内田樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の本を初めて読んだ。
頭が良い人って、難しいことを雑談のごとくユーモアを交えて語ってしまうから凄い。
著者の雰囲気は、養老孟司に似ているなぁ。
そうそう、本書の冒頭でこの本には目新しいことは何も書いてない、偉い先人の方々がすでに書いたことをまとめただけです、って言っているのが面白い。
とは言え、内容は非常に勉強になるものだった。日本て、カメレオンみたいな国だなぁというのが感想。良く言えば柔軟性に長けている。悪く言えば、自分の軸がない。他国と比較することでしか自国を語れないという解釈は、なるほどと思った。
そもそも中国ありきで誕生した国、日本。今も他国が作った憲法の下、他国に言われて作 -
Posted by ブクログ
ネタバレ白井聡氏の著作「国体論」に興味をもったものの、専門的な内容のため断念。本書は内田樹との対談形式で読み易くなっている。戦後日本を貫く呪縛。「対米従属を通じての対米自立」「敗戦の否認」「永続敗戦の構造は戦後の国体」 もちろん、いずれの敗戦国も敗戦の否認を行ってきたのであるが、日本とフランスは戦後の症状が重い。日本では戦争を指導していた人たちが戦後、ふたたび支配的な地位に留まり続けたことが歪みを生んでいる。親米的雰囲気は、かなり人為的に作られていった部分が多い。戦中派は明言しないものの、アメリカに勝つ!という目的を共有しており、代替戦争としての経済競争があった。戦後生まれが支配的となった現在、目的
-
Posted by ブクログ
「国民全部をネットできる仕組みを作ろうとしたら、人間は何を嫌がり、何に惹きつけられ、何を恐れるのかという人間の欲望と弱さについての深い理解が必要です」
という内田氏の言葉に、強くひきつけられたな。別に俺は国民全部をネットしたいと思っているわけではない。ただ、仕事やマンションの理事会、学童の役員会、いろんな場面でいろいろな人と関わっているとさ。合意形成の難しさやめんどくささを感じるんだよね。俺は大きな声を出す方ではないし、別に子どものための会合で大きな声を出す人がいるというわけでもないんだけど、そうであればなおさら、どうやって物事を決めていくかという難しさは感じるわけでさ。問題があるなら、解決 -
Posted by ブクログ
身体について
一時の快楽のために自分の身体を道具のように扱っていませんか?
中年オヤジになってしまう人の共通点とは?
ストレス過多→情報をシャットダウン→周囲の気配りに気づけない、できなくなる
日本人と西洋人における抑止力の違い
西洋人は神が見ているから悪いことはやめよう
日本人は内なる他者に見られているからやめておこう。
礼儀作法なんかいらないと言う人に反論できる?
礼儀作法は自己利益を最大化するためにやるのだ。
仮面を被ることで自分を守れる。
敬語を使う人になかなか攻撃できないもの。
子どもに敬語を教えるのもこれ。
家庭内暴力の要因は2つある
「嫉妬」と「過干渉」
暴力を -
Posted by ブクログ
ネタバレ全体としてはなんだかよく分からないような気がするけど、それさえも術中のようで誤解できたんじゃないかと思います。
内容は面白いの一言でこれ以上言うことはないのですが、個人的にはこんなに話しかけるような書き方(悪く言うとものすごく内容に関係ない文が多い)さえも狙っているのではないかと思わずにいられませんでした。(本の中でトイレ休憩とかコーヒー休憩入れる人見たことないです!)
それも含めてこの本で言いたい事が表れているのは素直にすごいと思います。(少なくとも自分はそう誤読させてもらいました。)
感想は書けるけど、自分で読んだ方が早い気がします。
-
Posted by ブクログ
初内田樹だけど面白かった
大学生もっと早くに読めば良かったなあ
学びは学びたいと思うものにしか現れない。
よくわかる気がする
よく分からん難しい教科書に、あれこれ考えて無理やり解釈つけてわかった気になって、先生にボコボコにされてあーそういうことかってなることよくある。
謎があって、誤解の余地があるから人は想像するようになってるって、あーいいなって思う
突っ込み所のないパッケージトークつまんないしね。
逆に誤解するようにできてるから、人には想像力があるんだろう。
突っ込み所が適度にあるよう会話って、考える前に自然にそこに突っ込んでて、突っ込まれた方もあーそれはこうだからって自然に展開し -
Posted by ブクログ
久しぶりに、スッキリできる書籍に出会った。
もやが急に晴れたとは、まさにこのこと。
いつものことだけれど、村上作品の解説本の類に手を伸ばしてしまう。
私にとって、作品そのものは意味がわからないのに面白いはじめての作家であり、ずっと好きだという気持ちがやまない。
ハルキストとしての初めの一歩を娘が村上春樹に興味を持ったことで、反芻している。好きだと自覚してからは、本当にずっと好きだと思っていたけど、自覚してからだって、好きの内容は意外と様変わりしてきたと思い至る。
で、読みなくなった。他人が語る村上春樹を。
内田樹は共感材料が多い、語り口が楽しいし、多分、この人のことを人として好きだ。内容 -
Posted by ブクログ
白井聡「武器としての資本論」が面白かったのでこちらも。永続敗戦論で書かれていた対米追従”永続敗戦レジーム”の話を縦軸に、日本の様々な問題に触れていく構成。
先日見た「三島由紀夫vs東大全共闘」で、両者は右翼と左翼で水と油かと思いきや実は共通の敵(嘘だらけの日本)がいたという展開があったが、ここでも、本来的に今の”愛国”は本当にそうなのか?という話が見られた。
あと、老害を生み出さないための昔の知恵として、昔はある程度の社会的地位に達した人は50歳くらいになると何か旦那芸を習ったものという話が面白かった。謡をやったり浄瑠璃をやったり俳句をひねったり参禅したり、元気の良い人は武芸をやったり。こ -
Posted by ブクログ
ネタバレ内田樹の等身大の姿が垣間見える貴重な本だと思う。それもまた、みんながとりあえず信用することができるだけの情報を出しているだけだと内田樹は釘を刺してはいるけれど。それでも今までの内田樹が発する言葉から窺い知れる姿とはずいぶん違う像を見ることができた。
るんちゃんの洞察力もさすが。この人の言葉選びと視点は希有のものだと思うので、そのうち本を書くだろうな。
それにしても、内田樹が30代後半の娘をまるで10代の子どものように娘に語りかけるのは最後まで違和感ありました。どうなんでしょう、これ。
とはいえ、愉快に自由に過ごして欲しいという親心は共感できたし、カッコつけずに話そうという姿勢はやはり内 -
Posted by ブクログ
発刊から数年経ち、時事としてはちょっと古い話題ではあるものの内容に関しては全く遜色ないばかりか、今の政治や世事の状況を鑑みつつ読めば発見や自分では思いもつかない見識が満載です。
私には目からウロコの見識がたくさんありました。
先生の、「未来に対する仮説を立てて検分する」という世の中に対するあり方は私たちに、もっと広く物事を見よ、考えよ、本当のありかを見極め嘘や誤魔化しを見抜けよ、と訴えているかのようと感じました。
たとえ仮説が外れたとしてもそれは問題ではなくて、そういう風に物事を関心を持ってみる姿勢がなくてはならないという啓発だと。
流されてばかりではあかんですね。何が出来る出来ないの前にき -
Posted by ブクログ
中高生にとって必読の書であるのはもちろん、私たち大人も読んでおくべき1冊。
以下、印象に残ったフレーズを。
「この世に『最低の学校』というのがあるとすれば、それは教員全員が同じ教育理念を信じ、同じ教育方法で、同じ教育目標のために授業をしている学校だと思います(独裁者が支配している国の学校はたぶんそういうものになるでしょう)。でも、そういう学校からは『よきもの』は何も生まれません。これは断言できます。」(p10:内田樹)
「疑うというのは『排除する』とか『無視する』ということとは違います。『頭から信じる』でもなく、『頭から信じない』でもなく、信憑性をとりあえず『かっこに入れて』、ひとつひとつ