内田樹のレビュー一覧
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世の中的に“識者”と呼ばれる人たちによる、『人口減少問題』に関する提言・分析。
私でも聞いたことがある様な人たちのオムニバスです。首肯できる内容もあれば、“あれ?”と頭を傾けざるを得ないもの、何を言っているのかわからないものw、いろんな事が書かれています。
人口減少のとらえ方が、それぞれ異なっているので、この本を通して共通するテーマなり提言というものはありません。その意味では、多数の意見を知ることが出来るという事が、この本の特徴でしょうか。
色んな意見を読んでみて、自分なりに人口減少問題について考えてみるというのが、この本の楽しみ方なのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
2022/05/12
個人的にモヤモヤしてたことがそうか…って腑に落ちたりした。対談だから読みやすい。
読んでよかったー。
・「常識は原理にならない」っていう文章が特にそうかぁと思ったしすごくよかった
p.138 『規制力はあるけど攻撃力は小さいし、権力的になれない。これは人間を動かすときに非常に
有効な手段なんですね。言いたいことは言えるけれど、相手の立場もちゃんと確保してある。
常識的な人間というのは、だからすごくいいんですよ。人を徹底批判することがないし、罵倒したり愚弄したりすることもない。だって、そんなの「常識的じゃない」から。「そんなに人を責めるなんて、非常識じゃないか」と言えば -
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内田氏のレヴィナス翻訳の話、好きなんだよね。難解で何言ってるかわかんないのに、自分がこれを理解しなければならないということはわかった。翻訳したものの、やっぱり何を言っているかわかんなくて、2年くらい放っておいたら、出版社から「あれどうなりました?」と言われて出してきた。そのとき読んでみたら、2年前よりもわかる。難しいことを理解しようと思ったら、自分自身が経験を積んで成熟しなければならない、っていう話だ。武道論といいつつ、武道でないようでいて、でもつながっているんだろうな。武道とは、成熟の道であるというように考えると、なんとなく察することができる気がする。
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2021年10月発行の書籍。内田樹が、ブログやその他の色々な媒体に書いたものをまとめ、加筆・修正したもの。「コロナ後の世界」という書名になっているが、ポストコロナについてのものばかりではなく、色々なテーマのについての論考を集めたもの。章立ても「コロナ後の世界」「ゆらぐ国際社会」「反知性主義と時間」「共同体と死者たち」という題名になっている。もとになっている原稿が書かれたのは、2020年から2021年にかけてのもの。
本書を読んだ後、あらためて世界のコロナウィルス感染状況がどうなっているのかをネットで調べてみた。
全世界での感染者数は4.8億人、これまでの死者数は6百万人強。世界人口は75億か -
購入済み
Callされたと分かるか?
相変わらず切れの良い内田先生の文章・言説を浴びて、気持ちも気分も良くなりながらも、ここで語られている霊性的な呼びかけに実際うまく応えることができるのか幾分不安になる事象は巷に溢れている気はしてます。
確かに不特定多数に向けられた心無く根拠ないアノニマスなメッセージを自分宛と勘違いし、暴走気味に行動するのは論外としても、例えば特定の人物が特定の個人にストーカー的にメッセージを送り続ける行為は果たして何なのか、そもそもたまたまメッセージ量が多すぎる意味のあるストーカー的行為というは存在可能なのか?
という些末な心配はさておき、この歳になっても何かから呼びかけられているは気づきもしない鈍感力を発 -
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とっても良かった。
内田樹さんと、その娘のるんさんのお手紙のやりとり。
わたしも親を持つ娘として読んだ。
娘が親に思うことに共感し、親が娘に思うことに意外に思ったりした。
20代の頃までは、親はスーパーマンであり、絶対的な存在だと考えてた。
その強さに反発したり苛立ったりしたけれど、自分も親の年齢になってみて、親の不安さがようわかる。
とにかく必死に子育てしてるのに、かっこつけることがフォーマット化されていることがよくわかる。
親はこうゆうものだとか、子どもはこう振る舞うものだとか。
娘のるんさんは、内田樹さんに育てられたためか、豊かな量の語彙を持っていて、それを柔らかく指摘する。
る -
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何度も思うが、やはりこの人の考え方は面白い。だから面白く思えば思うほど、この人はもっと表に出ていくというか、もっと周りがこの人の言うことを取り上げて(もしかしたら自分が思う以上に取り上げているのかも?)、広く知られていてもいいのにと思うのだが。それこそ養老先生や、小林秀雄にだって引けを取らないのではないだろうか。
本の最後に、内田樹という人が敬愛していたのだなと思われる、大瀧詠一、橋本治、鹿島茂の諸氏がいずれも2019年に亡くなっていて、その追悼の意味合いで各氏の著者の書評をしたものが収められているのだが、自分にはなぜこれらが収められているのかわからず、でも本人の後書きでこの本で言いたいことは -
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内田樹先生が多様なメディアで発表してきた文章を、民主主義、政治、憲法、教育のテーマごとにまとめた一冊。一番最後に収められた文章と帯に書かれた内容からも、全体的にポストコロナを睨んだ論考であると思われる。
どの文章も非常に示唆に富むもので面白く読めた。個人的には、憲法と教育の章には深く頷けるものがあった。なぜここまで日本の大学がダメになってしまったのか。教育の現場に長くいた著者だからこそ書けるものだろう。
本書を通して内田先生は、現実を見なさい、と言い続けている。日本はすでに長い後退戦に入っている。ならば、いかに資源を温存し、後進に手渡せるかが肝である。今は一発逆転のようなことをいう指導者に -
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ネタバレ尊敬できるような先生に出会えないのは、先生が悪いのではなく、漫然とえらい先生の出現を待っている自分が悪いのだと内田センセイはおっしゃる。
それはまあ、そうかもしれない。
どんなに先生が素晴らしいことをおっしゃっても、聞く気のない人の耳にその言葉は届かない。
逆に先生が何の気なしに言ったことが、人生を変えることだってある(かもしれない)。
そもそも、万人向けの言葉の中に大切な言葉はない。
たった一人の自分のために言われた言葉だから価値があるのだ。
わかりやすくある必要はない。
この人の言う言葉がわかるのは自分だけだ!くらいの勘違いが、尊敬できる先生との出会いのきっかけになるのだそうだ。
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