クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ

小説・文芸
784円 (税込)

3pt

1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。その日、北関東新聞の古参記者・悠木は同僚の元クライマー・安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑むはずだった。未曾有の事故。全権デスクを命じられ、約束を違えた悠木だが、ひとり出発したはずの安西はなぜか山と無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残して――。若き日、新聞記者として現場を取材した著者みずからの実体験を昇華しきった、感動あふれる壮大な長編小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    クライマーズ・ハイ
  • タイトルID
    :
    126120
  • ページ数
    :
    471ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年07月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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クライマーズ・ハイ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事故の場所が、群馬県であったことから地元の新聞社に巻き起こった登場人物の葛藤や、組織内の軋轢、人間模様を、元新聞記者の作者だからこそ描ける非常に現実感のある話しは、傑作が保証されていたように思う。

    40年以上前であるから、この生々しい組織内の派閥や上下関係が成り立っているのか、この時代も新聞社の中ではこと本のようなことが毎日行われているのか分かりかねるが、新聞社の毎日の戦いが理解できて興味深く読み進められました。

    一方で、世界一遭難死亡事故が多い谷川岳一ノ倉沢の衝立岩を絡めた人間模様を、時間軸を変化させて、人の想いの振り返りを上手く使っている。
    また、登山者が体験するクライマーズ・ハイを主人公が、墜落事故の記事に拘るあまりのクライマーズ・ハイ状態になったのだと腑に落ちる内容になってる。

    素晴らしい本でした。大満足です。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    1985年に起きた御巣鷹山の日航ジャンボ機事故を扱っているだけに、当時の昭和の空気感が色濃く描写されていて、今では眉を顰める行動や言動が時代を感じさせた。
    リ○イン片手に24時間戦えますか?の絶頂期だと思うけど、あの頃は良くも悪くも日本人はみんな元気があったように思う。

    物語は地元紙の記者である悠木和雅が、事故の全権デスクとして極限の苦労と葛藤に晒される日々と、その17年後の衝立岩登攀の二つの軸で進行する。

    本作は単なる報道の舞台裏の描写に留まらず、いろいろな要素が盛り込まれていた。仕事にかける情熱だったり、新聞社内の凄惨な派閥争い、家庭内の複雑な問題、親子の微妙な距離感、同僚の不審な行動、急峻な岩肌を攀じ登る息を呑むクライミングシーンなどなど。ややもすれば、どれも中途半端になってしまうところを、どれもうまい具合に収束させていく構成の妙が見事だった。

    主人公・悠木の境遇や葛藤には、深く共感できる部分が多く、物語に引き込まれた。激動の取材と厳しい試練の末に悠木が辿り着く澄み渡った空気感が、心を浄化してくれるようで、どこか穏やかな救いが残る読後感だった。

    0
    2026年08月21日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、事件については知らなかった。
    読んでいると頭の中にシーンが浮かび上がり、夢中になって読んだ。とても引き込まれた。本当に映画を見ている気分だった。
    主人公が、様々な苦悩に立ち向かいながら成長していく姿にとても感動した。とても熱い内容だった。明日から仕事を頑張れそうな気がする。

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    この時期なので手に取りました。主人公たちの心が通った熱意に心打たれました。
    用語を知っているともっと深く没入できたかもしれませんが、それでも十分に旅できました。

    0
    2026年08月04日

    Posted by ブクログ

    一度言った言葉は取り消せないのと同じように
    一度言いそびれた言葉も後からは付け足せない
    告白と同じでその時言わなきゃ意味がなくて、後出しは楽だけど振り返った時絶対折れてるページくらいの傷跡と引き換えに、そのときどうやって生き延びてたかっていう自分を売り払うことになるから、やっぱりやりたくない

    0
    2026年07月24日

    Posted by ブクログ

    好きな本、多分読むの3,4度目。実家の本棚にあったのを引っ張り出して再度読む。

    著者が日航事故当時、上毛新聞の記者だった。と言うのはびっくりした。事故から17年後、主人公「悠木」に託し作品化した作品とのこと。
    これを知るとさらに感慨深い。

    また、先日登山した谷川岳の事も載っており「岳衝立岩の事故」は認識していなかったな。死亡者が一番多い山という事は知っていたがこんな事があっただなんて。

    立山にテン泊した時にこの本を持っていった。一緒に行った友も山好きだしと思って勧めたが、あまり興味を持ってもらえなかったな。

    0
    2026年07月24日

    Posted by ブクログ

     すげぇ〜っていうのが読み終わった感想です。
     新聞記者としての矜持はどこにあるのか。大きいネタの中心にいることなのか、細々とでも書き続けることなのか、出世することなのか。
     日航ジャンボ機123便墜落事故を通して映し出される仕事との向き合い方、信念を貫く辛さ、権力に情熱を潰される不条理さ、何を信念として生きるのか。いろんなことを考えた。
     この小説のような働き方を今の時代に賛美することはきっとナンセンスだと思う。だが、私は確かに受けとったものがある。
     最後は目頭が熱くなる最高の小説でした。

    0
    2026年05月21日

    Posted by ブクログ

    地方紙を発行する会社内の熱く男臭いドラマの連続。
    半沢直樹に近いかもしれない。

    飛行機が落ちたのはどこの山か、県内か県外か、という緊迫感や、大スクープを掴みながらも裏を取れずに刻々と迫る締切の描写は迫力満点。

    社内に敵は多く、数少ない仲間の労にも報いることができない報道の難しさと葛藤が終始描かれている。
    暴言や罵声は当たり前、殴り合いや恐喝もあり、ワークライフバランスやメンタルヘルスなんてものは皆無。実際に主人公も家庭を犠牲にして、息子とは修復不可能なところまで来ている。
    ハラスメント防止が叫ばれ、転職のハードルも下がった昨今において、この一つの小さな組織の中で汗水流して自分の仕事と向き合うことができる環境や仲間がいることが、少し羨ましくも感じてしまう。

    登山やクライミングの経験がないので、随所に挟まる岩登りの描写はいまいちイメージしづらかったが、それでも一気に読み終えた。
    この作品はこの作者にしか書けないんだろうなと感じた。

    0
    2026年04月02日

    匿名

    購入済み

    ラスト

    最後の最後に感動と喜びが待っています。

    #感動する

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    実話をもとに、でも一つの小説としてすごい読み応え。リアリティ。
    マスコミにとっての命の重さと軽さ、親子関係の難しさ、他の人に対する責任、仕事に対する情熱と責任、組織の中での立場に辟易している心情。嫉妬と足の引っ張り合い。

    墜落事故を題材にして、がんじがらめのなかでもどう生きたいのか、どう生きるべきなのかを問うてくる。

    あまり語られていない主人公の妻弓子や息子・娘の心情にも、寄り添われているように感じた。最後弓子と悠木の現在の生活や、出てくる子供たちや女子大生の17年後(今)が落ち着くところに落ち着いていてホッとした。

    0
    2026年09月28日

クライマーズ・ハイ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    クライマーズ・ハイ
  • タイトルID
    :
    126120
  • ページ数
    :
    471ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年07月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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