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警察職員二十六万人、それぞれに持ち場がある。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。
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Posted by ブクログ
表現力に感動。聞きなれない言葉がまた新鮮。幸田メモが気になって仕方がなかったが、なかなか前に進まず、早急に下巻を読むことに。
64とは、たった7日間の昭和64年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す刑事部内での符丁だった。
あっという間に上巻読み終わりました。 最初は登場人物が多くて何度か誰だったっけ?ってなったけど、それ以外は読みにくい事はなかったです。 主人公の置かれた立場が辛すぎて胸が苦しかったけど、どうなるんだろうと先が気になって一気読み。早く下巻が読みたいです。
幸田メモの中身がわかる件はドキドキしたけど、それ以上に精神的に三上が追い詰められてて読んでて胃が痛くなる思いだった もし自分が三上の立場だったらと思うとキツすぎる、、、
読んでいて緊張感のある、いい作品。 64の謎を追いながらも、警察組織の内容でもある。 D県警シリーズを順に読み進めてきたので、警察組織については初読の人よりは理解が進んでいるかも。なのでさらに面白さが上積みされているかもしれません。二渡さんはこの作品で初めましてではないてますし、警務部と刑事部の関係...続きを読むとか。 64について、長官視察について、県警内の対立について、マスコミについて、それぞれの家族について、その他にもいっぱい種まきがなされた上巻。 下巻が楽しみでしょうがないです。
BOOKOFFで再読のつもりで買ってきたけど… もしかして読んでなかったかも⁇⁇ なんか面白すぎて新鮮に読めてるんだけど… 読んでないなんてあるんだろうか(꒪⌓︎꒪) 映画もドラマも観てるから ピエール瀧やら佐藤浩市やら萩原聖人やら A(エース)の仲村トオルも混ざって頭の中で ぐるぐる踊りまくり...続きを読むです笑 やっぱ読んでなかったのかなぁ… 嬉しい気持ちで下巻にいきます!!
警察と記者の関係性に焦点が当てられた前半。元記者という作者の経歴に裏打ちされたやり取りのリアリティと切迫感にヒリヒリする。 少なくない登場人物が各々しっかり存在感のあるキャラクターとして描かれているのは流石。
大好きな横山秀夫先生の作品。 毎度読書するたびに驚く。 圧倒的な質量に。 これだけの内容を書く為に どれだけの取材等をしたのか 脱帽する。 このテーマを取り上げるのが、 横山先生しか出来ないのではと 感心もする。
壮絶なドラマでした。 警察内部の紛争や記者クラブとの軋轢に対峙する描写は凄かったです。 主人公が、記者に対して真摯に向き合う姿に感動しました。
県警の広報官のお話 警察小説の中で主人公が刑事ではなく、さらに広報官というのは結構珍しい ただ、その立場だからこそ見えるものもある 詳細な感想は下巻の方でまとめて 以下、上巻の公式のあらすじ ----------------------- D県警の三上義信は46歳にして20年ぶり2度目の広報室...続きを読むへの人事異動をくらった。1度目のときは捨て鉢な態度で職務につき広報マン失格。1年で刑事に戻れたものの、人事異動へ怯えが精勤を支え、結果、刑事として確かな実績を作ってきた。だがしかし――。職能を見限られた気はしたものの、前のような愚はおかさず、警務部長の意向に沿うだけではない、広報室に改革に乗り出し、記者との歪な関係も解消されてきていた。そんな矢先、ひとり娘のあゆみが失踪した。全国への捜索手配を警務部の赤間に願い出た三上は、上司に服従するほかなくなったのだった。 変節をした三上が、記者クラブと加害者のやっかいな匿名問題で対立する中、警察庁長官による、時効まであと1年と少しの「64(ロクヨン)」視察が1週間後に決定した。64とは、たった7日間の昭和64年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す刑事部内での符丁だった。遺族の雨宮に長官慰問の件を知らせに行くとけんもほろろに断られる。なぜここまで雨宮と拗れたのか。雨宮を懐柔するための情報を得ようと、当時の捜査員など64関係者にあたるうち、刑事部と警務部の間に鉄のカーテンが引かれていることを知る。それには元捜査員が口を滑らした「幸田メモ」が関わっているらしい。警務部で「陰のエース」の名を恣にする三上の同期・二渡真治も幸田メモに関して動いていた。幸田メモの真相をつきとめ、警察庁長官の視察の新の目的をさぐるために動く三上の前に二渡が現れる。二渡は名将の誉れ高く、8年前に退官した尾坂部の家に入っていった。 -----------------------
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