内田樹のレビュー一覧

  • 先生はえらい

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    そこには無い何かを感じ、抽出し、意味付けをする力こそが学ぶ力である。
    意味のある(数値化でき、効用が明確である)ものを選択的に受容することに骨の髄まで浸ってしまうと意味のない(と思えるもの)は無きものとなる。

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    2022年03月14日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら 加害者側に取り残されている
    ことになってしまうことが多いように思う

    本書を(肯定的に)読んでいる人たちとは
    どこかで しっかり つながっておきたい

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    2022年03月08日
  • 街場の親子論 父と娘の困難なものがたり

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    とっても良かった。
    内田樹さんと、その娘のるんさんのお手紙のやりとり。
    わたしも親を持つ娘として読んだ。

    娘が親に思うことに共感し、親が娘に思うことに意外に思ったりした。

    20代の頃までは、親はスーパーマンであり、絶対的な存在だと考えてた。
    その強さに反発したり苛立ったりしたけれど、自分も親の年齢になってみて、親の不安さがようわかる。
    とにかく必死に子育てしてるのに、かっこつけることがフォーマット化されていることがよくわかる。
    親はこうゆうものだとか、子どもはこう振る舞うものだとか。

    娘のるんさんは、内田樹さんに育てられたためか、豊かな量の語彙を持っていて、それを柔らかく指摘する。

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    2022年03月07日
  • コロナ後の世界

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    何度も思うが、やはりこの人の考え方は面白い。だから面白く思えば思うほど、この人はもっと表に出ていくというか、もっと周りがこの人の言うことを取り上げて(もしかしたら自分が思う以上に取り上げているのかも?)、広く知られていてもいいのにと思うのだが。それこそ養老先生や、小林秀雄にだって引けを取らないのではないだろうか。
    本の最後に、内田樹という人が敬愛していたのだなと思われる、大瀧詠一、橋本治、鹿島茂の諸氏がいずれも2019年に亡くなっていて、その追悼の意味合いで各氏の著者の書評をしたものが収められているのだが、自分にはなぜこれらが収められているのかわからず、でも本人の後書きでこの本で言いたいことは

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    2022年03月05日
  • 日本辺境論

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    日本人は辺境人である。そのアイデンティティは負の側面で語られることが多いが、コスモロジーを持たないそんな日本人だからこそ、他のどの国よりも開放的に無垢に何からでも学ぶことが上手いという風に論が進む。初めて読んだ見解で面白かった。「わからないけど、わかる」の論は、わかるようでよくわからなかったですが(笑)

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    2022年02月14日
  • 戦後民主主義に僕から一票

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    内田樹先生が多様なメディアで発表してきた文章を、民主主義、政治、憲法、教育のテーマごとにまとめた一冊。一番最後に収められた文章と帯に書かれた内容からも、全体的にポストコロナを睨んだ論考であると思われる。

    どの文章も非常に示唆に富むもので面白く読めた。個人的には、憲法と教育の章には深く頷けるものがあった。なぜここまで日本の大学がダメになってしまったのか。教育の現場に長くいた著者だからこそ書けるものだろう。

    本書を通して内田先生は、現実を見なさい、と言い続けている。日本はすでに長い後退戦に入っている。ならば、いかに資源を温存し、後進に手渡せるかが肝である。今は一発逆転のようなことをいう指導者に

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    2022年02月11日
  • 先生はえらい

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    ネタバレ

    尊敬できるような先生に出会えないのは、先生が悪いのではなく、漫然とえらい先生の出現を待っている自分が悪いのだと内田センセイはおっしゃる。
    それはまあ、そうかもしれない。
    どんなに先生が素晴らしいことをおっしゃっても、聞く気のない人の耳にその言葉は届かない。
    逆に先生が何の気なしに言ったことが、人生を変えることだってある(かもしれない)。

    そもそも、万人向けの言葉の中に大切な言葉はない。
    たった一人の自分のために言われた言葉だから価値があるのだ。
    わかりやすくある必要はない。
    この人の言う言葉がわかるのは自分だけだ!くらいの勘違いが、尊敬できる先生との出会いのきっかけになるのだそうだ。

    恋愛

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    2022年02月10日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    ●著書は人生上がりの学者かとちょっと偏見があったが、この本は良かった。
    ●なぜ最近の学生が学ばないのか、すっきり解説してくれている。腑に落ちた。同じくニートが働かないのも然り。
    ●たしかに、なぜ勉強しないといけないのかなどの質問にはまともに取り合う必要はないはず。
    ●ニートの解決策はほぼないという身の蓋も無い結論だが、その通りではないか。今後我々が税金で補うしか術がないのは悔しいが…

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    2022年02月06日
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために

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    内田先生の言葉はじわじわとと心に染み渡って何度も読みたくなります。
    孤独に耐えられる人間しか温かい家庭をこうちくできない、か。考えさせられます…。

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    2022年02月05日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    分かりやすくて非常に面白い。なるほどね、と頷きながらあっという間に読んでしまった。
    君たちはどう生きるかを読んだ直後だったのだけれど、消費主体として自己確立をする子どもの話は両者に指摘されていて興味深い。
    経済的合理性だけを目指す教育や社会、どうなんでしょう?

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    2022年01月29日
  • コロナ後の世界

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     著者が,いろいろなところで書いた論文を集めたもの。いつも通り,内田さんの筆はよく動く。視点が面白くて,しかも難しくないので読みやすい。本のタイトルにある「コロナ後の世界」は,本の4分の1くらいで,あとは,違う話題が多い。最終の第Ⅳ章では,4人への弔辞?がまとめられていて,ちょっと変わった編集となっている(これは編集者の工夫らしい)。内田さん本人は,「この本を通じて僕が一番言いたかったことは,(吉本隆明を含めた)4人の死者たちに向けて書かれたこれらの言葉の中に表現されていたように思います」と言っていて,ここだけでももう一度読んでみようかな。
     気に入ったところに付箋を付けながら読んでいたら,付

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    2022年01月22日
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

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    自由な生き方を自分自身で選んでるようで、実は選ばされているという視点が、今までの私にはなく新しい視点だった。

    格差が広がる過程がよくわかる本。

    格差が広がる。社会が助け合いを忘れギスギスする、自己責任を強く問われ弱者がどんどん追い詰められていく、一部の上流階級以外みんな弱者になっていく。じゃあそれをどう解決していくか、ということがあまり書かれていないが、著者的には自分で考えろってことなんだろうな。
    でもどうしようもなくね?って思ってしまう。それも短絡的なのかな。
    家族の絆や地域の絆を程よく保つみたいな取り組みはNPO法人でチラチラ行なっているのをみるから、そこに期待。
    そして、私自身も、人

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    2022年01月21日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。

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    2022年01月11日
  • 戦後民主主義に僕から一票

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    ネタバレ

    著者の鋭い洞察は、現在の日本社会の成り立ちについて改めて眼を見開かされる思いがする。例えば、日本国憲法について、「本来は存在 しない 9条と自衛隊の葛藤を苦しむという不思議な病態を演じることを通じて、日本人はその疾病利得として世界史上 例外的な平和と繁栄を手に入れた」と喝破し、兵隊にとられた我々の親世代が「子供たちには戦争犯罪について何の責任もないのだから、戦争の醜い部分は自分たちの心に封印して墓場まで持って行くのが戦後生まれの子供たちへの贈り物」と考えていたとの推察も、良い悪いは別として強く同感する。また、大学については、91 年の大学設置基準大綱の目的は18歳人口の減少の結果、増えやしすぎ

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    2022年01月05日
  • 身体の言い分

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    三軸修正法の池上先生との対談本。いつも通りの内田老師のトーン。
    ・哲学は複雑な学問であると思われがちだが、世の中の方がよっぽど複雑であり、その点ではかなり正直な学問である。
    ・頭で感じる快不快と、身体で感じる快不快は異なっている。それを識別できない人が多い。頭で感じる快というのは幻想的なもの多い。政治的陶酔やイデオロギー、はたまた身体毀損によるもので、おおむね幻想的な快楽であるが、身体的な快はじっくり、ゆっくり感じるもの。多くの人が、幻想に惑わされやすい。過度なダイエットやピアスなどは明らかな身体毀損であり、身体的には不快であるにもかかわらず、頭で感じる快の強さに押し負けて、快楽と誤認しがち。

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    2021年12月18日
  • コロナ後の世界

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    コロナの功罪、コロナが抉り出した日本社会の暗部、いちいち頷けるが言葉が心に刻まれる前に頭を通り過ぎてしまう。目で文字追うだけ。内田さん、もういいかなぁ。「統治コストの最小化。今の日本には、もう国家目標がない。日本社会の全面的な劣化。ただイエスマンで埋め尽くされた社会を作り出した」なるほど、なるほど。だけど変えるエネルギーは、もはや無い…。

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    2021年12月15日
  • ためらいの倫理学 戦争・性・物語

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    よし、、カミュを読もう。となりました。
    内田さんの文章を読むと、次に何を読もうか(何について自分は知らず、何について知っている人になりたいのか)という視点が得られるという効能があるように思います。
    早速書店でカミュの「異邦人」「ペスト」を手に取りました。楽しみです。

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    2021年12月13日
  • 街場のメディア論

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    贈与で社会は成り立っているということと、"紙媒体の"本とを絡めた話が好きだった。

    (読んだか読んでないかは別として、そしてそれは必ずしも重要ではなく)自分の本棚が、自分や他人にどう思われたいか、どういう人間になりたいか、という主観ありきで作っていけるところ。買って、積んで、並べて見ること。が紙の本を買うことの醍醐味だなと思いました

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    2021年12月02日
  • 街場のメディア論

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    ビジネスマインドに頭から爪先まで浸かった結果、何事にも適用可能なマインドと勘違いしてしまう。
    ビジネスマインドで考えてはいけないことがあることを気付くという意味で非常に有益な一冊。

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    2021年11月24日
  • コロナ後の世界

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    いつものように
    いや いつも以上に
    フムフムフム を
    連発しながら
    読み進めてしまいました

    なんだろう
    このモヤモヤした状況は…
    を いつものように
    分かり易い言葉で
    分かり易く綴ってもらうと

    そうそう
    私が言いたかったことは
    こういうことだったんだ!
    と 何度も 思ってしまう

    そんな内田樹さんです

    今回は
    P232からの「倉吉の汽水空港でこんな話をした」

    p 181からの「反知性主義者たちの肖像」が
    ぐっときました。

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    2021年11月18日