書店員のおすすめ
正直なところ、短編小説というと、長編に成り得なかったテーマというイメージがありました。
全くのアホな思い込みでした。申し訳ございません。
本のタイトルになった『第三の時効』だけでなく六編全てが映画にできるレベルで、中でもおススメは『ペルソナの微笑』。8歳の子供を巧みに誘導し、青酸カリ殺人を実行させた未解決事件。13年を経てに隣県で青酸カリ殺人が発生、あの事件と関連はあるのか。まず背景から鷲掴み。今回の主役、班最年少のお調子者である矢代刑事にも実は・・・とこれ以上は書けませんが、取調べ室のやりとりは痺れました。恐れ入りました。