内田樹のレビュー一覧

  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論

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    学生時代に就職活動で、就職担当者を訪ねたことがありました。その担当者は終始、不遜な態度かつ高圧的な物言いで癇に障ったのを覚えていますが、怒り、というか落胆を禁じ得なかったのは次のような言葉でした。自己PRできるものは何かと問われ、「結構、本を読んでいます」と答えると、「そんなことして何になるの?」と嘲笑したのです。
    言うまでもなく、大学は学生に教養を身に付けさせるための教育機関であり、最高学府と呼ばれるように、あらゆる教育機関の最高位に位置する存在です。教養を身に付けるための最も基礎的かつ必須の方法である読書という営みを、卑しくも大学人(教官だけでなく大学運営に関わる全ての方たち)たる者がかく

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    2013年08月13日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    上から目線、揚げ足を取る、人を叩く
    そういう人が多い世の中で
    取るべきスタンスはどういものなのか

    3人での会話形式の文章がとても分かりやすく
    すっとお腹の中に落ちてきます。
    結果的に答えが出ない問題もありますが、
    じっくり自分の中で考える良い機会になるかと思います。


    上記のような 大人げない 人間にならないための
    内容ではありますが、
    そういう人たちに出会っても
    自分を見失わないようにするための
    応援-支援のような要素も感じました。


    人間関係に悩む人にも良い本だと思います。

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    2013年07月24日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    この本のもととなったシンポジウムは2012年の衆議院選挙の前後になされたもので、出版されたのが今回の参議院選挙の直前。
    丁度そういう時期に読んで、中々興味深かった。
    特に、20代の若者の率直な意見は面白かった。
    こういう多様性というのがどんどん広がってきて、色んな人が色んな事を言い、実践できる社会になればいいと思う。
    ただし、他人を排除して優越感に浸るようなのはダメだ、言うまでもないけど。

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    2013年07月22日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    国民政治とグローバル企業・資本主義は基本的に相いれないものだ、という内田氏の主張が何よりのキーワード。
    国に対して競争のし易い環境を!と要求する企業がいかに独善的か、、というのを考えさせられる。グローバリズムを標榜する企業・政治家にロクなものは無い、と改めて認識。

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    2013年07月15日
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた

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    内田:この20年ほどの「構造改革・規制緩和」の流れというのは、こういう国民国家が「弱者」のために担保してきた諸制度を「無駄使い」で非効率だと謗るものでした。(P.5)

    中島:かつての70年代くらいの若者にとって、未来というのは輝けるものとして存在した。とすると、今ある自分の現実に対して「俺にはもっと幸福が先にあるんだ」と思えた。だから今の自分はまだまだ幸福ではない、と言っていた。しかし今の若者には先が見えない。輝ける未来や、今よりよい自分というビジョンが描けない。あるいは欠落している。だったら今の状態を幸せだと言っておかないと…と考えてしまう。(P.62)

    内田:今の公共政策の、まず税金を

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    2013年07月06日
  • 女は何を欲望するか?

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    俗っぽいタイトルとは裏腹に内容は学術的な雰囲気が漂っている。女として語ること、女として読むこと、特に日本語という言語の中ではこの二つ困難であることはフェミニズムだけでなく、日本人が日本人として生活してきた固有の眼差しが男性観と女性観に影響を及ぼしているのでないか、と思った。後半のフェミニズム映画論で紹介されているエイリアンの解説も面白く、自分の性を考えるのにもよい契機になった一冊。

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    2013年07月04日
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体

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    僕の苦手な対談集だから、いくら好きな内田樹作品とはいえ、一度は読みかけてやめてしまってた。でも春日武彦もちょっと気にはなるし…って感じで再挑戦し、結果、やっぱり味わい深かった。こういう対談みたいな場面でも、やっぱり内田樹の存在感ってでかいな、って思ったり、根底に流れる部分がぶれないから心地いいんだな、って思ってみたり。そんな感じでした。

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    2013年06月24日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ブログの文章を集めたものでなくて、様々な媒体に依頼を受けて書いた散文を集めたもの。なので、著者本人も言っているけど、少し他のものと味わいが違う。ただ基本はいつもの内田節である。

    「私のハッピー・ゴー・ラッキーな翻訳家人生」という題目の文章が特に面白かった。訳せないところは訳さなくていいという必殺技を伝授してもらった。

    おそらくほどよく適当に書いているんだと思うけど、著者の文章はある程度適当に書いたものが一番おもしろい。

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    2013年06月17日
  • 街場のアメリカ論

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    さすが内田先生。 暴力や戦争といったアメリカ社会の典型的な論点について、独特の切り口から掘り下げている。 

    時間をあけて再読したい。

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    2013年06月16日
  • 現代霊性論

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    ネタバレ

    宗教のことをリラックスして語った本。占いも宗教なんだな〜。自然豊かな学内寮で暮らす学生は感覚回路が全開になる→自分が山登りしてる時の感覚と同じだと思った。名歯科医の話も、現在自分が歯科通いなので、なるほどな〜と感心。

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    2013年06月01日
  • 荒天の武学

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     ものすごく奥深い話が続き、中々理解できない。しかし、何度も読むうちに少しずつわかってくるのでは?という期待感が持てる対談集ととった。少し武道はかじったことがあるが、本書にあるような境地はおろか、ろくすっぽな思考もなく、ただ練習?してた気がする(もっとも当時このような書があっても間違っても読みはしなかっただろう)。
     今、あらためて武道経験を振り返ってみて、当時の道場の雰囲気を想像しつつ読みすすめた。武道こそ、体験の学と思うので、再開してみようか。
     本書はただ、難しい。いろいろ。でも再読するだろう、という書でもある。
     
    2回目:
     言語的入力内容はすぐに消える。一方身体的に出力したことは長

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    2014年04月30日
  • 街場の読書論

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    内田樹の読書に関するブログエッセイ集。前半部分は書評、後半は読書環境をめぐる時評、言語論など。
    子供の英語熱に関する著者の意見に共感した。最近、幼い子供に英語を習わせることが流行っているが、言葉はあくまで自分の考えを発信する手段である。自国語も満足に話せない子供に、外国語を先に覚えさせることがあってはいけない。自然にネイティブとして自国語を自由に操れるようにしておかないと、自分の考えを発信するのに苦労することになる。実際、バイリンガルの中には、どちらが自国語なのか判らなくなる人もいるらしい。まず自国語を学ぶことが必須で、外国語はその後でも良いという。
    でもこういう意見を書くと、英語にコンプレッ

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    2013年05月03日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    『狼少年のパラドクス』(朝日新聞社 2007)の単行本に
    文科省の杉野剛さんとの再会対談記が加えられて文庫化されたもの。

    さすがです。内田さん。
    本を最初から読んでいくと最後の方で「あれ?」と矛盾に思うところが
    あって、あとがきを読むとちゃんと断り書きもある。
    「大学教育についての自分の意見がこの十年間でずいぶん変わった」と。

    内容が濃いすぎてまだ頭のなかで整理がつかないけれど
    内田さんの仰る「読む人への愛」をたっぷりと受け取りました。

    内田さんのように物事をしっかり考えて意見が言えるように
    せめてご著書を読破する気合いはあるんだけど、追いつかないなぁ。

    自分的にヒットしたキーワード

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    2013年04月27日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    これは、特に最後の方は、自分的には難しかった。フェミニズムとか有事法制とか、ならではの切り口でなるほど、って思わされたけど、十分に理解しきれない部分があったのもまた確か。将来的にあらためて再挑戦してみたいと思う。

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    2013年04月01日
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法

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    "愛"は危ない。いいものだと思い込んでいると、気づかず危ない方向に進んでいるかも?確かに執着心が強くなってしまうと、余計なことに嫉妬している気がする。そして、そんな自分が醜いことにも気づいてしまう。わからないこと、知ろうとしないこと、素直に敬意をもてたら楽しいだろうなぁ。

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    2013年03月30日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    著者名だけを見て、対談集だと思い込み内容を知らずに
    手に取ったのですが、これが存外面白かった。
    「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」は知っていたけど、日本でも
    内田先生がこのような企画をされていたんですね。知らなかった。

    文章のうまい下手ではなくて、とにかく書かれている内容そのものに
    力があるなと感じますね。だから川柳以下の文字数で綴られたような
    極短の文章であってもグッと迫るものがある。
    選者である内田樹先生と高橋源一郎先生の、それぞれ選んだ作品に
    印を押しているのですが、お二人の選ぶ傾向が全く違っていることが
    わかるのもまた面白い。
    巻末に内田先生と、本家の「ナショナル・ストーリー・

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    2013年03月09日
  • 態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い

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    ネタバレ

    「目からウロコ」という言葉がある。内田樹を読んでいると、文字通り目からウロコが落ちる。しかも、その頻度が高い。試みに下の文章を読んでみてほしい。

    「合理的な人」は結婚に向いていない。/それは、「合理的な人」が人間関係を「等価交換」のルールで律しようとするからである。/「私はこれだけ君に財貨およびサービスを提供した。その対価として、しかるべき財貨およびサービスのリターンを求める」という考え方を社会関係に当てはめる人は、残念ながら結婚生活には向いていない(そして、ビジネスにも向いていない)。/というのは、人間の社会は一人一人が「対価以上のことをしてしまう」ことによって成り立っているからである。/

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    2013年03月06日
  • 橋本治と内田樹

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    ネタバレ

    読む人を選ぶ本である。五十歳代の男性なら、共感できるところが多いだろう。対談集だが、どちらかと言えば、橋本治が主で、内田樹が控えに回っているところが面白い。内田樹といえば、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、次々と本を出しまくっている超売れっ子である。

    一方、橋本治はといえば、「背中の銀杏が泣いている。止めてくれるなおっかさん。」のポスターで売り出したことを知っている人が今どれだけいるだろうか。それよりも、『桃尻娘』や、その桃尻語で訳した『枕草子』に始まる日本の古典の現代語訳シリーズのほうが今では有名かも知れない。美術、歌舞伎にも造詣が深いマルチ・タレントとして異彩を放つ。

    ではあるが、橋本の本はま

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    2013年03月06日
  • 荒天の武学

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    現代社会は晴天の時期ではない。「荒天」の時代の武学とは・・。
    武に対して造詣のない私としては、うなずいてはみるものの、どうもよくわからない。再読しないと。

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    2013年02月28日
  • 荒天の武学

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    内田樹さんと光岡英稔さんの対談。
    よくわからない部分が多いけど、おもしろい。そんな本。
    特に武道の話をしているときは、本当に異世界の話。
    めちゃくちゃ抽象的な話やけど、そんな話で対談ができるほどにお二人の感覚が研ぎ澄まされている。
    人間の振舞い方など、身近な話になるととたんにわかりやすくなる。そしてそこが個人的には白眉でした。
    想定外に対応できる力、感覚を優先していく。
    めちゃくちゃ武道をやりたくなる。

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    2013年02月14日