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  • 謎のおかっぱ集団 気づいたら世界で踊ってた akaneとアバンギャルディの物語

    謎のおかっぱ集団 気づいたら世界で踊ってた akaneとアバンギャルディの物語

    バブリーダンスで社会的ムーブメントを起こし、現在は、世界を席巻するダンスグループアバンギャルディを率いる振付師・akane、初の著書が満を持して登場。その類い稀なる才能は、斬新な振付を生み出すだけでなく、ダンスを通じて人々の心を揺さぶり続けている。そんな彼女の才能の源泉は、どこにあるのか? 本書では、幼少期におけるダンスとの出会いから、学生時代のダンス部での体験を総括。また、母校・大阪府立登美丘高等学校ダンス部をコーチとして全国優勝へと導いた圧倒的な指導哲学やチーム育成術、ダンサーの個性を最大限に引き出してオーディエンスを魅了する演出方法など、その独自のダンス哲学もあますことなく公開。独自性あふれる振付が生み出される思考プロセスにも迫っていく。 いまや世界中で話題を独占するアバンギャルディが、米NBCの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出場し、衝撃を与えるに至るまでの軌跡は、読む者すべての心を震わせる一編の壮大な物語である。 ●CONTENTS Prologue いざ、世界へ! 第1章 ダンスという“魔法”と出会った 第2章 バブリーダンス誕生前夜 第3章 どん底から生まれたバブリーな日々 第4章 Akaneとアバンギャルディ、世界へ! Epilogue ショーはまだまだ終わらない おわりに “夢以上の現実”のなかで
  • 給料を上げれば日本は復活する

    給料を上げれば日本は復活する

    デフレは終わった。しかし、普通の人たちがまだ苦しんでいる――。 この30年、労働生産性の向上と裏腹に実質賃金は低下。成長の果実が適切に分配されない限り、日本はトランプ関税や円安の波につぶれてしまう! この国の経済を知悉した米国人ジャーナリストが韓国との比較や脱成長論の批判的分析を通じ、回復への処方箋を説く
  • 川崎フロンターレの「面白い」を具現化する方法 プロスポーツを支える愛とお金の話

    川崎フロンターレの「面白い」を具現化する方法 プロスポーツを支える愛とお金の話

    川崎フロンターレはサッカークラブです――  国内主要タイトルを7つ獲得しながらも、あまりにトリッキーなイベントやプロモーションを実施しては大きな注目を集めることで、自らこう宣言することになったJリーグクラブが川崎フロンターレだ。多くの選手を世界に羽ばたかせ、そして日本代表にも送り込むクラブがなぜ、選手とスタッフが一体となってサプライズイベントを実施するのか。 現役のクラブスタッフでその”仕掛け人”が、プロスポーツを支えるお金や数字まで掘り下げつつ、その理由とアイデアの根源やプロセスを明かす。
  • 翔べ、ワイルド・スワン~激動の時代を生きた母と私、そして中国のいま~

    翔べ、ワイルド・スワン~激動の時代を生きた母と私、そして中国のいま~

    軍閥、日本による占領、毛沢東と残虐な文化大革命……激動の20世紀中国を生き抜いた祖母と母、そして著者自身の姿を描いた『ワイルド・スワン』から30年。その後英国に住み、毛沢東批判の本を書いた著者は、今も共産党に睨まれ、病床の母に会うために入国することもできない。そして習近平体制下、状況はますます悪化するのだった。世界1500万部のベストセラー『ワイルド・スワン』の後日譚。
  • CIA禁書密輸作戦 冷戦を終結させた1000万冊

    CIA禁書密輸作戦 冷戦を終結させた1000万冊

    冷戦時代、鉄のカーテンを越えて密輸された1000万冊もの書籍が人々に勇気を与えた! 冷戦期のポーランド。CIAは、ハンナ・アーレント、ジョージ・オーウェルといった作家たちの「禁書」を密輸する作戦を実施する。本に心を揺さぶられた人々の抵抗は、やがて東西対立に大きな風穴を空けていく。言葉や読書が持つ力を改めて感じさせる、迫真の実話
  • 宇野千代のことば 書いて、恋して、おしゃれして

    宇野千代のことば 書いて、恋して、おしゃれして

    小説・文芸
    5.0
    1巻990円 (税込)
    2026年NHK連続テレビ小説『ブラッサム』のモデル・宇野千代。仕事や恋愛に情熱的に生きた98年の生涯から紡がれた名言集。
  • 世界一わかりやすい 日本の農業の教科書

    世界一わかりやすい 日本の農業の教科書

    日本の農業の「歴史」からおさえておきたい現代農業の「基礎知識」など、日本の農業について基礎から学びたい人向けの一冊!
  • ジョン・ボイド――アメリカ軍と戦争を変えた伝説の戦闘機パイロット

    ジョン・ボイド

    「史上最も偉大な戦闘機パイロット」 「米軍で最高の頭脳の持ち主」 「匹敵するものがいない革新者」 ――全米ベストセラーの“英雄”評伝! 傑作機F-15、F-16生みの親、湾岸戦争勝利の立役者、ハイブリッド戦争の先駆者、そして孫氏以来最も影響力のある理論「OODAループ」を発案した米軍随一の戦闘機パイロットをめぐるオーラルヒストリー。 「人生にはしばしば点呼を受ける場面がある。その時、君は決断しなければならない。なるべきか、なすべきか、どちらに行くか?」(本書より) 多くの人を魅了したその人生とは? ビジネスの現場で活かされる全米ベストセラー。 【目次】 謝辞/序章/回想 第1部 戦闘機パイロット  第1章 呪われた始まり  第2章 逞しき大男と長老派教会  第3章 青二才  第4章 K–13とMiGの小径  第5章 高僧  第6章 教皇ヨハネ音速を厳しく攻める  第7章 ドッグファイト  第8章 四〇秒ボイドと戦術マニュアル 第2部 エンジニア  第9章 熱力学、エントロピー、そして新たな気付き  第10章 Ps=(T‐D)V /W  第11章 金平糖の妖精がゴスペルを奏でる  第12章 翼を引っこ抜いて黄色に塗れ  第13章 戦闘機を設計したことなんてない  第14章 より大きく・より高く・より速く・より遠くへ  第15章 F–15を救う  第16章 ワルキューレの騎行  第17章 戦闘機マフィアは神の仕事をこなす  第18章 短足の鳥  第19章 得体の知れない基地  第20章 B–1を見てみよう  第21章 この概要説明は情報提供のみを目的とする  第22章 ボタンかけ旋回 第3部 学者  第23章 破壊と創造  第24章 OODAループ  第25章 改革  第26章 巨大な陰謀の車輪  第27章 ボイド、海兵隊に加わる  第28章 常に忠誠であれ  第29章 奇跡の人  第30章 変人と思われるじゃないか!  第31章 ゲットー大佐と国防長官 終章 エル・シッドの旅は続く 付録 破壊と創造 ジョン・R・ボイド 情報入手元(ソース)/参考文献/訳者あとがき/索引 【著・訳者プロフィール】 ロバート・コーラム (Robert Coram)(著) 米国ジョージア州アトランタ在住のジャーナリスト。アトランタジャーナルコンスティテューション(AJC)新聞の記者として書いた作品で二度ピューリッツァー賞にノミネートされる。ニューヨーカー誌等の米国誌にも寄稿している他、空軍パイロットや、アメリカ南西部の人物をはじめ多数の評伝やノンフィクションで知られる。実際にF‒100及びF‒15での飛行経験を持つ数少ない民間人でもある。代表作は本書。この本の成功で全米に名を馳せた。 池田 忍(いけだ・しのぶ)(訳) 1984年東京大学工学部電子工学科卒業、1993年MIT研究留学。1984年日本電気入社、以来40年にわたり同社防衛事業部門に在籍。1999‒2002年欧州電気通信標準化機構(ETSI)に出向。1992年度 防衛装備協会賞受賞。2002年度 日本ITU協会 国際活動奨励賞受賞。 冨田 直治(とみた・なおじ)(訳) 1987 年東京大学工学系研究科航空学修士課程修了。1987年三菱商事入社、宇宙航空機部にて国防・安全保障ビジネスに従事。2018年日本電気入社、宇宙防衛営業本部。2023年に日本電気を退職後、起業し、株式会社「冨田塾」を創立。
  • 面白すぎる!幕末史の授業――ドラマチック講談×最新歴史研究で一気にわかる
    完結

    面白すぎる!幕末史の授業――ドラマチック講談×最新歴史研究で一気にわかる

    小説・文芸
    5.0
    全1巻1,760円 (税込)
    薩長同盟、江戸無血開城、戊辰戦争 などの有名な事件から知られざるエピソードまで! 人々の思惑が複雑に絡み合い、 全貌がつかみにくい激動の幕末を、 ドラマチック講談 × 最新歴史研究で一気に紐解く! 2027年のNHK大河ドラマ『逆賊の幕臣』で描かれる、 天才幕臣・小栗忠順の時代を大解剖! ●最新研究でイメージが覆る! 幕末の新常識 講談の後には、歴史作家・河合敦が最新研究をもとに史実を解説。 近年の研究成果から見えてきた新しい幕末像を紹介します。 ・長州藩は実は幕府に忠実な藩だった!? ・「船中八策」は本当にあったのか問題 ・誤解され続ける井伊直弼 ・西洋式の巨大な星形要塞・五稜郭のひみつ ・池田屋事件の真相は……? など 坂本龍馬、西郷隆盛、小栗上野介、土方歳三、高杉晋作など、 幕末の志士たちの破天荒な生き様から恋模様まで、 講談師・神田蘭師匠が臨場感たっぷりに語り、 NHK「歴史探偵」でおなじみの河合敦先生が、 最新研究をもとにわかりやすく解説します! ■目次 ・はじめに ・幕末史年表 ・幕末人物相関図 ●PART1 長州・薩摩・幕府――それぞれの幕末史 ・1時間目 長州藩から見た幕末 長州藩の若者たちが大暴れして幕府を倒しちゃった件       長州藩は実は幕府に忠実な藩だった ・2時間目 薩摩藩から見た幕末 チェスト関ヶ原でちょっとズルもするでごわす       薩摩藩の運命を変えたのは絶望的な借金!?  ほか ●PART2 あの事件はなぜ起きた?――そうだったのねの幕末 ・1時間目 桜田門外の変 井伊直弼をそんなに責めないで!       幕府内の派閥争いが幕府の力を弱めた ・2時間目 公武合体と寺田屋事件 外様でもやれます。薩摩藩、政治の中心へ       ゆらぐ幕府と意気揚々の薩摩藩 ほか ●PART3 超有名なあの人もこの人も――俺たちの幕末 ・1時間目 西郷隆盛 官軍 ⇒賊軍 ⇒名誉回復 ⇒そして偉人となった西郷どん       新政府の中心人物として活躍しましたが・・・ ・2時間目 高杉晋作 恋も人生も型破りだった高杉晋作       新作の人生をかたちづくった友の存在 ほか ■著者 河合敦(かわいあつし) 歴史作家。1965年、東京都町田市に生まれる。青山学院大学文学部史学科卒業。 早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(日本史専攻)。 都立紅葉川高等学校、都立白鷗高等学校、文教大学付属高等学校などをへて現在、多摩大学客員教授。 早稲田大学で非常勤講師もつとめる。 著書は『早わかり日本史』(日本実業出版社)、「侍は「幕末・明治」をどう生きたのか」(扶桑社)、 「豊臣一族秀吉・秀長の天下統一を支えた人々」(朝日新聞出版)、 『戦国武将は戦がないとき、何をしていたのか』(ポプラ社)など多数。 その他「歴史探偵」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、 「大人が知らない日本史の新常識」(BSフジ)、「にっぽん! 歴史鑑定」(BS-TBS)、 「ごごカフェ」(NHKラジオ)など、テレビやラジオにも多数出演。 「ぬけまいる~女三人伊勢参り」「大富豪同心」「大奥 Season2」などNHK時代劇の時代考証も多く手がける。 [受賞歴] 第17回 郷土史研究賞優秀賞(新人物往来社主催) 第6回 NTTトーク大賞優秀賞 2018、2021年雑学文庫大賞(啓文堂主催) ■著者 神田蘭(かんだらん)  講談師。東京都生まれ埼玉県育ち。 女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動する傍ら、 寄席で講談の魅力に惹かれ、2004年に神田紅師匠へ入門。 4年半の前座修業を経て、BS笑点の若手大喜利メンバーに抜擢される。 2008年に二ツ目昇進、2018年5月に真打昇進を果たす。 歴史をこよなく愛し、「木村長門守重成の最期」「南部坂雪の別れ」「伊達政宗の堪忍袋」など 数多くの古典ネタを持つ一方、婚活をテーマとした講談をはじめ、 歌、踊りを取り入れたレビュー講談「ココ・シャネル」「田中絹代」などを発表。 また、「北条政子」「樋口一葉」「和泉式部」などの女性を主人公にした創作講談から、 古典、新作、文芸講談まで幅広い演目を手がける。 「趣味どきっ! 源氏物語の女君たち」(NHK-Eテレ)、「バラエティー生活笑百科」(NHK)、 「ラジオ深夜便『近代日本150年 明治の群像』」(NHKラジオ)などテレビ、 メディアでも活躍し、長寿番組「恋する日本史」(JFNラジオ)にはレギュラー出演中。 著書に『女と男の恋する日本史講談』(辰巳出版)、『恋する日本史講談』(ぶんか社)がある。
  • 私たちはみんな、失敗を知っている

    私たちはみんな、失敗を知っている

    巷に溢れる〈サクセスの秘訣〉は聞き飽きました。あなたの失敗談を聞かせてください。 百万年書房がお届けする、初のアンソロジー本のテーマは「失敗」。簡単に言えば、テレビでは放映できないエピソード満載の「しくじり先生」と思っていただければ、と。 【目次】 離せなかった 白石果林 失敗は幸福のはじまり 小指 いい人だと思われたくてお金を貸しました こだま 夏の日 野口理恵 本をつくってきて失敗をしたことがない 村井光男 私のもとに残った成分 川内有緒 丸い窓の家 北尾マーモット 失踪の練習さえも失敗 花田菜々子 終わりよければすべてよし 末井昭 【著者】 白石果林 1989年生まれ、さいたま市在住。法政大学現代福祉学部卒。大学や一般企業に勤めたのち、2020年にフリーライターに転身。女と金にだらしない父と、アルコールに依存し暴力を振るう母のもとで育った経験から、家族の問題や依存症などをテーマに取材・執筆を行う。百万年書房の学校「エッセイの技法」第1期生。 小指 漫画家、随筆家。1988年横浜市生まれ。著書に『偶偶放浪記』(白水社)、『宇宙人の部屋』(ROADSIDERS)。他、自主制作本多数。本名の小林紗織名義では画家としても活動している。 こだま 作家、エッセイスト。2017年に私小説『夫のちんぽが入らない』でデビュー。エッセイ集に『ここは、おしまいの地』『縁もゆかりもあったのだ』など。2026年に初の創作小説『けんちゃん』、往復書簡こだまといりえ『虫の時間』刊行。 野口理恵 rn press代表。文芸誌「USO」編集長。書籍を制作する傍らで文筆活動を行う。著書は『私が私らしく死ぬために 私のお葬式ハンドブック』(rn press)、『生きる力が湧いてくる』(百万年書房)。健康体。 村井光男 1976年東京都生まれ。新卒で出版社に入社するも3年で解雇となり、成り行きで立ち上げた個人出版社も2年で頓挫。復職した出版社の倒産を機に、2008年にナナロク社を設立。詩歌を中心に、写真集、絵本、エッセイなど、これまでに刊行したすべての本で、編集または制作を担当している。 川内有緒 ノンフィクション作家。アメリカ、南米、フランス、日本を転々としながら12年間国際協力分野で働いた後に、フリーランスの物書きに。『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクション賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』でYahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞、『ロッコク・キッチン』でドゥマゴ文学賞を受賞。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』、『ロッコク・キッチン』の共同監督を務める。 北尾マーモット 1984年生まれ。大学卒業後、民間企業で働いたのち教師に転身、特別支援学校に勤務 する。百万年書房の学校「エッセイの技法」第1期生。筆名の名付け親は北尾修一氏。エホバの証人の宗教2世として育った経験や、教師の日々などをnoteに書く。趣味は焚き火とひとり往復書簡。marmotnokenka@gmail.com 花田菜々子 1979年東京都生まれ。書店員としてさまざまな本屋で20年ほど勤めたのち、現在は東京・高円寺で『蟹ブックス』を営む。著書に自身の実体験を綴った『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(河出書房新社)など。 末井昭 1948年岡山県生まれ。工員、キャバレー、イラストレーターなどを経て、1975年にセルフ出版(現・白夜書房)設立に参加。編集者として『ウイークエンド・スーパー』『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』など、15誌ほどの雑誌を創刊。退社後はエッセイストとして8冊の本を出す。著書『自殺』が第30回講談社エッセイ賞を受賞。親父バンド「ペーソス」のサックス担当。
  • 自分の人生は自分で切り開く 一日も入院せずに逝った乳がん患者から医療を見た風景

    自分の人生は自分で切り開く 一日も入院せずに逝った乳がん患者から医療を見た風景

    乳がんを患いながらも一般病院に一度も入院せず、最期まで自分らしい生き方を貫いて自宅で旅立った妻・瑞子の闘病記。専門的な医学知識や万人に有効な治療指針ではなく、一人の患者が自ら調べ、納得して選択した治療の道のりを夫が綴った一家族の記録です。読者自身の治療選択においては専門医と話し合うことを前提とし、誰もが「この方法で良かった」と思える選択ができるよう願いを込めて贈るノンフィクション。
  • 世界の破滅を信じた人たちのとんでもない世界史

    世界の破滅を信じた人たちのとんでもない世界史

    世界の終わり、最後の審判、終末などの考えは、地震、隕石、大洪水、戦争、疫病などへの恐怖とともに、世界の歴史でつねに物議を醸してきた。陰謀やカルト教団、預言者たちの驚くべき物語。 「世界の終わり」と「終末の日」に取り憑かれてきた人類史 『メガトン級「大失敗」の世界史』著者による、全く新しい人類史! 黙示録、最後の審判、文明崩壊、予言、カルト教団、集団パニック、大洪水、干ばつ、飢饉、大火、隕石、地震、疫病、戦争……。 「世界の破滅」には、最後の審判、ハルマゲドン、キリストの再臨、蘇る死者、カルト教団、核戦争、宇宙戦争、パンデミック、世界終末時計などのイメージがある。 本書ではそのすべてが取り上げられている。多くは、太古以来のじつにさまざまな終末の予言と、その預言者、予言を信じて終末に取り憑かれてきた人たちだ。 著者によれば終末には予言がつきもので、「世界の終わりが迫っている」という予言で、人は終末が来ると信じ、その預言者を信じる。 1530年代にわずか数年の間に終末教派の指導者になったヤン・マティアスは街を占拠し、君主司教を追い出したが、最終的に訪れたのは世界の終わりではなく本人の終わりだった。彼は君主司教の軍に囲まれて切り刻まれた。 強烈なのは、おそらくメアリー・ベイトマンだ。 1806年、彼女が飼っているめんどりが産んだ卵の殻に「キリストの再臨が迫っている」という文字がはっきりと刻まれていた。人々は終末が迫っている兆候だとばかりに次々と見物に訪れ、メアリーは見物料として1ペニーずつ徴収し、最後の審判で天国に入れてもらうための紙切れまで販売した。 あたり前だが悪事はバレてしまう。産み落とされた卵に自分で文字を書き、その卵をめんどりの腹に押し込んで戻し、もう一度産ませていたのである。根っからの詐欺師だった。 他にも、エイリアンが宇宙船に乗ってきて洪水から救ってくれると信じた預言者や、最終的に集団自殺を行う終末カルトの指導者などが次々と登場するが、予言が当たったという例は、この本にはない。 終末の予言は、歴史を何千年遡ろうと的中したことがないのである。 それでも、人はなぜか終末の予言と預言者を信じ、終末が訪れるのを期待を込めて待つ。 しかし終末とは、決して訪れないただのフィクションなのだろうか。 核戦争、AI、気候変動など。本書では、学校で習わなかった世界史の逸話がちりばめられていて興味が尽きない。 著者 トム・フィリップス Tom Phillips ロンドンを拠点に活動するジャーナリスト兼ユーモア作家。ケンブリッジ大学で考古学、人類学、歴史学、科学哲学を学び、バズフィードUKの編集ディレクターとして、深刻な報道からユーモア記事まで幅広く扱ってきた。テレビや議会でコメディーを披露。その後は、ニュース記事の事実関係の真偽を確認する慈善団体フルファクトの編集に携わる。おもな訳書に『メガトン級「大失敗」の世界史』『とてつもない噓の世界史』(いずれも小社刊)がある。 訳者 寺西のぶ子(てらにし のぶこ) 京都府生まれ。翻訳者。訳書に、ラティ『資本主義で解決する再生可能エネルギー』、ブース『英国一家、日本を食べる』『英国一家、日本をおかわり』、ジャクソン『不潔都市ロンドン』、タッカー『輸血医ドニの人体実験』、レヴェンソン『ニュートンと贋金づくり』、シャンキン『スパイゲーム』など多数。
  • 宇野千代 昭和モダニズムの伝道者

    宇野千代 昭和モダニズムの伝道者

    小説・文芸
    -
    1巻1,320円 (税込)
    昭和史を彩った生涯を描く、時代・風俗考証の第一人者による決定版評伝! 明治、大正、昭和、平成と四つの時代を生きた宇野千代(1897-1996)。その生涯は戦争を挟み、日本人の生活感覚が大きな転換を遂げた時期と重なっている。尾崎士郎や東郷青児、北原武夫らとの華やかな恋愛遍歴が注目される一方で、私小説に描かれなかった実像にはこれまで光が当たってこなかった。 雑誌『スタイル』の編集や手がけた着物のデザイン、そして生涯を通じて書き続けた作品を貫く「昭和モダニズム」の美意識とは何か。和から洋へと移り変わる日本人の価値観に、いかに影響を与えたのか。 近代日本の生活文化に精通する歴史学者が、膨大な史料を精査し、素顔の宇野千代に迫る。 関連年表・著作一覧付きの、朝ドラ「ブラッサム」モデルの決定版評伝! ■作家デビューから尾崎士郎との出会いの真相 ■小説から服飾デザインまでを貫くモダンな美意識はいかに育まれたか ■『スタイル』は「日本初のファッション誌」ではなかった? その真の独自性を徹底検証 ■和から洋へ変化する戦後の価値観に宇野千代が与えた影響とは 目次 第一章 岩国の海老茶式部 第二章 文士たちのモダンライフ 第三章 昭和モダニズムと戦争 第四章 焼け跡からの再生 第五章 昭和の終わりとモダニズムのゆくえ
  • 戦場で心が壊れて 元海兵隊員の証言

    戦場で心が壊れて 元海兵隊員の証言

    塚本晋也監督「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(2026年9月11日〔金〕よりkino cinema新宿ほか公開)の参考文献。 昼も夜もよみがえる、血なまぐさい戦場、襲いかかる敵……。米海兵隊員としてベトナムで戦った著者を苦しめたPTSD(心的外傷後ストレス障害)。長期の治療の末、自らの罪に向かい合うことで見えたものとは何か。そして、その目に今の日本はどう映るのか。今日の世界でどう生きるのかを問いかける、衝撃的で貴重な証言。 〔目次〕 はじめに I ベトナム戦争とPTSDの日々 1.よみがえる戦場の光景 2.ホームレスになろうとする帰還兵 3.長く苦しい治療の始まり 4.回復に必要だったもの 5.ふたたびベトナムへ II 日本と憲法九条について感じてきたこと 1.国全体がPTSDにかかっている 2.日本の憲法九条について 3.沖縄と基地への思い 4.戦争と平和の語り部として ダニエルズ先生への感謝の言葉
  • 四国の聖地巡礼パワーで“裏遍路”タビ!

    四国の聖地巡礼パワーで“裏遍路”タビ!

    WEBメディアで連載中から反響を呼んだルポルタージュ「裏遍路タビ」シリーズ。 四国の知られざるパワースポット“裏札所”を巡るニッチな旅歩き企画は、ライターの失踪により連載を終了。旅の道中で取材を重ねたことで詳らかになっていく“裏遍路”の正体と、その真の目的とは―――。 WEB掲載時には公開しなかったエピソードや 、彼が“裏四国”から流したとされる最後の原稿を原文のまま収録。 現在もライターは失踪したままであるため、本書はネクスト・トラベル編集部が責任をもって最終的な構成・校閲を実施いたしました。
  • 「いいね!」の裏側で ソーシャルメディアの無責任が生んだ暴力と混沌

    「いいね!」の裏側で

    連続銃乱射事件、民族間紛争、極右政権の誕生、陰謀論の拡散…… YouTube、Facebook、Twitter(X)などのソーシャルメディアが全世界的にもたらした危機の全貌と、それを促したアルゴリズムの巧妙な仕組み、さらには背後に一貫して存在するソーシャルメディア企業の「無責任の構造」を、ピューリッツァー賞最終候補のジャーナリストが徹底的な取材をもとに暴き出す。 ソーシャルメディアの負の影響は、想像をはるかに超えて深刻だった。 【推薦の辞】 ソーシャルメディアの害悪の全貌がこの一冊でつかめる。 --カーカスレビュー 巨大テック企業が利益を優先しフェイクニュースの拡散を促した実態を暴く。 --エイミー・ウェブ(『シグナル』『BIG NINE』著者、未来学者) ソーシャルメディアは世界を変貌させている。だが、その作り手さえもどのように世界を変えているのかほとんど理解していない。 --エズラ・クライン(『アバンダンス』著者、ジャーナリスト)

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  • 絆の極み~さだまさしと渡辺俊幸の半世紀~

    絆の極み~さだまさしと渡辺俊幸の半世紀~

    大ヒットを生み出した二人の、知られざる絆がいま明かされる――。国民的シンガーソングライター・さだまさし。大河ドラマや映画音楽で知られる作曲家・渡辺俊幸。半世紀にもわたる二人の知られざるパートナーシップを、つまびらかに描く。テンポのいい対談形式で語られていく、成功の裏にあった挫折や困難の数々……。音楽の世界で互いを支え合った「絆」の正体とは何か。すべての人の道しるべとなる一冊。
  • 悲劇のプリンス 有間皇子 ―史料と土地から読み直す十九年の生涯

    悲劇のプリンス 有間皇子 ―史料と土地から読み直す十九年の生涯

    小説・文芸
    -
    1巻1,672円 (税込)
    その「謀反」の真相は──。 悲劇の皇子は、いま甦る 有間皇子、十九歳。 彼はなぜ、悲劇的な結末へと追いやられたのか。 『日本書紀』の記述、万葉の歌、そして藤白坂に残る記憶。 史料を読み、土地を歩く。 その先に見えてきたのは、 一人の皇子の運命を左右した非情な構図だ。 有間皇子は、本当に 「謀反人」だったのか。 本書は、その通説に 真正面から異を唱える。 『日本書紀』の行間を精査し、 万葉集に残された 二首の歌を読み直し、 ゆかりの地を歩き検証したとき、 浮かび上がったのは、 朝廷の論理によって 封じられた皇子の声である。 十九歳で藤白坂に散った命。 だが、その名は消えなかった。 有間皇子は、悲劇の人である。 いまなお日本古代史を揺さぶる “もう一つの真実”そのものなのだ。

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  • 鬼がくれた奇跡 ──父と娘、三十五年目の赦し

    鬼がくれた奇跡 ──父と娘、三十五年目の赦し

    父は最低で、最高だった。 昭和の東京。酒、暴力、借金。どうしようもない父と、あきらめない娘。 巨人のONに営業をかける胆力。百枚の葉書に込めた、たったひとつの願い。三十五年後、止まっていた時間が動き出す──。 最低の父だった。それでも、忘れられない。 乱暴で、理不尽で、家族を傷つけ続けた。 それでも父には、人の心をつかんでしまう磁力があった。 娘は怒り、泣き、それでも前へ進んだ。 破天荒な父の記憶。母と娘の長い歳月。 そして三十五年後、百枚の葉書は、父の枕元にあった。 笑えて、泣けて、胸が痛い。 痛みの先に、父と娘をふたたびつなぐ、静かな奇跡が待っている。 これは、どこかで見た家族の話だ。

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  • 石原莞爾 ――信仰に導かれた戦略家

    石原莞爾 ――信仰に導かれた戦略家

    ユートピアのための戦争は正しいのか 昭和陸軍の「異端児」として名高い石原莞爾。「最終戦争」を唱え、満州事変を計画し、実践した。だが満州国設立後、日中戦争の拡大に反対し、一線を退く。そうした経歴から、石原の戦争責任については様々な評価がこれまで与えられてきた。戦争のみならず永久平和と世界統一のユートピアも論じた彼の多様な主張の背景には、独自の日蓮仏教信仰運動がある。その宗教性を理解しなければ、日本陸軍を大きく動かした思想を見落とすことになる。日本の近代思想に潜む宗教性を研究してきた著者による石原莞爾理解を刷新する一冊。 === 【目次】 第一章 日蓮主義との出会い――信仰者の夢 1 一青年将校の世界観形成 2 日本社会の問題とどう向き合うか 3 将校たちの日蓮信仰 4 石原にとっての日蓮主義 第二章 世界最終戦争論の構想――軍事思想家の誕生 1 漢口での生活 2 はじめての洋行 3 戦争の論理 4 宗教としての戦争 第三章 世界統一――弥勒の世界をめざして 1 世界統一と永久平和 2 イデオロギーの怪物 3 進化する人類 4 分断を超えるユートピア 第四章 東亜連盟への期待――宗教的指導者の改革戦略 1 昭和維新 2 追いやられる夢 3 理想の支持者たち 4 朝鮮人の居場所 第五章 女性解放者の実践――日蓮仏教の龍女成仏 1 女性解放という戦略 2 家庭という前線 3 婦人の昭和維新運動 終章 最後の夢――戦後の歩み 1 敗戦と戦後 2 遺される思想 3 石原主義 ===
  • 迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング

    迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング

    元刑事・北芝健氏が未解決事件の真相を読み解き、事件現場を実際に訪れてプロファイリングをする未解決事件のドキュメンタリーが文庫化。北芝氏による刑事目線の解説で、警察でどんな捜査を行っているのかがつぶさにイメージできる。 世田谷一家殺害事件、八王子スーパー強盗殺人事件など、時効が撤廃された9つの事件を取り上げる。奇想天外な推理と、臨場感あふれる事件後の現場写真も多数収録。2021年に「文春オンライン」にて記事の一部が掲載され、同年の同サイトで反響の大きかった記事の第4位となった。
  • 転売ヤーの会計学~儲からないのは理由(わけ)がある~

    転売ヤーの会計学~儲からないのは理由(わけ)がある~

    転売はなぜ、その多くが儲からないのか? 経済のメカニズムをどう浸食しているのか? 儲かる商材、儲かる販売方法とは? 「まんだらけ」や「ブックオフ」と転売ヤーの大きな違いとは? Switch2の転売対策はなぜ成功し、ハッピーセットはなぜ失敗したのか? 会計学者がガンプラ、ポケカ、ゲームソフトやライブチケットなどの実例をもとに、転売の利益構造を「原価計算」「サプライチェーン」といった会計学の視点で分析する。
  • 〈身〉の構造 身体論を超えて

    〈身〉の構造 身体論を超えて

    前著『精神としての身体』で、心身二元論では我々が具体的に生きている身体のダイナミックスは捉えられないとした著者は、本書では、皮膚の内にとざされた身体という固定観念を取り払い、身体を超えた錯綜体としての〈身〉を追究。さらに、空間が均質化して「身体は宇宙を内蔵する」という身体と宇宙との幸福な入れ子構造が解体している今日、我々にとってどのようなコスモロジーが可能かを問う。
  • 未来へのたからもの 陸前高田の文化財レスキュー物語

    未来へのたからもの 陸前高田の文化財レスキュー物語

    2011年、東日本大震災の津波により陸前高田市立博物館に保管されていた約56万点の文化財が流され、がれきに埋まった。奇跡的に生き残った学芸員の人々は、「文化財の残らない復興は本当の復興ではない」という強い思いで、文化財の救出と修復を開始。全国各地からの協力のもと文化財レスキューが行われた。現在も被災資料の修復作業は続けられている。ふるさととは何か、復興とは何かをともに考える一冊。
  • 右手の指先だけで夢をかなえる 寝たきり系男子ウッディの日々

    右手の指先だけで夢をかなえる 寝たきり系男子ウッディの日々

    脊髄性筋萎縮症(SMA)患者で重度障害者。28歳の夢と本音 運動ニューロン(脊髄前角細胞)と呼ばれる神経細胞の変性によって、筋力低下と筋萎縮を引き起こす進行性の難病「脊髄性筋萎縮症(SMA)」を生後間もなく発症。現在は、寝たきりで大阪にて一人暮らし生活を送る著者。唯一動かせる右手の指先とスマホを駆使してXやnoteで日々の暮らしのリアル、障害者としての考えを積極的に発信中! これまで投稿した記事に加筆修正を加えた、初の書籍が刊行。 ※電子版では掲載写真をカラーで収録。 ・障害者の「恋愛と性」 ・障害者が情報発信する意味 ・一人暮らしの夢をかなえるまで ・寝たきりの一人暮らしルーティン ・「障害者は家にいとけ」 社会から排除する言葉に対して思うこと ・目標はもっと稼いで納税すること ・障害者と災害 ・支えてくれている、家族と大切な人たち ・死について ・・・・・・etc 絶望、悲しみ、喜び、感謝。 さまざまな感情を味わったからこそ前を向けた今、 唯一動く右手の指先を使って、まだまだやりたいことがある!
  • ドキュメント 三島由紀夫 VS 吉本隆明 思想としての生涯、響き合うそのドラマ

    ドキュメント 三島由紀夫 VS 吉本隆明 思想としての生涯、響き合うそのドラマ

    戦後日本の文学と思想を代表する2人の「謎」を追う! 惜しまれながら終刊した思想・文学の批評誌『飢餓陣営』の編集・執筆で独自の領域を切り拓き、硬派のジャーナリストとしても知られる著者が、同時代人である三島由紀夫と吉本隆明の思想と生涯の「謎」をノンフィクションの手法を用いて追う渾身の力作。
  • ヤマケイ文庫 荒地で生きる 「新・冒険論」改訂

    ヤマケイ文庫 荒地で生きる 「新・冒険論」改訂

    「冒険者は脱システムすることで、自力で命をコントロールする自由を経験する。自由であることには不快で面倒くさい面があるが、一方で圧倒的な生きている実感を手にすることもできる――」。 早稲田大学探検部の部室で「三原山計画」に出会ってから国内外でさまざまな冒険と旅に挑み続ける著者が、歴代の探検家の記録や哲学書を引きながら、冒険とは、生きるとは何かを考える。 解説/東畑開人 ■内容 第1章 本多勝一の冒険論 第2章 脱システムとしての冒険 第3章 脱システムの難しさ 第4章 現代における脱システムの実例 第5章 冒険と自由 解説 東畑開人 ■著者について 角幡 唯介(かくはた・ゆうすけ) 極地旅行家・作家。1976年、北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。同大探検部OB。2002年~03年冬に長い間「謎の峡谷」と呼ばれていたチベット、ヤル・ツアンポー峡谷の未踏査地域を単独で探検・調査した。2010年、二度のツアンポー探検を書いた『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞受賞、『探検家の日々本本』で毎日出版文化賞書評賞受賞。著書多数。近著に『地図なき山』『43歳頂点論』がある。近年は、グリーンランド・シオラパルクと日本との二拠点生活を送りながら毎年、2ヵ月にわたる犬橇長期旅行に出ている。
  • 7657日の孤独 岡田彰布は阪神タイガースに何を遺したのか

    7657日の孤独 岡田彰布は阪神タイガースに何を遺したのか

    ◆落合博満氏、推薦!! 「一人の記者が本人含め1年以上取材した読み応えのある一冊になっていると思う」 〝頑固者〟と呼ばれた男は、なぜ、再びタテジマに袖を通したのか。 なぜ、たった1年で38年間誰も成し得なかった日本一へ導けたのか。 そしてなぜ、たった2年で愛するチームを去らねばならなかったのか――。 阪神タイガースを18年ぶり悲願のリーグ優勝、38年ぶり日本一に導いた名将・岡田彰布。2022年からの阪神第2次政権時代を中心に、阪神第1次政権時代、オリックス・バファローズ時代、不遇の10年間を過ごしてきた野球人・岡田彰布の「実像」、そして阪神を常勝軍団に変えた「変革の舞台裏」に、14年以上にわたってすべてを見届けてきたデイリースポーツ〝岡田番〟記者が迫る書き下ろしノンフィクション。 本人はもちろん、現役選手、コーチ、OB、球団関係者、そして家族の視点と証言で浮き彫りにした「監督・岡田彰布」全記録。 (目次) 0章  岡田彰布と私 1章  監督の仮面 2章  就任前夜 3章  新監督誕生 4章  4番の条件 5章  適材適所 6章  継承 7章  プロの自覚 8章  幻の完全試合 9章  言葉 10章  勝利の仕組み 11章  監督の仕事 12章  綻びと終焉 13章  遺産
  • プロパガンダとしての祭典 パリ万博から東京五輪へ、権力者たちの狂宴

    プロパガンダとしての祭典 パリ万博から東京五輪へ、権力者たちの狂宴

    祭典(フェスティバーリ)を嗤(わら)えるか? 熱狂する群衆もまた、使い捨ての舞台装置にすぎない。 【内容】 華やかな「お祭り騒ぎ」の裏側で、腹の探り合いを続ける世界。 1937年のパリ万博から、1964年の東京オリンピックへ。平和の祭典という大義名分の裏で蠢くのは、独裁者のエゴ、莫大なカネ、そして国家間の泥沼の外交戦だった--。 ヒトラーやド・ゴールらが睨み合う大戦前夜のヨーロッパから、スカルノ大統領の野望に巻き込まれていく熱狂のアジアまで。 巨大な祭典は、いかにして権力者の「舞台装置」として利用されるのか。 膨大な史実とブラックユーモアを交えて描き出す、極上の歴史エンターテインメント! 【目次】 祭典の果て  第一話 パビリオンの遅延  第二話 デザインの国のパビリオン  第三話 鷲と男女の労働者  第四話 スペイン館とゲルニカ  第五話 ファシズムの祭典  第六話 河畔のパビリオンを歩く  第七話 パリ万博閉幕  第八話 一九三八年ヘルシンキ国際博覧会  第九話 ミュンヘン会談  第十話 ニューヨーク万博一九三九  第十一話 トレジャーアイランド  第十二話 万博の終わり 勝利の街の祭典  第一話 国とテレビ  第二話 首都ジャカルタ改造  第三話 ジャカルタの混乱  第四話 ガネフォ  第五話 常に前進! 【著者】 大阪市出身。歴史研究者、作家。 競馬場や公営競技場における建築・産業技術史の研究をライフワークとする傍ら、主に近現代を舞台とした短編歴史小説を執筆。歴史家も驚くような知られざる史実に光を当て、独自の建築的視点や知識を織り交ぜた作風が特徴。普段小説を読まない人や歴史に馴染みのない読者でも楽しめる、ドラマチックで新しい歴史エンターテインメントを追求している。 休日の楽しみは、美術館や博物館を巡ること。

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  • 知れば知るほど泣けるマリリン・モンロー

    知れば知るほど泣けるマリリン・モンロー

    2026年6月1日はマリリン・モンロー生誕100年に当たります。誰よりもセクシーで、誰よりも悲劇をまとった女性がモンローでした。早くに両親が離婚し、愛を求め続けて生きたモンロー。工場で働いているときにスカウトされ、世紀のセックスシンボルとしてスクリーンに登場して人気を得るも、些細な批判に心を痛め、多くの男性との出会いと別れを経て、最後には大量の睡眠薬を飲んで亡くなってしまいます。 マリリンの愛と悲しみの物語です。
  • 千利休と戦国武将

    千利休と戦国武将

    利休が辞世で示したもの 茶道の大成者として知られる千利休。しかし利休は、美の価値を創造した当代随一の文化人であるだけでなく、豊臣秀吉政権において豊臣秀長と共に重きをなす存在でもあった。具体的には、秀吉と戦国武将たちの間を調整する申次(第九・十章参照)を行った。本書では、利休と茶の湯を通して、天下人および戦国武将の内面に迫り、戦国時代を俯瞰する。また、これまで茶人や学者が解釈を試みてきた利休の辞世――後世日本人の価値観に影響を与えた――に対して、著者ならではの視点で解説する。はたして、利休は何を伝えたかったのか。利休以後の世界に生きる私たちが、それ以前の価値観に触れることができる1冊。 ※本書は、月刊「なごみ」(淡交社)に連載された「利休の時代」(2013年1月号~12月号。現在は終了)を再構成して加筆修正し、新章・新原稿を加えたものです。 (以下、目次) 第一章  千利休の前半生は謎だらけ 第二章  利休以前の茶 第三章  勇将の遺言状 第四章  滝川一益の嘆き 第五章  立花〓千代と宗茂 第六章  織田信長という圧倒的な個性 第七章  利休と権力者たち 第八章  公儀と内々 第九章  「申し次ぐ」ということ 第十章  伊達政宗の絶交状 第十一章 政宗と秀吉 第十二章 豊臣秀次切腹事件と利休 第十三章 上方の武士、田舎の武士 第十四章 利休に学んだ大名たち 第十五章 前田家と祖心尼
  • 2つのイラン
    完結

    2つのイラン

    複雑な「モザイク国家」の解像度が上がる! 実は日本のことが大好きなイラン。その理由は朝ドラ「おしん」に? ◎規制と黙認 ◎敵対と懐柔 ◎スマートフォンと検閲 ◎文明の誇りと搾取の屈辱 ◎中に残る者と外に出た者 ◎強固な信仰心としたたかなパロディ精神 日本のメディアでは語られない、イランとそこに生きる者のリアル! イランとは、常に1つの事象に対して2つ以上の相反するストーリーが存在する複雑な国家だ。 その難解さには、 ①国営放送をはじめとする徹底した情報統制と、それを司るイスラーム共和制という特異な国家体制 ②多重的な構造を持つ「モザイク国家」 といった明確な理由がある。 つまり情報は政治の道具であり、真実は何層にも覆われた文脈の奥深くに隠される。 そして多様な民族が混在するため、国のアイデンティティを単一の物語で語れない。 対外姿勢も混迷を極める。 日本のメディアでイランが話題になるとき、そのほとんどは周辺国、特に米国やイスラエルと衝突しているというニュースだ。 しかし、イラン国内にはユダヤ教徒が厳然として存在し続け、ペルシア人とユダヤ人には2500年を超える共存の歴史がある。 こうした「矛盾」とも言える事象が随所に横たわっていることが、この国の理解を一層難しくしている。 では、イランに生きる人々も、難解で複雑な国のイメージを体現しているのか。 答えは否、である。 悠久の歴史と数多くの世界遺産に誇りを持つ一方で、大国の論理によって領土を削られ、資源を奪われてきた屈辱と怒りの念を抱いている点で、確かに難しい面も持ち合わせる。 しかし、特筆すべきはイラン国民の比類なき「おもてなしの心(メフマーンナヴァーズィー)」。 彼らは見知らぬ旅行者を温かく迎え入れ、親し気に寄り添ってくる。 また、体制による規制や検閲でがんじがらめになりながらも、それをしたたかに搔いくぐり、自由のために声を上げ続ける。 何より、彼らは日本のことが大好きだ。 その意外な理由も本書で明確になる。 ややこしいからこそ惹かれてしまう、中東の大国のリアルが詰まった一冊!
  • 動物学者の戦争 海辺の畸人・阿部襄とその時代

    動物学者の戦争

    小説・文芸
    -
    1巻3,740円 (税込)
    20世紀初頭に山形県に生まれ、仙台の東北帝国大学に学んだ動物学者・阿部襄。青森県浅虫の臨海実験所、日本統治下の南洋パラオ諸島、さらには帝国日本の傀儡国家・満州国の吉林へと活動の場を広げながら、海洋動物の研究に従事した。敗戦後は故郷に戻り、山形大学で教壇に立つかたわら、晩年まで平和運動に力を注いだ。 阿部は、貝類やナマズ、サンゴなどの研究を進める一方、満洲では軍の要請を受けて森林での動物調査にも関わった。また、動物文学に深く魅せられ、少年少女向けの科学読み物を数多く執筆するなど、研究者の枠にとどまらない多彩な知的活動を展開した。その独特の言動はしばしば畸人とも評されたが、同時に多くの人々から人格者として敬愛を集めた。 自然への飽くなき関心と文学への深い希求を胸に、帝国日本の膨張と崩壊という現実に、彼はいかに向き合ったのか。科学と文学、帝国と戦後、研究と社会運動――。そのはざまを生きた異色の動物学者・阿部襄。その知られざる生涯を通して、日本の知識人の可能性と葛藤を臨場感あふれる筆致で描き出す。
  • 人喰い熊大国ニッポン(小学館新書)

    人喰い熊大国ニッポン(小学館新書)

    緊急出版!我々は熊とどう向き合うべきか。 なぜ熊は人を襲うのか――『神々の復讐~人喰いヒグマたちの北海道開拓史~』の著者で「人喰い熊評論家」として知られる著者が解き明かす。 「人喰い熊」と「変死体」の奇妙な相関関係/ヒグマだけでなくツキノワグマも凶暴化/「小型の個体」こそ危ない/「OSO18」「苫前三毛別事件」「新聞配達員襲撃事件」「愛別松中愛別人喰い熊事件」「奥士別朝日村人喰い熊事件」「沼田幌新事件」ほか凶悪事件・大惨劇を徹底分析/熊撃ち名人・山本兵吉/ヒグマに喰われながら母親に電話した少女――など世界の人喰い熊事件/熊と遭遇して生還できた事例 etc・・・ 凄惨な事件、歴史、地形、熊の生態、世代交代・・・・・・「人喰い熊大国ニッポン」を多方面から徹底分析。我々は熊とどう向き合うべきかーーその答えがわかる。 (底本 2026年7月発売作品)
  • 世界駐在放浪記 A Nomad expat went around the world.

    世界駐在放浪記 A Nomad expat went around the world.

    五つの国で暮らして知った、世界の広さと人間の面白さ。 海外駐在員として、スペイン、メキシコ、オランダ、ロシア、フランスの五か国に赴任した著者が、各地での仕事と暮らしを通して得た実感を綴る異文化体験記。 情熱と頑固さを併せ持つスペイン、陽気さの奥に哀しみをたたえるメキシコ、合理性と独自の価値観が息づくオランダ、広大な大地と深い文化を持つロシア、洗練と複雑さが交差するフランス。旅では見えない国の素顔が、駐在員ならではの視点で描かれていく。 食、歴史、芸術、国民性、ビジネス習慣、そして現地で出会った人々との交流。異国で戸惑い、驚き、時に笑いながら働いた日々を通じて、世界の多様さと人間の面白さ、さらには日本を外から見つめ直す視点が浮かび上がる一冊。

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  • 続く者あるを信ず 楯の会一兵卒の見た三島由紀夫

    続く者あるを信ず 楯の会一兵卒の見た三島由紀夫

    作家の自決に、時代が震えた 作家・三島由紀夫はいかにして学生たちを集め、何を託そうとしたのか。民兵組織・楯の会の会員だった著者が、三島が若者と日本に求めたものを、当事者の記録と三島の作品から探っていく。

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  • ロシア軍の日本人兵士 最強の特殊部隊「アフマット」で見た地獄

    ロシア軍の日本人兵士 最強の特殊部隊「アフマット」で見た地獄

    ロシア軍で戦う日本人義勇兵が、戦地での実体験を綴る。 西側諸国が報じないロシア軍の内情、激戦地で行われた過酷な突撃作戦、最新鋭ドローンが空を埋め尽くす現代戦の実態…。最強の特殊部隊「アフマット」に唯一の日本人として所属する著者が、激戦の合間を縫って記した。 【本書の内容】 第1章 激戦地アウディーイウカ ウクライナ東部の工業都市・アウディーイウカ。同地では、ロシア軍とウクライナ軍が互いに要塞を築き、激しい戦闘が繰り広げられていた。民兵組織「ピャトナシュカ旅団」の一員として同地に派兵された著者は、2023年11月、敵要塞への過酷な突撃作戦に参加する。2度の手榴弾を被弾しながら、それでも前進を繰り返した激戦を振り返る。 第2章 義勇兵になるまで 大阪で板金塗装会社を経営し、億を超える資産を築いていた著者が、なぜ、そしていかにしてロシア軍の義勇兵になったか。 第3章 ピャトナシュカ旅団 外国人義勇兵が多数所属する「ピャトナシュカ旅団」に参加。そこで見たロシア軍の内情を明かす。 第4章 ロシアから見た戦争 第5章 特殊部隊「アフマット」 最強の特殊部隊として恐れられる「アフマット」の内情。ウクライナ軍による電撃越境攻撃で占拠されたロシアの都市・クルスクの奪還作戦など、過酷な任務を振り返る。 第6章 地獄のベルゴロド ウクライナ軍が侵攻を繰り返していた国境付近の都市・ベルゴロドへ配置。ドローンが空を埋め尽くす戦地の生活は過酷を極めた。塹壕のなかでの生活では食料も足りず、ドローンに熱探知されるため排泄すらままならない。極限のストレスのなかでの激闘の記録。 第7章 もう一人の日本人義勇兵 ロシア軍には、元自衛官の肩書きを持つ日本人義勇兵がいた。だが、彼は初任務での戦闘で……。
  • 恐竜発見 巨大な骨の化石の謎に挑んだ人々の物語

    恐竜発見 巨大な骨の化石の謎に挑んだ人々の物語

    太古の昔、地球を巨大な爬虫類が闊歩していたなどとは夢にも思わず、“恐竜”という単語どころか、絶滅という概念すら持たなかったヴィクトリア朝の人々。断片的な骨の化石というわずかな手掛かりをもとに、彼らはどのようにして未知の“恐竜”を発見し、数億年前の世界を想像し、そして、世界は6,000年前に神が人間のために創造したという当時の常識と恐竜の存在との折り合いをつけたのか? 貧しい女性化石ハンター、風変わりな地質学者、最も尊敬かつ軽蔑された科学者などの物語を軸に、その過程をスリリングに描く、『ヒエログリフを解け』の著者による傑作ノンフィクション!
  • 世界は「賭け」で動いている~期待値で未来を読むリスクテイカーたちの思考法~

    世界は「賭け」で動いている~期待値で未来を読むリスクテイカーたちの思考法~

    政治、テクノロジー、暗号資産、ギャンブル……わずかな優位性(エッジ)も徹底的に搾取する現代のリスクテイカーたちは、どのように世界を見て、どのように行動するのか。MLB選手のパフォーマンス分析や、大統領選の予測で名を馳せた統計学者ネイト・シルバーが、サム・バンクマン゠フリードのFTX拠点、暗号資産バブル下の狂乱パーティ、ポーカーの世界大会の現場から、ますますカジノ化する世界の実態を描く!
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫)

    幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―(新潮文庫)

    世界一の納豆料理はアフリカ大陸にあった! アジアで納豆を追い求めた著者はまだ見ぬ納豆を求め西アフリカへ。そこにはバオバブやハイビスカスで納豆を作る人びとがいた。一方、謎を追って渡った韓国で隠れキリシタン納豆と遭遇。世界を駆けめぐる探検から浮かび上がったのは、ねばねばを愛する諸民族が築いた大納豆人類史だった――。面白さと知的興奮、唯一無二の探検ノンフィクション。(解説・中山誠二)
  • 凡人プロデューサー 日本映画で世界をかえる!

    凡人プロデューサー 日本映画で世界をかえる!

    活躍目覚ましい映画プロデューサー初の著書。 『キングダム』、『国宝』、『ブルーロック』、『ゴールデンカムイ』、『SAKAMOTO DAYS』、『銀魂』、『沈黙の艦隊』『バトル・ロワイアル』・・・本作は、プロデュースした全作品の興収累計が2026年ついに1000億円を突破するという偉業を成し遂げた松橋真三の初の著書です。 青森県に生まれた少年が、どのようにして映画プロデューサーになったのか。 その生い立ち、プロデューサーとしての覚悟と矜持、成功し続けるための秘訣、さらには日本のエンタメの未来像を初めて語ります。 映画ファンはもちろん、映画プロデューサーを目指す若者にとっても必読の内容となっています。 章立て 第1章 プロデューサーって何? 第2章 ハリウッドと漫画の少年時代 第3章 いざ、映画業界へ 第4章 クレデウスの挑戦 第5章 映画の作り方 第6章 私の仕事術 第7章 日本のコンテンツの現在地 (底本 2026年7月発売作品)
  • 監督、神になる 池田高校 記憶の衝突

    監督、神になる 池田高校 記憶の衝突

    蔦文也監督とは何者だったのか? ◎スポーツ総合メディア「NumberWeb」で1100万PV突破の大人気連載を経て、完全書下ろしで待望の書籍化!◎ 「カネはやめられん」 《昭和の甲子園を支配した“高校野球の神様”は、聖人か、守銭奴か?》 甲子園優勝3回、準優勝2回。 「さわやかイレブン」「やまびこ打線」で知られる徳島県立池田高校を率いた蔦文也監督は、日本で最も愛された高校野球監督だった。 しかし池田はその後甲子園から姿を消し、蔦が人前に現れることもなくなっていく。 ◎池田高校はなぜ甲子園から消えたのか? ◎蔦文也は本当に英雄だったのか? 蔦の死から25年が経った今、現地を取材すると「酒好きの豪傑監督」「金好きな欲望ジジイ」など証言者によって人物像は二転三転していく――。 親族、袂を分かった元コーチ、拝金主義を批判する告発文を書いた元球児などへの取材から、池田の真実、そして“神様になった監督”の正体に迫るミステリーノンフィクション。 《本書に登場する証言より抜粋》 「金の好きな欲望ジジイ」――当時の教え子が綴った未公開投書文 「正直言うて、指導力っちゅうのはないね」――川原良正(黄金期を支えたコーチ) 「お寺にはようけ寄付しました」――蔦隆司(次男) 「野球が大好きな、普通のおじいちゃんなんです」――江上光治(甲子園連覇時の主将) 「蔦さんを悪人にはせんといてください」――梶田茂生(86年センバツ優勝投手) 《目次》 序章  白い顔――ある高校教師の死/雨の告別式 第1章 発端――元教え子の告発文/炎上した連載記事 第2章 写真の青年――特攻隊で2度の出撃命令/「父を変えたのは戦争」 第3章 田舎の奇跡――酒に溺れた若き日/「神様になった」甲子園優勝 第4章 甲子園と金――年間4500万円の寄付金/私財を投じた寮建設 第5章 英雄の異変――決別した元コーチ/生徒に迫った“進路の踏み絵” 第6章 告発の行方――告発文を書いた元球児/「講演行ったら50万じゃ」 第7章 反論――食い違う証言/2棟の“マンション” 第8章 一つの答え――生徒との“心の溝”/監督勇退の真相 第9章 神様――「ダメなジジイ」の成長/屋根裏部屋の聖書 終章  あの日の記憶――娘との熊本旅行/最期の肉うどん 《著者プロフィール》 田中仰(たなかあおぐ) 1992年生まれ。2021年から文藝春秋「NumberWeb」編集部所属。ウェブメディアを中心にスポーツ関連のルポやノンフィクションを多数執筆する。本書が長編ノンフィクションデビュー作となる。
  • 村のこしの由布院

    村のこしの由布院

    「由布院」という独特のコミュニティを立ち上げた、亀の井別荘主人の一代記。その人生を通して、地域社会の未来の在り方を考える。
  • 移民第2世代のオートエスノグラフィー

    移民第2世代のオートエスノグラフィー

    日本への移民第2世代である10人の研究者たちが、自らの経験を記述し体系的に分析し、語りを研究へと高めていく「オートエスノグラフィー」の方法を用いた画期的な論集。 移民研究の新たな可能性を提示するとともに、読み物としても興味深い作品である。
  • 淡海の家

    淡海の家

    小説・文芸
    -
    1巻1,188円 (税込)
    琵琶湖の湖岸、大津の地にかつて湖上交通で栄えた名家があった。米問屋から汽船会社を興し、観光船や遊覧船を走らせ、近江の発展に尽力した谷口家。その家に生まれた末の子はある事情から養子として別の家で育てられる。成長した彼は自らの出生の秘密と一族の歴史を知り、琵琶湖とともに栄えた家の記憶をたどり始める。娘である筆者が実際の資料と家族の証言をもとに描いた、淡海の物語。
  • 同志として 妻として 「運命の人」篠田正浩と歩いた道

    同志として 妻として 「運命の人」篠田正浩と歩いた道

    2025年3月25日、映画監督・篠田正浩さんが肺炎のため、94歳で亡くなった。 妻の女優・岩下志麻さんは、28日、ようやく惜別のコメントを発表した。 「篠田と出会ったことによって沢山の作品で色々な役を演じることが出来ました。今の私があるのは本当に篠田のおかげだと思っております」 「58年間人生を共にして参りましたので、今はただ、悲しみと喪失の思いで胸がいっぱいです」 松竹の新世代を担うと期待された若手監督と、19歳の新進女優の二人は、安保闘争を舞台とする青春映画「乾いた湖」の主演を決めるオーディションで出会った。 打ち上げの席での、「私、どうも監督さんと結婚しそうな気がします」のひと言から、交際・結婚へと発展する。 まだ「結婚したら女優は終わり」と言われていた時代、撮影で通った京都の、出雲阿国ゆかりの寺である大徳寺・高桐院で挙式した。 以来58年間、「あかね雲」「心中天網島」「卑弥呼」「処刑の島」「はなれ瞽女おりん」「悪霊島」「鑓の権三」など数多くの作品で主演女優と監督としてタッグを組み、「少年時代」「瀬戸内少年野球団」「スパイ・ゾルゲ」などの名作で篠田作品をサポートしてきた。 〈「映画という魔物に取り憑かれて、魔物退治をしてきた」という、まさにそんな感じです。篠田は今度はどういう映画をやるんだろう、それを応援していこうと思っていました。ですから最後の最後まで、女優と映画監督という関係でいたような気がするんです。篠田が同志という言葉を使っていますが、確かに、同志というのが一番合っていますね〉 〈本当にすごい人だったなと、あらためて私は、すごい人と一緒にいたんだなと、女優としてこんなに自由に生きさせてもらって、感謝の言葉しかありません。いまは一日の最後に、仏壇の扉を閉めて、「愛してるよ、おやすみなさい」と言うのが眠りにつく前の私の儀式になっているんです〉 「戦友」「同志」として映画に向き合い、数々の名作をつくってきた二人の深い信頼と、互いに尊敬しあった58年間を、岩下さんが語り下ろす。 「100万ドルの笑顔」と言われ、一度口にしたことは決して翻さなかった篠田監督の人間的魅力。 寺山修司、武満徹、河野多惠子、粟津潔、篠田桃紅ら多くの芸術家を映画の世界に招き入れ、郷ひろみ、渡辺謙、草刈正雄、竹中直人らの才能を見出した眼力。 14歳で終戦を迎え、軍国主義から社会が一変するのを経験し、「日本とは何か」を考え続け、模索し続けた戦後日本の最良の知性の一人。 岩下さんは、万感の感謝と尊敬を込めて夫・篠田正浩との日々を語る。 そして篠田監督もまた、「自分にとってももっとも幸運だったのは岩下志麻と出会ったこと」と公言していた。 涙なくしては読めない、心震える一冊。
  • 生命の謎を解き明かす 本庶佑「私の履歴書」

    生命の謎を解き明かす 本庶佑「私の履歴書」

    ノーベル賞研究者、本庶佑初の自伝。 がん患者を救う”世紀の発見”はいかに成されたか。そして、現在の闘病を語る。 2018年に、これまでの常識を覆す免疫療法の研究で「ノーベル賞 医学・生理学賞」を受賞した本庶佑氏。 アメリカ式の研究室のやり方や、若手の育成などに力を取り入れ、画期的な研究者として実績を残してきた。 日本経済新聞に連載した「私の履歴書」をもとに、研究者としての半生を振り返るとともに、2022年の事故による闘病についても語った。 PD-1の発見、オプジーボの開発、闘病など、様々な難局を乗り越えられたのは、 「生命の謎を解き明かしたい」という純粋な思いと、強い気持ちがあったらからこそ。 多くの命を救ってきた研究者が振り返る、自らの人生、そしてこれから。 【目次】(一部抜粋) はじめに 84歳、生命の神秘はますます深まるばかり Prologue 「生命の謎解き」に没頭した私の人生 Chapter 1 幸運な子ども時代 富山で太平洋戦争を経験 外科医の父と観音様のように優しい母 多くの命を救いたいと基礎医学を選択 Chapter 2 研究者として切磋琢磨の日々 大学紛争に巻き込まれ、研究とは何かに向き合った大学院生活 アメリカへ渡り分子生物学を研究する Chapter 3 革新的な研究室から斬新なアイデアが生まれる Chapter 4 歴史的発見の舞台裏 よりよい研究環境を作るために PD-1発見の功労者 がん免疫治療薬・オプジーボの開発 PD-1抗体の三つのポイント 京大医学部長に就任 Chapter 5 さまざまな交友、そしてこれからの医学への思い 安藤忠雄さん、柳井正さんらとの交友 がん免疫総合研究センター発足 【コラム】 ノーベル生理学・医学賞受賞晩餐会スピーチ オプジーボの開発の歴史と基礎研究の重要性 オンリーワンを目指せ――独創的研究への近道 科研費への感謝と期待 研究の次に情熱をそそいだゴルフ 【本庶佑年表・主な受賞歴】
  • 九龍城探訪 完全版 神話と現実、そして消滅後の記憶

    九龍城探訪 完全版 神話と現実、そして消滅後の記憶

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ、この失われた都市に人々は魅了されるのか。 伝説となった九龍城──その実像と、解体後に変容してゆく記憶をたどる。 大幅加筆を経て甦る、唯一無二の完全版。 取り壊しから30年以上が過ぎた今なお、九龍城は世界中の人々を魅了し続けている。 香港の中心部に存在した、法律も行政も十分に及ばない巨大な迷宮都市。なぜそんな場所が生まれ、なぜ半世紀近くも存続できたのか。そして、そこにはどんな人々が暮らしていたのか。 本書は、九龍城砦をめぐる数々の神話や伝説の向こう側へと踏み込み、その実像に迫る決定版である。 ほぼ50年にわたり、九龍城は香港の中心部で異様な存在感を放ち続けた。公共サービスも都市計画も建築基準もほとんど存在しないにもかかわらず、そこには数万人が暮らし、多様な産業が営まれ、一つの巨大なコミュニティが形成されていた。 英国、中国、香港という三つの権力の狭間で「放置された都市」は、なぜ崩壊せずに機能し続けたのか。人々はなぜそこに住み、何を求めて集まったのか。 前作『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々』は、その暮らしの一端を伝えた。 しかし本書はさらに踏み込み、九龍城砦の歴史、成長、統治の実態、そして解体に至るまでの全貌を描き出す。 住民インタビューや貴重な写真に加え、この20年で新たに発掘・公開された写真、図面、地図、記録、寄稿を多数収録。1945年から1990年にかけての劇的な発展の過程や、「無法地帯」と呼ばれた背景、そして実際の姿を多角的に検証する。 さらに、立ち退きと解体の舞台裏、香港政府が抱え続けた統治上の難題、そして取り壊し後に九龍城砦がどのように記憶され、再評価されてきたのかも詳しくたどる。 かつては危険な場所として敬遠されていた九龍城砦は、今や建築、映画、文学、漫画、ゲーム、アート、デザインなど、世界のポップカルチャーに大きな影響を与えた伝説的存在となった。 最盛期には約3万5千人が暮らした、世界でも類を見ない超高密度コミュニティ。その驚くべき歴史と人々の営みを、豊富な資料と証言から描き出す。 九龍城砦は、いったい何だったのか――。 その答えが、本書の中にある。 【目次】 日本語版刊行にあたって 九龍城――その現実 ピーター・ポパム ヤオ・ラップ・チェオン 元商店主 ホー・チ・カム 理容師 ウォン・ユー・ミン 歯科医師 ホイ・クォン 潮州音楽クラブメンバー チャウ・サウ・イー 菓子製造 ラウ・ヨン・イン 織物業 ラウ夫人 ウン・カム・ムイ リー・ユン・チュン 製飴業 ラウ・ユー・イー チャン・プイ・イン 漢方医師 チャン・クォン ゴルフボール製造 リー・プイ・ユアン 商店主 電気の供給 モク・チュン・ユク 電気工事エンジニア ゴミの収集 水の供給 チャールズ・ゴダード チュウ・イウ・シャン 不動産ディベロッパー 凝縮された都市の建築 ジェームズ・セイウェル チェン・サン 定規製造 ホイ・トン・チョイ 製麺業 チャン・ヒップ・ピン 城砦福利会幹部 ツィン・ムー・ラム 医師 ポップカルチャーと九龍城 ジョン・レズニック 三重に見捨てられた街 ルイ・タイ・ロク チャン・ワイ・ソイ 製麺業 ウォン・ホイ・ミン 漢方医師 トー・グイ・ボン ゴム加工業 チェン・クーン・イウ 歯科技師 警察の巡回 ウォン・ワイ・チュン ジャッキー・プリンガー 宣教師 世界で最も荒廃した街 キャシー・ブレスリン 伝説と現実 イアン・ランボット イム・クォク・ユアン 肉加工業 ラム・リョン・ポー 魚肉加工業 ラム・ツェン・ヤット 商店主 サイモン・ウォン 救世軍幼稚園 アイザック・ルイ尊師 牧師 クォク・ラウ・ヒン 元清掃人 ユ・ヒン・ワン モスリン製造 チャン・クァン・リョン 鳩ブリーダー 屋上の日常 九龍城砦の終焉 フィオナーラ・マクヒュー 地図 謝辞
  • 新版 広島の木に会いにいく

    新版 広島の木に会いにいく

    いまも広島で生きる、原爆をたえた被爆樹木。 被爆樹木は、戦争と、それ以前の人びとの営みを記憶して、そのなかにとどめています。 ドキュメンタリー作家が、広島の樹木医と一本一本の木をめぐり、 被爆体験と木との関わりを語る被爆者の方がた、原爆後の樹木をスケッチした当時の大学生、 木のかたむきや放射線の影響をしらべる研究者からさまざまな話をきいて 被爆樹木と原爆についてつづったノンフィクション。 2015年に『広島の木に会いにいく』(石田優子 著、偕成社)を刊行してから10年がたち、広島の街や被爆樹木をめぐる環境は大きく変化しました。戦後80年、被爆80年の年に、原稿を改稿し新しい写真を加えた新版として『新版 広島の木に会いにいく 被爆樹木が見る未来』を刊行することにしました。 被爆体験を語る方がいなくなってしまう中、いまも生き続ける被爆樹木の重要性は増しています。この本では、被爆樹木を長い間見守り続ける樹木医堀口力さんや、被爆体験と木との関わりを語る被爆者の方がた、木の研究者たちを取材したようすが書かれています。「木」を入り口に、子どもたちが原爆と被爆について考えるきっかけとなる1冊です。 巻末には被爆樹木をめぐるマップと、樹木医堀口力さんが推薦する被爆樹木の見学コースを掲載しています。
  • 「人生二度なし」森信三の世界

    「人生二度なし」森信三の世界

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    「人生二度なし!」という冷厳な事実を魂の最深奥において捉え、教育者として活躍した森信三の生涯と思想をたどる。彼の薫陶を受けた教育者、詩人、経営者らへのインタビューも収録。

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  • チアリーマンズ 軌跡 空飛ぶサラリーマンの挑戦

    チアリーマンズ 軌跡 空飛ぶサラリーマンの挑戦

    ファン待望の初書籍!キャプテン渾身の書き下ろしノンフィクション・ドキュメンタリー。 SNSで瞬く間に話題となり、結成からたった2年で海外のオーディション番組出場を果たした「チアリーマンズ(Cheer Re-Man's)」 総フォロワー数は約60万人を突破。 チアリーマンズの軌跡から、挑戦する勇気、仲間の力、自分の可能性を信じることの大切さを学べる一冊。 ■この本の魅力 •働きながらでも、諦めず挑戦し続ければ夢は実現できる •特別な才能や環境がなくても、情熱と行動力が人生を大きく変える •仲間と共通の目標を持つことで、一人では到達できない成果を生み出せる •「誰もが何者にでもなれる」というメッセージを体現した、現代の挑戦者たちの実録 ■こんな人におすすめ •仕事と夢の両立に悩む人 •新しい挑戦をしたいが踏み出せずにいる人 •チーム作りや仲間との活動に興味がある人 •チアリーディングに興味がある人 •スポーツやエンターテイメントの舞台裏に興味がある人 •チアリーマンズのファン ■この本で学べる5つのこと 1.夢を実現するための行動力 2.仲間を集め、チームを作る方法 3.挫折との向き合い方 4.SNS時代の発信力 5.「応援される人・チーム」になる秘訣 ■Q&A Q. チアリーマンズって何? A.サラリーマンとして働きながら、チアリーディングを主体とした本格的なパフォーマンス活動を行う社会人チーム。「誰もが何者にでもなれる」をテーマに挑戦を続ける。 Q. この本はどんな内容? A.結成からメンバー集め、活動開始、SNS発信、テレビ出演、単独公演、海外進出までの軌跡を描いたノンフィクション。成功だけでなく苦悩や挫折、葛藤も率直に語る。 Q. なぜ多くの人の共感を集めているの? A.働きながら夢を追う等身大の姿に、多くの人が自分を重ね合わせているから。 Q. チアやスポーツ経験がなくても楽しめる? A.もちろんです。本書はチアリーディングの専門書ではなく「夢を追い続ける人々の物語」です。
  • 鶏まみれ

    鶏まみれ

    【推薦】白石正明さん(編集者) 「大変なものを読まされてしまった。 夜明け前の食鳥処理工場で顔までべっとり血と汚物にまみれ、 午後には風の谷の鶏舎でヒヨコとともに陽を浴びる一人の小柄な女性。 彼女が語り出したのは、「生き物」と「食べ物」をつなぐ壮大なスケールの、 とびきり自前の人類史だった。 生と死が風車のようにくるくる回っている。 私はもはや感動が追いつかない。」 ***** 〈命をめぐり、考え、生きた日々の記録。〉 リストラ失職した夫が「養鶏しようかな」と言う。では最後は肉か? と資格取得のため食鳥処理場に通い始めた。 夥しい数の鶏と働く人々。 私たちの肉はこんなふうに支えられていたのか。 感謝や驚きとともにさまざまな〝なぜ〟も湧きあがる。 ある日、同僚に訊ねようと顔を覗き込んだとき、何かちがう気がした。 この問いは社会に向けるものではないか── 〈『山と獣と肉と皮』『ニワトリと卵と、息子の思春期』に続く最新刊〉 ***** 【目次】 序章 それは見てはいけないものか? 第1章 踏み越えて、向こう側へ 第2章 なぜここは 第3章 ニワトリと卵とお金と、殺すこと 第4章 変わりゆく中で 第5章 どこへ向かうのか あとがき *****
  • 劇画の巨星 川崎のぼる伝

    劇画の巨星 川崎のぼる伝

    スポ根マンガの金字塔「巨人の星」をはじめ「いなかっぺ大将」「荒野の少年イサム」など数多の傑作を生んだ劇画界の巨匠・川崎のぼる。戦時中に大阪で生まれ、母の故郷・長崎を転々とし極貧生活を送っていた少年が、中学卒業後にプロデビューを果たし、たゆまぬ努力の結果、高度成長期に急速に発展した少年漫画の世界でいかにヒット作品を生み続けていったのか。作品の詳細な解説とともに、巨星の激動の半生が綴られた評伝。
  • あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々

    あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々

    1920年から終戦まで日本の統治下にあったパラオ。 そこには南洋庁という役所が置かれ、 作家の中島敦をはじめ、日本から移り住む者も多かった。 「楽園」と呼ばれた島で、日本人移民と現地島民が織りなす 暮らし、そして「戦争」のリアルとは――。 各地で拾い集めた、80年前の「日常」の証言。 植民地支配の歴史を、そこに暮らした人々の視点から 見つめなおすルポルタージュ。 〈巻末対談〉中島京子
  • スキャンダル雑誌のつくりかた 『噂の眞相』人名録

    スキャンダル雑誌のつくりかた 『噂の眞相』人名録

    「人は、これをスキャンダル雑誌と呼ぶ」──タブーなき反権力を標榜し、政治から芸能、メディアにいたるまでありとあらゆる権威に挑んだ雑誌が、休刊してから20年以上が経つ。いかにしてこの雑誌が作り上げられていたのか? その内幕を、長期連載執筆者でもあった佐高信が描く。
  • おべんとうの時間 その1

    おべんとうの時間 その1

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 品切れ中の『おべんとうの時間 1』を復刊。阿部夫婦(夫・カメラマン/妻・ライター)が全国各地の手作り弁当を二人三脚で取材したフォトエッセイ集の原点。全日空機内誌『翼の王国』の人気エッセイの書籍化。力強く生きる38人のお弁当と人生の物語を、迫力のある写真とともに紹介します。――集乳、霧島市蒸留所、みかん栽培、看護師兼馬体重測定係、大学教授、海女、手延べ素麺職人、砂かけさん、馬牽き、猿まわし、駅員。
  • 戦国史のミカタ

    戦国史のミカタ

    見方を変えることで、見えてくるもの 日本史における激動の時代であり、人物が躍動した戦国期を、 「合戦」「天下人」「家康の家臣操縦術」「戦国女性」の4テーマに分け、 著者独自のミカタ(見方)で読み解いていく。 たとえば――織田信長は、命をかけて死に立ち向かった者だけを認めた。 どんなに有能でも、戦場で成果を残せなかった者、戦死してしまった者は 「こっち側」に来られなかった者として認めなかった。ここに、信長の死生観と 家臣評価の特徴がある。いっぽう、豊臣秀吉の家臣評価は文官優位。 武将といえどもデスクワークができない者は評価しなかった――。 見方を変えると、新たなおもしろさが発見できる! 本書は、産経新聞の連載「本郷和人の日本史ナナメ読み」 (2023年1月5日~2024年3月14日。現在は終了)を テーマごとに再構成して加筆修正し、新章・新原稿を加えたものです。 (以下、目次より) ●それほど兵力差はなかった!? 桶狭間の戦い ●羽柴秀吉の機動力~中国大返しと美濃大返し ●関ヶ原の戦いの本質~石田三成の幻の防衛ライン ●秀吉の親族、その盛衰 ●豊臣秀長ありせば…… ●なぜ家康は天下を取れたのか ●家康の信仰~「東照」と「日光」の謎 ●石川数正の出奔、本当の理由 ●南光坊天海の謎 ●四天王・本多忠勝~単なる軍事指揮官に非ず ●四天王・酒井忠次~二つの酒井家 ●平岩親吉~家康が育んだ友情 ●立花ギン千代~女城主、かつ名将の妻 ●細川ガラシャ~その行為は自殺か、否か? ●山内一豊の妻~出世する家庭の共通項 第一章 合戦 第二章 天下人 第三章 家康の家臣操縦術 第四章 戦国女性
  • ルポ 電通 「日本最大のタブー」決壊の深層

    ルポ 電通

    「電通離れ」は、ここから始まった…… 雑誌記者デビューから56年、著書500冊超のジャーナリストの原点! 「地下室から入った」大下は、電通の実態をあまさず浮かびあがらせた。 特別対談・解説 佐高信(評論家) 大手出版社が刊行を躊躇ったノンフィクションノベルの問題作 『小説電通』を完全収録! 45年以上の取材で突き止めた「伏魔殿」崩壊の核心 わたしは、「小説電通」の雑誌連載を終えると、 一冊の書籍にまとめて出版しようと考えた。 数社から出版の話があったが、すべて最終的に潰れてしまった。 近年は、二〇二〇年東京オリンピック談合事件の影響と、 大手メディアが「オールドメディア」と化したことで、 深刻な国民の「電通離れ」が進んでいる。 それを機に、『小説電通』も再び世に問うことにした。 「電通」問題の核心とは何か。 はたして、これからどこへ向かおうとしているのか……。 第一部「ルポ 電通」から併せて読み取っていただきたい。――「はじめに」より

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  • 國體とは何か 神代から現代へ連綿と続く「日本の本質」の再発見

    國體とは何か

    世界的にグローバル化が進み、大量の移民流入によって生じる問題が日々大きく取り沙汰される今、「国の本質とは何か」「主権とは何か」という点について改めて議論が求められる時代となった。歴史・伝統・文化を踏みにじり、資本の利益の最大化のためにすべてを一元化せよと猛威を振るうグローバリズムの前で、皇位継承問題も危機的状況にある。喫緊の課題として「国民国家の本質を守りつつ、何に対して門を開かねばならないか」が問われているとも言える。この状況は、まさに幕末、日本が攘夷か開国かを迫られた時とも酷似している。 「日本とは何か?」幕末、この問いに応えようと苦吟し、かつ躍動し、その後の国家建設に最も大きな影響を与えた人物の一人が吉田松陰だった。その松陰が獄中で最後まで求め続けた本こそ、素行の手になる『中朝事実』だったのである。著者は江戸前期の思想家で山鹿流兵法の始祖・山鹿素行。松陰は山鹿流兵学師範であった。江戸前期、幕閣を頂点とする官僚支配階層は、朱子学を価値軸の中心に置くことで「武による支配から文による支配への転換」を目論んだ。朱子学的な厳格な知識・序列だけを日本の支配原理とするためである。エリートによる机上の支配構造。だがそれは、中国こそが永遠に日本の師であり続けること、我が国が中国に対して、知的にも従属し続けることを意味していた。 これに疑問を抱いたのが山鹿素行だった。素行の時代、中国大陸の地では、まさに明から清への王朝交代・易姓革命が起きていた。漢民族が女真族に王朝を奪われ、それまでの伝統や文化、旧体制が破壊しつくされているとの情報をつぶさに得ていた素行は、ならば彼の国はすでに「中華」などではない、悠久の歴史の中で一度たりと王朝交代のない我が国こそを「中朝」とすべきと考えたのである。 素行は『日本書紀』に立ち返り、やがて万世一系の皇統に導かれてきた我が国の本質を見きわめる。神代から続く自然との合一・尊崇の念、そして皇室と民との一体化こそが我が国の本質だとの確信を素行は得る。そしてそれこそが、幕末の後期水戸学・曾澤正志斎が『新論』において國體と定義し、吉田松陰が希求し、やがて乃木希典大将へと引き継がれていく、かけがえのない「日本の姿・原点」だったのである。 AI革命が迫り、グローバリズムの暴風が吹き荒れる中、日本人が守るべきアイデンティティーが問われている。日本とは何か?日本人の生きる道とは何か?自国民のみが他を睥睨すればそれでよいというエスノセントリズムとは違う、より公正で慈愛に満ちた振る舞いを実現しうる人たち。それが日本人なのではないのか?そしてその中心には、常に象徴としての皇統が神代以来、安定して鎮座している。古き神話の世界と最先端科学が矛盾しない、無二の存在。これが、未来へと続く日本の不変の國體なのである。 「激動期を迎えた世界の中で、臨機応変に対応すべきもの、そして変わらざるものを理解し、先祖と自然への尊崇を失わぬ日本の価値を再発見すべきではないのか」その問いかけこそが、本書における著者の本旨なのである。
  • 父たちのこと 一九四四年のクラスメイト

    父たちのこと 一九四四年のクラスメイト

    そこには、私の知らない父の姿があった。 21歳、海軍経理学校の卒業後すぐに戦地に赴いた 父・阿部克巳が見た「戦争」とは何だったのか。 東大文学部教授の著者が 父親の手記をもとに書き起こした、 圧巻のノンフィクション! 4ヵ月間起居を共にしていた200人もの秋風乗員たちは、たまたま入れ代わりで別の船に乗艦した父の目の前で、一瞬のうちに火柱となって南シナ海に消えた。 「克巳は88歳で亡くなったが、その短いとは言えない生涯を、1年半ほどの軍隊での経験と、とくに艦上での数ヵ月の出来事を生き直すために費やしたようにも思える。その言葉をどう伝えるかあれこれ考えながら、自身の存在の小ささを思い知らされている。」(本書より) 【目次】 第一部 忘れ得ぬこと  第一章 一九四四年八月 マニラ 虐殺事件の真相  第二章 一九四四年一二月 マニラ 逃亡  第三章 一九四四年一二月 マニラ フランクと大司教 第二部 新米主計官  第四章 一九四四年六月 リンガ泊地 有賀艦長と転勤  第五章 一九四四年八月 ミリ 父と会う  第六章 一九四四年六月 ダバオ 秋風乗艦  第七章 一九四四年一一月 ブルネイ 秋風と「美談」 第三部 オルモック輸送作戦  第八章 一九四四年一二月 マニラ 最後の船団  第九章 一九四四年一二月 オルモック 突入  第一〇章 一九四四年一二月 マスバテ 総員退去 第四部 戦後に向けて  第一一章 一九四四年九月 高雄 死と結婚 【装幀】 川名潤
  • 消えるヒッチハイカー アメリカの都市伝説とその意味

    消えるヒッチハイカー アメリカの都市伝説とその意味

    いつのまにか車内から消えているヒッチハイカー。カップルの車に忍び寄る鉤手の男。乾かすために電子レンジに放り込まれた猫の末路。ファストフードのフライドチキンを食べた夫婦を襲う衝撃。ニューヨークの下水に棲みついた元ペットの恐怖――「これは実際にあったことなんだけどね……」という前置きで語られ、時にはメディアによって流布される噂話は、人々の不安や願望を映し出す“現代の民間伝承”として変容を繰り返して受け継がれてきた。20世紀以降に北米で流布した〈都市伝説〉を項目別に網羅し、その起源や変容の過程を追いながら、なぜそれらが信じられ、語り継がれるのかを考察する。真偽不明の情報が瞬時に世界を駆け巡り多大な影響を及ぼすようになった、フェイクニュースの時代にこそ読まれるべき〈都市伝説〉研究の古典的名著が新訳にて復活。/【目次】はじめに/■第一章 古い伝説から新しい伝説へ/民間伝承としての都市伝説/都市伝説の実演/“ボーイフレンドの死”/文化的シンボルとしての都市伝説/都市伝説の解釈/■第二章 自動車にまつわる都市伝説/“死の車”/“浮気男のポルシェ”/路上の幽霊──“消えるヒッチハイカー”/■第三章 ティーンの怪談──“ザ・フック”ほか/怖い話とともに育つ子供たち/“ザ・フック”/“後部座席の殺人者”/“ベビーシッターと二階の男”/“ルームメイトの死”/“電子レンジに入れられたペット(あるいは赤ん坊)”/■第四章 混入の恐怖/“ぞっとする発見”のテーマ/“髪にクモ”/“ケンタッキー・フライド・ラット”ほか/“下水道のワニ”/■第五章 盗まれた死体と死者への恐怖/“包みの猫の死骸”/“逃げたおばあちゃん”/■第六章 情事、裸、そして悪夢/“セメント漬けのキャデラック”/“RV車の裸の男”/“切り離された車両”/裸また裸/“裸のサプライズパーティ”/さらに裸/“暗闇でおなら”/■第七章 あくどい企業──メディアお気に入りの二つの都市伝説/“レッド・ヴェルヴェット・ケーキ”/“毛布の中のヘビ”/■第八章 できかけの都市伝説/“経済的な車”/新品同様のヴィンテージ車/幽霊のトラック運転手と“幽霊旅客機”/“ダンスホールの悪魔”/笑える事故/誘拐/おわりに/都市伝説研究の用語集/補遺 都市伝説の採集と研究/解説 飯倉義之はじめに/■第一章 古い伝説から新しい伝説へ/民間伝承としての都市伝説/都市伝説の実演/“ボーイフレンドの死”/文化的シンボルとしての都市伝説/都市伝説の解釈/■第二章 自動車にまつわる都市伝説/“死の車”/“浮気男のポルシェ”/路上の幽霊──“消えるヒッチハイカー”/■第三章 ティーンの怪談──“ザ・フック”ほか/怖い話とともに育つ子供たち/“ザ・フック”/“後部座席の殺人者”/“ベビーシッターと二階の男”/“ルームメイトの死”/“電子レンジに入れられたペット(あるいは赤ん坊)”/■第四章 混入の恐怖/“ぞっとする発見”のテーマ/“髪にクモ”/“ケンタッキー・フライド・ラット”ほか/“下水道のワニ”/■第五章 盗まれた死体と死者への恐怖/“包みの猫の死骸”/“逃げたおばあちゃん”/■第六章 情事、裸、そして悪夢/“セメント漬けのキャデラック”/“RV車の裸の男”/“切り離された車両”/裸また裸/“裸のサプライズパーティ”/さらに裸/“暗闇でおなら”/■第七章 あくどい企業──メディアお気に入りの二つの都市伝説/“レッド・ヴェルヴェット・ケーキ”/“毛布の中のヘビ”/■第八章 できかけの都市伝説/“経済的な車”/新品同様のヴィンテージ車/幽霊のトラック運転手と“幽霊旅客機”/“ダンスホールの悪魔”/笑える事故/誘拐/おわりに/都市伝説研究の用語集/補遺 都市伝説の採集と研究/解説 飯倉義之
  • 地域芸術祭とは何か

    地域芸術祭とは何か

    アートによって地域活性化を目指す地域芸術祭。その歴史をたどりつつ、課題と可能性から「地域芸術祭は誰のためのものか」を考える。
  • 選択的夫婦別姓はなぜ日本を変えるのか

    選択的夫婦別姓はなぜ日本を変えるのか

    明治期に旧民法が導入した「家制度」により夫婦は同じ姓を名乗ることとされた。そして今でも多くの女性が結婚により改姓を迫られている。戸籍と民法が作るこの構造は、夫婦間だけでなく、日本社会全体でも根深い女性差別、男性優位の状況を作り出し、固定化してきた。この現状をどう変えていけばよいのか? 福沢諭吉やホッブズを専門とする著者が、政治思想的アプローチをもとに、フランスの婚姻制度なども参照しつつ、アクチュアルな問題に迫る。日本独自の性別役割分業を解消する鍵として「選択的夫婦別姓」の意義を提示する、今、必読の一冊!
  • 超高級老人ホームに入ってみた

    超高級老人ホームに入ってみた

    日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居費6000万円の超高級老人ホームに入居した。海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ、ビリヤードなど高級ホテル並みの豪華施設が揃っているうえ、スタッフも親切で、提携する病院によるサポートも完璧、まったく不満のない老後を送るはずだったのだが、わずか2年でそこを去ることに・・・・・・。富裕層住人の知られざる実態と共に、自らの入居から退去までの顛末を面白おかしく、そして哀しく綴る体験記。
  • ユーレイズミーアップ 「患者さんありがとう。そして、ごめんね」 文庫改訂版

    ユーレイズミーアップ 「患者さんありがとう。そして、ごめんね」 文庫改訂版

    医大の大きな闇に抗い続けた男の偉大な戦いの物語 教育と医療に真摯に向き合い、努力と貢献をしてきた梅澤に突き出された捜査令状。青天の霹靂ともいうべきこの状況を仕組んだのは、他ならぬ自身が所属している大学の理事長だった――。

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  • 病まないための職場サバイバル戦略

    病まないための職場サバイバル戦略

    意見の違う部下を潰そうとしてくる上司、依存しながら攻撃してくる後輩、上司と先輩で言うことが真逆――。このような重層的なストレスが常態化した現代の職場は、従来のメンタル対策だけでは乗り切れない。「限界職場」を生きる私たちには、危機を前提にした戦略が必要だ。折れにくい心の育て方、状況を無理なく望む方向へ近づける技術、相手の反発を招かず提案を通す言い回し、信頼を築き対立をほどく方法・・・・・・。旧ユーゴ紛争や原発事故、新型コロナウイルス感染症危機などの緊急事態対応を支援してきた保健学博士が、自分を守りながら現実を動かすための具体的な行動指針を解説する。
  • ルポ 被爆二世

    ルポ 被爆二世

    被爆者の子どもを表す「被爆二世」という言葉には一定の知名度がある。親の戦争体験を語り継ぐ平和運動の担い手というポジティブな文脈で登場することが多い一方、当事者自身の遺伝的影響や健康問題、差別への苦しみなどには光が当てられてこなかった。本書では被爆二世が生きた戦後に焦点を当て、新証言の数々とともに原爆被害の本質を考察する。戦後80年を経て「核の時代」を生きる私たちは、どのように核被害と向き合うべきか。原爆被害を追い続ける気鋭のジャーナリストが、国に、社会に、自分自身に突きつける問いかけとは? 「差別する私」と向き合う渾身のノンフィクション! 第23回開高健ノンフィクション賞最終候補作。
  • 大論争 この国の守り方 戦後日本の戦争論

    大論争 この国の守り方 戦後日本の戦争論

    戦後知識人は今よりずっと国防に熱かった! 日本は生き延びられるのか? 反核か核武装か? 戦後憲法をどうする? アメリカは頼れるか?  いまにつながる論点は、すべてここにある! 敗戦後の日本の最大の課題は「安全保障」だった。東西冷戦のなか、軍備放棄、平和憲法に始まり、講和条約、安保闘争、核武装論、そしてアメリカとの対峙――。最高の知性たちが戦わせた白熱の論議から、いまに通じる論点を取り上げる。緊迫度を増す現代にこそ読み返したい「日本人の選択」。 第一章 全面講和か多数講和か 「八紘一宇」を裏返した南原繁 福沢イズムのリアリスト小泉信三 第二章 軍隊と捕虜の体験から 「異端者」の目で日本軍を告発した山本七平 捕虜・会田雄次がみた「西洋という野蛮」 第三章 「核の選択」をめぐって 「死にたくない」反安保の旗手清水幾太郎の「変節」 「戦後の風潮」を撃ち続けた福田恒存の「滅亡論」 第四章 アメリカとどう向き合うか NOと言い続けた「反抗児」石原慎太郎 江藤淳が拒否した「ごっこの世界」 第五章 「核兵器反対!」はどこが欺瞞か? 終末に魅せられた「平和主義者」大江健三郎 吉本隆明は高度資本主義に賭けた
  • ハズレモンの美学 黒衣に刻まれた孤独と叛逆の勲章

    ハズレモンの美学 黒衣に刻まれた孤独と叛逆の勲章

    「肩書きより、自分でいたい。」 ──医者としてじゃなく、“僕”として生きるという選択。 夢を追った先で、壁にぶつかり、道を見失うこともある。でも、誰かの期待に応えるだけじゃ、本当の自分は守れない。医師という肩書きを脱ぎ捨て、ひとりの人間として、自分に正直に生きる。自分らしさに悩むあなたへ贈る、リアルな言葉の記録。 ──はずれたまま、誇り高く生きろ。 順風満帆では終われなかった男が刻んだ「ハズレモン」の美学。 はみ出した者には、はみ出した者の勲章がある。傷つき、迷い、うまく馴染めなくても、それでも折れずに進んだ者だけが、その矜持を手にする。

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  • ニンニクはなぜ花が咲かないのか―花咲くニンニク求めて中央アジアへ―

    ニンニクはなぜ花が咲かないのか―花咲くニンニク求めて中央アジアへ―

    ニンニクはなぜ花が咲かないのか―。  ニンニクは長らく花が咲かず種子もできない作物とされてきた。著者は鹿児島大学でこの「不稔」の謎に挑み、花粉母細胞の異常減数分裂という原因に行き着く。そして、世界中から集めた品種の中から、ついに正常な減数分裂を示し、実際に花を咲かせる系統を発見した。  その瞬間、著者の関心は研究室を超え、ニンニクの起源地そのものでの稔性個体探索収集へと向かう。バビロフの栽培植物起源地説に導かれ、一次起源地とされるソ連領中央アジアへの単独材料収集行を企画。冷戦下の共産圏という制約の中、モスクワからタシュケント、サマルカンド、ドゥシャンベ、フルンゼ、アルマ・アタ、アシュハバードへと旅は続く。さらに地中海沿岸・コーカサス、そして起源地中枢を探る中国新疆・カザフスタン・キルギスへと、足跡は広がっていく。  本書は、当時の日記をもとに、食べ物や体調、現地の人々との交流をありのままに記録した、ニンニクの稔性発見と起源地探索の旅の記録である。 ■目次 口絵(ソ連領中央アジア/地中海沿岸/一次起源地の写真) まえがき 序 ニンニクはなぜ花が咲かないのか 1 一次起源地中央アジアに花咲くニンニク求めて  ・世界へ  ・ソ連領中央アジアでのニンニク収集計画  ・中央アジアでのニンニク収集資金  ・ソ連領中央アジア単独収集旅行の準備  ・空路モスクワ経由ヨーロッパへ 2 ソ連領中央アジアでの材料収集  ・モスクワ/タシュケント(ウズベク)/サマルカンド(ウズベク)/ドゥシャンベ(タジク)/フルンゼ(キルギス)/アルマ・アタ(カザフ)/アシュハバード(トルクメン)/モスクワ  ・ソ連領中央アジアで収集したニンニクの調査  ・ニンニク稔性系統発見に至る経緯 3 二次起源地、地中海沿岸(トルコ、ギリシャ、ユーゴスラビア)およびコーカサスでの収集  ・日本~モスクワ/トルコ/ギリシャ/ユーゴスラビア/ネギ類研究集会のイギリスへ/ソ連邦/コーカサス  ・地中海沿岸及びコーカサスで収集のニンニクの稔性  ・ニンニク完全不稔の真の原因 4 一次起源地中枢特定へ陸路走破  ・中国(新疆)/カザフスタン/キルギス/中国(新疆)  ・ニンニクの種子生産能力の拡大 5 エピローグ 引用文献 あとがき ■著者 衛藤 威臣(えとう たけおみ) 九州大学農学部卒、同大学院博士課程中退。鹿児島大学農学部助手、同助教授、教授を経て、鹿児島大学名誉教授。農学博士。園芸学会賞(ニンニクの不稔に関する研究)。 カナダ、農務省研究所(ケベック州)にて1年間在外研究(1989-90)。 鹿児島大学調査船による南太平洋海域学術調査(1981-82、フィジー)に参加。 国内諸地域を含め、地中海北岸地域、東欧諸国、旧ソ連地域、中国、南米、豪州等で多数回材料収集。
  • 硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ

    硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ

    日本兵1万人が見つからない謎。 一記者が執念で上陸し、玉砕の島の土を掘りまくる。 そして、たどりついた真実とは。      第11回山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞作 硫黄島は、戦後日本の理不尽の縮図だ。(略) 「戦争の被害はみんなで等しく耐え忍ぶべきだ」という論理は、次の戦争でも必ず使われる。 過去の理不尽を若い世代が知ること。 それが、その未来への最大の抵抗だ。 ――酒井聡平(「文庫版あとがき」より) ベストセラーとなった衝撃のノンフィクション、待望の文庫化! なぜその島の日本兵1万人は行方不明のままなのか? 謎の解明に執念を燃やす新聞記者は、民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸。 遺骨収容に力を尽くす。 さらに日米の機密文書の徹底調査も開始。 そしてたどりついた真実とは。 第11回山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞の圧巻ノンフィクション。
  • 社喰い

    社喰い

    人間は、 これほど無責任で 強欲になれるのか――。 「令和のイトマン事件」とも言われる船井電機の全員破産事件や、会社のカネを引き抜く詐欺的な「吸血型M&A」で話題となったルシアン・ホールディングス事件など、未熟なM&A業界では、会社乗っ取りや悪質な買い手、無責任な仲介会社によるトラブルが後を絶たない。 本書は、ダイヤモンド・オンラインで2024年9月にスタートした連載「M&A仲介ダークサイド」をもとに約1年をかけて大幅な追加取材を行い、書下ろしで再構成した経済ノンフィクションである。地面師も顔負けの魑魅魍魎が跋扈するM&A業界の暗部を、経済記者歴20年の著者が地の果てまで追う。 人の欲望は裁けない。では、彼らの罪とはなんなのか――。
  • Empire οf AI(エンパイア オブ AI)―新しい帝国が生まれるとき

    Empire οf AI(エンパイア オブ AI)―新しい帝国が生まれるとき

    ノーベル賞受賞経済学者アセモグル、「監視資本主義」著者ズボフが絶賛! 私たちが気づかないうちに誕生しつつある新しいAIの帝国の全貌を描き出した大作! 7年に及ぶ取材、260人への300回以上のインタビューに基づく詳細な記録。 著者のカレン・ハオはオープンAIを詳細に取材した初めてのジャーナリスト。 同社とAI業界の実情を描いた本書(原題:EMPIRE OF AI)を執筆し、 本書は2025年5月の出版直後、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト入りを果たす。 2025年、米『TIME』誌の「TIME100 AI(AI分野で最も影響力のある100人)」に選出。 同誌より「ハオ氏は、AI革命の中心にいる企業に対する人々の認識と理解を 根本から形作っている」との評価を受ける。 ●推薦の言葉 オープンAIとチャットGPTの台頭の裏にあるエゴと、危うい妥協を暴き出す壮大な告発書だ。 ユートピアを夢見たAIの構築者たちが、いかにして「帝国」の建設競争に飲み込まれていったか。 本書は、我々全員が支払わされている代償への警告である ーーパーミー・オルソン(ブルームバーグ・コラムニスト) 私たちの生活はAIによって作り変えられようとしている。より正確に言えば、極めて自信過剰な数人の人々が経営する、 ごく少数の企業によってだ。これらすべてが不可避なのか、テック界の有力者たちの約束を信じていいのか、 AIの時代に民主主義を少しでも守ることができるのか。そう疑問に思うなら、この本を読んでほしい ーーダロン・アセモグル(2024年ノーベル経済学賞受賞者) これは英雄的な仕事だ。あなたがもし、デジタルの未来が優秀な科学者や賢明な投資家、 熱心な政治家たちの手によって守られていると考えているなら、この本を読んで考え直してほしい ーーショシャナ・ズボフ(『監視資本主義』著者)
  • 往診屋 地域の患者の人生を診る365日

    往診屋 地域の患者の人生を診る365日

    救急から緩和医療まで 地域医療のすべてを担う 職業、「往診屋」の日常 地域医療に隙間を作ってはならない―― 「往診専門」の医師が語る 過疎地における地域医療のかたち 身体機能の低下や介助する家族の不在などの理由により、病院に行きたくても行けない人たちがいます。特に過疎地域では交通の便が悪く、通院がますます困難となります。そのため適切な医療を受ける機会を逃し、病状が悪化し重症化するケースも少なくありません。 こうしたなか、著者は「往診専門」の医師として地域を駆け回り、医療を必要としている人の家から家を訪ねて回る仕事を10年以上続けています。 「往診屋」を自称する著者の診療所では基本的に外来診療を受け付けず、過疎地で在宅医療を必要とする患者に対して、定期的な訪問診療と患者の要請に応じて出向く往診を組み合わせ地域医療に携わってきました。 高齢者が増加し医療を必要とする人も増えるなかで、「往診屋」という存在は不可欠であり、患者の救いとなるだけでなく、医師の本来あるべき姿といえるものだと著者はいいます。 著者は毎日、訪問診療のスケジュールでいっぱいの予定帳を手に診療所を出発します。そして患者の家々を訪れながら、緊急の往診要請があれば臨機応変に対応し、駆けつけます。重篤な患者であればすぐに地域の基幹病院に連絡し、救急車を待つ間に不安がる患者に状況を説明し、著者自身が同伴して救急搬送するといったこともします。 スケジュール通りに診療できる日はほとんどなく、あわただしい日々を過ごしながら、今まさに医療を必要としている人たちのもとを訪ね続けているのです。「医療に取りこぼされる人がいてはならない」という強い想いが、著者を突き動かしています。 本書では、「往診屋」である著者の経験や取り組み、医師としての生きざまを紹介しながら、在宅医療の現実と課題を明らかにしています。医療に携わるすべての人にとって、日本の医療の未来について考えを深めるきっかけとなる一冊です。

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  • 渥美 清 孤独を愛した男の全生涯

    渥美 清 孤独を愛した男の全生涯

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    没後30年。寅さんシリーズで多くのファンに親しまれてきた国民的俳優の渥美清。映画で見せる豪快な笑顔の裏には、徹底した孤独を愛する一人の男の姿があった。1996年に没した渥美清の生涯とはどのようなものだったのか。100人以上の関係者を徹底取材した書籍を再編集、29年ぶりに復活させた一冊です。
  • リチウム戦争:「新たな石油」をめぐる国家・企業・人々の闘い

    リチウム戦争

    ★書籍界で最も権威ある「全米図書賞」(ノンフィクション部門)候補作 ★フィナンシャルタイムズ/シュローダー・ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー賞候補作 ★Amazon.comベストブック・オブ・ザ・イヤー賞受賞 リチウム、銅、レアアース……鉱物資源こそ「次なる石油」だ。新たな巨大ビジネスとエネルギー安全保障の最前線で、いま何が起きているのか? 日本の役割とは? ロイター通信の敏腕記者が放つ、全米絶賛、衝撃のノンフィクション。
  • 新版 世界史のなかの昭和史

    新版 世界史のなかの昭和史

    日本が戦争回避の機を逃し、欧米に飜弄された理由を世界史の視野から綴る。半藤一利「昭和史」シリーズ完結篇が待望の新版に!
  • ケアレス・ピープル 権力と欲望、失われた理想の物語 Metaが”読まれたくなかった”真実

    ケアレス・ピープル 権力と欲望、失われた理想の物語 Metaが”読まれたくなかった”真実

    Metaが“読まれたくなかった”真実 ★米ニューヨーク・タイムズ紙No.1ベストセラー! ★英サンデー・タイムズ紙ベストセラー ★The British Book Awards 2026において 出版の自由を称える賞であるFreedom to Publish prizeを受賞! ★タイム、ニューヨーカー、エコノミスト、N P R(米公共ラジオ)など、英米の主要メディアが2025年のベストブックに選出 “無責任—ケアレス—”なFacebookのグローバルエリートたちに翻弄され、巨大テックの中枢でありえない状況に次々と放り込まれた女性による、ビジネス・メモワールの世界的ベストセラー! 「世界で最も巨大なメディア企業の一つが、 この一冊の本を封じ込めようとした」――ロン・チャールズ(書評家 / ワシントン・ポスト紙) ★「まるで“爆弾”のような一冊」――ジョナサン・ハイト(『不安の世代:スマホ・SNSが子どもと若者の心を蝕む理由』著者) ★「よくぞ書いてくれました。その勇気に百万の“いいね!”を」――豊崎由美(書評家) ★「本当に衝撃的! 世界で最も影響力のある企業の“醜い真実”を緻密に描いた傑作ノンフィクション」――ニューヨーク・タイムズ紙 サラ・ウィン=ウィリアムズは、Facebookが世界をよりよい場所に変えると信じて入社した。しかし彼女が在籍した7年間に目にしたのは、無責任—ケアレス—なグローバルエリートたちのあまりに衝撃的な実像だった……その内容ゆえに、Metaは彼女の発言を封じるための法的措置にまで踏み切ったほどである。 私たちはまるで最前列の席で観劇しているかのように、マーク・ザッカーバーグやシェリル・サンドバーグたちの現実の姿を見ることになる。 プライベートジェットの機上で練られた常軌を逸した計画、社内で横行していた女性蔑視やダブルスタンダードの実態、そしてFacebookが世界支配を推し進めた末に生じた深刻な影響まで、著者は率直な言葉でシリコンバレーの野望がもたらした“代償”を浮き彫りにする。 同時に“リーン・イン―もっと前へ―”と女性社員たちを鼓舞するシェリル・サンドバーグのもと、極限状態の職場で“働く母親”であることの苦しみや屈辱を描き出す。 ソーシャルメディアが私たちの人生において、どれほど巨大な役割を担うようになったのかを容赦なく語るこの回想録は、厳しい現実も私たちに突きつける……権力を握れば握るほど責任感を失っていくグローバルエリートたちがもたらした世界への代償を払わされるのは、私たちなのだと。 [本書に寄せられた賛辞] 「なんという皮肉。“言論の自由”を語るザッカーバーグが、世界中の本のなかで封じ込めたがっているのが、自分についての本だなんて」――マリーナ・ハイド(コラムニスト) 「想像をはるかに超えて酷いFacebookの真の姿を率直果敢な語り口で白日のもとにさらすことで、SNSが人と人をつなぐ善のツールとしての裏側に、世界の権力者におもねり巨額を生もうとする影の貌を持つことを伝えて震撼必至。よくぞ書いてくれました。その勇気に百万の“いいね!”を」――豊崎由美(書評家) 「驚愕必至……すべてを晒した回想録」――フィナンシャル・タイムズ紙 「強烈で、とびきり面白い。まるで『ブリジット・ジョーンズの日記』のように、信じがたい状況に巻き込まれていく女性の物語」——英タイムズ紙 「あ然とするほど強烈。読めば、黙っていられなくなる」——グラマー誌 「成長譚のノンフィクションとして応援するような気持ちで気軽に読んでいたら、いつの間にか告発ノンフィクションとしてテック企業の闇に触れることになり、恐怖に近い怒りに震えていた。“うっかり”などではすまされない無頓着な―ケアレス―人々と、利益のためなら世界が良くない方向に進んでいくことも厭わない自己中心的なFacebook(現Meta)についての、恐怖と怒りのビジネス・メモワール」——堀内理(MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店店長) 「かつてのFacebookに憧れ、“ここで世界を変える仕事がしたい!”と夢を持って飛び込んだ女性の等身大の記録。現場のバタバタした空気感や、最先端なはずなのにどこか未完成な組織の姿が、まるで目の前で起きているかのように浮かび上がる。憧れから始まった物語がいつの間にか組織の裏側を映し出す過程はとても読み応えがあり、“巨大IT企業のリアル”をのぞいてみたい人には、ぜひ手にとってほしい一冊」——印南瑠美(紀伊國屋書店梅田本店)
  • 逆説の世界史1 古代エジプトと中華帝国の興廃

    逆説の世界史

    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 『逆説の日本史』著者の新たなライフワーク。 『逆説の世界史』は、ベスト&ロングセラー『逆説の日本史』シリーズの著者・井沢元彦氏が挑む「新たなライフワーク」。待望の文庫版シリーズがいよいよ発売開始です。 構想に15年以上を費やした本企画は、民族、宗教、イデオロギーによる偏見や差別を極力排し、いわば「地球人の視点」で人類の歴史を読み解く逆説史観による文明論。 シリーズ第1巻「古代エジプトと中華帝国の興廃」のテーマは、「文明はなぜ衰退あるいは停滞するのか」です。 第一章の古代エジプト文明の崩壊編では、ピラミッドは何のために造られ、巨大建築物を造る技術はなぜ継承されずに文明が滅亡したのか、という古代史上最大の謎を解明。 第二章の中国文明の力量と停滞編では、15世紀に世界の最先端だった国家がなぜ六百年以上も停滞しているのか、儒教社会を支配する「中華思想」の不思議を読み解きます。
  • 澤田美喜(学習まんが 世界の伝記NEXT)

    澤田美喜(学習まんが 世界の伝記NEXT)

    人種をこえ、2000人の戦争孤児を育てた「ママちゃま」 集英社版・学習まんが『世界の伝記NEXT』の「伝記×SDGs」シリーズに待望の人物が仲間入り。 第二次世界大戦の終戦直後に、アメリカを中心とする連合国軍の兵士と日本人の女性との間に生まれた子どもたちは、敵国だった外国人の父親をもち、顔つきや体つきが日本の子どもと異なっていることを理由に厳しい差別を受けました。澤田美喜は、行き場のない「戦争混血孤児」へいち早く手を差しのべた女性です。戦争と戦後の混乱のなかで、差別、偏見と闘いながら2000人の子どもを育てた、彼女の生涯をまんがでわかりやすく描いています。 三菱財閥の岩崎家の令嬢として恵まれた環境に生まれ、広い世界を夢見る活発な少女だった澤田美喜は、外交官の夫とともに海外を飛び回り、多くの国の文化に触れました。海外でできた友人や、清潔で環境のよい孤児院に強く感動し、のちに日本に戻った美喜は、戦後の混乱のなかで「戦争混血孤児」たちを取り巻く厳しい状況を目にします。そして、エリザベス・サンダース・ホームという孤児院をつくり、子どもたちが生きていくために力をつくします。差別にひるまず行動を続ける美喜の活動は偏見を持っていた人びとの意識を変え、日本と世界をつなぐかけ橋となったのです。
  • 神経科学者七転八倒起業録

    神経科学者七転八倒起業録

    起業はつらいよ――それでも、新しいサイエンスの形に挑戦したい。 ビジョンの挫折、大量離職、株主の圧力・・・・・・ 世界で活躍する意識研究者が、スタートアップ経営者になったらズタボロに!? 株式会社アラヤ創業者による、生々しい起業ノンフィクション! 「僕は、ラリー・ペイジでもサム・アルトマンでもない。彼らのような華々しい成功物語の主人公ではない。  しかし僕は、彼らとは違い、現役の研究者でもある。起業によって科学と社会をつなぎ、科学の成果を社会に還元し、科学が社会から研究リソースを得るサイクルを作ろうとしている研究者だ。  そして、そんな研究者が起業をした記録が、本書である。」(本文より) 【目次】 まえがき 第1章 冒険の始まり 第2章 創業前夜のリアル 第3章 「よくわからない」という感覚 第4章 もう社長を続けられない 第5章 危機は連鎖する 第6章 コロナ禍で崩壊待ったなし 第7章 そして誰もいなくなった 第8章 主人公になる あとがき 【プロフィール】 金井良太(かない・りょうた) 株式会社アラヤ 代表取締役。 1977年、東京都生まれ。京都大学生物物理学科を卒業後、オランダ・ユトレヒト大学で実験心理学PhD取得。その後、カリフォルニア工科大学とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、サセックス大学にて認知神経科学の研究に従事。2013年に株式会社アラヤを創業。主な著書に、『脳に刻まれたモラルの起源――人はなぜ善を求めるのか』、『AIに意識は生まれるか』など。
  • 声なきものの声 中国との闘争 ダライ・ラマ自伝

    声なきものの声 中国との闘争 ダライ・ラマ自伝

    【「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーを翻訳出版】 写真16頁・豊富な資料を収録、世界21言語に翻訳予定 中国との75年闘争をすべて書いた初の自伝 ◎未来への伝言 ◎習近平体制への予言 ◎次のダライ・ラマについて 【チベット仏教の最高指導者による第一級の証言】 中国とは何者なのか 毛沢東、周恩来、鄧小平、江沢民、胡錦濤、習近平 中国の歴代最高指導者との全交渉、その教訓 【7月1日から中国「民族団結進歩促進法」施行】 チベット本土のチベット人たちは、自らの意思と文化にふさわしい形で生きる自由と、民族としての尊厳を奪われたままだ。それは一九五〇年以前には千年以上もの間、彼らが享受してきた権利である。今日、少しでもチベット人らしさを見せれば、チベットの新たな支配者から脅威であると受け取られる。つまり「安定」や「領土の保全」を口実に、私たちの文明を消滅させようとする企てがなされる可能性があるのだ。(本文より) 【監修、櫻井よしこ】  ダライ・ラマ法王十四世は息詰まる緊張の中、チベットを脱出してインドに亡命、以来約七十年間、毛沢東、周恩来、鄧小平、江沢民、胡錦涛そして習近平ら中国共産党首脳の弾圧に耐えてきた。本書はその長い年月の間、法王が彼らと交わした会話、合意した約束事、その果てに実行された、合意とは似ても似つかぬ中国共産党の所業の記録である。  十代の少年だった法王は百戦錬磨の六十代の中国共産党幹部とどのように向き合ったのか。毛や周の巧みな言辞に、殆ど彼らを信じる際まで行った若き法王は、最後の局面で危うく気付くのだ。中国共産党幹部の言葉に真実の一片もないことに。(日本語版解説より) 【訳、三浦順子】  本書は長きにわたる闘いのひとつの総括といえる。そこにあるのは圧倒的な時代の流れの中で、交渉を試みては手痛く跳ね返され、それでも諦めることも挫けることもなく、正義と道理はこちら側にあるとチベット民族を励ましつつ、粘り強く中国側に交渉のテーブルにつくよう求める法王の姿である。(中略)  後世のため、ダライ・ラマ法王当人の口から、中国とのこれまでの交渉の経緯を、資料も含めて公式に残そうとしたのが本書である。またダライ・ラマ十三世が後世のために遺言を残したように、今後のチベット運動の指針を、次代のダライ・ラマ問題もふくめはっきりと明記しておきたかったのだろう。(訳者あとがきより) 【日本語版・特別収録】 日本語版によせて:ダライ・ラマ法王 日本語版解説:櫻井よしこ 訳者あとがき:三浦順子
  • 「外国人不動産」問題

    「外国人不動産」問題

    なぜ日本の不動産が狙われるのか 外国人投資家・資産家たちが、日本の不動産に殺到している。彼らは円安を背景に買いまくり、中古物件も高騰中だ。なかには、所有者の多くが中国人であるマンション(業界では「中華まん」と呼ぶ)や、外国人街の様相を呈している地域もあり、生活上のトラブルが頻発している。はたして、悪いのは彼らなのか? 問題の本質はどこにあるのか? 業界に精通する著者は、外国人が日本の不動産を買い漁る実態をデータと共に明らかにし、実現可能な共生の道を提示する。今、全国で何が起こっているのか? 不動産を通して知る、日本のなかの「外国」の実態! (以下、目次) はじめに―――旅行客ではない外国人の存在 第1章 激増する在留外国人 第2章 “中華まん”の実態 第3章 なぜ日本の不動産に殺到するのか 第4章 水源地、基地周辺まで買い漁る 第5章 日本政府と各党の外国人政策 第6章 私が提案する解決策 おわりに――新たなる共生社会を目指して
  • 経営のリアル

    経営のリアル

    知識、経験、人、モノ、金-―何もないゼロの状態から身を起こし、10年で年商10億円、20年で30億円を突破した社長が語る「成長の方程式」とは。オフィスにエアコンを取り付けるお金さえなかった会社が、内装工事業に活路を見出し、みるみる業績を上げていった“経営のリアル”を大公開。今なお、100億円企業、従業員の平均年収1000万円超えを目指して進化中!

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  • 認知症は愛 「愛」を証明した15 の物語

    認知症は愛 「愛」を証明した15 の物語

    認知症の家族の言動を前に、 分かってあげたいのに、分からない―― 徘徊、妄想、暴言。 「問題行動」に隠れた認知症患者の思いを紐解く15の物語 認知症の家族を抱える人にとって、最もつらいのは「分かってあげたいのに、どうしても理解できない」というもどかしさかもしれません。徘徊や妄想、暴言といった、いわゆる「問題行動」を前にしたとき、優しくしたいと思いながらもきつい言葉をかけてしまい、自分を責める――そんな経験を持つご家族も少なくないと思います。 著者は、埼玉県ふじみ野市にある富家病院の理事長・院長を務める医師です。重度慢性期医療の現場で医療・看護・介護に携わりながら、認知症サポート医としても長年、多くの患者とご家族に向き合ってきました。その経験から著者が気づいたのは、認知症の患者の言動を、単なる「問題行動」として片づけてしまうことの危うさでした。徘徊や妄想、暴言のように見える行動にも、その人が不安に感じていること、守ろうとしているもの、どうしても伝えたい思いが隠れていることがあります。家族がその思いに気づき、寄り添うことで、症状がふっと和らいでいく――。著者はそんな場面を何度も目にしてきました。 本書では、ものわすれ外来で実際に出会った患者とご家族の15の物語が紹介されています。そして、その一つひとつを通して浮かび上がってくるのが、本書のテーマである「認知症は愛である」という著者の言葉です。「夫が浮気をしている」という妄想に苦しみ続けた妻が、本当に怖がっていたのは裏切りではなく、たった一人で取り残されること。夫がある言葉を告げた瞬間、長く続いた妄想はピタリとやみました。物盗られ妄想がエスカレートした老母はある朝、近所に住む息子の家に「お前を殺して私も死ぬ」と包丁を握りしめ来訪。その行動の奥にあったのは、家族思いの強い責任感でした――。こうした物語を読み進めるうちに、「問題行動」と呼ばれる言動の奥に、患者本人の家族への愛が隠れていることが見えてきます。  認知症のご家族と向き合うすべての人、介護や看護に携わる専門職、そして将来の自分自身のために認知症を理解しておきたいと考えるすべての方に手にとってほしい一冊です。

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  • ケニアの道端にライオンはいない。 住んで初めてわかったアフリカの話

    ケニアの道端にライオンはいない。 住んで初めてわかったアフリカの話

    「初めてカップ麺を食べるケニア人の反応」動画が190万回再生。 日本人とケニア人の癒し系日常動画で人気のさとこ国立公園、初めての著書! ナイロビから車で3時間半、ケニアのど田舎で暮らして知った想像を超えるアフリカのリアル。 ・スマホ決済が現金よりも普及している意外な背景 ・犯人探しに「呪術」が使われる、現代と伝統が同居する社会 ・成功してもあえて語らない。人間関係を守るための知恵
  • 星読みと縁 かけがえのない人との出会いを引き寄せる

    星読みと縁 かけがえのない人との出会いを引き寄せる

    星読みベストセラー作家yuji、待望のご縁本! 人生を変えてくれる人と出会おう。 恋愛、仕事、友情―― 人生は、「誰と出会うか」で大きく変わります。 星読みは、あなたにどんな人が引き寄せられ、どんな人と人生を動かしていくのかを教えてくれます。 ・なぜか強く惹かれてしまう人 ・一緒にいると力を発揮できる人 ・人生の転機を運んでくる人 ・恋愛や結婚につながる人 ・師匠や仲間となる人 そうした「ご縁の流れ」は、ホロスコープ(星の配置図)に表れています。 「恋愛をしたいけれど、どんな相手が合うのかわからない」 「気になる人との関係性を知りたい」 「自分を引き上げてくれるメンターや仲間と出会いたい」 「人生を変える出会いがほしい」 そんな悩みや願いを持つ人へ向けて、本書では「縁」を星から読み解く方法を、やさしく丁寧に解説します。 年収、学歴などの、分かりやすい条件のマッチングだけでは出会えない、魂の相性とも言える深いつながりを知れるのが、星読みです。 星を読むことで、自分でも気づかなかった縁のパターンや、人生のテーマが見えてきます。 本書では、無料サイトで作れるホロスコープを使いながら、 ・あなたが引き寄せやすい相手 ・あなたとあの人との縁の性質 ・恋愛・結婚・仕事で縁のあるタイプ ・人生のキーマンが現れやすいタイミング ・人との出会いによって開いていく人生の物語 を読み解いていきます。 ホロスコープは、「誰と出会い、どう生きるか」を示す人生の地図。 あなたの人生を変える「ご縁」を、星とともに見つけにいきましょう。
  • もうダメかと思った私、統合失調症でもこんなに元気になりました!

    もうダメかと思った私、統合失調症でもこんなに元気になりました!

    苦しみの中で見つけた、私らしく生きる方法 1999年5月、統合失調症を発症した著者は、眠れない、食べられない、不思議な声や体験に苦しみながらも、早期受診と治療、家族や医師、周囲の人々の支えを受けて少しずつ回復への道を歩んできた。子ども時代の思い出、いじめ、就職とリストラ、発症、恋愛、結婚と離婚、そして寛解へ――。27年間病と向き合い続けた著者が、自身の半生を率直に綴り、統合失調症は不治の病ではなく、治療を続けながら自分らしく生きられることを伝える。病に苦しむ人、支える家族、精神医療に携わる人へ届けたい、痛みと再生の手記。

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  • 忘れることは怖くない 専門医が語る経験

    忘れることは怖くない 専門医が語る経験

    老齢の「物忘れ」とは、 こんなことだったのか! 専門医が語る老いと記憶のリアル 老年医学や脳神経内科学を長年研究してきた医師である著者が、医療現場で得た経験や知見をもとに、自らに起こった「物忘れ」やフレイルが生じるメカニズムを探る。 老いと向き合い、老いを生きるための思索の書。 87歳の認知症専門医に突然訪れた、「物忘れ」。人の名前が出てこない、薬の名前が思い出せない――。これまで数多くの患者を診てきた医師が、今度は自らの老いと向き合う当事者となった。医学的知見と、患者としての体験により新たに気づいたポイントから、「物忘れ」の本質に迫る。 "

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  • 1990年夏ソビエト社会主義共和国連邦で川端康成の『雪国』を読んでいた

    1990年夏ソビエト社会主義共和国連邦で川端康成の『雪国』を読んでいた

    パンもない。煙草もない。超大国が終わる バブルの熱に浮かれていた日本から、著者は崩壊寸前のソ連へ向かった。 モノ不足、KGBの気配、そして日本研究者のソ連人女性との出会いを通じて、日本について深く知っていく。 歴史の転換点を目の当たりにした若者の見聞録。

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  • 九十歳直前から始まった母の十三年介護 脳梗塞、骨折、認知症そして看取り――

    九十歳直前から始まった母の十三年介護 脳梗塞、骨折、認知症そして看取り――

    老いた母と出会い直す 八十九歳から百二歳まで。 母の晩年を支えた十三年は、濃密でかけがえのない時間だった。 脳梗塞に始まる病と老いの進行に向き合いながら、 親子の関係は少しずつ変わっていく。 介護とは何かを問い続けた、その記録。

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  • 秋吉台の哲ゆうさん

    秋吉台の哲ゆうさん

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    時代に翻弄されながらも、人はどこまで「共に生きる」ことを貫けるのか──。みかんの花咲く大島から山口県を代表して満州にわたり、開拓団長として激動の時代を生きた「哲ゆうさん」こと桂哲雄さん。差別と向き合い、理想を抱き、国策の波に揺れたその歩みは、やがて再び山口県に。引き揚げてくる人たちと旧陸軍の兵舎に住み着く。土地の記憶とともに語り継ぐ、地域から生まれた証言の書。
  • 危うい時代の思考ガイド 扇動・ポピュリズム・フェイクにどう抗うか

    危うい時代の思考ガイド 扇動・ポピュリズム・フェイクにどう抗うか

    SNS時代のデマや分断にどう立ち向かうか。教育、心理、宗教、政治、情報工学など各分野の第一人者が、誤情報が急速に拡散する仕組みを分析。対話や知的な免疫を育む教育を通じ、民主主義と信頼を再生するための道筋を提示する。
  • クラシックホテルが語る昭和史(新潮文庫)

    クラシックホテルが語る昭和史(新潮文庫)

    開戦前夜、日米極秘交渉が行なわれたとされる、箱根の富士屋ホテル。戦後、マッカーサーを迎えた横浜のホテルニューグランド。フィリピン大統領一家が亡命した奈良ホテル。中には百年以上の歴史を誇る名門ホテルは、昭和という時代にどのような役割を果たしてきたのか。富士屋ホテル創業者の曾孫である著者が、その秘められた謎に迫るノンフィクション。『消えた宿泊名簿―ホテルが語る戦争の記憶―』改題。(解説・川本三郎)
  • 福沢諭吉 敗け続けの偉人(インターナショナル新書)

    福沢諭吉 敗け続けの偉人(インターナショナル新書)

    筆からペンへ――もう一つの幕末維新史。 慶應義塾の創設者、『学問のすゝめ』の著者として、近代日本の象徴とされる福沢諭吉。しかしその歩みは、決して順風満帆ではなかった。少年時代の孤立、進まぬ学問、攘夷の中での帰国、政変による新聞発刊の頓挫、塾の存亡の危機・・・・・・激動の時代に道なき道を進み、幾度もの挫折に見舞われながらも、彼は思考を止めなかった。 気鋭の政治史学者が新しい視点から「福沢諭吉」を問い直す意欲作!
  • 道なき道を 大腸がんという宿命を使命に変えて

    道なき道を 大腸がんという宿命を使命に変えて

    阪神タイガースひと筋16年。2025年に現役を引退した原口文仁による、引退後初の著書。 「これはがんです」 プロ野球人生半ばの26歳で告げられた現実。 2019年、大腸がん(ステージ3b)を患い、大腸を13センチ切除した。 手術は成功。再発への不安を抱えながらもプレーを続け、2024年に完治。 そして2025年、16年をともにしたタテジマのユニフォームを脱いだ。 病と向き合った日々、再びグラウンドへ戻るまでの舞台裏、支えとなった家族や仲間への思い――。 ユニフォームを脱いだ今だからこそ明かせる本音を、自身の言葉で綴った一冊。 妻、母、“師匠”と慕う城島健司氏、チームメイト・梅野隆太郎選手からの「特別寄稿」も収録。 【著者プロフィール】 原口 文仁(はらぐち ふみひと) 1992年3月3日生まれ。埼玉県大里郡寄居町出身。帝京高校3年の2009年、夏の甲子園大会出場。同年ドラフト6位で阪神タイガースに入団。ケガの影響で2013年に育成契約となったが、2016年4月に支配下登録に復帰すると、強打の捕手として活躍。5月には、育成契約を経験した野手では初の月間MVPを受賞。2019年1月、大腸がんを公表。同年6月に一軍復帰し、代打サヨナラ安打を放つなど奇跡の復活を遂げると、7月のオールスターゲームでも2試合連続の本塁打を記録。不屈の精神で病を乗り越えた姿は、多くのファンに勇気を与えた。2020年からは代打の切り札として勝負強さを発揮し、2023年には38年ぶりのチーム日本一に貢献。2025年シーズンをもって、16年間の現役生活に幕を下ろした。引退後は、野球界と社会への貢献を軸に、講演活動やメディア出演を行っている。
  • 革命前夜 追憶の近鉄バファローズ1994

    革命前夜 追憶の近鉄バファローズ1994

    小説・文芸
    4.4
    1巻1,900円 (税込)
    「この話で喜ぶ人はいないんだから、覚悟して来いよ」(阿波野秀幸)――。  メジャーリーグで日本人が活躍するなど夢物語だと思われていた時代、1995年に野茂英雄はアメリカに渡り、「革命」を起こした。野茂の活躍こそがその後のイチロー、松井秀喜、松坂大輔、そして大谷翔平に続く道を切り拓いたのだ。  しかしそれはなぜ可能になったのか、そしてなぜこのタイミングだったのか?  すべては1994年にはじまった。  野茂を擁して西武、オリックスと優勝を争う強豪チームだった近鉄バファローズ。前年まで4年連続最多勝の野茂を開幕投手に押し立て、近鉄は西武と激突する。鈴木啓示監督は「開幕は野茂と心中や」と断言。  野茂は8回までノーヒットノーランの快投を見せ、4番の主砲・石井浩郎がついに勝ち越しホームランを放つ。しかし、9回に異変が……。  鈴木監督と、野茂ら野武士軍団の間の軋轢、球団の思惑、ボタンの掛け違い。それらすべてが絡まりあって、この年のオフに野茂はロサンゼルス・ドジャースとの契約に突き進む。  日本野球に起きる「革命前夜」、若手スポーツ紙記者だった著者はそんなこととは夢にも思わぬまま、不穏な気配だけを感じながら日々近鉄と野茂の動向を報じていた。  1994年の近鉄バファローズに何があったのか?  30年以上がたった今、当時の関係者たちを訪ね歩き、何が野茂を駆り立てたのかを改めて検証するのが本書である。  阿波野秀幸、石井浩郎、佐野茂樹、吉井理人、光山秀和、赤堀元之、山崎慎太郎……かつての猛牛戦士たちの回顧談は、それぞれの経験と解釈が練りこまれ、歴史的証言となった。今でこそパイオニアと言われ、称揚される野茂の渡米は、単なる美談ではなく男たちの意地とプライドのぶつかり合い、生々しい人間関係から生み出された末の出来事だったのだ。  さらに著者は野茂番として渡米、野茂にとっての人生初めての優勝までドジャースの取材を続けることになる。野茂英雄、そして著者にとって激動だったのみならず、野球界すべてに熱狂を生み、日米野球界の関係を決定的に変えた2年間が、当時現場にいた著者にしか書けない筆致で描かれる。  極上のエンターテイメントにして熱量に満ちた巨弾ノンフィクション!
  • 旅から生まれた名画

    旅から生まれた名画

    なぜ「旅」は、かくも多くの名画を生んだのか。 「怖い絵」シリーズで知られる中野京子が、画家の視点が変わった〈運命の瞬間〉を、「旅」という切り口から読み解く。 もし、その一歩がなかったら、あの名画はこの世に存在しなかったかもしれない。 本書は、宗教画から近代絵画、異文化交流の痕跡までをたどりながら、旅が画家にもたらした変化と、その結晶としての名画の背景をひもとく一冊である。 旅とは単なる距離の移動ではなく、世界の見え方が更新される体験であり、心の揺らぎそのものだ。 中野京子が、旅する画家たちの光と影、希望と不安を、「時間」と「記憶」という視点から丹念にすくい上げていく。 【内容】 星に導かれ、遥かな地を目指す〈東方の三博士〉。 肉体を離れ、感情や記憶が進んでいく〈心の旅〉。 空を渡る影に祈りを託す〈子供の旅〉。 恋に揺れ、人生を揺さぶられる〈恋の旅〉。 祈りと信仰が折り重なる〈巡礼の旅〉。 異国の絵画にひそむ和の気配――静寂の中で時を超える〈日本製品の旅〉。 このほか、森の中、強いられた旅、冬の旅、船旅、巡業、遍歴の騎士たちなど、時代と地域を越える〈旅〉をテーマにした全20編を収録。 恋や信仰、孤独、そして文明へ――旅はやがて、絵画の世界そのものを変えていった。 【本書に登場する主な画家】 ティソ、リヴィエール、リッピンギル、ゴヤ、ブリューゲル、ティツィアーノ、カーガー、ホイッスラー、サージェント、ドガ、ランドシーア、ターナー、ヴァスネツォフ、モロー、そしてホッパー。 時代と地域を越えて描かれる名画の数々から、移動の先で芽生えた視点の変化と、その静かな余韻をたどる。 【こんな方におすすめ】 旅が好きな人に。 名画の見方を変えたい人に。 一枚の絵の奥にある「時間」と「記憶」を知りたいすべての人へ 【著者プロフィール】 中野京子 なかのきょうこ 北海道生まれ。作家・ドイツ文学者。西洋の歴史・芸術に関する広範な知識をもとに、歴史や名画の解説書、エッセイを数多く執筆。2007年に上梓した『怖い絵』シリーズが好評を博し、17年に『怖い絵』展、22年には『星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム』を監修。著作は、人気シリーズ『名画で読み解く 12の物語』『名画の謎』『美貌のひと』のほか、『名画の中で働く人々――「仕事」で学ぶ西洋史』『西洋絵画のお約束』など多数。
  • 望月桂 自由を扶くひと

    望月桂 自由を扶くひと

    小説・文芸
    -
    1巻3,465円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大正から昭和にかけて社会と芸術の革命を標榜した画家、望月桂。2026年7月~8月に安曇野市美術館で開催予定の企画展図録。
  • プチエンジェル事件 なぜ、陰謀論は拡散したのか ―少女監禁事件の真相 ―

    プチエンジェル事件 なぜ、陰謀論は拡散したのか ―少女監禁事件の真相 ―

    「日本犯罪史最大の闇」「日本版エプスタイン事件」などと呼ばれる事件。 しかし、その“闇”は本当に存在したのか。 2003年、東京・赤坂で起きた小学生4人監禁事件。 犯人とされた男は現場で自殺し、事件は多くの謎を残したまま終息した。 だが、事件はそこで終わらなかった。 「顧客名簿には政財界の大物がいた」 「警察は名簿の捜査を打ち切った」 「事件を追った記者が不審死した」 「犯人は口封じのために殺された」 ネット、週刊誌、動画、匿名掲示板――。 断片的な情報はやがて膨れ上がり、プチエンジェル事件は“国家レベルのタブー”として語られるようになった。 しかし、こうした陰謀論はどこから生まれたのか。 どこまでが事実で、どこからが憶測なのか。 本書は、報道資料と関連情報をもとに、現在語られている通説の真偽を徹底検証する。 読み進めるほどに見えてくるのは、陰謀論以上にリアルな、事件のもう一つの実像である。

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