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Posted by ブクログ
顔FACE 横山秀夫
●動機
まとまった休日のため、ビジネス書以外で小説にも手を伸ばしたくなりました。
横山さんをチョイスです。
ロクヨン、クライマーズハイ、半落ちなど記者、警察、そして犯人側のいずれの描写も迫りくるものあります。
●主人公は?
20代女性警察官です。
鑑識で目撃情報をもとにモンタージュを作成する、絵心もスキルもある方です。
転機が訪れます。
ある事件で、彼女の描写が機会となり、犯人検挙となりました。
しかし、描写と犯人の乖離があるため、逮捕後に書き直しを命じられます。
そして、実行します。
組織の力に、若さ、情熱だけでは太刀打ちできませんでした。
そして、葛藤と戦い、休職をするほどのダメージとなります。
さらに、復職をしたら、異動という顛末でした。
●小説のタイトル「顔」
小説のなかで、女性警察官が男性警察官からどのように見られているのか?の描写があります。
それに耐える顔、表情に出さない顔。
閑職に追いやられても、冷静に職務をする顔。
同期が、後輩が辞めていくなか、警察官を続ける顔。
これらは、すべて彼女が見せる顔です。
なぜ、耐えるのか?何のためななのか?
彼女には、ひとつの「信念」ありました。
それが幼少期の記憶です。
『なぜ、警察官を志したのか?』
●読みおえて
働く、生きる。
楽しいことも、苦しいことも、悲しいこともあります。
その繰り返しの毎日です。
そんなとき、自身が自身にどう声をかけるのか?
結局は、自分自身です。
主人公の20代の若き女性警察官の生き方から感じとれるものがありました。
横山秀夫さんの世界。
人間味が溢れる世界。
だから、好きなのかもしません。
Posted by ブクログ
D県警シリーズのひとつで、読む順番が気にならなければどこからでも読めなくはないが、部分的にわかってしまうところもあるので、順に読んだ方が良い。流れは①影の季節②動機③顔(本作)④64ロクヨン⑤刑事の勲章(電子書籍)なのだが、私は逆行していた。
今回はD県警の二渡ではなく、機動鑑識班の似顔絵捜査官平野瑞穂が主人公。男性社会と言われた中で女性が如何に活躍していくかが描かれている。
二渡はほぼ名前だけ出てくる。
6歳で放火被害を受けたしおりとの接点は、瑞穂の気持ちが特に上手く描写されていると感じた。
後輩の似顔絵婦警との関係性はがろうにある絵が物語っているように思う。絵には描き手の表現したい感情が現れる。文字と同じように、しかし異なる形で。
銀行強盗訓練の際に本当の銀行強盗が起こる。ここでも婦警の立場で瑞穂の苦悩が表されている。絵を描く際には対象をよく見る、それが役に立ってくる。
心の銃口では、南田婦警との気持ちを共有しながら事件を追いかける。「相棒」の箕田とともに。瑞穂が大きく成長したと感じる。
最後に心の銃口の意味がわかり、瑞穂の揺れ動きながらも正義を貫く真面目な姿が美しささえ感じた。そしてその中で強くなり成長していく姿を応援したくなった。
いつのまにか瑞穂が警察官としての「顔」になっていた。
Posted by ブクログ
『決別の春』:なんでも相談テレフォンという市民からの電話相談を受ける部署に異動した瑞穂。連続放火魔の事件が頻発してる時にしおりと名乗る女性から助けの電話が。過去に両親を伯父の放火により殺された過去をもつしおり。トラウマに悩むしおりだが、過去の事件の真実とは。驚きの真実でびっくり。ストーリー性が上手いからやられる。
『心の銃口』:女性警官が拳銃を奪われて犯人は逃走。危篤状態になった女性警官が話せる状態になったときに口にした犯人の姿は高身長の女。緊急配備されて犯人が判明した時、瑞穂と相棒箕田は犯人の居場所を探して東地区へ。犯人の女を見つけ家に押し込むとそこには警察グッツがたくさんあった。犯人の女は警察マニアだった。瑞穂と犯人は銃を構えて対峙し、瑞穂は銃撃され、さらに撃たれそうになったところを箕田が犯人を射殺。しかし、犯人の家にすぐ辿り着けたの箕田の先導があったのだが、なぜ分かったのか…箕田と犯人の繋がりがなるほど。
Posted by ブクログ
D県警シリーズ3冊目。
警察組織とそこで働く婦警(女性警察官)を主人公とした短編集。そしてそれはこれまでの作品で登場した似顔絵を描く婦警。
これまでの2冊に比べると、ミステリー要素が少し強めかな。それでも、警察という組織の中でもがく女性に焦点が当てられている。実際の警察内部の事は分からないが、実際にそうなのではないかと感じさせられる程にリアリティのある表現がされている。
どの短編もなるほどと思わせる結末。そしてその出来事を通じて、主人公の婦警も着実に成長したのではないかな。
今後、このシリーズに登場するかは知らないが、その姿がまた読めるといいな。
シリーズ次作が楽しみです。
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