内田樹のレビュー一覧

  • 最終講義 生き延びるための七講

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    相変わらずの内田節で読んでいて面白い。大学建築の話とか、異質な人が居た方が全体として生存確率が上がるとか、いずれもどこかで読んだことがある話な気もするけど、同じ話を色んな例えを入れつつアップデートしていくのがこの方の流儀だとは思う。
    ただ、読んだことない話もあって、その部分は非常に興味深く読めた。誰が読んでも自分の話だと感じるという、複数の立場を同時に盛り込む文章(倍音)の話は、なるほどな、と思ったりした。個人的にも倍音のある文章を書いてみたいな、とそんなことを思った。

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    2018年03月23日
  • 街場の天皇論

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    2016年8月の天皇の「おことば」について内田さんの考えは新聞等で読んでいたので大枠はわかっていたけど、初めて読んだ内容もたくさんあった。
    これは改憲を考え直すよう促したものだと諸外国では報じられていることとか。

    後半の天皇論以外の文章が意外と(?)めっぽう面白かった。
    吉本隆明の「大衆」についてとか、源平合戦は馬を操るのがうまかった源氏(陸)と、船を操るのに長けていた平氏(海)の戦いだったとか、能はもともと死者を鎮魂するために生まれたとか。

    ほかにもいろいろと面白い視点がてんこもり。書ききれないのが残念。

    (メモ)鎌倉仏教のことを知りたければ以下の本が良さそう。
    ・鈴木大拙「日本的霊性

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    2018年03月11日
  • 村上春樹にご用心

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    ネタバレ

    私は村上春樹はあまり好きじゃないです。
    (アンチではないですよ?ただ、つかみきれないその文に
    畏怖も感じるのですが、なんか、怖い)

    著者は珍しいことに
    冬ソナが好きなのです!!
    しかも超真面目に語っているぜコノヤロー。
    ここまでいろいろと思いを巡らせることができれば
    幸せなんだろうなぁ。

    村上春樹の魅力をこれでもかと
    ぶつける、著者らしい(と言われる)作品。
    翻訳しやすい文だということに
    驚かされました。

    現実にフランス語にかかわる彼が訳した分と
    原文は近いのよね。
    しかもハルキストらしく、
    大体文脈予想をしてらっしゃる(笑)

    文壇のかくかくしかじか話も
    必見であります。

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    2018年03月07日
  • 街場の天皇論

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    今の世の中で
    起きていることを
    自分なりに
    すっきり
    させたい時には
    内田樹さんの本が
    とても良い

    読みながら
    考えたり
    考えながら
    読んだり

    思考のストレッチを
    させてもらっているような
    気がしている

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    2018年03月05日
  • 街場の読書論

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    読書本はただ本の紹介か感想が書いてあるだけのことが多いが、内田氏のものは、著書の論考がふんだんに盛り込まれており、色々な刺激がある。いくつか読んでみたいなという本があったので、参考にまたいくつか物色してみよう。

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    2018年01月12日
  • 街場の天皇論

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    今上天皇の退位を来年に控え、天皇や天皇家の報道や
    様々な天皇論が語られていますが。
    確かに民族の特殊性を下手にとらえると大変なことに
    なるとは思いますが、天皇が存在するという日本国の
    特殊性はあるのだろうと思います。
    そこに立憲民主と天皇性の2項対立の中の矛盾や、
    そこからくるであろう抑止力というのも
    ありえるのだと思いますが、そこに全能性を持つのも
    怖い気がします。

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    2018年01月07日
  • 街場の読書論

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    ワークショップ・デザインなどをやっていると面白い視座からの提言は必要。これからは内田さんの書籍を読み直し、読み直し、そこから発案しようと画策している。

    思考停止に陥らず考え抜くとはどういうことかを身をもって示してくれている先達だと思う。これからも是非新しいものを提供いただきたいと思う。

    内田さんのマンガの趣味が自分のと結構合うのにビックリ。是非お会いしてお話ししたい。

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    2017年12月17日
  • 日本の覚醒のために

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    20世紀にアメリカが戦争をしてきたのは、イラク戦争を除くと、ウッドロー・ウィルソンからバラク・オバマまですべて民主党の大統領の時代です。共和党は本来戦争をしたがらない。外国の紛争に介入しないで、ひたすら国益増大をはかるというのが共和党の基本戦略です。

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    2017年12月11日
  • 日本の覚醒のために

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    コミュニケーションや伊丹十三、白川静などの講演集。

    白川静について読んでいるとき、孔子が周公に託して思想を語ったように白川先生は孔子に託して自分の思想を語っていると説いていた。それを読みながら、途中でその語り口がまさに内田氏が白川先生に託して自分の想いを語っていると気づき、その入れ子構造というか、メタ的な構図になんともざわざわした。あとがきによればいつもの焼き直しで、一番出来が悪いと書いてあったけど。

     どの話も刺激的で、何度か読み返して考えたいものだった。見返すと、けっこうマーカー引いているものなぁ。

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    2017年12月02日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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     私の好きな作家,内田樹さんと姜尚中さんの対談なんだから,面白くないわけがありません。
     この二人は,いつも新しい視点を与えてくれます。
     今回のテーマは,アジア。日本と韓国と台湾の連携で,新しい可能性が拓けていく…というのは,現実からみると無理そうに見えますが,そういう大風呂敷を広げないことには,いつまで経ってもアメリカの属国になっているだけです。
     今回の安倍とトランプの外交を見ても,悲しくなってきます。
     日本の右翼がどうして反トランプ,反安保にならないのか,不思議です。

     韓国が植民地支配の反省から,漢字を廃止してハングルにしたために,若者たちが韓国の古典を読めなくなっている…という

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    2017年11月23日
  • こんな日本でよかったね 構造主義的日本論

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    仕事の合間時間にたまに手に取って読み進めたから、正直内容はあまり覚えていないのです(苦笑)。でもいつも通りの論調だったと思うし、何といっても最後にまんまそのもの、その後一冊の新書に発展する「日本辺境論」の章が収録されているのがその証左。定期的にコンスタントにその著作を読んで、その度に襟を正される作家です。

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    2017年10月25日
  • 「おじさん」的思考

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    文庫化されたのは02年ですが、内容は00年前後の著者のブログをまとめたものです。
    今(17年)読んでも、著者の慧眼には、やはり脱帽します。時事ネタは、時の経過と共に、
    大概は価値をなくしますが、著者の一部の内容は、経年劣化に耐えています。

    第二章に「老人大国に向けてのロールモデル」という文章があります。01年に書かれた内容ですが、
    日本は確実に衰退していくという内容に、17年の今の日本がダブります。
    日本はここ10数年で、制度疲労を起こしています。
    もはや過去の成功モデルでは、国を安定維持させることは、
    できないにも関わらず、成長モデルを打ち出してします。

    超高齢化、人口減少、少子化、労働

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    2017年10月01日
  • 属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

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    買ってから一年くらいになってしまったけど、ようやく読めた。面白かった。いろいろなことを考えるね。頭の中が活性化されるというか。政治状況については、この本が出た当時とあまり変化はないと思う。シールズって、その後どうなっているんだろう。

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    2017年09月28日
  • 現代霊性論

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    現代霊性論
    内田樹25冊目

    霊性というものが科学的なものかどうかは一旦“判断を停止”して、人々に現象として与えている影響等を分析する現象学的なアプローチから、宗教や共同体の慣習について論議している。死に対する態度というものは往々にして世界でも普遍的な要素が多く、面白い。
    ・墓について:西洋では身心二元論が一般的であるが、アジアでも儒教では身心二元論的な考え方をしていて、死後も魂のよりどころとして位牌が作られる文化があった。それが日本に通じて、墓が作られる。場が持つエネルギーについても面白い。繁華街というものはもともと霊的なエネルギーが強すぎる為、人が住まないことを理由に市場としての役割を与え

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    2017年09月27日
  • アジア辺境論 これが日本の生きる道

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    姜尚中氏と内田樹氏の対談。2冊目だったような気がします。
    今回は、アジアのなかで、日本と韓国、台湾が連携をして
    東アジア圏をつくるという話。
    ちょっと実現には遠いきもしますが。。
    ちょっと間違えると大東和共栄圏と同じようなことに
    なる気もします。
    でも、今の風潮に危機感をもっているということは
    非常に同意。

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    2017年09月24日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    宗教って、ある種のひとつの「病み方」なんですよ。健全な人ってこの世に一人もいないですから。程度の差はあれ、みんな心を病んでいる。そして、人間の持つ本質的な弱さは必ず「物語」を求める。宇宙を統べるひとつの統一的な摂理があって、自分の個人的な祈りが、そこに伝わると、宇宙の風景に、自分の祈りによってわずかではあれ変化がもたらされる。人間は個人としては、空間的にも時間的にも限定的な生を営むしかないわけですけれど、どこかで類的な宿命に繋がっていたい。ゆうげんてかな存在が、無限の境位と、ある超越性の回路を経由して繋がることを夢見る。そういう物語を人間はどうしても必要としているんだと思います。その「レバレッ

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    2017年09月16日
  • 最終講義 生き延びるための七講

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    2017/09/22

    学術的な活動を通じて、公共的な利益をどう積み増しするか。
    自分以外の「何か」を背負った方が効率的であるに決まっている

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    2017年09月22日
  • 街場の大学論 ウチダ式教育再生

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    街場の大学論
    内田樹24冊目
    ・学ぶことそれ自体がもたらす快楽
    「こうやってバリバリ勉強していればいつかいいことが経験できるという未来の確実性ではなく、こうしてばりばり勉強が出来るのも今だけかもしれないという未来の不透明性によって勉強していたのである」後者がまさしく勉強することそれ自体の快楽である。これが根源的な人間の学習へのモチベーションであるし、並行して読んでいた「グーグルの働き方とマネジメント」にも、潤沢な資金や時間ではなく、一定の制限によってもたらされる制限にこそ、イノベーションの種があると言っていた。
    ・狼少年のパラドクス
    狼が来たというそれ自体は村落の防衛システムの強化を求める教化

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    2017年09月13日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    ためらいの倫理学―戦争・性・物語―

    内田樹21冊目
    初期の本ということもあり、やや難しい感じがした。特にレヴィナスについては、難しいと思うことが多かった。印象に残ったところは“私は知性というものを「自分が誤りうること」(そのレンジとリスク)についての査定能力に基づいて判断することにしている。平たく言えば、「自分のバカさ加減」についてどれくらいリアルでクールな自己評価が出来るかを基準にして、私は知性を判定している―p145”という文章。本の後半で表れる「とほほ主義」というもののこれに近い。誰かを断罪したり、自説の正しさを懸命に主張するのではなく、自分が犯しうる失敗や他人にかけるうる迷惑について

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    2017年09月03日
  • 邪悪なものの鎮め方

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    内田樹20冊目
    邪悪なものの鎮めかた

    内田樹はマルクスを読む理由について、「マルクスを読むと何かが書きたくなる」というような知性を刺激する文体と論理をマルクスが持っているからと話しているが、自分にとっての内田樹についてもそうだなあと思う。この本においても、考え方のフレームであったり、陥りやすい思考の落とし穴だったり、自分が身の回りの人と生きていく上で「そうだよなあ」とうなずけることが書いてある。3年半前に、行く大学が決まり、入学前の暇つぶしに「寝ながら学べる構造主義」を読んでしまってから、3か月ほど読んでいないと、なんだか不調だなあと思うほどこの人の文章やいうことは中毒的である。読者が本を選

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    2017年09月01日