、彼らを羨ましく思うと同時に、未知の世界について学ぶチャンスがないという主張には納得させられた。また人の批判をしてもうまくならないというのは全くその通りだが、それは陰口や論破を目的とした場合のみではないかという違和感をもった。論争そのものを否定している(私自身そういう解釈をした)が、真に大切なのは、喧嘩になったとしても自分の意見を言い、相手の意見を知る。そうすることで初めて、場合によっては自分が間違っていたことを認める勇気を培うとともに、自分の考えに対して他人はどう思うのかを知るそれこそ未知の世界を切り開くチャンスなのではな

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    2026年06月23日
  • 沈む日本とカオス化する世界

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    教育=公と私の間で葛藤する作法を身につけること
    チャンスはジョブとジョブの隙間に発生する

    組織のトップ 親切で寛容で好奇心旺盛であれば組織マネジメントは充分
    集団のパフォーマンス 多細胞集団としてのふるまい 化学変化 ≠個人の加算

    道徳=行動知 学ぶ=自分を開く ノブは自分の側にしかついていない
    corollary 論理的思考=あり得る可能性を捨てない すべての事実説明のストーリー

    市民的自由 統治コストが高い時 経済的にも文化的には熱くなっている
     コストを下げるには規制で自由を削減→成長も抑制 大学の授業料∝親の監視
     民主主義の脆弱性 性善説に基づく長期の利益のために
     権力者 公

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    2026年06月25日
  • 修業論

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    【2026年80冊目】
    著者が長年に渡り取り組んできた「合気道」における、修業、鍛えることとは何か。瞑想をどう捉えるか。司馬遼太郎は竜馬を、修業をどう見ていたのか――内田樹が語る「修業のあれこれ」

    内田樹さんの本はこれで四冊目ですが、なかなかどうして哲学的でした。貸してくれた人には師がいるんですけども、この本を読んでいて「ああ、なるほど」と師に対する態度なんかに少し納得できたりしました。

    司馬遼太郎が、坂本竜馬についての長編を書いているのに、修業にまつわることはちっとも書いていないというのは面白い気づきでした。物語には作者の意向とかが反映される(無意識かもですが)例だなぁなんて思ったり。

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    2026年06月17日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    さくさく構造主義の歴史やざっくり誰が何を言ったのかを知ることができた。どういうこと?と思う思想もあったけど、内田樹も若い頃はちんぷんかんぷんだったそうなので、歳を重ねてから、改めてこの本で紹介された哲学者たちの本を読みたい。

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    2026年05月25日
  • 戦後民主主義に僕から一票

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    民主主義論や教育論(コロナ下における学校教育)については非常に示唆的で興味深く読んだが、著者自身が「実際に脳内で起きているのは結論が先なのである。いきなりアイディアが浮かぶ。どうしてその結論に自分は立ち至ったのか、何を見て、私はそう思ったのか、というふうに時間を遡るのである。」と言っているとおり、改憲論はじめ政治的な点では、反右翼・アンチ自民党とという結論ありきで、論理が飛躍している点が随所に見られるほか、法律に関する点については解釈誤認も見られる。
    また、教育現場が大きな負荷の下にあることは事実であれども、文科省等の行政も輪をかけて大きな負荷の下にあり、そう単純な問題構造ではないと思った。

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    2026年05月25日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    ここ最近は実存主義にどっぷり浸かってふやけてきつつあった。レヴィ=ストロースがサルトルの実存主義を批判したことを知り気になり、まずは入門からということで本書を手に取る。
    「人は世界に生かされている」という感覚に似ていると思ったが、実存主義を批判するほどではないと思った(笑)

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    2026年05月24日
  • 大人のいない国

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    成熟した人間がいない日本の政界や私たち市民を描写した部分に誰もが当事者性を感じることができるだろう。古き良き教授人らにありがちな無自覚な女性蔑視はわろし。

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    2026年05月05日
  • だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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    内田さんの著作、初めて読んだけど、切れ口鋭く現代社会にきり込む。後々わかったけど、この切口の鋭さは氏がいわゆる武人だからか。

    武道を核としたゲノッセンシャフト、凱風館、面白そう。

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    2026年04月20日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    "寝ながら学べる"といいつつ、寝ながら学べるほど簡単ではなかった(笑) というのが最初の感想。
    2回目読むともうちょっとすんなり入ってきそうかも。でも、他の専門書や入門書よりは確かにわかりやすく表現されているのかもしれない。
    今では当たり前となった「構造的に物事を理解する、説明する」概念としての構造主義を、さまざまな哲学者の歴史的なバトンを引き継ぎながら述べている。

    最終章のラカンの精神分析の話は「カウンセリングとは何か」を読んでいたから理解しやすかった。

    もう一回読んでみようかな。


    以下、メモ
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    善悪の観念は元々あったまのか?違う。みんなが自分の利

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    2026年05月13日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    構造主義というものは実際非常に難解なのですが、めっっっちゃ噛み砕いて冗談まじりに言うとこういうことなんだよっていう解説本でした。

    ですが、その例え話すら???ってなるくらいだったので、フーコーやラカンといった哲学者の書籍は読めたもんじゃないだろうなと思いました。

    とはいえ200ページ無いくらいだったので、入門書にはいいのかも...?

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    2026年04月13日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    ネタバレ

    内田樹先生の「寝ながら学べる構造主義」を読みました。とても分かりやすい作り。まず、構造主義前史があって、全体感をつかむ。それからフーコー、バルト、レヴィストロース、ラカンのそれぞれについてざっくりと学べる。ただ、レヴィストロースがしか良く判らなかった。というかわかったつもりでも記憶に残らなかった。もっと、しっかりと読み込まないと。

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    2026年03月30日
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く

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    大好きな内田樹先生と、白井さんという方の対談

    政治的な話が多く、ちょっと肌感がない自分は、ピンとこない部分も多数あった。

    一つ心に残ったのは、「加速主義」の話しで、
    現在「もうやばいなら、いっその事、一度めちゃくちゃにしてやろう」という思想のことで、資本主義が色々な歪みを生みまくっている現代で蔓延っているという話があり、確かに自分もその念に駆られる時ある一面があってハッとした。

    脇の話だが、
    内田先生が書いた「先生はえらい」という本が大好きなのだが、その本の話も対談に出てきて、内田先生としてもターニングポイントになった本の一つなのだと思って嬉しくなった。

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    2026年03月18日
  • 新版 映画の構造分析

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    映画で描かれていることの奥にある構造や思想的な背景を分析している。著者曰く「かなり分かりやすく」説明しているらしいが、フロイトの心理学を交えたあたりはそこそこ難解。

    ハリウッド黄金期の名作から比較的最近の作品まで、それぞれ異なった切り口で分析している。フロイトの心理学を下敷きにしたものは性的なことを、ハリウッドのマッチョが主役の作品には「女性嫌悪」という表現を使っている。製作者がそこまで意識していたのか、あるいは無意識にそうなったのか。

    ゴッドファーザーと北の国から(テレビドラマ)を「家族の絆を主人公が求めたために家族が崩壊していく」という共通点があると論じているところは興味深かった。

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    2026年03月14日
  • 動乱期を生きる

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    ネタバレ

    先日山崎さんの裁判の支援を内田先生がされていたという記録のブックレットを読んで、その後お二人でされた日本社会の現状や世界情勢についての対談本が出ていたことを知り手に取りました。

    出た頃に読みたかったと思いましたが、本書が出た一年前にはイスラエル側にいるアメリカがイラクを攻撃するなどということがまさか起きるとは誰も予測してなかったことを思うと、出版後すぐ読むのと今読むのでは捉え方や感じ方、意味合いなど変わるのではとも思いました。

    (p196)(アメリカも中国もロシアも)他の国のリーダーシップの下で中東が安定するよりは、誰も停戦工作ができないまま中東がカオス化するほうが「まだまし」という計算が

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    2026年03月09日
  • 動乱期を生きる

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    内田樹と山崎雅弘の対談集。2025年3月刊行。倫理観の欠如、教育システム・民主主義の崩壊、戦争への歩み寄りなど現代世相についての問題点や課題について提言している。

    中でも、大阪万博が失敗することと自民党が退潮局面にあることを予想していましたが、どちらも予想通りになっていない。それだけプロであっても世相は読みづらいという事がよく分かった。

    『人間が作った社会構造は、必ずいつかは変わります。どれだけ絶望的に思える状況であっても、諦めないしぶとさと知恵を持つ事が大切です。』

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    2026年03月01日
  • 勇気論

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    勇気論についてメールのやり取り形式で問答されている。ただ、勇気に特化した訳ではなく、正直や親切とはなにかと哲学になっていて著者の考え方が展開される。なかなか深い内容。
    冒頭では勇気は孤独に耐えることと定義されている。自分を基準に正しいか正しくないか周りに流されない姿勢が勇気だと。最近の漫画も仲間や友情のテーマが多く勇気、孤独を扱うものが少ないと。

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    2026年03月01日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    タイトルは中高生向けなのだが、中身は哲学社会学の引用が多く難解。実際の対象は大学生以上か。

    謎ルールがある理由は、つまるところ権威と同調のふたつに尽きるとの論。

    巻末の内田樹との対談が興味深い。
    今の若者は社会に従うかハック(粗を探して効率よく生きる)かのどちらかしかしていないとの議論になるほど。

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    2026年02月23日
  • 日本辺境論

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    ネタバレ

    序盤はスイスイ読めるのだけれど、宗教と「機」の思想部分は難しくてよくわからない部分がかなり残る。
    たしかに「辺境人」である心当たりは何個もある。それを脱却しようというのがよくある論じ方だけれども、この本ではそのままやっていこうやという提案をするのが面白い。
    表音文字と表意文字の組み合わせで物事を理解する我々の特異性について語られる。ここはかなり面白く感じた。漢字は絵なんだよっていうロンの説得力がかなり強い。たしかに漢字はぱっと見で読める。すごい装置なんだなあと思った。漢字だけを用いる中国語では表意文字の純粋性が劣る、みたいなことが書いてあったけど本当かなあ。中国語に明るくはないけど、於とか做と

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    2026年02月22日
  • 日本人が立ち返る場所

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    内田樹の本は大体読みます。今回は、サクッと読みやすい対話形式です。養老さんの本は嫌いと初めてだったと思います。最近日本について言及する方が非常に増えてきたなと思っています。ただ私には日本全体を心配するほどの余裕は無いです。

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    2026年02月15日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    普段小説を読むことが多いからか、やや私にとっては難しい言葉が多かった。でもとても勉強になりました。
    この本に取り上げられている思想家の考えが分かりやすく、映画や小説での使われ方を書いてくれていて面白い。
    参照されてる思想家の本もすぐに読みたくなるものばかり。早くも2冊購入しました笑

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    2026年02月13日