内田樹のレビュー一覧

  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    祖母と歌番組を見ていた。
    とあるロックバンドが演奏していた。当時、若者に人気のバンドだった。
    すると祖母がひとこと、
    「彼らは、ロックをわかっていない」
    と言った。
    そして祖母は無言で演奏を見続けた。

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    2013年04月13日
  • 「おじさん」的思考

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    「インテリジェンスとは「おのれの不能を言語化する力」の別名であり、「礼節」と「敬意」の別名でもある。それが学校教育において習得すべき基本である」、「師とは弟子のポジションに身を置いたものだけがリアルに感知できるような種類の幻想」。
    という事を踏まえた上で教師としてどうあるべきか。生徒に「何か自分にはよくわからない世界がある」と感じさせるような存在でいる。そのためには、やはり知的であろうと努力することでしょうな。

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    2011年08月20日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    本当、っていい。脅かそうとしてないところがいい。
    本当なんだもん。受け容れるしかない。

    巻末の柴田元幸さんと内田樹さんの対談も面白かったです:)
    あと、ゆるっとした挿し絵もいい。読み終わってからカバーの絵を見るとお話が立ち上がってきます。

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    2011年08月17日
  • 街場のアメリカ論

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    ネタバレ

    アメリカの北朝鮮問題や沖縄軍事基地・靖国参拝に対する行動が納得できた。最近の日本を見ていると、アメリカや中国との関係はこのままどちらかが崩壊するまでずるずる行ってしまうんではないか、内田先生がおっしゃる最悪な事態になってしまうのではと感じた。子どもに対する意識の文化の違いやアメコミ、フェミニズム、連続殺人、訴訟などについても興味深かった。もう一度読みたい。

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    2011年08月01日
  • 街場のアメリカ論

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    アメリカという国は独特だなあ。どう考えても礼讃できるような国ではないよなあ…と疑問を抱いて久しい。でもそういうことあんまり言えない。
    その上、わたしは日本でその国の言語を教える人になろうとしている不思議。英語=アメリカでは決してないのだけれど。

    もっと事実を反映した、クールなアメリカ観を持たなくてはいけないなと思う。

    「第6章 子供嫌いの文化―児童虐待の話」は最近読んだ中で1番怖いと思う文章だった。「子どもはかわいい」と思えない文化ってどうなっているの。ぞっとする。弱者にやさしくなれない社会は破綻するのが目に見えている。
    「第4章 上が変でも大丈夫―アメリカの統治システム」はすごく腑に落ち

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    2011年08月01日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    「事実は小説より奇なり」。良質のノンフィクションはそこら辺のフィクションを凌駕して余りある。
    100人いれば100人の物語がある。
    そこには似たような体験もあるかも知れない。思わず共感してしまうことも。
    どこかの誰かのちょっとしたストーリー。読み終わり思わずニヤリとしてしまう。

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    2011年07月24日
  • 武道的思考

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    作者は武道の目的とは
    「生き延びること」
    といい、武道経験者なら「わかる、ソレ!」という内容の
    武道的な話題からだんだん政治的な話題へと幅広く扱われている。
    途中から何の本読んでたかわからなくなってきたりも
    しましたが、「目的」は筋が通っていたように感じます。

    以前、糸井重里さんが作者の本を読むと
    まるで自分の考えのように思えてくるような
    危険さがある、と言われているくらい文章に力がある。

    作者のブログの更新についていけない方には
    調度良い入門になるかもしれない一冊です。

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    2011年07月20日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    今から10年前の本だからか、内田樹が最近の著書と比べてずいぶん攻撃的だなあと思った。笑 あと内田樹の本を読んでて初めて反論したくなった箇所があった。でもそのゴツゴツ感が、なんか良い。

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    2011年07月03日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ネタバレ

    このところ結構ヘビーローテーションで読んでいる内田教授のエッセイ(というのだろうか?)集。

    ブログや、あちこちの雑誌などからのオファーに応えて書いた文章、書評などを一冊の書籍にしたもの。全体にテーマらしきものは、見当たらず、あえて言えば「内田樹の書いた様々なもの」というまとまり。

    それでも売りものになってしまうのだから、「内田樹」に相当の価値がある、という他ない感じです。ある種アイドルと同じ扱いですね。ニッポン現代思想界のアイドル、ってw。

    それはさておき、内田先生の文章は、集中力を高めて読まないと頭に入ってきません。それでも、集中力を切らさずに読み解けば、そこに表現されている内容は、と

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    2011年06月27日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    正直に言うと、内容はよく分からなかった。

    内田樹が出した最初の単行本という体だったが、「やはり学者だったのか」という感想。笑
    彼のガチな評論というものを初めて読んだ気さえする。

    普段の至極わかりやすい文章に比べ、難しい引用や術語が多く難解だが、それでも部分的に分かる箇所を拾えば十分に楽しめる。

    なぜか彼の文章は、分からなくてもストレスなく読み続けられてしまう。不思議である。
    そして、何か頭がよくなった気がしてしまう。非常に不思議である。

    最後のカミュ論のところで、殺人の是非について書いてあったのが少し面白かったかな。
    あとは難しかったけど、内田樹ファンとしてその処女作を読む経験はしてお

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    2011年06月14日
  • 身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる

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    理解するのに難しいところもあったけど、いろいろなことを察知する身体能力の大切さをあらためて認識できた。1番いいな、と思ったところは定点で見守る人、の話で「自分に与えられた場所からあまり動かないで、そこできちんと仕事をするという「分をわきまえる」というあり方って、すごく大事だと思う」「「私は」役割があるからやらせてもらってるだけです」というところ。

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    2011年05月29日
  • 街場のアメリカ論

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    ネタバレ

    筆者はアメリカの専門家ではない。
    しかし、だからなのか非常に興味深い視点で書かれている。
    また、この書をトクヴィルに向けて書いたと主張し、
    アメリカの本質、すなわち不変なものを直視しようとする。

    特に興味深かったのは、アメリカが反知性主義に基づくという
    もの。筆者によるとアメリカは建国時=「完成系」として
    理想のままに生まれたので、
    いかに理想を崩さないかが焦点だと言います。

    そのため、アホな指導者によってその理想が崩れないように、
    政治システムは、権力の集中を防ぐものになっており、
    当初は少数の宗教指導者に導かれる事を想定していたが、
    西漸運動の過程の大覚醒運動で、
    政治参加者が拡大した

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    2011年12月01日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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     結構メジャーな二人による対談。「提言」みたいな大げさな感じじゃない。お互いの人生や仕事経験に基づいて、ちょっと親に対して「提案」してるような感じ。とっつきににくさは全くない。ルーティン・ワークの重要性を説明する際のたとえがすっごく分かりやすかった。

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    2011年05月27日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    教育に関することいろいろ。しかし教育に限ったものでもないし、14歳の子を持つ親に限ったものでもない。誰が読んでも、胸がざわつくところがあるだろうと思う。

    うちの長女は公立中に行く予定。子も親も多様な方がいいと思って(&他にもいろいろ思って)の選択である。だから「均質性の高い集団は非常にストレスフル」というくだりを読んだときは、「やっぱり公立、公立。」と思った。が、そんな風に思うこと自体、少し気が弱くなっているのではないかという気がする。自信を持って選択しているはずなのだが。「へえ、受験しないの?まあ女の子だからね。」などと言われて、ちょっと動揺しているようだ。いろいろな意味で不本意…。

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    2011年05月25日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    [ 内容 ]
    最も「態度の悪い」哲学者が贈る知のエクササイズ!!
    知的興奮のありかを探る。

    [ 目次 ]
    第1章 コミュニケーションの作法
    第2章 身体は知っている
    第3章 社会システムの盲点
    第4章 出会いとご縁
    第5章 作品からの「呼び声」
    第6章 メメント・モリ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


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    2011年05月24日
  • 女は何を欲望するか?

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    理解しきれないが、自分の男女の性差に対する強固な思い込みに気づけたのは大きい。
    分かつ部分があることを知ってるだけじゃないか。

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    2011年05月22日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    途中の文化批評の話など分からない部分も多かったものの、全体的には面白かった。
    普段の著書はブログや講義内容をエディットしたものが多いが、この本は全て「依頼されて書いた」エッセイである。
    そのため、いつもとは異なる印象を受ける部分も少なくない。

    それでも前半は似たような主張が多かったけど、中盤は他にない雰囲気の文章が多かった。

    タツラーにはオススメですね。

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    2011年05月19日
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    大学人が運営や学生の質についてこんな風に発信するのは珍しいのではないか。とても興味深く、おもしろく読んだ。学術論文に関するあたりは、できれば学生の頃に読んでおきたかったと思う(当時はまだ書かれていなかったが)。でも、読んでもわからなかったかも。自分がどれほど漫然と大学に通っていたかを思い出して、ちょっと(かなり)がっかりしてしまう。
    著者の持論である大学ダウンサイジング論には、全面的に賛成だ。定員を減らすだけでなく、たとえ定員内でも、一定のレベルに達しない受験生は足切りしちゃえばいいのに、とも思う。
    が、これもムスメたちがまだまだ受験年齢ではないから抱ける感想なのかもしれない。長女が高3くらい

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    2011年05月19日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    私の好きなお二人が、肩に力を入れずに語り合っている雰囲気が伝わってきていい感じ。
    話題もどんどん変化していってライブ感たっぷり。
    しかし内田先生はよくしゃべるな。春日先生が微笑み(あるいは苦笑?)を浮かべながら、聞き役となっている場面が多かったのではないか?
    人と話していると、自分の意見を見直したり、新しいアイデアを思いついたりすることがある。この対談でも内田先生にそのような現象が見られた。

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    2011年05月03日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    名越康文さんは面白い先生だと思っていたけれど、それよりタイトルにぐっときました。14歳近い思春期まっさかりの娘たちのことを、もっとわかりたいと思って読み始めたけれど、彼女たちの理解というより自分自身を振り返ることになりました。
    そのするどい洞察にはうなるばかり。
    曰く、経済的な意味での二極化より深刻なのは知的な「利口組」「バカ組」の二極化。
    曰く、オバサンの真実は情緒が小学校5、6年生か中学2年生で止まっている女性たちのこと。だから情緒の使い方が非常に粗雑で、「むかつく」と「かわいい」しかいえない。
    親というのは役割である。ルーティンというのは植木鉢の土。
    子育ては個(自分)育てと、改めて考え

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    2011年05月03日