内田樹のレビュー一覧

  • 「おじさん」的思考

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    『別姓夫婦の「先進性」に異議あり』の終わりがきれいにまとまっていて好き。他の話も好き!ただ4章は微妙…私の好みからしたらなしでいい、と言うか書き方が好みでないので。

    とても面白い内容だった!

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    2013年01月10日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    ネタバレ

    ・大学の企業化,巨大化,均質化について。
    ・ダウンサイジングの検討について。
    ・文科省による制度化の弊害について。

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    2013年01月05日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    告白すると、10年ほど前まで自分は、たとえば「日本は世界に誇れる国になるべきだ」なんてことを考える人間だった。
    保守とか革新とかイデオロギーといったものに深く興味を持ったことはないけれど、位置的にはかなり保守で、今もそれはさして変わらないのだけれど、ぐらぐらしたのは内田樹先生の本と出会ったから。
    「『日本は世界に誇れる国になるべきだ』なんて偉そうに言うけれど、そもそも国って何かなんて考えたことある?」
    内田先生はいつも物事を根本に立ち返って考える。だから容易に結論が出ないのだけれど、その思考の過程、有り体に言えば、「のらりくらり」とした感じが癖になる。
    そこから、それまで考えもしなかった結論が

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    2013年01月04日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    子育てについてのhow to本ではありません。
    多くの子供たちに関わってきた著者たちの言葉に教えられることが、今まで正しいと思い込んでいた事が、実はそうとも言えなかったようだということにも気づかされた。
    「14歳の」とありますが、子どもの年齢に関わらず、とても参考になる一冊。

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    2013年01月02日
  • 呪いの時代

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    数ある(著者の)著作の中でも、わりに好きな主題(「呪詛」と「贈与」)であったため、面白く読めた。ものすごく大雑把になるが、他者や外部に対する敬意がそこに底流しているからこそ、なかなか気持ちよく読めるのだと思う。最近普通に生活をしていて、どのように他者に対して敬意を払えるかということが、自分の中で自覚的になっている。敬意を払うというのは、何も相手の言うことを何でも尊重するとか、争いごとを避けるためのマナーとして(だけ)の行為の話ではない。お互いの”知的パフォーマンスを活性化"させたいがために、敬意を払いたいのだと思う。それは最終的に「正解」を求めたいからとか言うよりも、単純にお互いのパ

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    2013年01月06日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    難解な内容で、なかなか読み進まないうえ、そこそこの事前知識がないと更に理解にも及ばない。
    しかし、じっくり読み込むと、漠然とだが理解はでき、共感できることも多々ある。
    しばらくしてから、また、読んでみたい。

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    2012年12月29日
  • 街場の読書論

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     最近、内田さんのブログを知りました。今から過去の膨大なブログを編年体で読んでいくのは大変なので、分野別になっているこの本はとても助かります。
     頭のいい人の物の考え方が、少し分かったような気がします。他のも読んでいきたいです。

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    2012年12月29日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    仏教についての学習をいきなり始めたかったという自分の思いのまま、そしてこの本の題名に飛びついて一気読み。両人のお話は一度生で拝聴したことがあったが、なんといってもナイスコンビネーション。楽しみながら、そして内田さんの思わぬ話題展開に振り回されながら、時々笑いを挟みながら、仏教のなんたるかを概括してくれる良本。続編にも目を通してみたいと思わせる位には、面白かったです。

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    2012年12月20日
  • 呪いの時代

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    ネタバレ

    「呪詛」と「贈与」を主題にした『新潮45』での不定期連載の内容と、 東日本大震災で露呈したグローバル資本主義と日本的システムの問題点に対する考察をまとめた一冊。
    以下、印象に残ったところ。

    ◇子供たちに「身の程を知らせる」という学校教育の重要機能
    一方で本の後半では、有事に対応出来る"フツーじゃない"人材を育てる重要性を 説いている。
    あれ?矛盾してね?と思った瞬間、ハッとした。「身の程を知る」事と、「フツーの人間になる」事を混同していた・・ 。
    「身の程を知る」とは「出来る事と出来ない事を認識する事」であって、別に
    「出来る事を抑制してフツーになる事」ではない。

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    2012年12月15日
  • 街場の読書論

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    街場の読書論
    内田さん独特の書き口で読んできた(読んでいる)本の解説を加えている著書。時に著者の思い以上の何かを汲み取り、展開していく様はさすが内田先生、非常に読みやすく、頭がよくなった気になってしまう。頭がオーバドライブする感覚、一度味わってみたい。

    下記、備忘録のため章を記載。
    (何かしら記憶の糸口があると、思い出しやすいから)

    1章 文芸棚
    シャーロックホームズの溯及的推理
    ある出来事の前段を推理する力

    2章 人文棚
    平川克美

    3章 ウチダ棚

    4章 教育棚

    5章 著作権棚

    6章 文章とリテラシー

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    2012年12月09日
  • 期間限定の思想 「おじさん」的思考2

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    ネタバレ

    いつもの内田節だが毎回はっとさせられる言葉がある。

    同じ事を何度も何度も、ありとあらゆる表現やたとえ話を使って、繰り返す。「正しいことはどうしても断定できない」という根本的な問題を取り上げながら、飽くことなく「真理」を問い続けている。そこには内田氏のどうしてもこれだけは伝えたいという姿勢が伝わってくる。

    思想というものはすべからくそうあるべきである、と理解した。

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    2012年11月14日
  • 呪いの時代

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    いつもの語り口いつも言っていることでそういえば以前に読んだ内容と思いつつも結局通読してしまうのは結局著書の考え方に同意していてかつ誰かにその内容を伝えようとしてもまだ消化しきれてないことが原因なんだろうと思う。この人の周辺についても埋めていかないとと思う。

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    2012年11月07日
  • 武道的思考

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    むちゃくちゃおもしろかったー。
    思わずたくさん引用登録。
    合気道やってみたい。。。。。。。。。

    とおもってとうとう道場に体験にまで行ってしもた。

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    2012年11月07日
  • 呪いの時代

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    批判や自説を説くことに終始し、破壊をめざす「呪いの時代」をどう生きるか。その問いに対して、筆者は、呪いを解除するには、あまりぱっとしない「正味の自分」を、真の自分として受け入れ、けなげに生きる自分を祝福することと説く。自分を愛するということを考えさせられた。

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    2012年11月04日
  • 街場のアメリカ論

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    内田樹先生の好評のシリーズ
    アメリカというものを冷静な視点で分析しています。
    アメリカというよりも、アメリカ人か。かの地の人々が何を考えているかその思考を非常に分かりやすく解説。
    日本人にとって非常に近い他人であるアメリカ人だからこそ、我々がアメリカを見る際に感情のフィルターを抜くことは困難。それを取り払って見事に目を開いてくれました。

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    2012年10月27日
  • 呪いの時代

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    本の中で象徴的な「ギルティフリー商品※」をこう説明してくれている。

    「誰もが「私は存在することそれ自体によって、何か罪を犯しているのではないか」という有責感を、
    程度の差こそあれ抱いている。その心の隅にある「疚しさ」を標的にして「この商品を買うとその疚しさが緩和されますよ」とささやきかける」
    ことによって商品を売り付ける新手の商法だということ
    行き詰った今の市場経済で、消費行動の動機づけにはもってこいだ。。
    そりゃ近所のスーパーに行けば、こぞってみんなエコバッグ使ってるわ。

    「商品購入を通じて自分が趣味がいいとか、
    知的であるとか、成熟しているとか、
    政治的に正しいとか、さらには「地球に優

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    2012年10月25日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    続きがあると知らなかった。。。

    仏教入門というより、内田氏の宗教観を釈流仏教解説で紐ほどいていくもの。

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    2012年10月18日
  • 女は何を欲望するか?

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    挑発的でキャッチーなタイトルに騙されてはいけない。
    これは超高度なフェミニズム論、哲学論である。

    哲学に馴染みがない人(=俺)には敷居が高いが、
    これほど哲学を噛み砕いて書ける学者はいないと思う。
    こういう人は哲学界では本当に貴重。

    あとがきから読み始めれば
    作者のイイタイコトがつかみやすいかも。

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    「『女だから』という理由で、その社会的能力を軽んじてはならない」という主張に私は同意する。けれども、それを「社会的能力は性差に優先する」と読み替えることには同意しない。

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    この作者の価値観が
    本書の根底に流れる思想であり、
    自分のもっとも共感した部分

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    2012年10月10日
  • 街場の読書論

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    あぁ‥かっこいい。
    『街場の文体論』も読みたい。

    私には難しいかなと探るように読み始めだけれど、とても読みやすかった。(理解したかどうかはともかく)
    知らない書名、知らない人のオンパレードだった「文芸棚」「人文棚」「ウチダ本棚」の章からとにかく楽しかった。
    そして「教育棚」「著作権棚」「表現とリテラシー」には比較的身近に感じる話題について、目から鱗な話がハッキリキッパリ書かれていた。格好良かった。
    「卒論の書き方」なんて、学生の時に読んでいたら‥!と、どうしようもないことを考えてしまう。

    一番興味深かったのは著作権についての考え方。
    そして人とともに「死ぬ」言葉のこと。
    人通りの多い場所で

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    2012年09月08日
  • 街場の読書論

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    「死ぬ言葉」が印象的だった。

    「人とともに生き死にする言葉」だけが語るに値し、聴くに値する言葉だということである、というのが印象的。
    個人の身体が担保するというのがいかに大切なのか、ということが心に残った。

    また「学ぶこと」も印象的。
    おのれの無知についての自覚があり、自分の師を直感でき、師を教える気にさせるというのが興味深い。

    私がフラメンコを習いたい!思ったのも、いつか読んだ内田樹さんや養老孟司さんの身体に関するエピソードの本がきっかけのような気がしている。

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    2012年08月29日