内田樹のレビュー一覧
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文化放送の武田鉄矢今朝の三枚おろしで、取り上げられていたのがきっかけで読んでみた。期待した程に良くなかったけれども、次の引用箇所がとても良い。
p203「そもそも原理的に言えば、「無駄な稽古」というのはないのである。いくらやっても上達しないというのは、ある意味で得がたい経験である。「なぜ、これほど稽古してもうまくならないのか」という問いをまっすぐに受け止めて、稽古に創意工夫を凝らしたものは、出来のいいプログラムを丸呑みして無駄なく上達し、ついに悩んだことがないというものよりも、しばしば深い。」
この部分があったからこの本は良いと言える。 -
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内田:
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教は互を相互参照しながら体型を築いていったkという気がしますね。(略)進行の深さを魂の純良さを持って示すのか、学識の豊かさでし召すのかというあたりの力点の置き方がこの3つの宗教では微妙に違う気がします。
キリスト教⇒人間の魂の清らかさ
ユダヤ教⇒知性的な成熟
イスラム教⇒両方
イスラム教はもともと遊牧民の宗教。つまり、国境自体を意識しない。クロスボーダーな集団だった。これは国土、国民を絶対とし、国境を死守する、現在の「国民国家」とは折り合いが悪い。
いま「グローバリズム」が叫ばれているが実態は「汎アメリカ化(アメリカン・グローバリズム)」。だが、そ -
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ネタバレ軽い語り口ながら深い内容だった。
特に心に響いたことが3つ。
言葉の攻撃性を自覚する。自分の生命力を低める呪詛を吐かない。韻文や美しい言葉で祝福する。
ストーリー=筋立て。物語=物が語る。
ストーリーは人と人だけのもの。物語には運気とか山神、座敷わらしや、そこにたまたまあった机、食べ物、天気なんかが絡んでくる。
自分の中に物語を作ると言う事は、一見自己完結のように見えるけれども、実はそこに人以外のものが介入する、物が語りだすから、自己だけの解決ではないと言う。
執着や怒りを手放すには、感情→ストーリー→物語の昇華が必要。
わかったと思った瞬間に愛は歪む。わからないからわかろうとするのが敬 -
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まず内容ですが、
第1章 いちばん自分らしい場所
第2章 つながるということの本質
第3章 好き嫌いと価値観の共有
第4章 師匠の存在、家族が自己にもたらすもの
自分の居場所を見つけられない人が増えてきているという時代、それぞれ違う立場で活躍してきた内田樹・平川克美・名越康文の朋友の3人が、自分らしさとは、つながりとは何かについて鼎談。
昔話に花が咲いたと思ったら、話は思わぬ方向に……。
叡智が詰まった言葉の数々にハッとさせられる一冊でした。
内田さん平川さんは私とまったく同世代です。
だから余計に発言内容に親近感が持てました。
同世代が時代時代を共有してきた感覚にとっても親しみがもてるの -
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40 街場の天皇論
共同体にとって、広く死者を悼み、苦しむ人によりそう人間がいかに、求心力を持っているのかというところから、始まる。なぜ内田樹が天皇主義者になったのかということにも納得できる。内田樹も良く言っているが、動物と人間を隔てたのは、死者をそこにいるかのように扱い、その人を悼む、生物学的奇習であり、その中心人物として、あまたの宗教的な権威は存在してきた。天皇もまたその一人であり、日本という国を保つうえで、必須の存在であるとしている。
宗教というものは原理主義者の排他的な行動によって批判される部分もあるが、人間が共同体として生きる上で必要な倫理的な示唆を多く与えてくれる。各々の宗教にとっ -
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41 常識的で何か問題でも?
内田樹の新刊。ここ4年ぐらいの内田樹の研究室ブログで書かれたことのトリビュート(いつものスタイル)。情報の鮮度ということで、すぐに積読の最上段へ。
・師を持つということからスタート。源泉から流れ出るものに身を浸すためには、心と体を解放状態にしなければならない。おのれの狭隘な思考の枠組みを打ち破ってまっすぐに受け入れ、次世代に繋げる。それが師を持つということである。毎回読む話であるけど、人は決まった話を何度も繰り返し聞くのが好き(これも内田老師の教えではあるが)なので、いちいちうなずいてしまう。
・レバレッジを探す人たちという話が面白かった。レバレッジを探すことが -
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古典の代表的な作品の3作品。
これをこのようにならべてみると、日本の古典で
誰もが知る作品。特に冒頭の部分はだれでも
知っているけれど、内容として全部読んだのは
あまりいないのではないかと思われる随筆。
清少納言の枕草子”春はあけぼの・・”
鴨長明の方丈記”行く川のながれは絶えずして・・”
吉田兼好の徒然草”つれづれなるままにひぐらし・・”
現代語訳を酒井順子氏・高橋源一郎氏・内田樹氏が
行っているという非常にわくわくするような内容です。
読みましたが。
枕草子は、ちょっと正直難しくよくわからない部分が多く
ありました。当時の風情や風習がきっちりわかっていないと
くすっと笑えないというか感情 -
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前大阪市長の平松邦夫が立ち上げた「公共政策ラボ」主催のシンポジウムの模様をまとめた一冊。この本を手に取った理由は、ほかでもない内田樹が討論をリードしているから。早くから橋本徹の教育に関する施策に異議を唱えていた内田樹が、その橋本徹に選挙で敗れた平松邦夫とタッグを組んだわけだから、ちょっと見過ごすことができなかった。
内容は、内田樹がかねてから唱えている(かつ、ワタシも賛同している)「贈与経済」という考え方を、国家規模、グローバル規模であてはめていったらどうなるか、という討論が中心になっている。そして、これをあてはめていくとグローバル社会から脱してゆくことになる、というのがこのシンポジウムのコア -
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2000年から2006年にかけてブログに書かれた
内容を採録したというだけあって、ウチダ節が冴え
わたった一冊。
“学校というのは子どもに「自分が何を知らないか」を
学ばせる場である。一方、受験勉強は「自分が何を
知っているか」を誇示することである。”
“定期的に「頭の中身」を満天下に明かして、批判の
矢玉に身をさらすのは、学者の責務であると私は思う。”
縦横無尽の炸裂ぶりに、いつもの通り胸がすく。
でも、この本を読んでいていつものウチダ本と少し
趣が違うなと感じたのが、母校・日比谷高校と全共闘
について描かれた第8章と第9章。
正直、全共闘と言われてもピンとこないワタシには、
この -
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「メディア論」とあるけれど、内田センセイの
ことだから、ただの「メディア論」ではない
だろう…と想像はしていたけれど、果たして
その内容は想像以上!
こんな切り口があったのかと驚愕しながらも、
言われてみればその通り!というご指摘の
オンパレード。
例えば、電子書籍で「本棚」について論じられて
いる部分。自分が毎日本棚を眺めている事実に
改めて気づかされ、眺めることを力いっぱい肯定
された。驚愕、納得、歓喜!
そんな中でも圧巻だったのは「第六講 読者は
どこにいるのか」と「第七講 贈与経済と読書」
のニ講。
贈与経済については、最近のネット本やツイッター
本で -
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久しぶりに内田本を。
アレクシス・ド・トクヴィルに献呈するという
記載から始まっているので、いつもの内田節
と違うのかな?と思ったけれど、そんなものは
杞憂に過ぎなかった(笑)。
ページをめくるそばから、いつもの内田節が
さく裂!
のっけから、この本を書くに至った経緯の中で、
こうおっしゃる。
“私はもともと仏文学者であって(今ではその
名乗りもかなり怪しいが)、アメリカ史にも
アメリカ政治にもアメリカ文化にもまったくの
門外漢である。非専門家であるがゆえに、どの
ような法外な仮説をたてて検証しようとも、誰
からも「学者としていかがなものか」という
隠微な( -
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なまじのガイドブック読むより熊野を堪能できる。
熊野って何か大事を果たす前にエネルギーを充填するような土地なんですかね。
大きな困難と向き合う前に行っておくべき地
そこに行くことで生命力が高まる、戦闘力が高まる、そういうことが実感としてあったんだと思うんですよね。
神社仏閣や祭は人間が一定数以上いる場所には絶対に必要。土地にこもっていたり人間が持ち込んでくる邪気を「リリース」「放電」する装置が必要。
子供の頃から自分の死に方のイメージをはっきり持っていて、そこに向かって次第に収斂していくように老いていく、そういう文化があったんじゃないでしょうか。
むしろ、「生と死をつなぐ強烈な通路」を持