徳間文庫作品一覧
-
4.0「物語が世界から消える?」 子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。 民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う! 「全体の形があらわになった瞬間、 全身に鳥肌の立つような感動を覚えた」 阿部智里(作家) 【出版社からのコメント】 朝井さんと日本各地へ行き、 昔から伝わるお話を聞かせていただきました。 湖や地方の山、遺跡に滝。 ブナ林の中を走り回り、 田んぼの中で 偶然みつけたお地蔵さんを拝んだことも。 そんな四季折々の一瞬一瞬が集められ、 物語となり、生き物のように動きはじめました。 「物語よりおもしろいものがある」 と言われる厳しい時代の中、 朝井さんが命を吹き込んだ“物語たち”は 世界に問いかけます。 物語たちがいなくなってしまったら、 どうするでしょうか? 本作品が、 物語に関わるすべての人に届いたらと 切に願っております。 昔、むかしのそのまた昔。深山の草原に、 一本の名もなき草がいた。 彼のもとに小生意気な子狐が現れ、 「草どん」と呼んでお話をせがむ。山姥に、 団子ころころ、お経を読む猫、 そして龍の子・小太郎。草どんが語る物語は やがて交錯し、雲上と雲下の世界がひずみ始める。 ――民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。 不思議で懐かしいニッポンのファンタジー。 〈第十三回中央公論文芸賞受賞〉 (解説:阿部智里) 章ノ一 小さき者たち 草どんと、子狐 団子地蔵 粒や 亀の身上がり 猫寺 章ノ二 勇の者たち 通り過ぎる者 お花 湖へ 小太郎 章ノ三 物語の果て 草どんと、子狐と山姥 神々の庭 空の下 解説:阿部智里
-
5.0
-
-
-
3.0
-
-世の中には、わざわざ飢えた魔(マーラー)の顎(あぎと)へ首を突っ込みたがるような輩(やから)がいるのでございますよ。我が殿アーモンさまもそのおひとり。今回は人語を解する狼の話に興味をもたれ、シヴァ神が舞い降りるというムリカンダ山という雪山(ヒマヴァツト)へ出掛けたのでございます。そこは月の種族(チャンドラ・ヴァンシャ)が棲む地だと人は怯えているのですが……。九十九乱蔵(つくもらんぞう)の原型キャラ、アーモンの活躍を描く、古代インド怪異譚!
-
3.5
-
-
-
4.0
-
-太平洋戦争突入寸前の一九四一年十月、海軍大学校長だった小沢治三郎中将は南遣艦隊司令長官に親補された。南方攻略の命を受けた中将は、機動部隊を指揮してマレー、マリアナ、フィリピン沖の海戦で壮絶な戦いを展開。〃鬼がわら〃と呼ばれ、おとり作戦、アウト・レンジ作戦という意表を衝く攻撃を得意とした海軍随一の戦術家小沢提督の独特の戦法を描きつつ、その人間像に迫るドキュメント。
-
-
-
-
-
4.5
-
3.3「拙者、妹がおりまして」で人気沸騰の著者、新シリーズ開幕! 弱った時にはふるさとの味が一番。 お江戸の郷土料理小説、第一弾。 日ノ本各地の郷土料理を味わうことができる「ふるさと横丁」。 地方から江戸に出てきた人々が故郷の味を懐かしんで訪れる通りだ。 輪島出身のおなつは、ふるさと横丁にある「輪島屋」で働きながら許嫁である丹十郎の帰りを待っていた。 命懸けの任務が無事に終わるよう祈りながら作るのは、潮の香りが漂う卯の花ずしや茄子と素麺の煮物。 お腹も心も満たされる、ふるさとの味をめしあがれ。 第一話 いわしの卯の花ずし 第二話 えびすと金時草 第三話 なすと素麺の煮物 第四話 押しずし この作品は能登半島地震で被災した石川県を応援しています。
-
4.0世直し侍、見参! 人気シリーズ「御算用日記」の生田数之進が再始動! 経理に明るい若き侍・生田数之進は幕府の御算用者。身分を隠して諸藩に勘定方として入り込み、内情を探っている。相棒の剣の練達者・早乙女一角も、殿様に仕える小姓として同じ藩に入り込む。二人はともに盟友と呼び合う仲で、危険が迫った時、一角は数之進を救う用心棒を任じている。 二人を指揮するのは幕府・両目付の鳥海左門。左門の目的は問題のある大名を取り潰さずに、藩財政を立て直して生かすことだった。 一方、老中・松平信明は左門の足をすくいにかかる。 幕府内の確執のさなか、数之進と一角は本栖藩江戸藩邸に――。そこでは、困窮にあえぐ多くの藩士と永代橋改修にまつまる深い闇が待ち受けていた。
-
-
-
3.9
-
3.6冤罪はこうして作られる! 予想外の展開、衝撃の真相。 本格推理の名手による傑作長篇。 あなたは神に代わって「人を裁く事」の恐ろしさを知っていますか――? 周到な仕掛けと伏線で読者に挑んだ著者会心の本格推理。 日本推理作家協会賞候補作。 女児誘拐殺人の罪に問われ懲役十五年の刑を受けた柏木喬は、刑を終え出所後《私は殺していない!》という自らのホームページを立ち上げ、意図的に冤罪を被ったと主張。殺された古畑麗の母親、古畑聖子に向けて意味深長な呼びかけを掲載する。 さらに自白に追い込んだ元刑事・村上の周辺にも頻繁に姿を現す柏木。 柏木の意図は? 彼は本当に無実なのか?
-
4.0
-
3.7自衛隊機F2が超低空飛行を続ける。海面から六メートルの高度だ。危険すぎる。しかも血しぶきを浴び、機体全体に羽毛が張り付いている。鳥の群れに突っ込んだのか? イーグルに乗った風谷修の警告も伝わらない。無線も壊れたのか? 自力で小松基地にスポット・インしたF2から現れたのは幼さを残した女性パイロット割鞘忍──。中国の海賊船(ワリヤーグ)阻止に出動する若き自衛官の物語開幕。
-
4.1「主人公が少しだけ他人と心を通わす様が、 わざとらしくなく無理がなくて、好きです。」 ――沖田修一(映画監督) できないことは、できません。 やりたくないことも、やりません。 他人に感情移入できない26歳の三葉雨音は、 それを長所と見込まれ、お年寄りの病院送迎や お見舞い代行の「しごと」をはじめる。 聞き上手な80代セツ子、 手術の付き添いを希望する40代の好美など 依頼人は様々。空気を読まない三葉だが、 行動に変化がみられていく――。 めんどうだけど気になる三葉から 目が離せない。 解説:沖田修一 【著者からのコメント】 「雨夜の星」は目に見えません。 でもたしかにそこにあります。 空気を読むという言葉があります。 空気は目に見えません。 見えないけれどそこにあるものは、 良いものとはかぎりません。 その場の空気を読むことばかりに心を砕き、 いつのまにか決定的に間違った方向へ 進んでいくことだってあるのです。 空気は読むって、そんなに良いことなんでしょうか? そんなことを思いながら書きました。 【主な登場人物】 ◆三葉雨音 26歳。職業はお見舞い代行。 他人に興味がない。 ◆霧島開 三葉の雇い主。 喫茶店の店主で、ホットケーキが苦手。 ◆リルカ スナックで働く、 感情豊かで共感能力が高い霧島の彼女。 ◆星崎聡司 三葉の元同僚。 湯気の立つ食べものが苦手。失踪中。 【依頼人たち】 ◆田島セツ子 病院への送迎。聞き上手な80代。 ◆権藤 肝臓の病気で入院中の70代。 因縁の相手。 ◆清川好美 手術の付き添い。 配偶者なしの42歳。 日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、 SPURほか各メディアで紹介されました! (2021年単行本刊行時)
-
4.0氷点下40度×放射能極限サバイバルが今始まる! 核実験に巻き込まれた7人の調査員。北極海で孤立した彼らの運命は――資源探査会社に勤める郷田裕斗は、海底油田の探査のために北極の基地にいた。仲間は同僚や、アメリカ人の準石油メジャーのオブザーバー、海洋学者、そしてカナダ系イヌイットたち。ある日、北極海の水中で核実験が行われる。だが、郷田たちはまだそのことを知らず、いつの間にか孤立していたのだった。通信機器の故障により外部との連絡は取れず、リード(氷の割れ目)は増え続け、燃料と食料も刻一刻と減る中、ついに精神を追い詰められる者まで現れて……。大国の思惑と駆け引きに巻き込まれた郷田たちは、氷の世界で生き残ることができるのか。
-
3.5
-
5.0西暦二〇一二年、地球に発生した大異変。世界中で大地震が起き、あらゆる大陸が移動したという。異変前には存在しなかった妖魔のような生命体が無数に発生していた。すべての原因は、“螺力”にあった……。
-
3.5警官がモグリの副業で性風俗店を経営しているとのタレコミが。調べてみると本当だった。しかも大繁盛している。同僚が観て見ぬフリをしていて、それをいいことにかなりのサービスをやって評判だった……。その警官は、仕事は真面目で警察情報をヤクザに流している形跡はない。「本人にはやんわりと説得するから、事を荒立てないで欲しい」と錦戸は言われるが、彼は納得出来ない。しかし、そのその風俗店で、風俗嬢の殺人事件が発生。「ドイツで起きた『フリッツ・ホンカ事件』に似ている」と錦戸。彼の頭には世界中の猟奇殺人事件がデータベースのように入っている。超エリートらしく緻密に捜査方針をたてた錦戸だったが、またぞろ榊鋼太郎ら超庶民が一枚も二枚も噛んできて…。他、女子高生誘拐、ネット殺人、オレオレ詐欺を扱った全四編。エリート思考と庶民派人情のぶつかり合いが意外や意外、難事件を解決に導く異色警察小説第二弾!
-
-事件を操る指揮者(コンダクター)は誰だ!? 二つの事件が結びついたとき、衝撃の真実が浮かび上がる! 本書読了後には、目次を読み返して戴きたいし、このカバーもじっくりと眺めてみて欲しい。 〝よくできたミステリ〟であることが、なお一層理解できるだろう。 四半世紀に及ぶ作家活動で培った技と知見を注ぎ込んだ一冊がこの『立証』である。 最後の最後のエピソードまで堪能されたい。 ――ミステリ書評家・村上貴史氏(解説より) 大学教授の針生田がタイ人留学生ヤンに対する強姦未遂容疑で逮捕された。 針生田はヤンに誘われたと反論、結果は不起訴となった。 ヤンから相談を受けた弁護士の香月佳美は、針生田に対する民事訴訟の準備を進める。 その後、埼玉で起きた放火殺人の被害者女性に針生田が二百万円を 振り込んでいたことが判明。だが事件直後、針生田は何者かに殺害され……。 〈目次〉 第1章 華やかな開演(オープニング) 第2章 疑惑 第3章 焼殺 第4章 反撃 第5章 脅迫 第6章 展開 第7章 鮮やかな終曲(フィナーレ) 第8章 アンコール
-
3.0
-
-杉廻漕に命をかけた男たちの矜持と侠気。 目指すは江戸! 首尾よく運べば四千両の儲け。逆目が出たら四千両の損。 窮地に立たされた材木商を救う伊豆晋平の奇策に箱崎の貸元が乗った。 迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。 材木商の陣左衛門は途方に暮れていた。 請け負った熊野杉が時化(しけ)で流され、熱田湊にある残りも先払いがないと動かせない。 事情を知った壊し屋稼業の晋平は、話を渡世人のあやめの恒吉につなぐ。 先払いの四千両を恒吉が持ち、杉を江戸に廻漕できれば四千両の見返り。しくじれば丸損。 恒吉は代貸しの暁朗に一切を任せて熱田湊に送り込む。 商人の矜持に渡世人気質が助っ人して、乾坤一擲の大勝負! 迫り来る嵐と大波に翻弄されながら凄絶な海との戦いを描く長篇時代小説。
-
3.8孤独な老人が出会った若く心優しい女。それは女詐欺師に仕組まれた罠だった。女の裏側を描かせれば一級の著者の文庫書下ろし! 沢田隆が晴美と出会ったのは、近所の居酒屋だった。一流企業を定年後、妻を亡くし孤独に暮らす沢田は、親子ほども年の離れた病弱で薄幸な晴美に心奪われ、しだいに彼女のために金を使うようになった。だが、ふとしたことから沢田は、晴美を留美と馴れ馴れしく呼ぶ中年女性の存在を知る。しかも女性はおかしな部屋の話もするのだ。いったい晴美の真実の姿とは? 彼女は何者なのか? それを知る前に沢田に悲劇が訪れる――。明野ワールド全開! プロローグ 第一章 歳上の男 第二章 歳上の女 第三章 歳下の男 インターミッション 第四章 混沌 第五章 混沌の収束 第六章 破綻 エピローグ解説 内田剛
-
4.0発表時62歳、住所不定、無職。文学界を席巻する小説家の原点が待望の文庫化! 五臓六腑を抉る、超弩級のハードノワール誕生! 平成最後に突如現れた、荒ぶる才能に瞠目せよ。(宣伝担当) 紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。かつては「海の雑賀衆」との勇名を轟かせた彼らも、時代の波に呑まれ、終の棲家と定めたのは日本海に浮かぶ孤島だった。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で管を巻く、そんな彼らに舞い込んだ起死回生の儲け話。しかしそれは崩壊への序曲にすぎなかった――。破竹の勢いで文芸界を席巻する赤松利市の長篇デビュー作であり、第32回山本周五郎賞候補作が文庫化。(解説・吉村萬壱) 第一章 覚醒 第二章 始動 第三章 脱皮 第四章 白光
-
4.2購入したばかりの新居に妻と幼い息子を残し、 埼玉から神奈川の藤沢へ単身赴任中の四十代の大手スーパーマーケット副店長の藤沢太郎。 ある日突然、彼の元に押しかけてきた自称「魔法少女アリス」と、 げっ歯類を思わせる小動物の姿をしながら喋る「まるるん」。 叩き出すわけにもいかず、アリスの魔法の修行に付き合い、渋々同居する羽目になる。 そんなある日、家で大人しくしているはずのアリスが職場(スーパー)に現れる。 おまけに、店にくるちょっと事情のありそうな少年と仲良くなっていたり……。 栄転間近だったはずの藤沢の運命は? 日本ファンタジーノベル大賞出身作家が紡ぐ、ファンタジーでもライトノベルでも無い、ねじくれ家族小説。
-
5.0
-
-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 10/11公開の映画「ブルーアワーにぶっ飛ばす」 (出演:夏帆、シム・ウンギョン) 監督・脚本の箱田優子によるコミカライズ! 上手に生きてるように見えて、 不器用で心の荒みきったCMディレクター砂田夕佳(30)は、 入院中の祖母を見舞うため大っ嫌いな地元に帰ることに。 なぜか後輩の清浦あさ美(27)がおもしろがって付いてきて、 奇妙なふたりの奇妙な旅がはじまる。 夏帆、シム・ウンギョン出演、海外映画祭でも絶賛の話題の映画を、 監督・脚本を手掛けた箱田優子自らがコミカライズ。 「自分探しとか、ほんとうの私とか。 んなもん、クソくらえだバカ野郎!」
-
-================== 『若親分、起つ』シリーズで話題の著者、 渾身の時代シリーズ! ================== 鬼たるべし 天下の財を正しく回すために 江戸の天才官僚、荻原重秀を活写する 白熱の時代シリーズ、堂々開幕! ~・~・~・~・~・~・~・~・~ 「これからの勘定方を、 そなたが作っていくのじゃ」 十九歳で勘定役に抜擢された 荻原彦次郎(後の重秀)。 苦手な算盤は算術の才を持つ 用人の半助に任せっきり。 自身はめっぽう切れる頭を武器に 日々改革に励んでいた。 そんな彼に検地の指揮という 難題が降りかかる。 太閤が行って以来八十年ぶり。 年貢にかかわるだけに、 各所代官の抵抗は必至だが――。 彦次郎がとった前代未聞の秘策とは!?
-
-【40万人が愛した小説『ほどなく、お別れです』の映画化で大注目の著者最新作!!】 :::*:::*:::*:::*:::*:::*:::*:::*::: 読むほどに心が癒える、希望の一冊 :::*:::*:::*:::*:::*:::*:::*:::*::: じんわりと涙が込み上げてきました。 抱きしめたくなるような物語です。 (TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん) 心が疲れたとき、こんなお店に出会いたい。 止まってしまった時間を抱えた人たちが、 忘れるのではなく、喪失を抱きしめながら再び日常へと歩き出す姿に、 胸の奥にやさしい灯がともります。 (文真堂書店ビバモール本庄店 新井さゆりさん) 【著者より】 幼い頃から信州善光寺にお参りしてきました。 自然に囲まれた広い境内は、訪れた人々を包み込むおおらかさがあります。 懐かしい景色に思いを巡らせ「ただいま」の気持ちで書き終えました。 旅は人生における一時のおやすみかもしれません。誰にでもちょっとおやすみしたい時はある。 そんな時はぜひ「にしさわ商店」にお立ち寄りください。 【あらすじ】 亡き妻との約束を果たすべく善光寺参りにやってきた弘和。 参拝を終えて現実から逃げるように参道を逸れると、臙脂色の暖簾が目に留まった。 そこは「おやすみ処 にしさわ商店」。 喫茶店のような店内に足を踏み入れた弘和は、 妻が好きだったアップルパイを注文する。 その美味しさを独り占めしているようで、 死んだ妻に申し訳ないと打ち明けた弘和に店主は……。 長野県の路地裏にある小さなお店を舞台に、 大切なものを失った人たちの未来を描いた物語。 【目次】 第一話 妻との旅路 第二話 愛犬との散歩道 第三話 夏休みの贈り物 第四話 世界にひとつのお守り 第五話 夫の故郷
-
-殺人事件の現場に残された オモチャの江ノ電!? 人気観光地・鎌倉が舞台の傑作推理! 東京・渋谷のマンションで十九歳の大学生が 毒殺された。 現場に残されたオモチャの江ノ電。 第二の殺人が江ノ電に関係すると推理した 警視庁捜査一課の十津川と亀井は 鎌倉へ向かう。 翌朝、走行中の江ノ電が踏切に放置されていた 女性の絞殺死体を轢いた。 その後、被害者のハンドバッグが鎌倉駅に 放り込まれ、中から江ノ電のオモチャが 発見される。 その頃、鎌倉在住の著名な日本画家に もう一つの事件が…! 第一章 メッセージ 第二章 画家の眼 第三章 いちばん美しい場所 第四章 爆弾 第五章 オモチャと幼女 第六章 江ノ電論争 第七章 抗議するマニア
-
5.0夫婦で営む小さな小鍋屋「よろづ」は今日も賑わう。旬の食材で作られる小鍋は滋味満点。つまみにして飲むもよし、おかずにして飯をかっ込むもよし。ご近所の常連はもとより足をのばしてわざわざ訪れる者もいて、評判はうなぎのぼり。客の絶えない繁盛店になった。ある日、紙問屋の主が女将のお咲に相談をする。孫娘が飼っていた猫が行方知れずに。ほうぼう探した結果、近所の老婆に飼われていることが分かった。お金を積んででも返してもらおうとするが、老婆は頑として譲らない。果たしてどうすればいいのか、と紙問屋の主は頭を抱える。実はお咲、両親は公事宿(行政書士、司法書士のようなもの)を営んでいた。子供のころから相談事に触れてきたので、少しは知識がある。私が仲裁に入れば、事件は解決できるかも? お咲は、主と一緒に老婆のもとにおもむいた。さて、お咲が提案した仲裁案は? 美味しい小鍋と公事知識でお客の悩みをほっこり癒す!
-
4.0かつて御小人目付として剣と隠密探査の達人だった九十九九十郎(つくもくじゅうろう)。 だが後輩がお役目で命を落としたことを機に職を辞し、いまは町屋でもめ事の内済屋を営んでいる。 齢を経たからできる練れた交渉。見えてくる人の心の綾。 だが、その九十郎も驚くことがある。 ある日家に帰るとひとりの童女が「お帰りなさいませ」と膝をついた。 父母を亡くし、賄いとして雇って欲しいという。 童女は、断っても出て行かず、会津で料理人をしていた父に仕込まれた料理で九十郎を唸らせる。 そんなある日、九十郎は、不忍池の畔で追剥ぎに襲われて、斬り殺された山同心の妻・お照から依頼を受ける。 お照は、夫がたびたび夢に現れては無念だと訴えるのだと述べ、三十両を添えて、涙ながらに事件の真相解明を懇請するが…
-
4.1「我慢しなくていいんですよ」 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。 申し込めば半年待ち。 評判のお梅の揉み治療だが、 一刻の猶予もない患者が現れた! 揉んだ人々の身体は、 全てこの指が覚えている。 身体に触れさえすれば、 いつどこで揉んだあの人だと 言い当てられる。 人に揉み治療を施すのが、お梅の生業。 ■あらすじ■ 頭風に苦しむお清を訪ねたお梅は ギリギリのところまできていると 感じ取る。 揉みはじめると、 お清の身体に潜む「淀み」を感じ――。 彼女を悩ませるその原因とは? ■主な登場人物■ ・お梅 五歳の時に光を失い、 人に揉みを施すことを 生業としている十七歳。 ・お筆 豆大福が評判の 紅葉屋を出している。 依頼を受け、お梅に取り次ぐ。 ・お昌 祖母のお筆と暮らし、 お梅の仕事の段取りを担う。 ・十丸 お梅の用心棒。 人には白い大きな犬にみえる。
-
4.1「ビストロ・パ・マル」シリーズ 『ホテルピーベリー』 大注目著者が挑んだ初の警察小説シリーズ! 新装版第二弾! アニマルホーダー (劣悪多頭飼育者) × 殺人事件!? 異色の刑事バディが 「愛犬誘拐事件」の謎に挑む 東中島で強盗傷害事件が発生。 家にいた姉妹は刃物をつきつけられ、 現金二万円、愛犬のチワワも奪われたという。 南方署に配属されて三ヶ月。 新米刑事の會川圭司は、 変わり者の先輩女性刑事、 黒岩とともに事件を追うことになった。 捜査を進めるうちに見えてきた 動物虐待の実態。 さらには、ある女性の死体を 発見することになり――。 異色刑事バディの活躍を描く 警察小説シリーズ、第二弾!
-
3.6
-
3.7わたしが人殺しになったのは、この街のせい――。 人格者と評判も高かった夫婦が、身体中を切り刻まれコンクリート詰めされて埋められた。血を分けた娘と、その恋人によって……。 その残虐性から世間を激震させた『文京区両親強盗殺人事件』から18年後。 事件をモチーフにした小説が週刊誌で連載されることになる。 そこで明らかになる衝撃の真実とは!? 真梨ワールド炸裂! 極上のイヤミス長篇。あなたは騙される快感を知る。 〈目次〉 一部 〇章 早すぎた自叙伝 一章 ある企み(2018/9/某日) 二章 飯田橋にて(2018/10/1) 三章 連載開始 四章 神楽坂にて 五章 市川聖子の忠告 六章 坂の上の隣人 七章 女の正体 二部 八章 死刑囚の妻 九章 ナチュラル・ボーン・キラーズ 一〇章 嫉妬 一一章 厄病神 一二章 追いつめられて 一三章 坂の上の赤い屋根 三部 一四章 真相 最終章 (2018/12/19) 回顧 (2014/4/1)
-
-
-
-敵地を疾駆する! この二匹の戦犬(あいぼう)と しのぎを削る上杉、北条、武田…激動の戦国冒険活劇! 関東は名だたる武将たちが熾烈な戦いを繰り広げていた。関東管領山内憲実が北条氏攻略のため招集した河越城攻めの大軍勢はもろくも瓦解する。憲実が迷走する中、名将・太田道灌の血筋を汲む太田資正(三楽)は、公方方と北条方の挾間で苦闘するのだった。資正の手足として太田犬之助は、二匹の山犬の仔を訓練して敵地への斥候や使番などに励む。激動の室町末期を描く戦国冒険活劇! 目次 序章 歩立の達者 第一章 河越夜戦 第二章 上州雌伏 第三章 関東管領迷走 第四章 松山合戦 第五章 武州動乱 第六章 岩付城主 第七章 関東大震災 第八章 信州騒擾 第九章 越後の虎 第十章 川中島の戦い 第十一章 相州出兵 第十二章 三楽の犬 終章 小田原の陣
-
3.0
-
-
-
-
-
4.0
-
4.0================= 累計50万部突破! 『脳科学捜査官 真田夏希』の著者 待望の新警察シリーズ! ================= どんな証拠も見逃さない! 犯人を必ず追いつめる 「クセ者鑑識チームMFU」爆誕! 鑑識体制の強化を目的に 新設された機動鑑識隊江の島分駐所。 湘南地域で発生した事件に 二十四時間対応する遊軍部隊だ。 新米鑑識員、朝比奈小雪の初出動は 散々な結果に終わった。 転落死した遺体の惨状に衝撃を受け 失神してしまったのだ。 名誉挽回とばかりに 意気込んで向かった次の現場で、 小雪は「奇妙な足痕」を発見するが……。 「最強鑑識部隊」の活躍を描く 新シリーズ、堂々開幕!
-
3.7
-
-松本-横浜-新潟-仙台……無言の脅迫におびえる男の大いなる逃亡劇! 人情刑事の必死の捜査が始まった。 長野県警松本署に奇妙な電話があった。 知らない男が敷地にいたので声をかけたが一言も喋らないという。 道原らが駆け付け、男の身元を調べたところ、七年前、市内の老人ホームで起きた現金窃盗事件の容疑者で元職員の滝谷文高であることが判明する。 なぜ彼はそこにいたのか。 謎が残ったまま滝谷を解放することになったが―。その数日後、道原は驚愕の連絡を受ける。 横浜で起きた殺人事件の容疑者として滝谷が浮上、さらには行方不明だというのだ! 横浜、新潟、仙台…逃亡者・滝谷を追う必死の捜査が始まった!
-
3.0上って、下って、ずっこけて! モヤモヤした感情をのりこえて、 JR京都駅大階段駈け上がり大会へ 駈け上がれ。 高校生ピカイ!!青春小説 横浜・山手の高校に通うふたりの高校生。 奥貫広夢は家庭のトラブルで、 水泳部をやめる。 三上瑠衣は、卓球の全日本選手権で突然、 身体に異変が起きる。 夢をあきらめかけていた時、 前向きになるきっかけをくれたのは 「階段」だった! 「勝負の階段」「あきらめない階段」。 教師の高桑が、実在の階段を紹介する ブログを読み、ふたりは魅了されていく。 やがて、彼らは 「京都駅ビル大階段駈け上がり大会」を目指す!
-
4.0母方の故郷・磐座を訪れた少女・奈智は、 あるキャンプに参加。その目的は――? 吐血、変質して、どうなる? 青春小説? ホラー? ファンタジー? 恩田ワールド全部盛りにして、到達点! 「構造的には、世界の秘密を発見する本格 SFだが、同時にファンタジーでありホラ ーであり伝奇小説であり思春期小説であり ラブロマンスであり少女漫画であり……と 自在にジャンルを横断し、見たことのない 世界へ読者をいざなう。恩田陸のジャンル 小説の集大成とも言うべき大作だ」 ――大森望(翻訳家、書評家) 週刊新潮より 十四歳の少女、高田奈智は、四年ぶりに磐座 の地を訪れた。二カ月の間、磐座城周辺で行 われる、あるキャンプに参加することになっ ている。しかし到着の翌朝、体の変調を感じ、 激しく多量に吐血してしまう。そして奈智は、 親戚の美影深志や同じキャンプに参加する天 知雅樹らから、今回の目的を聞くことになる。 それは、星々の世界―― 外海に旅立つ「虚ろ 舟乗り」を育てることであった。
-
4.0大人気旅情警察ミステリー、 衝撃の最終巻! 謎の集団「レコンキスタ」の 正体とは!? 私は許さない、 父を殉職させた巨悪を―― 四ヶ月前捜査に関わった 丹後半島詐欺事件。 その黒幕とみられる男が、AC12 城崎温泉の高級旅館に逗留中――。 京都府警から連絡を受けた ノマド調査官、朝倉真冬は 逮捕に立ち合うべく 府警捜査二課に合流する。 父が殉職した事件の謎を解く鍵を 握っているはず。 勢い込んで部屋に踏み込むが、 男は胸を刺されて死亡していた。 さらには第二の殺人事件が発生し……。 真冬の前に真の巨悪が立ちはだかる!AE13
-
3.5「隠蔽捜査」「東京湾臨海署安積班」「警視庁強行犯係・樋口顕」等、 人気シリーズで警察小説を牽引する今野敏の初期短篇集。 人気シリーズのスピンオフも収録! 人には闘わなくてはいけない時がある――。 闘え、愛する者のために。 ドライブ中、横浜新道で暴走族に囲まれた島村と恋人の真理。 真理が目の前で押し倒された時、島村の中で理不尽な暴力に対する 激しい怒りが湧き上がった。 真理を逃がし、敵と闘うことを決意する島村。 そして真理も、島村とともに闘うために戻ってくる……。 表題作ほか〈奏者水滸伝〉の比嘉隆昌、〈公安外事〉の倉島警部補が登場する 人気シリーズのスピンオフ作品も収録。 【収録作】 ビギナーズラック 戦場を去った男 テイク・ザ・ビーフラット 波まかせ 未完成の怨み 公安の仕事
-
3.8
-
-
-
4.0警察小説界に、新しい アンチヒーローの誕生! 深く静かに浸透しつつある 不穏なる海外テロ組織を、 排除せよ! 底辺ジャーナリストと、暗い情念を抱えた公 安刑事。日本に浸透した謎のテロ組織に、ふた りが立ち向かう。 ドローン、SNS、映像のデジタル化……。 技術のアップデートが、戦いを激化させる。私 たちは、なんという時代に生きているのだ。 とことん熱く、あまりにも恐ろしい、クライ ム・アクションの最前線が、ここにある。 ――細谷正充(文芸評論家) 経済記者・磐田は、友人の芸能記者・杉沢から 大きな事件の尻尾を摑んだと自慢される。しか し杉沢はすぐに行方不明に。彼が追っていたネ タは、移民問題――海外テロ組織による日本へ の浸透作戦だった。自治体ぐるみの陰謀の進行 に身の危険を感じた磐田は、先輩の女性記者・ 明智に助言を求める。明智が磐田に紹介してく れたのは、警視庁公安部外事四課きってのくせ 者刑事、六志麻生だった。
-
4.1
-
3.3~~~~~~~~~~~ 祝!釜山国際映画祭2025 最優秀俳優賞受賞! ~~~~~~~~~~~ ============= 北村匠海×林 裕太×綾野 剛 魂の競演! 映画化され話題の 『愚か者の身分』待望の続編刊行 ============== 「この金で生まれ変われ」 半グレ組織から奪い取った大金を マモルに託し、タクヤは姿を消した。 あれから三年。 マモルは真鶴で静かに暮らしていた。 そんなある日、思わぬメールが届く。 「俺はもう限界かもしれない」 差出人はタクヤだった――。 生きていたのか? それとも追っ手が仕掛けた罠なのか? 映画化で話題沸騰! 『愚か者の身分』のその後を スリリングに描く待望の続編!
-
4.3南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ、 徳間文庫10巻目! 南アルプスを飛び出し、静奈、アメリカへ! 山小屋のアメリカ人スタッフが秘めた暗い過去とは? 好評山岳ミステリー最新作! いつも陽気な北岳白根御池小屋のアメリカ人スタッフ、ニック・ハロウェイの元気がない。 親友のピーターがアメリカ・ヨセミテのスルーハイク途中で亡くなり、 アメリカに戻らなければならないという。大学時代、二人は国家機密にかかわる国防関係の組織に所属していた。 だが組織は抹消、メンバーの大半が不審死を遂げる中、 ニックとピーターだけが国外に脱出できたのだ。 ピーターは夢だったヨセミテからマウント・ホイットニーまで続く 「ジョン・ミューア・トレイル」単独制覇のためアメリカに戻り、 旅の途中で”事故死”したという。 アメリカに戻れば命の危険にさらされる。 それでも親友に代わりスルーハイクを成し遂げたいというニックに、 山岳救助隊の神崎静奈は同行を申し出る……。 【文庫書下し】
-
4.0ときには羽を休めよう。 あなたにいい風が吹くまで。 そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。 旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。 『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る 珠玉の空港物語。 【著者からのコメント】 コロナ以前は、たまに空を飛ぶことが わたしの日常で、空港で過ごす時間も また日常でした。 滞在の時間を長めにとって、カフェで 版元さんと打ち合わせしたり、 大きな窓から空や飛行機を見ながら ラウンジでのんびり仕事をしたり、 本を読んだりしたものです。 ある日、羽田空港のレストランで、 ひとり昼食をとりながら、 ふと、行き交うひとびとの足音や声に、 耳を澄ませたことがありました。 みんな旅の途中なんだな。 それぞれの旅の。そして人生の。 ひとときここで翼を休めて、 またそれぞれに飛び立つんだな――。 そう思うと、みなが同じ大きな船に 乗り合わせた旅人のように思えて、 愛しくなりました。 その時の気持ちが核になり、 『風の港』は生まれました。 第一話 旅立ちの白い翼 夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物を まとめて空港へ。似顔絵画家の老紳士と出会い 思わぬ言葉をかけられる。 第二話 それぞれの空 「本は魔法でできているの」小さな書店を 営んでいた祖母の言葉。いま空港の書店で 働く夢芽子が出会う、ちょっと不思議な物語。 第三話 夜間飛行 恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。 少女の日のすれ違いと切ない思い出を 名香の香りに乗せて。 第四話 花を撒く魔女 老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、 故国の空港に降り立つ。 自分の人生が終わりに近いことに気づき、 来し方を振り返る。
-
-四百五十石の旗本・羽鳥弥左衛門利宣(はとりやざえもんとしのぶ)の母、嬉代(きよ)は六十三になる寡婦で、屋敷の離れに住んでいる。 良家の子女に書を教えたり、句会を催したりして過ごしているが、頭の回転が早く、人の機微にも通じ、洞察にも優れているので、様々な人がなにかと相談事を持ち込んで来る。 当主の弥左衛門は、人は好いが優柔不断で、日頃から嬉代に頭が上がらない。妻女の民江(たみえ)は、嬉代の大胆な行動に戸惑いがちだ。嫡男(孫)の俊之輔(しゅんのすけ)は、おとなしく、学問所に通っている。孫娘の那美(なみ)は、旗本の姫としては、活発で、早とちりもあるが聡明。嬉代と波長が合い、時に持ち込まれる相談事の解決の手伝いをしている。 嬉代主催の俳諧の集いに来ていた町名主、三左衛門(さんざえもん)が、大工の棟梁の耕吉(こうきち)が愛用の道具箱を盗まれ、困惑しているという話をする。耕吉は若くして棟梁になって、評判も良く、道具を大事に使っていた。道具箱がなくなっては、仕事にならない。 腕が良くて仕事が早い耕吉は、手間賃も比較的安いので、他の棟梁連中から妬み嫉みを受けることもあった。そういう連中の誰かの嫌がらせだと考えているらしい。だが盗まれたという証拠もない。役人は取り合ってくれない。興味を覚えた嬉代が乗り出したところ、意外な事実が明らかになった。子供たちの親を思う心と、職人気質の大工同士が引き起こした小さな事件が四方丸く収まって、めでたしめでたし。そして、また、新たな相談が嬉代のもとに……。江戸の町で起こる、小さな事件が老女の機転と洞察力で、丸くおさまり、今日も江戸は平和に暮れてゆく。
-
3.8元総理への凶弾と宗教問題。 刊行時に予言的作品とメディアを揺るがせた超問題作! 書評続々掲載! 読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞、産経新聞、共同通信、週刊文春、文學界etc. 脳が侵され、やがて全身が洗脳されていく。 人間とは、かくも弱い生き物なのか! (芳林堂書店高田馬場店 江連聡美) 超巨大企業・Central Factory(通称CF)は加害の責任、被害者の苦しみを取り除く「無化」を行い、人々を平穏な世へ導いてくれている。だが、人類最高のシステムに疑問を持つ男がひとり。男はCFへのテロを計画していた。なぜ男は夢の世界を壊そうとしているのか。その時、理想郷を壊されようとされている人々は……。予言的作品と話題を呼んだ物語が待望の文庫化。
-
-=============== 謎解きは清少納言におまかせ! 「お葉の医心帖」の著者が贈る 渾身の平安ミステリー! =============== 宮中にいたころから 「勘働き」に定評のあった清少納言。 今は宮仕えを辞し、 東山月輪の小さな邸で暮らしている。 ある日、陰陽師の安倍吉平が 訪ねてきた。 怪事件の謎を解くために 知恵を貸してほしいという。 青い目の生首の正体、 女房が遺した真似歌の真意……。 調べを進めるうちに、 話題の「源氏物語」と 事件が呼応していることが判明する。 名探偵、清少納言が陰陽師を相棒に 難題に挑む平安ミステリー!
-
3.0累計300万部突破の大人気シリーズ「口入屋用心棒」をはじめ、 時代小説の第一線を走る鈴木英治、5年ぶりの戦国冒険活劇、開幕! 今川家家臣として甲斐武田家に入った由比藤弥之助の数奇な運命。 【著者コメント】 『義元謀殺』でデビューした私にとって 今作は五年ぶりの戦国物で、かなり力が入りました。 その甲斐あって、とてもおもしろい 一巻目に仕上がったと自負しています。 ――鈴木英治 武田との同盟の証として信玄の嫡男・義信に嫁いだ今川義元の娘・日奈姫。 その供侍として甲斐に付き従ってきた由比藤弥之助は鉄砲の腕を見込まれ 指南役となり、やがて義信の小姓となる。 桶狭間の戦いで義元が討ち死にしたのを機に駿河を我がものにしようとする信玄。 妻の生家を守ろうと反対する義信。 川中島の戦いの折、義信が独断で動いたことを信玄に咎められ、父子の不仲は決定的となる。 さらに信玄が義元の仇である織田信長と同盟を結んだことで、義信は父を亡きものにしようとするが、 逆に謀反の疑いで東光寺に幽閉される。 弥之介は旧臣の長坂清四郎勝繁、曽根周防守昌清らと義信を救い出そうとするが失敗、 ただひとり生き残る――。 書下し時代冒険活劇、新シリーズ開幕!
-
4.22022年、柴田錬三郎賞と、中央公論文芸賞をW受賞! 伊集院静氏は「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」とまで評価。 大沢在昌氏は「一読、参りましたといいたくなった」、村山由佳氏「文章は、その人の歌う旋律でありリズムであり呼吸である」、林真理子氏「もはや完成形といおうか名人芸といおうか、『うまい』ととうなるしかない」と高評価。 浅田次郎、桐野夏生、篠田節子、逢坂剛ほか、各選考委員も大絶賛した時代小説の傑作! 村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚! 一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる! 女への思いをつのらせながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つ。その仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせ、感動の結末へ。魅力的な時代長篇。 蜂谷涼 (北海道新聞2021年1月30日付) 「『底惚れ』なんとすごみのある言葉だろう。恋い焦がれて、惚れぬいて、首っ丈になっても、まだ及ばない。魂をひりひりさせる言の葉だ。」 細谷正充 (東京新聞2021 12月11日) 「ラスト一行にたどり着いたとき、いい話を読んだという満足感を得られるのだ。タイトルそのまま“底惚れ”してしまう作品である」 大矢博子 (小説すばる 2022年2月号) 「痺れた。 何に痺れたって、主人公だ。自分を刺した女を探す男だ。その思いに、生き方に、そして何よりその語りに、痺れた」 縄田一男 (日本経済新聞 1月27日) 「ラストで「俺」を襲う虚脱感がジワジワと比類無き感動へ変貌していくさまに接し、主人公の幸せを願わずにはいられないだろう」 「この場末のどこがいい?」 「ここはどこでもねえからね。なにしろ岡場所だ。あるはずのねえ場処さ…」
-
5.0『青年抄』はおかげさまで2014年1月の初版時から記念すべき10年の節目を迎えます。 この間、たくさんの人に読み継がれ、15万部超のベストセラーに。 10周年を記念して、初の文庫化。 創価学会の池田名誉会長が、今を生きる青年たちに贈った心温まるメッセージの集大成。 読みやすい箴言や短文で、読む人に勇気を与える「青年の特権」「自分らしく」「夢に向かって」の3章のほか、核兵器から、人種、差別問題まで、青年たちに託した幅広い分野の提言を収録した第4章「未来への提言」。さらに名誉会長自身の青年時代を振り返る「私の青春時代」の全5章で構成されています。 若い人はもちろん、幅広い世代の方の心に響く言葉です。
-
3.7シリーズ累計37万部突破! 「脳科学捜査官 真田夏希」の著者が放つ 新感覚旅情警察ミステリー第五弾! 殺人事件の裏に、海中財宝伝説あり! 資産家の老人が遺体で発見されたのは、 伊根湾名物「舟屋」に収められた 和船のなかだった。 地方特別捜査官の朝倉真冬は疑問を抱く。 犯人はなぜ、約二百三十軒ある舟屋のなかからここを選んだのか。 地元警察はこの点に迫ろうとしない。 故意の捜査遅滞を疑いながら独自調査を進める真冬は、 伊根湾沖の財宝引き揚げをネタにした出資詐欺事件に辿り着き――。 首謀者の素性が明らかになったとき、真冬は父殉職にまつわる衝撃の事実を知る!
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。