内田樹のレビュー一覧

  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    内田先生の本は、これで3冊目。

    今回は、日本の教育現場(特に大学)が、どのような状況になっているか、というスタート地点から、なぜ今の学生の知力が落ちてしまったか、大学の質が落ちてしまっているのか、等々のテーマについて、いつものように歯に衣着せぬ物言いで、持論を展開している。

    いくつも印象的なフレーズがある。

    「学校というのは、子どもに「自分は何を知らないのか」を学ばせる場である。一方、受験勉強は、「自分が何を知っているか」を誇示することである。

    「世の中には自分の知らないことがたくさんあるんだ、と思うことが出来れば、それだけで学校に行った甲斐がある。

    「日本の子ども達の学力が落ちてい

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    2011年09月13日
  • 村上春樹にご用心

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    村上春樹作品をめぐるエッセイのような。
    著者さんの日常も楽しく読むことができつつ、
    村上文学の秘密を次々に教えてもらえるお得な本。
    ひとつの本質的なことがらについても視点やたとえを少しずつ変えて
    ぐるりと書かれている感じが面白くってわかりやすい。
    これまで村上春樹さんの作品を、
    読んで気持ちがよくて、「読みたい何か」が書いてあるような・・
    くらいの理由で楽しんでいたけれど、教えてもらうと改めて
    おお・・そうだったのか~、と感動、たくさん付箋がついた。
    言葉の使い方から倍音的な要素、「雪かき」や共同体の捉え方など。。
    でも、そんな村上作品の秘密も探せばまだまだありそうな気が、
    著者さんの力の抜

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    2011年09月10日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    人や、社会のあり方について、内田樹さんらしい論理的かつ、切れ味の鋭い話に引き込まれます。切れ味が鋭い分、正確性に欠ける部分もあるかもしれませんが。

    共感した箇所
    ・引越しをよくするのは、いつでもすぐ次の場所へいける状態に自分を置いておきたいから
    ・マジョリティとともにあることは決して安全を意味しないということ
    ・「温かい家庭を構成できる人間」とは「一人でいることに耐えられる人間」のこと
    ・人類学的システムを覆すほどの力を持つイデオロギー ― 資本主義

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    2018年08月05日
  • 街場のアメリカ論

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    内田樹の街場のアメリカ論を読みました。現在の日本はアメリカの大きな影響下にあるので、現在の日本を考えるためにはアメリカについて考える必要がある。そのために素人の立場からアメリカ論を書いてみよう、というエッセイでした。歴史を振り返るときに、歴史の転換点でなぜこうなったのか、という視点だけでなく、他の可能性もあったのに、なぜそれらの可能性は実現しなかったのか、という視点でも考えてみようという質問の立て方で議論されています。アメリカの影響下にあって、日本人が利益を得ている部分は大きいけれど、アメリカ自体でも問題が顕在化しているような事柄まで取り込んでしまう傾向があるのはいかがなものか、と感じました。

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    2011年09月03日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    内田さんと柴田さん!で、ポール・オースターのアレ。いいねいいね。

    鶏の話が怖かったなぁ。最後の部分がまた生理的な恐怖を。
    夢を本当だと思っちゃったか単なる嘘か、それとも実話なら本当にそういう風に見えたってこと?記憶の書き換えも起こってそう。どっちにしろ人の脳って怖い、ってかなり跳躍力のある結論ですかね。

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    2011年09月21日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    ブログの内容をテーマごとに編集・加筆されたものだけあって、いろんなテーマが散らばっていて読みづらい部分もあった。しかし、言葉が先にあって意味は後からついてくることやなぜ葬礼を行うかなど、最近自分の中でもやもやしている悩みに対してヒントを与えてくれる箇所がいくつかあって良かったです。

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    2011年08月28日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    祖母と歌番組を見ていた。
    とあるロックバンドが演奏していた。当時、若者に人気のバンドだった。
    すると祖母がひとこと、
    「彼らは、ロックをわかっていない」
    と言った。
    そして祖母は無言で演奏を見続けた。

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    2013年04月13日
  • 「おじさん」的思考

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    「インテリジェンスとは「おのれの不能を言語化する力」の別名であり、「礼節」と「敬意」の別名でもある。それが学校教育において習得すべき基本である」、「師とは弟子のポジションに身を置いたものだけがリアルに感知できるような種類の幻想」。
    という事を踏まえた上で教師としてどうあるべきか。生徒に「何か自分にはよくわからない世界がある」と感じさせるような存在でいる。そのためには、やはり知的であろうと努力することでしょうな。

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    2011年08月20日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    本当、っていい。脅かそうとしてないところがいい。
    本当なんだもん。受け容れるしかない。

    巻末の柴田元幸さんと内田樹さんの対談も面白かったです:)
    あと、ゆるっとした挿し絵もいい。読み終わってからカバーの絵を見るとお話が立ち上がってきます。

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    2011年08月17日
  • 街場のアメリカ論

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    アメリカの北朝鮮問題や沖縄軍事基地・靖国参拝に対する行動が納得できた。最近の日本を見ていると、アメリカや中国との関係はこのままどちらかが崩壊するまでずるずる行ってしまうんではないか、内田先生がおっしゃる最悪な事態になってしまうのではと感じた。子どもに対する意識の文化の違いやアメコミ、フェミニズム、連続殺人、訴訟などについても興味深かった。もう一度読みたい。

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    2011年08月01日
  • 街場のアメリカ論

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    アメリカという国は独特だなあ。どう考えても礼讃できるような国ではないよなあ…と疑問を抱いて久しい。でもそういうことあんまり言えない。
    その上、わたしは日本でその国の言語を教える人になろうとしている不思議。英語=アメリカでは決してないのだけれど。

    もっと事実を反映した、クールなアメリカ観を持たなくてはいけないなと思う。

    「第6章 子供嫌いの文化―児童虐待の話」は最近読んだ中で1番怖いと思う文章だった。「子どもはかわいい」と思えない文化ってどうなっているの。ぞっとする。弱者にやさしくなれない社会は破綻するのが目に見えている。
    「第4章 上が変でも大丈夫―アメリカの統治システム」はすごく腑に落ち

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    2011年08月01日
  • 武道的思考

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    作者は武道の目的とは
    「生き延びること」
    といい、武道経験者なら「わかる、ソレ!」という内容の
    武道的な話題からだんだん政治的な話題へと幅広く扱われている。
    途中から何の本読んでたかわからなくなってきたりも
    しましたが、「目的」は筋が通っていたように感じます。

    以前、糸井重里さんが作者の本を読むと
    まるで自分の考えのように思えてくるような
    危険さがある、と言われているくらい文章に力がある。

    作者のブログの更新についていけない方には
    調度良い入門になるかもしれない一冊です。

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    2011年07月20日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    今から10年前の本だからか、内田樹が最近の著書と比べてずいぶん攻撃的だなあと思った。笑 あと内田樹の本を読んでて初めて反論したくなった箇所があった。でもそのゴツゴツ感が、なんか良い。

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    2011年07月03日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    このところ結構ヘビーローテーションで読んでいる内田教授のエッセイ(というのだろうか?)集。

    ブログや、あちこちの雑誌などからのオファーに応えて書いた文章、書評などを一冊の書籍にしたもの。全体にテーマらしきものは、見当たらず、あえて言えば「内田樹の書いた様々なもの」というまとまり。

    それでも売りものになってしまうのだから、「内田樹」に相当の価値がある、という他ない感じです。ある種アイドルと同じ扱いですね。ニッポン現代思想界のアイドル、ってw。

    それはさておき、内田先生の文章は、集中力を高めて読まないと頭に入ってきません。それでも、集中力を切らさずに読み解けば、そこに表現されている内容は、と

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    2011年06月27日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    正直に言うと、内容はよく分からなかった。

    内田樹が出した最初の単行本という体だったが、「やはり学者だったのか」という感想。笑
    彼のガチな評論というものを初めて読んだ気さえする。

    普段の至極わかりやすい文章に比べ、難しい引用や術語が多く難解だが、それでも部分的に分かる箇所を拾えば十分に楽しめる。

    なぜか彼の文章は、分からなくてもストレスなく読み続けられてしまう。不思議である。
    そして、何か頭がよくなった気がしてしまう。非常に不思議である。

    最後のカミュ論のところで、殺人の是非について書いてあったのが少し面白かったかな。
    あとは難しかったけど、内田樹ファンとしてその処女作を読む経験はしてお

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    2011年06月14日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    理解するのに難しいところもあったけど、いろいろなことを察知する身体能力の大切さをあらためて認識できた。1番いいな、と思ったところは定点で見守る人、の話で「自分に与えられた場所からあまり動かないで、そこできちんと仕事をするという「分をわきまえる」というあり方って、すごく大事だと思う」「「私は」役割があるからやらせてもらってるだけです」というところ。

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    2011年05月29日
  • 街場のアメリカ論

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    ネタバレ

    筆者はアメリカの専門家ではない。
    しかし、だからなのか非常に興味深い視点で書かれている。
    また、この書をトクヴィルに向けて書いたと主張し、
    アメリカの本質、すなわち不変なものを直視しようとする。

    特に興味深かったのは、アメリカが反知性主義に基づくという
    もの。筆者によるとアメリカは建国時=「完成系」として
    理想のままに生まれたので、
    いかに理想を崩さないかが焦点だと言います。

    そのため、アホな指導者によってその理想が崩れないように、
    政治システムは、権力の集中を防ぐものになっており、
    当初は少数の宗教指導者に導かれる事を想定していたが、
    西漸運動の過程の大覚醒運動で、
    政治参加者が拡大した

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    2011年12月01日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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     結構メジャーな二人による対談。「提言」みたいな大げさな感じじゃない。お互いの人生や仕事経験に基づいて、ちょっと親に対して「提案」してるような感じ。とっつきににくさは全くない。ルーティン・ワークの重要性を説明する際のたとえがすっごく分かりやすかった。

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    2011年05月27日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    教育に関することいろいろ。しかし教育に限ったものでもないし、14歳の子を持つ親に限ったものでもない。誰が読んでも、胸がざわつくところがあるだろうと思う。

    うちの長女は公立中に行く予定。子も親も多様な方がいいと思って(&他にもいろいろ思って)の選択である。だから「均質性の高い集団は非常にストレスフル」というくだりを読んだときは、「やっぱり公立、公立。」と思った。が、そんな風に思うこと自体、少し気が弱くなっているのではないかという気がする。自信を持って選択しているはずなのだが。「へえ、受験しないの?まあ女の子だからね。」などと言われて、ちょっと動揺しているようだ。いろいろな意味で不本意…。

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    2011年05月25日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    [ 内容 ]
    最も「態度の悪い」哲学者が贈る知のエクササイズ!!
    知的興奮のありかを探る。

    [ 目次 ]
    第1章 コミュニケーションの作法
    第2章 身体は知っている
    第3章 社会システムの盲点
    第4章 出会いとご縁
    第5章 作品からの「呼び声」
    第6章 メメント・モリ

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


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    2011年05月24日