能登半島地震 あのとき見た星空の下で 復興へ向かう5つの物語
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能登半島地震 あのとき見た星空の下で 復興へ向かう5つの物語

1,760円 (税込)

8pt

5.0

◆著者より◆
事実を早く広く端的に報じる新聞記事からは、ときにこぼれ落ちてしまうものがあります。でもその中にも、どうしても伝えたい話があります。この本は、それをまとめたものです。
朝日新聞の駐在記者として能登に来てから、たくさんの方に、2年前の元日のことを詳細に聞かせてもらいました。その中で度々、夜の寒さと澄み切った空気、停電で街の明かりがすべて消えたこともあったのだろうと思いますが、場違いに美しい星空のことを耳にしました。
「おとろしいほど、星が見えた」
「冬銀河が嫌みなぐらい、それはもう気持ち悪いぐらいのきれいさだった」
「飲まず食わずで、とにかく寒くて……。空を見上げたら真冬の星空がとてもきれいでした」
大きな余震が続く中、絶望と不安に押しつぶされそうになりながら見上げた星空のことを、多くの人が鮮明に語ってくれました。本書のタイトルには、そういった一つ一つの経験を書き留めて残したいという気持ちが込められています。
能登半島の先端にある50世帯100人の小さなまちの住民たちによる「復興会議」の歩み。地震と豪雨で「二重被災」したまちで再起の道を探るスーパーと、住民による住民のためのラジオ局。震災をきっかけに生まれた交流と未来をつくる拠点――。
能登に来て出会った人たちのこうした5つの物語を通して、ここで生きる人たちのいとなみの尊さが伝えられるといいと思っています。


◆目次◆
第1章 能登半島の先端、100人のまちの作戦会議
第2章 二重被災のまち 唯一のスーパーと新たなラジオ局
第3章 映画「幻の光」の恩返し 届けた1万人の気持ち
第4章 能登の悲劇も、やさしさも 海色の列車の「語り部」
第5章 茅葺き屋根から結んだ内と外 未来を耕せ

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能登半島地震 あのとき見た星空の下で 復興へ向かう5つの物語 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    能登半島地震から2年間の記録。駐在記者としての正確で簡潔な記録と、個人としての心の葛藤の両方がバランスよく描かれていて、能登の現状の温度感が伝わる。平時の人のつながりが、地方の復興にいかに成否を残酷に分つかが全編から伝わる。

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    1 with NOTO 能登の記者ノート
    上田さんは,もちろん,毎日の新聞記事を書いているのだが,新聞で記事になったこと以外にも,朝日新聞社のデジタル連載企画「with NOTO 能登の記者ノート」にたくさんの日記を書いてきた。本書は,その「能登の記者ノート」を大幅に再編集し,まとめたものだという。

    0
    2025年12月14日

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