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正直なところ、短編小説というと、長編に成り得なかったテーマというイメージがありました。
全くのアホな思い込みでした。申し訳ございません。
本のタイトルになった『第三の時効』だけでなく六編全てが映画にできるレベルで、中でもおススメは『ペルソナの微笑』。8歳の子供を巧みに誘導し、青酸カリ殺人を実行させた未解決事件。13年を経てに隣県で青酸カリ殺人が発生、あの事件と関連はあるのか。まず背景から鷲掴み。今回の主役、班最年少のお調子者である矢代刑事にも実は・・・とこれ以上は書けませんが、取調べ室のやりとりは痺れました。恐れ入りました。
この警察小説が凄い1位
さすが1位になるだけありました。短編集だけど全てが上手く絡んでいて、それぞれの事件・キャラに特徴がある。一編一編が短さを感じることなく、全てが丁度良い感じ。素晴らしい。
Posted by ブクログ
F県警の捜査一課の朽木は苛立っていた。15年前に旦那が刺殺された殺人事件で、逃げ続けている出入りの電気屋から全く接触がなく、時効が迫っている。部下は残された被害者の妻と娘に近づきすぎている。ただ、その構図になにか違和感を感じているのだった。
F県の刑事課のとても我の強い一、二、三課それぞれが立ち向かう殺人事件捜査に対する6作の短編アンソロジー。
6作ともほぼ最後まで真犯人はわからないという展開や、一方でそれをぶちこわすように刑事たちに嫌悪感を感じさせるような言動や取り調べの様子など、読み始めはどちらに重心を置いて読めばいいのだろうかとふわふわとした不安感を感じる。
2作ほど読むとそうではないことに気がつくのだが。
どの作も短くとも重厚で、裏があって厚みがあるため、短編1本ずつ読んでも満足感の高い作品が集められている。なかなかここまでの話を集めたものもないだろう。
警察の捜査という枠組みの中で、トリックというメソッドがあり、人間関係という骨組みがあり、そこをどうやって組立てていくかというものであるということがわかればこういう話になるんだなというのはわかるが、それにしてもどれもよく出来ている。
難をいうと、同じ登場人物を出し続けてしまったため、時間軸がわからなくなったり、いくらなんでも殺人事件が起こり過ぎだろうというところか。
Posted by ブクログ
熱いね。熱過ぎる。
私はやっぱりこういう刑事物が好きです。
文章は硬質で、出てくる男たちは荒々しい。だけど、描かれる人間の心理描写は緻密で繊細。刑事も、被疑者も、被害者も、生々しい人間たちがぶつかる中で生じるミステリの先の読めない緊迫感。
F県警強行犯捜査一課
一班 朽木
二班 楠見
三班 村瀬
県警の誇る精鋭部隊のリーダーたちが己の手柄をかけて熾烈に争う様。めっちゃくちゃ面白い。
全6話の短編集。それぞれの話が異なる視点人物で描かれることでF県警捜査一課の雰囲気が立体的に描かれて行く。
そして、最後の「モノクロームの反転」で彼らが直接ぶつかりあう。
熱い。続編あるのか。読むしかないや。
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小説・文芸
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