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購入したばかりの新居に妻と幼い息子を残し、
埼玉から神奈川の藤沢へ単身赴任中の四十代の大手スーパーマーケット副店長の藤沢太郎。
ある日突然、彼の元に押しかけてきた自称「魔法少女アリス」と、
げっ歯類を思わせる小動物の姿をしながら喋る「まるるん」。
叩き出すわけにもいかず、アリスの魔法の修行に付き合い、渋々同居する羽目になる。
そんなある日、家で大人しくしているはずのアリスが職場(スーパー)に現れる。
おまけに、店にくるちょっと事情のありそうな少年と仲良くなっていたり……。
栄転間近だったはずの藤沢の運命は?
日本ファンタジーノベル大賞出身作家が紡ぐ、ファンタジーでもライトノベルでも無い、ねじくれ家族小説。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
単身赴任のサラリーマンの元に現れた不思議な魔法少女アリスと小動物「まるるん」、次の満月の日までに一人前の魔女になるという願いのもと二人と一匹の奇妙な擬似家族生活が始まる。
となるとなんとファンタジーな話なのだろうと思うが、そこにはサラリーマンとしての苦労、離れて暮らす妻と息子、勤め先に現れるネグレクト気味の少年、近隣を襲う不審火などさまざまな現実の事件があり、現実にうまいことファンタジーを溶け込ませた世界観が広がっていた。
「魔法少女アリス」とはどういう存在なのか、この話の肝となる部分が明かされる山場だけで話が盛り上がるだけでなくそこからも先ほどあげた現実の問題が繋がりながら解決に向かっていく勢いに、ページ数は500pと長めのものの長さを感じず読み進めることができた。中盤からの勢いは「陽だまりの彼女」を超えているとわたしは思う。
こういう設定にありがちな主人公にとって都合が良すぎる展開にはならず、しっかりと離れて暮らす妻と息子の存在も話の中でのキーとなっており、作者の構成力が素晴らしいと感じた。
Posted by ブクログ
本厄年の41歳単身赴任の藤沢副店長の家の窓ガラスを割ってやってきたのは魔法使い見習いのアリスと中年の男の声で話す謎の小動物。奇怪な出会いから始まる共同生活。困って、笑って、苦しくなって、驚いて、喜んで、ちょっと切ないとあるひと月のお話。
副店長で色々と辛い立場、その辛さは家族で癒されるため早く単身赴任を辞めたいと考えているどこにでもいそうな中年男性が主人公。そんな主人公がまさかのファンタジー世界の住人代表みたいな見習い魔法使いと共同生活、もう読みはじめから面白い!
初めから面白いのに読み進めていくと登場人物たち一人一人のことを深く知っていくたびにどの人も好きになる。だからこそ後半へ行けば行くほど苦しさや寂しくさに泣きそうに何度もなりました。
とにかく、主人公の副店長が本当にいい。常識的で本当に困る場面なのになんだかんだ流されて受け入れちゃうほど優しくて、アリスが懐くのもうなづける、おっさんくさいけど理想的な父親でとても羨ましく思った。
愛情とは家族とどんなものだろうか?それは形じゃなくて、相手をどれだけ思いやれるか、わかってやれるか、その相手にどれだけ思いを伝えられるか、その理解度であるのではと自分は読んでいて思いました。
わかりやすい設定、だけど影もあり少し読んでいてあまり好ましくない事件も出てきます。だけど文章全体は読みやすいため初心者にもおすすめ、あと子供に読ませてあげたいって思える道徳的な部分もある良本です。
Posted by ブクログ
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甲高い叫び声が、月の方向からものすごい勢いで迫ってきた。人だ。女の子だ。大きな箒に跨っている。
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「陽だまりの彼女」が好きなので越谷オサムさんの他の作品を読みたくて購入。ファンタジーの中に心を通わせ合う人々の話がありほっこり。41歳のおじさん副店長が主役ってどういうことと思うが、おじさんも魔法使いと出会うことで周りの人とも向き合い成長するという暖かい内容。
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魔法使いの正体がわかった時ドタバタコメディから一気に現実味を帯びる所が色々考えさせられた。アリスは副店長の家に転がり込んで大正解だ。幸せを感じれて良かった。
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終わり方が凄く好きだった。伏線を綺麗に回収していて嬉しい。
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まるるんもふもふしたい…
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