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神華後宮厨師伝
とある依頼を受け女装で後宮へ侵入していた天矢は、甘い物に目がない公主に半ば恐喝され、お菓子担当の厨師として雇われる。 開口笑(ドーナツ)、杏仁豆腐、数々の菜を頬張る姫君を横目に、後宮の闇を曝けるか!? -
神望町つくも神小学校
就職浪人を目前に震えていた向澤明音に、一通の採用通知が届く。差出は“神望町つくも神小学校”。そこは一人前のつくも神を目指すタマゴ達の学校だった! もう一つの神保町を舞台に、明音は生徒を卒業へ導いていく -
翠玉姫演義
実家に疎まれ、売られたも同然の政略結婚に向かう途中、義賊集団に攫われた商家の才女・香月。人生諦めモードだった彼女だが、脳筋義賊のザル会計に我慢できず口出したことから、事態はとんでもない方向に転がり!? -
水平京物語
水龍を祀る都、水平京。 疫病が蔓延する市井で治療に携わるすみれは、美しい貴族の青年・貴月を助け見いだされる。 疫病は水龍が悪神に入れ替わったせいだが、神に相まみえるのは帝の一族だけ。 悪神を討つために東宮妃選びの儀式でその座を勝ち取れというのだ。 疫病の母を救いたい一心で、すみれは貴月を護衛に宮中へ。 しかし国中の貴族の姫が集まる中、肝心の東宮が姿を消し、「見つけた者を妃とする」と告げられる。 名家の姫君・鶯、 家の復興を誓う菖蒲、 臆病だが目的を秘めた卯の花。 誇りをかけた争奪戦の行方は……。 ==登場人物== すみれ 市井で病人を治療する庶民。 貴族の養女と偽り、東宮妃選びの儀式に参加する。 貴月《たかつき》 すみれの護衛。 美しく不遜な青年で、目的のためなら手段を選ばない。 鶯《うぐいす》 名家の姫君で、最も有力な東宮妃候補。 凜とした振る舞いで、他の参加者からも一目置かれている。 冬嗣《ふゆつぐ》 鶯の護衛。 宮廷で有名な歌人。 菖蒲《しょうぶ》 父の罪で没落した家の復興を目指し、流刑地から舞い戻った。 豪胆な性格。 赤朽葉《あかくちば》 菖蒲の護衛。 菖蒲に心酔する女性。 卯の花《うのはな》 生家は元は名家だったが、勢力争いに敗れ力を失いつつある。 非常に臆病。 火丸《ひまる》 卯の花の護衛。 血気盛んな少年で、卯の花とは幼なじみ。 -
スープ屋かまくら来客簿
「スープ屋かまくら」――メニューは週替わりのスープのみという、北鎌倉の小さな小さなお店。じつは店主・緒方兄弟のつくるスープには、あやかしを癒やす力があって……。 彼らを頼って店を訪れるお客様とは――? -
清流神社のあひるの子
白河まつりは十歳の時に両親を亡くし、清流神社に引き取られた。 ゴリラ系おかんの長男温太(はるた)、頑固オヤジ系美形の次男蒼司(そうじ)、ツッコミ系美少女の末っ子瑞葉(みずは)と力を合わせ、四兄妹で神社を営んでいる。 清流神社、通称「呪物神社」はいわくつきの品物がよく持ち込まれる。 本日預けられたのは、護符と麻縄で厳重に封印された行李【ほしいさま】。富をもたらす反面、中を覗いた者の命を奪うと言われている。 それを預かってから、まつりの周囲で不思議なことが次々起こり……。 四兄妹が織りなす呪物ときどきおいしいごはんの物語。 -
雪華後宮記
亡き母によく似た貴妃に会うために宮女を目指す見習いの雪。挑んだ宮女試験で待っていたのは、匂いのしない香の落ち葉探し。戸惑う雪の前に、更に半年前に亡くなった公主・リィリィの幽霊も現れて――。 -
雪中の花は、軍神を偽る
突然空から降ってきた剣に貫かれ、異世界で軍神にまつりあげられた明依。将軍を名乗る男に都に連れて行かれ、着いて早々皇子に女性だとバレる。「黙っている代わりに自分を戦の総大将に推せ」と言われた明依は――。 -
せつなの嫁入り
華族の父親に嫌われ、座敷牢で育った少女・せつな。京の都に住むあやかし警邏隊・藤十郎のもとへ嫁ぎ、徐々に二人は好き合うようになる。だがせつなには決して結ばれることのない、生まれもった運命があった。 -
千華宮のモブ妃
真っ白な原稿を手に、千華宮の賢妃・桃華は決意していた。 実は彼女の正体は、鳴かず飛ばずのアラサー漫画家・由里。事故に巻き込まれ、漫画の中のモブ妃に転生してしまったのだ。 おかげで物語が変わり正義のヒロインが不在。代わりに悪事を暴くのは――。 「三コマしか出ないモブ妃がやるの?」 皇后の告発をしないと自分の命も危うい。 漫画を描くことだけが取り柄の由里は、神技アシの謎の美青年・月舟と出逢い、同人誌での告発に望みを託すが……!? 目指せ重版出来! 転生修羅場を漫画で乗り切る後宮布教物語! -
戦国昼寝姫、いざ参らぬ
時は乱世。毎日寝てばかりの貴族の娘・鴻子が正室として嫁ぐと、若殿から「我が右腕になってくれ」と命じられてしまう。嫁と男装軍師の二つの顔がぐうたら姫に務まるかは不安だが、実は鴻子にも野望があって――!? -
先生とわたしのお弁当
著名な料理研究家を父に持ちながら一切料理ができない女子高生・ちとせ。父の入院をきっかけに壊滅的な食生活を送っていると、先生がお弁当を作ってくれることに。喜んだのも束の間、そのお弁当がトラブルを招いて? -
千年鬼譚
▼人とは違う理をもつ美しい鬼神。強大な力をもつ彼の行動に、涼音の孤独に傷ついた心は癒されていくが…▼ 両親を亡くし、独りぼっちで生きていた女子大生・鈴鹿涼音。彼女は家に伝わる遺品の剣を手にしたとき、千年の眠りについていた美しき鬼神と出会い、見出された。――そう、金色の瞳と緋色の狩衣をまとった鬼神・大獄丸に。 涼音は強大な力をもつ彼とともに怪異を封じる使命を負うことに。当初は鬼神の存在に戸惑った涼音だが、自分を守ろうとする彼の姿に次第に心の傷を癒されていく。 しかし、実は涼音こそが、鬼神を殺した乙女の生まれ変わりだと言われて……。千年越しに廻る運命の行き着く先とは――? ▼登場人物▼ ・鈴鹿涼音……両親を亡くし、独りぼっちで生きていた女子大生。 ・大獄丸……千年の眠りについていた美しき鬼神。強大な力をもつ。 -
千年茶師の茶房録
藤堂は緑茶専門店「お茶の燎」で店主の燎と不思議な和装男・市松と出逢う。その後小梳神社の蔵に入り込んでしまうのだが……扉を開けると、そこは緑茶生い茂る廻廊!? その奥に現れたのは仏頂面の店主の燎で――? -
千夜宮ハレムのとりかえ書記姫
書物を愛する少女・アナスタシアは、千人の女性が囲われるハレム・千夜宮へ奴隷の身として召された。ところが書記官の弟の謀計で、女の身であることを隠し、彼と入れ替わり書記官として働くことになってしまい!? -
その答えは、楽譜の中に
かつて四重奏(カルテット)だった彼ら。やがてひとりが逝き、残った三人は彼の遺品の中から、一枚の見知らぬ楽譜を発見する。それぞれの思い出の中から楽譜に込められた言葉を推理しようとする彼らだったが……。 -
大正着物鬼譚
義母が強いる縁談に嫌気が差し、実家を飛び出した呉服屋の娘・瑛子。 浅草をさ迷っていると、ひょんなことから美しい京友禅を羽織った不思議な青年・冬真と出会う。 下町の箱屋で働く冬真の紹介で向島へ向かうと、そこは華やかな芸者やその見習いの半玉が身を置く置屋『鬼乃屋』。瑛子は女将の勧めで、半玉の見習い「仕込み」として住み込むことになった。 するとそこへ「鬼が現れた!」と番頭が持ち込む騒動に巻き込まれてしまい――!? 持ち前の着物愛と極度な音痴で挑む、下町謎解きミステリー! -
だいきょう商店街の招き猫
適当に出した「商店街」企画が巻頭特集に決まってしまった雑誌編集者の大。しかし特集経験ゼロの大は肝心の中身が思い浮かばない。ワラにもすがる思いで招き猫がいると噂の「だいきょう商店街」に足を運ぶが――? -
男装姫は、鬼の頭領の執着愛に気づかない
長きにわたり人族と鬼族が争う火の大地。 人族の頭領・一初は、女性にして男の装束を纏い戦場で生きてきた。 だが宿敵である鬼族の頭領・紅炎の刃に倒れる ――いつしか育った恋心を自覚しながら。 人族の敗北が決まり、紅炎は鬼と人が共存する新都市をつくると宣言する。 初めは反発した一初だけど、紅炎は一初の凜とした強さを認め必要としてくれた。 紅炎の傍で、一初は新都市に希望を見いだしていく。 でも大切にされるほど許されない恋に心は揺れて……。 そんな折、人族の重役が不審な死を遂げ―― 宿命の和風ロマンス。 -
団地の恋人
想乃は駆け出しの絵本作家。次作が決まらず悩んでいたある日、遠縁のおじさんから古い団地の一室を相続する。 その団地には小さなカフェがあり、異界から来たお姫さま・ユリアが明るく働いていた。 お魚のパンや、こけももジャムのクッキー、ミルクに浮かべたふわふわクリームパン。ユリアが作るお料理は、どこか不思議で、けれどあたたかく美味しい。 月に一度、満月の夜。ユリアはドレスを着ておめかしし、大好きな国王陛下をお迎えする。 自分たちの絵を描いてほしいと頼まれた想乃は、優しく恋しあう二人の姿を、スケッチブックに描き留めてゆく。あのとき団地で起こったこと、恋も友情も、涙も笑顔も、輝く奇跡も全部……。 現代のおとぎ話。 「わたしは待つのが辛くなったとき、ごはんやお菓子を作ると気持ちが落ち着くの。 あの人に作ってあげたい、この人に食べてほしい。そんなことを考えながらお鍋のスープをかきまぜたりパンを丸めたりしていると、だんだん楽しくなるのよ」 -
チャオ! チャオ! パスタイオ
『お隣さんってば料理上手のイケメンだけど、すごく面倒くさい』 二人の出会いは最悪だった――。 隣室の萱代が振る舞ったのは、感動を覚えるほど美味しいパスタ。 「ワタシだって料理ができる!」 料理の腕を証明したくて百合子もパスタをご馳走するのだが……。 「これはローマ人に対する冒涜だ」 辛辣すぎる感想と圧倒的な料理の蘊蓄に打ちのめされてしまう。 それでもやっぱり美味しいパスタを作りたい! そこで百合子が萱代に願いでたこととは……!? 感動のパスタに出会ったズボラ女子が、再び料理にいどむ物語。 ※特典として、書き下ろし特別掌編【バターと未読と青い深皿】を収録しています。 -
調幻の氷翠師
21歳になったもかかわらず、男性からの捧愛の証・リーフィンのないシェネラ。周囲は、彼女の家にふらっとやってくる「顔だけ男」のせいだと話していた。だが、彼女たちには、人には言えぬ秘密があって……!? -
九十九さん家のあやかし事情
両親を早くに亡くしたあかねは、5人の過保護な兄と暮らしている。たまにウンザリしながらも円満に過ごす日々は、ある時死んだ父から手紙が届くことで一変した。なんとあかねには、あやかしの許嫁がいるようで!? -
罪かぶり令嬢の甘やかな再婚
没落伯爵家の令嬢、暁子は二度縁談を受けたものの、いずれの夫も早々に亡くなってしまう。 夫殺しの毒婦と噂され絶望する暁子に、強欲な伯爵家は再び結婚を命じる。 年老いた炭鉱王に嫁がされそうになるが、見合いに現れたのはその息子で麗しい帝大生、隼人だった。 地方のお屋敷での生活が始まり、暁子は亡き実母から教わった料理や教養で少しずつ居場所を作っていく。 そのひたむきさは後継者の重圧を背負う隼人を支え、やがて隼人も暁子に惹かれるが、元夫の死を調べる新聞記者が現れて―― 傷を抱えた二人の優しい溺愛物語。 ==登場人物== 白河暁子 二十四歳。幼い頃に実母を亡くし、伯爵家に引き取られた。 美しさゆえに縁談が絶えず、金目当ての伯爵家に命じられ結婚を繰り返す。 黒瀬隼人 二十一歳。地方の炭鉱を経営する黒瀬家の御曹司。養子。 黒瀬の父が療養中のため、帝大を休学し炭鉱の経営に携わっている。 -
罪咲く花嫁の契約結婚
「人の罪が見える」故、人間不信の令嬢・咲菜。 義母には虐げられ家を追い出された咲菜は、学校の先輩で御曹司の花涼院旬と出逢う。 そこで「俺の嫁になれ」と契約結婚を命じられた咲菜。旬の不本意な婚約の解消のためで、本当に好きな人が現れた時は離婚も出来る。 居場所もあり魅力だけれど、咲菜は見てしまった――旬の背に鬼百合、人殺しの花が咲くことを。 旬が優しいほど咲き乱れる花に咲菜は戸惑い、そして一層大きな花涼院家の罪に捕らわれてしまうが……。 お互い秘密を抱える二人が、やがて愛を知るシンデレラ物語。 -
帝都鬼恋物語
母を亡くし、男爵家へ身を寄せる没落令嬢・春寧。 使用人のように扱われ、遂には母の形見である紫水晶の簪まで売られてしまった。 春寧は簪を買収した、鬼の美術商と噂の景臣の元を訪れる。取り戻す条件は『政略結婚』。春寧の家柄を稼業に利用するためだった。 「鬼の眼を持つ俺は、呪われた品を管理するためだけの存在だ」と心を閉ざす景臣。けれどその眼は簪の紫水晶のように輝き、春寧を包み込んでくれた。 そこで今度は春寧が、誰にも愛されずにいた彼を救いたいと心から望むが――。 恋と呪いの和風シンデレラ物語。 -
帝都の鶴
◆魔法のiらんど大賞2021小説大賞恋愛ファンタジー部門特別賞受賞作◆ 父は娘を【呪い】と呼んだ――。 没落貴族の女学生・鶴は、父に結婚を命じられる。売られるように決められた婚約者は、顔も知らない実業家の青年・秋人だった。 秋人が一人で住む洋館で暮らすことになった鶴は、初めて出会った彼から「自分は呪われている」と告げられ、その言葉に戸惑う。 暮らしの中で秋人が【呪い】と呼ぶ怪奇現象と苦悩する彼の姿を知っていく鶴。政略結婚にも関わらず、鶴を守ろうとする秋人の優しさにも触れ、 次第に彼の力になりたいと感じ――。 呪われし婚姻のその先で、少女は恋をはじめる。 ※巻末には、本編のその後の二人を描いた書き下ろし短編「訪れた平穏、続く非凡なる日々」を収録しています。 ◆登場人物紹介◆ ・鶴(つる)…没落貴族の一人娘。女学生。とある事情で生家に居場所を見いだせずに育った孤独な少女。 ・秋人(あきと)…実業家の青年。天涯孤独。【呪い】のせいで周囲の人々から距離を置いて暮らしている。 -
寺嫁さんのおもてなし
前世の因縁で突然あやかしになった真白。人に戻る方法を探すため、龍の化身という僧侶・龍成の許嫁として生活することに。だがそこには助けを求めるあやかしが集まっており、あやかしに自分の境遇を重ねた真白は…… -
天泣の平安狐姫
天気雨の中、ぼんくらと噂の帝の元へ、嫁入りの牛車が向かった。 花嫁の燿子は実は元自衛官。訓練中に気を失った後『強く生きろよ、天泣の姫』の言葉に、気づけば泰平京にいたのだ。 「献上品」として入内した燿子を待っていたのは「帝を惑わす妖狐」と苛める女房たち。けれど本人は食事に虫が出てもバリバリ食べて涼しい顔だ。 そんな時、燿子は謎の青年から、ぼんくら帝のせいで国は滅ぶと聞かされる。いい加減な予言に燿子は憤慨するが、挙句事件にまで巻き込まれ……? 宮廷を災厄から救うため頑張る女子の痛快平安物語! -
天狐恋う遠見の花嫁
妖を引き寄せる体質の少女・藤乃。化け物扱いに耐え切れず自ずと眼を閉ざし、幼い頃 恩人から貰ったお守りを拠り所に育った。 そんな藤乃に良家との縁談が舞い込んだ。けれど何も知り得ない許婚に眼の秘密を見透かされ、動揺した藤乃はかつての恩人を思い出す。彼に一目遭おうと妖の相談役、九尾の狐・紫苑を頼った。 目の見えぬ藤乃にとって、高貴な九尾もふわふわの何か(尻尾)を携えた青年。着飾らない藤乃に紫苑は戸惑うが、徐々に二人は互いの愛おしさに気づく。しかしやがて許婚が藤乃を迎えに現れ――? -
転生魔女は滅びを告げる
「今日こそ学校に行く」その思いを胸に、十八歳の誕生日に非業の死を遂げた星奈。天使の計らいで転生したが、ある事故から今世でも引きこもりになってしまう。けれど不遇の王子と出会い、運命の環が巡り始める……! -
遠鳴堂あやかし事件帖
悪しき霊を討つ鳴弦師の母を失い、叔父・倫太郎とその式神・多聞の営む古書修繕店・遠鳴堂に身を寄せる久遠明。霊は見えても退魔の力を持たない彼だったが、転校早々クラスの少女の背後に雑霊の影を視てしまい……? -
時をかける社畜
会社員の恵太は、曜日の区別もつかないくらい忙しい毎日を送るうち、本当に時間がループしていることに気づく。ということは永遠に仕事が終わらない!? ――読んだ後、きっと胸が熱くなる。“今日”を働く人々の物語 -
特命! 窓際のジムセン
窓際部署と名高い東京事務センター、通称「ジムセン」に飛ばされた泉直人。初日の仕事はアンケート集計という雑用で、社内の不平不満だらけの回答に辟易していたら――突然課長の霧崎が「特命だ!」と言い出して!? -
土地神様のわすれもん
デビュー作以来鳴かず飛ばずの忘れられた作家・光が祠の掃除に励んでいると、中に置かれた木彫りの猫がもふもふと動き出す。その猫はなんと土地神様で、光は居場所のない神様を助ける協力をすることになるが!? -
とどけるひと
東京で夢破れ、実家へと戻ってきたすずは、母の勧めで郵便局の仕事に就く。配属先は“別れの手紙”を届けるという「さよなら郵送課」。そこですずは別れの手紙に込められた、一人ひとりの想いに気づいていく――。 -
トリプルエース
「オレの代わりにインハイに出場して欲しい」卒業アルバムに現れた夕のメッセージ。幽霊となった親友の願いを叶えるため、慎一郎はかつて夕とダブルスを組んでいた竜輝に声を掛けるが、彼はテニスを辞めていて――。 -
トーアの魔法使い
国内最高峰のフィンゼル魔法学校に落ちてきた少女・ミア。彼女は記憶を全て失っていた。ミアを保護した養護教諭のアブサロンは、学内に潜り込むことを提案する。もし首席集団【オペラ】になれれば王立図書館の閲覧資格が得られる。記憶喪失の謎も解けるはずだ。 戸惑うミアだがオペラの上級生・ブルーノの魔法に魅了され、ここで学ぶと決める。ブルーノはミアの素性を警戒するが、まっすぐな彼女に観念し学園生活を支えることに。しかし強すぎる魔力が災いして、ミアは名家の令嬢・カトリナから決闘を申し込まれて――。 ==キャラクター紹介== ミア フィンゼル魔法学校に「落ちてきた」少女。 記憶を失っているが、強い魔力と負けん気で次々に魔法を習得していく。 ブルーノ 学内の自治組織・オペラの3 年生。 何者かわからないミアを信じきれずにいる。 魔法使いには珍しい離島の出身。 -
鳴かぬ緋鳥の恋唄
戦国の世、とある島に一人の少女が流れ着いた。声と記憶を失くした彼女は島の頭領・千早に「ひな」という名を与えられ、しばし島で暮らすことに。ひなは千早にこれ以上迷惑をかけまいと自立しようとするのだが……。 -
謎解き茶房で朝食を
「蓮心茶房」のイチオシは台湾茶とお粥と美形店主。退職した上司の影に悩むOL、キャリアウーマンが陥ったワナ……。悩み疲れた客が朝からやってきて、身も心もほぐしていく。心をおいしく温める癒やしのミステリー -
謎解きはマンガみたいにはいかない
美少年に「木偶の坊」と罵られ落ち込む警察官・徹平。新しい下宿先を訪れると、出てきた管理人は先程の少年・穂高。元漫画家だという彼と一緒に過ごすうちに、何故か奇妙な事件に巻き込まれることになり……? -
なりゆき悪女伝
苑国へ五名の妃嬪が嫁がれる日、對国の末姫・夏雲<シャーイン>の姿もあった。 輿入れでは民衆から花が手向けられるはずが、勇ましい夏雲には野草が似合うと、三叶草が投げられた。美麗で冷酷に見えるが故に「悪女だから」と噂もされた。 けれど本当は可愛いもの好きで、特技は刺繍。衣装はもちろん平たい胸を補強する肉饅頭もお手製だ。 服を脱がなければ大丈夫……と夏雲は堂々と振舞うが、かえって注目を浴び、皇帝・佩芳<ベイファン>から寵愛を受けることになってしまい――!? 困難にも縫い針一本で挑む。大胆乙女の後宮恋愛ファンタジー! -
贄の聖女と救済の契り
教会で働く聖女・リゼルカは突然魔力を失った。焦るリゼルカを、魔法士のシャノンが保護しに来る。多くの浮名を流すシャノンとは幼馴染だが、昔から苦手だった。 力がない自分は無価値だと悩むリゼルカに、研究者が提案した回復方法は、建国の祖の血を引くシャノンと『契る』こと。シャノンは堅物のリゼルカには無理だと言うが、少しずつ彼に慣れると決める。 保護のための同居生活の中、リゼルカはシャノンと触れ合う練習を始める。初めての経験に戸惑うリゼルカだが、遊び人のはずのシャノンもどこかぎこちなく――? ※紙書籍初版&電子特典として、書き下ろしショートストーリー【冬が来る前に。】を収録 詳細は紙書籍の帯、電子書籍の巻末をご確認ください ==キャラクター紹介== ○リゼルカ 教会の聖女として、人々の治療に当たっている。 強大な魔力をもつ。 13歳から教会に所属し、外の世界のことはあまり知らない。 「魔力を取り戻すためならなんでもします」 ○シャノン 代々王の側近を務める家の出身で、優秀な魔法士。 「女性好きの遊び人」という噂だが――? 「潔癖な君には無理なんじゃない?」 -
西陣あんてぃく着物取引帖
薬剤師の純花は、母親の羽織を持って京都・西陣のアンティークショップを訪れる。 ところが、店の店主は金髪碧眼の外国人(しかも重度の着物オタク!)。 いぶかしみつつも羽織を見てもらったところ「これ、盗んだものですか?」と訊かれ純花の不信感は大爆発!! 店主――アレックスにその根拠を尋ねると、彼の祖母が同じ柄の着物を着ている写真を見せられる。 真相究明のため二人で出所を調べることになるが「日本の女性はもっと着物を着るべきだ!」となぜか純花まで着物を着るハメになり!? 着物が織成す謎と恋の物語! -
二条陰陽寮の少年たち
幼い頃から人とは違う、不思議なものが見えた響。その体質が原因で中学に居られなくなり、胡散臭い叔父の手引きで転校させられる。京都二条の街中にある寄宿学校“二条寮”。そこは退魔の担い手を育てる、現代の陰陽寮だった。 戸惑いながらも入寮した響は、はみだし者として名を馳せるルームメイトと出会う。世話焼きな司に、悪巧み上手な幸介、物知りで人見知りな千尋。前途多難な予感は的中し、さっそく四人は怪奇事件に首を突っ込んでいき……!? 落ちこぼれの少年たちが、京都を舞台に怪異を伏せる! -
ニセ恋シンデレラ
椎名晶23歳。憧れの警官として仕事一直線の筋肉女子。あだ名は武士! ある日、晶の職業を隠して出会ったのはイケメン王子様――だがしかし、彼の本性は警察嫌いのドSな俺様で!? この出会い、一体どうなる! -
偽令嬢の訳ありオークションカタログ
母の形見の行方を追う孤独な少女・アイレは、 手がかりを求め、差出人不明の招待状を携えて仮面オークション会場に足を踏み入れる。 絵画、宝石、アンティーク…。様々な品の売り立て(セール)が進行する中、 アイレは特殊な審美眼で、商品の中に贋作が紛れ込んでいることを見破る。 これをきっかけに、オークションを運営する侯爵家の若き当主・バルトルートに才能を見出され、 物腰柔らかな第五王子・フェリクス、ムードメーカーの男爵家次男・ジョシュアとともに、 オークショングループ<ハウス>の一員として、彼らの仕事を手伝うことに! 最初は上から目線のバルトルートが気に入らないアイレ。 しかし他人に上手く頼ることができない自分の性格を見抜き、 不器用ながらも手を差し伸べてくれるバルトルートに、徐々に心を開いていく。 しかし同時に、異常なまでに物の真贋に固執するバルトルートに違和感を覚える。 どうやらその理由は、彼がオークションを主催しているわけにも深く関わっているようで…? -
農業男子とマドモアゼル
男も職もなく30歳を迎えた恵里菜。いっそ永久就職……と婚活ツアーに参加すると、一人のイケメン農業男子が! しかし――「スローライフって、農業舐めてんの?」怒りと勢いで長野への移住を決めた恵里菜だが!? -
野守草婚姻譚
両親を亡くした小萩は、幽霊が見えるせいで養父母から虐げられてきた。しまいには呪われていると噂の南条家に嫁げと命じられる。 明らかに「何か」の気配がする屋敷で、不安な日々を過ごす小萩。しかし、夫・司朗の不器用な優しさに触れ、孤独な心が満たされていく。互いが望んだ婚姻ではないが、少しずつ歩み寄りたい。そう思っていたある日、司朗が倒れてしまう。動転する小萩の前に、三人の幽霊が現れた。「司朗を死なせたくないなら協力しろ」と彼らに迫られて、小萩は司朗のために「呪い」を解くことを決意し――。 ==人物紹介== 小萩 (こはぎ) 純真でがんばり屋。 幽霊を見ることができる。 司朗 (しろう) 南条本家の生き残り。 植物学者で、研究第一。 美音子 (みねこ) 南条家に住み着く幽霊。 華族令嬢として育った少女。 陸 (ろく) 南条家に住み着く幽霊。 母を亡くした幼い少年。 新之輔 (しんのすけ) 南条家に住み着く幽霊。 女性の扱いに慣れた軍人。 -
呪い子と銀狼の円舞曲
幼い頃に犬神の呪いで声を封じられた令嬢・宵子。家族に見放され、幽閉され生きてきた。 ある日妹に押し付けられ鹿鳴館の夜会へ出席した宵子は、ドイツ貴族の青年・クラウスと出逢う。言葉の壁を越えて惹かれあう二人。 そしてクラウスの計らいで実家から救い出された宵子は、彼の館で初めて幸せな時を過ごした。 一方で帝都での人喰い獣の噂に落ち着かないクラウス。宵子は違和感を覚えながら彼を想い心配する。耳に届いた言葉『薬』とは何を意味するのか――。 孤独な二人が優しい愛を紡ぐ西洋浪漫物語。 -
呪われ陰陽師
毎夜悪夢にうなされていた女子大生・楓。十二単の姫が「憎らしい……」とさめざめ泣く夢だった。 あるとき友人の恋愛相談で、変わり者だが腕利きと噂のまじない屋を訪れると、出迎えたイケメン陰陽師・斎から「今度はどんな呪いを掛けるつもりだ!?」と追い返されてしまう。初対面でそれってどういうこと!? それは連日のあの夢が関係しているようで――? 前世の呪いで陰キャになった残念陰陽師が、大事なものを「代償」に望みを叶えてくれるとしたら!?非モテ陰陽師と呪いをかけた張本人(?)の奇妙なまじない事件帖!! -
呪われ姫の求婚
大国・豊日国より、幼き頃に生贄として追放された女王、明緋。逃げた先の山奥で趣味の呪いや術に没頭し、気ままに暮らしていた。 ある日雪に埋まる西国の皇子・那己彦を発見、明緋が救い出してやると、突然求婚されてしまう。慌てて彼を追い出そうとしたその時、明緋の妹である豊日国の王女・紫夕の命で兵たちに囲まれ、小屋までが燃やされる。 生贄となった後もなお「我国に仇なす魔物」と忌み嫌われるのか。 絶望し妹に立ち向かおうとする明緋を待つものは、果たして「妃選び」という名の陰謀だった! -
ハイカラ娘と銀座百鬼夜行
【第3回カクヨムWeb小説コンテスト 特別賞 受賞作!】 開国帝都。あたらしき女を自称する、ハイカラ娘こと環蒔お嬢さんは今日も元気だ。「溝口さん!百鬼夜行が出たのですって!」と、僕を連れて、噂の現場・銀座へ。 はぁ。「僕は恩ある男爵さまのため、勉学を優先したいのですが」という主張は、もちろん聞いて頂けないんですね? “百鬼夜行”なんてただの噂話……と言いたいけれど、お嬢さんやその友人、人ならざる者まで巻き込んで事件が発展し――。 男爵令嬢のハイカラさんに連れられて、秘密を抱えた書生が挑む、開国帝都のあやかし奇譚、開幕! -
博多あやかし食堂よろず
【めんつゆは正義! 白だしは故郷! 俺の肉じゃなくて、俺の料理(メシ)を食えーっ!】 男子高校生・克真は、引っ越し先で“あやかし”である竜胆に命を救われた。その恩を返すため、あやかしの食堂で料理担当として働くことに! 克真は、ばあちゃんから継いだ博多風の味とコスパ重視のしっかり者気質で、あやかし達の要望にこたえ日々を乗り切っていく。しかし、なぜか「克真を食えば願いが叶う」との噂があやかしの間に広まってしまい……。働いている食堂には、克真を狙うあやかしまで現れて!? “博多あやかし食堂よろず”のおいしい物語、本日開店です! -
白澤さんの妖しいお料理処
生まれながらの不運体質な女子大生・楠城湊は、その日もすこぶる体調が悪かった。 迷い込むように路地裏の料理処を訪れた湊は、そこで謎めいた美貌の店主・白澤さんに手料理を押し売られる。 「帰しませんよ? 貴女には、僕の料理を食べていってもらいます」 そう言って出された料理はなんと【肉じゃが】!! おかげですっかり体調は戻ったものの、その日からなぜか――妖怪が見えるようになってしまった!! 白澤さんのご飯を食べれば治まる(?)ことから、店でバイトする代わりに簡単お料理レシピを教わることになり……!? -
鳩子さんとあやかし暮らし
仕事と恋に疲れたOLの鳩子さん。ある日亡き祖母の家を訪ねたところ、なぜか家にいた謎の青年に「あやかしの困り事に対応する相談役になってほしい」と頼まれて……? 鳩子さんとあやかしたちの心あたたまる物語。 -
花咲くキッチン
*+…+*+…*+…++* 仕事に一生懸命な百花を 愛してやまない美青年は、 健康美食で彼女に愛情アピール!? *+…+*+…*+…++* 仕事が大好きで有能な百花(ももか)。でもお家では華やかさはゼロ! コンビニ飯上等、ジャージが普段着。 そんな姿で、美青年となった幼馴染と運命的に再会してしまう。彼は薬膳知識でおいしく健康&綺麗になれる料理店を開くという。 実は百花のことが愛しくてならない彼から、強引に試食係に抜擢され……。戸惑う百花の気持ちも、疲れも未病も、絶品料理と薬膳効果で全部まとめて解決! 満面の笑顔となって花開く。 一方、恋におっくうな百花と彼の距離は縮まりそうで遠くて……!? ふたりに待ち受ける未来とは――。 *+…+*+…*+…++* 「わが家は幽世の貸本屋さん」シリーズ(マイクロマガジン社)、「異世界おもてなしご飯」シリーズ(KADOKAWA)の著者・忍丸氏新作! *+…+*+…*+…++* ■編集おすすめコメント■ 御曹司だけど、料理好きで地位にこだわらない美青年との再会シンデレラストーリー!! 周囲から慕われる主人公が、「お仕事では有能なのに、休日はすっぴん&ジャージ姿」なのも好感度◎です! 読み終わったとき、ヒーローのお店で料理を振る舞われたかのように、ちょっぴり元気をもらえます。 美味しそうな料理にも注目して、このストーリーを堪能してください。 -
花街の用心棒
雪花(せつか)は養父の借金完済を目標に、花街で腕利きの女用心棒として働いていた。しかし、雪花に興味をもった美貌の若き大貴族・紅志輝(こう しき)によって日常は激変する。 彼は借金を勝手に清算し、代わりとして後宮である仕事をしろと命じたのだ。それは最上級の身分である貴妃の護衛。貴妃は暗殺者に狙われているというが……。 自分のような民をとりたてる志輝を怪しみながらも守銭奴っぷりを発揮して契約した雪花。 だが、この後宮での護衛と暗殺騒ぎが、雪花が捨て去った宮廷にまつわる過去にまで繋がり――? -
半翼の逃亡者
和平交渉のさなか、何者かに襲われた女性外交官フェリータ。目を覚ました彼女が見たのは、相手方の大使アンドレアの遺体だった。しかも、殺人の容疑で捕縛されたフェリータの前に現れたのは、アンドレアの亡霊で!? -
薔薇王の葬列
TVアニメ放送決定!「月刊プリンセス」(秋田書店)にて連載中、菅野文氏が描く運命のダークファンタジー「薔薇王の葬列」が初のノベライズに!ここでしか読めないオリジナルエピソードをたっぷり収録の一冊です! -
ひきこもり作家と同居します。
学芸員になるべく勉強に明け暮れていたあかり。しかし母の急逝で天涯孤独となり、現実的な問題が持ち上がった「お金がない」。学芸員の夢もここまでか。だが、生活費節約のため引きこもり作家と同居をすすめられ? -
ひとしずくの星
『星の災禍』という天災により故郷と家族を失ったラッカウス。その真実を探るため禁忌の森に忍び込んだ彼は、無垢なる少女シースティと出会う。だが、その邂逅は、触れてはいけない世界の秘密に繋がっていて……? -
日々に疲れたので、パンダと京町家暮らしを、始めます
職場の人間関係と激務に疲れた笹原姫香は、ある日ぷつりと糸が切れて仕事を辞めた。そして「京町家に住む」という夢を実現する。 「京都市内/下宿人/家賃2万円」 という破格の条件で京町家への転居が叶うが、引っ越し当日に出会った同居の管理人は素晴らしい毛並みのパンダだった。 紳士的で料理上手、美しく花を生け丁寧な暮らしをする通称「パンダさん」と穏やかに暮らすうち、姫香は「自分」を大切にすることに気づいていく――。 野花のように心に寄り添う、京都ほっこりはんなり物語。 【登場人物】 ・笹原姫香/26歳。職場の人間関係と激務に疲れて仕事を辞め、夢だった京町家に住む夢を実現させる。 ・パンダさん/年齢不詳。思いやり深く紳士的で料理上手。美しく花を生け丁寧な暮らしをしている。 -
氷室教授のあやかし講義は月夜にて
大学生・神崎理緒は、とある事情で海外民俗学を担当する美貌の外国人・氷室教授の助手となる。まるで貴族のように尊大で身勝手、危険な役目も平気で押し付けてくる教授にも、「人ならざる」秘密があって……。 -
百華死亡遊戯 冷遇妃の瞳は後宮の命花を映す
没落商家の娘・花菫(かきん)は家のため後宮に入った。 だが秘密を隠し息を潜めるように生きてきた彼女は、気弱さを侮られて周囲に見下されるばかり。 夜伽の声もかからず、侍女の碧玉(へきぎょく)の明るさだけが救いだ。 そんな折、皇帝が崩御し後宮全員に殉死が命じられる。 必死に逃れるが、花菫たちは四凶殿(しきょうでん)――危険な試練を越えねば脱出できない地下迷宮に追い込まれてしまう。 碧玉のため、花菫は隠してきた忌むべき力を使うと決める。 それは死を予知する「死相見」の力で――。 非力な妃が、誰より強く美しく花開く。 後宮死亡遊戯、開幕。 ==登場人物== 花菫(かきん) 庶民の出の下級妃。 死相が出た父を救えなかった過去があり、他人の顔を見ることを避けて生きてきた。 広治帝(こうちてい) 人形のように美しく、感情が読み取れない。 病弱ともっぱらの噂。 皇太后と親子関係にあるが、実子ではない。 如意(にょい) 後宮内で働く謎の官女子。 絶世の美しさを誇り、まなざしは理知的。 花菫の力に気づき、協力をもちかけてくる。 -
ひよっこ家族の朝ごはん
無精な俺が、毎朝慣れない料理を頑張るのには理由がある。それはミチルと約束したから。兄さんの遺したおしゃまな一人娘ミチルと、バイト暮らしの売れない小説家の俺。半人前な二人が、朝ごはんでつながる家族物語。 -
美食学者 朝倉の崇高なる推論
編集三年目の四葉は、突然の異動に憂鬱だ。異動先はTABEYO編集部。料理がからきしな四葉は活躍できる気が全くしない。 けれどお遣いなら、と原稿回収で「癖の強い監修者」在籍の研究室へ向かうと、血まみれの白衣を纏った異質な人物がいて――その人こそ癖つよ准教授・朝倉だった。 四葉は動揺しながらも出されたマドレーヌ20個を簡単に完食。すると朝倉はその底なし胃袋に眼をつけ、自分の担当になるよう迫ってきた。 料理科学で作った料理を平らげてくれれば仕事も捗り利害一致だというけれど……? -
美大生・月浪縁の怪談
都内美大の映像科に通う芦屋啓介は困っていた。 「写真に男が映る。削除できない」と言う親友の様子がおかしい。 啓介が彼の怪奇現象に巻き込まれそうになった時、日本画科の美しい少女、月浪縁に救われる。 縁には「絵に描いた人間に怪奇現象が起こると絵に異変が現れる」という特殊能力があった。 それを生かして人助けをする彼女に啓介は手伝いを申し出る。 そして啓介は縁を中心に巻き起こる不可思議な世界を知っていき――。 「君にも語るべき怪談があるはずだ」 美大の怪談は、おもしろい。