内田樹のレビュー一覧
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著者はかなり風変わりだとは思うが大学の教授ではあるので、書いてることの半分ぐらいは良く分からないし、4分の一ぐらいはまったく分からない。のこり4分の一はまあ、納得できる話である。
結論として「自分の正しさを雄弁に主張することのできる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、私は好きだ」ということを手を換え品を買え、執拗に繰り返し主張しているとのことなので、よく分からないところにも、まあ解ったところに書いてあることが書いてあるのでありましょう。
正しい日本のおじさんの生き方をいかに綱領化するか、それが現在の思想的急務であるそうである。正しい日本のおじさんの生き方とはいかなるものか。
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Posted by ブクログ
最近(2014年の暮れ)本屋で「マルクス」や「資本論」という言葉がタイトルにつく本が増えている。
世界中の人が資本主義に対してうっすらと違和感を持ち始めているからだろうか。トマ・ピケティの「21世紀の資本論」が世界的に売れているらしいが、これも経済格差について論じている。
社会主義とか共産主義というのは歴史上、成功している例がないためにネガティブな印象を持ちがちだが、対義語である資本主義が必ずしも正義かというとそれは盲目的すぎる。
内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡という形で交互に書かれている。
正直言って石川さんのほうはちょっと固くて難しい。(正確な説明なのだろうと思うが)
一方内田さ -
Posted by ブクログ
1.内田樹さんが言いたいこと。
相手を理解するには、相手の体温を感じるところまで近づくこと
賢い男は「家庭内序列2位」を選ぶ
格差社会とは、子供が持ち物で大人を値踏みすることが存在する社会。
社会的に要請された「身の程知らず」
お金の管理がルーズすぎる。収入に生活レベルを上げる工夫が出来ない。
身の程知らずの消費行動は、広告代理店が作り出した幻想。ちょっと無理をする生活はマーケットが要請しているから。
家族の解体 (消費を促進するため)
現代の親子関係は商取引に準拠する。
子供を成熟させるために、教育を受けさせるのではなく、出来の良い「製品」を出荷し、家族=「ファクトリー」としての格付けをあげ