爆弾犯の娘

爆弾犯の娘

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

1970年代、連続企業爆破事件の実行犯の一人として指名手配。
50年もの逃亡の末、2024年1月に実名を明かして亡くなった、桐島聡。
彼の生き様を描いた映画『桐島です』(監督:高橋伴明)は当時の学生運動の描写がリアルだと話題だ。
本作のシナリオを書いたのは、同じく高橋伴明監督とタッグを組んだ『夜明けまでバス停で』で数々の評価を得た注目の脚本家・梶原阿貴。
1973年生まれの彼女がなぜ、この作品を克明に書けたのか?
それは、彼女の父親も桐島聡と同じように爆破事件に関与し指名手配され逃亡していたからだった。
逃亡の中で生まれた娘。家族は嘘を重ねていく。娘は嘘の渦に翻弄される――。

「黙っていたけど、あなたのお父さんは、役者でクリスマスツリー爆弾事件の 犯人なの。あなたが生まれる前のこと。
それからずっと、十四年も隠れて暮らしてるの
「見つかったらどうなるの?」
「逮捕されちゃう」

左翼、革命、学生運動、自己批判、人民の子
……父は、何を守りたかったのだろう?

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爆弾犯の娘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    家族解散が印象深かった。そういう選択肢もあるんだなあと。
    書かれてある文字が人の人生に影響をもたらしてしまう、その責任はどうなるのか。

    0
    2026年10月05日

    Posted by ブクログ

    唯一無二。唯一無二ではなかったとしても、文章力ありありで、面白く読めたのも素晴らしかった。

    他の人の感想を読んでいて、みんな同じところに引っかかっていて、そりゃそうだよなと思ってしまった。何故、被害者がいる話で「誰も亡くなっていないから、良いよね」的な文章を書いてしまったんだろう….そして、世に出てしまったんだろう、どうしても言いたかったんだろうけど、どうしても言いたかった理由ってなんなんだろう。

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    犯罪者側からみた新しい視点がおもしろかった
    今まで犯罪者=悪いのみのイメージだったが
    (犯罪は悪いのは変わらないが)
    誰かの父親の側面があったり、家族がいたりという普通の生活がすきまみえたところが新しかった
    書き方も暗い感じではなくポップなので読みやすいです

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    隠れて生きる爆弾犯の父と暮らす母と娘。自首、裁判、刑務所、出所とその後まで、語られます。波瀾万丈の人生を送られていて、その逞しさは祖母から母へ、そして娘に受け継がれているのが分かります。

    昭和の物語には違いないけれど、今読んでも、元気が出てきます。こんなに元気でいいんだ、と思う読者もいるんじゃないでしょうか。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    実際の事件を元に書かれたフィクションかと思いきや、読み進めるうちに実話だと気づきビックリ!同世代なので、流行りもの、好きだったもの、時代背景は目に浮かぶけれど、田舎でいわゆる普通の家庭に育った私とはあまりにもかけ離れていて、ノンフィクションとは思えなかった。
    著者の方が大人になって、自分の家族ができて心穏やかに、安心できる場所があるといいな…と思う。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    こんな面白いノンフィクション、読んだことがあっただろうか。
    できのよい小説にしか読めないが、どうやら事実らしい。
    著者は俳優兼脚本家。
    映画「桜の園」に出演し、「爆弾」やら「霧島です」やらを書いている。
    どうりで。
    いや、納得してはいけない。
    こんな少女時代、普通、ない。

    父親が爆弾犯で、ずっと家で潜伏しているなんて。
    そして父親もまた役者だったなんて、、、
    唐十郎、緑魔子、石橋蓮司という名が平気で出てくる。
    その珍妙な家族関係。
    潜伏していることを知って母親は結婚して著者を産んで、
    ずっと夫をかくまってきた。何度も引っ越してきた。
    子は親を選べない。
    貧しいだけなら仕方ないが、友達を家に呼べないのだ。
    まだ池袋という場所がそれをそんなにおかしなこととはしていなかったようだが。
    夜の街で生活している家庭がそれなりにいたのだ。

    それにしても爆弾犯。
    先日自首して直後に死んだ「桐島」の横に指名手配の写真が

    交番に貼ってあったとは。

    父親はその後子供のために?自首し、刑に服す。
    その間母娘は極貧の生活、静岡に受刑する父に会いに行っても

    ぶすっとされがっかり。
    やがて出所してもうまくいかず、2年で家族解散。
    彼女は俳優の道へ、そしてやがて脚本家に、、、

    やはり小学生時代の潜伏する父親との生活ぶりが妙にリアルで楽しい。
    読ませる。ありえない。

    子供は父親を選べない、、、
    よくぐれずに、映画の脚本家になったものだ。

    逃亡生活 1973―1985(池袋北口平和通り商店街;ジンミンノコ ほか)
    裁判~服役 1986―1991(父の初公判を傍聴に行く;自由の森学園と若松プロと宝塚 ほか)
    父出所~家族解散 1991―1993(父、二十年ぶりに娑婆に戻る;家族解散)
    脚本家になろうとする 2023―(名探偵コナンで脚本家デビュー;東日本大震災後に宮城刑務所へ ほか)

    0
    2026年07月01日

    Posted by ブクログ

    指名手配犯の娘による自伝。

    トイレを流さない、家族にさえ名前を明かさない。潜伏生活について想像したこともなかったので、驚きの連続だった。

    最も印象的だったのは、20年ぶりに外に出たお父さんが、改札の通り方が分からなくて立ち止まってしまった場面。
    社会をよくしようと爆弾を仕掛けたはずが、その結果指名手配犯となり、長い年月を失うことになった。
    つらい経験も「意味があった」と思うことで、なんとか受け止められることがあるけれど、お父さんは、自分が信じていたものと大きく変わってしまった社会を前にどうやって自分の過去と向き合ったのだろう。
    改札を通れず、変わりゆく社会に取り残されたお父さんの姿が切ない。

    お父さんの人生について考えてしまう本だった。

    0
    2026年10月20日

    Posted by ブクログ

    意外に読みやすくてすぐに読み終えました。
    元俳優なだけあってハンサムで優しそうな爆弾犯のお父さんはどうしようもないしお母さんもだいぶアレだしこれが実話と思うとなかなかヘビーだった。
    著者の梶原阿貴さんもすごいタフ。

    0
    2026年10月16日

    Posted by ブクログ

    さらっと読めてしまうが、実際にこんな稀有な人生を送った方がいるのかと思うと人生の多様さにただただ呆然たしてしまう。親ガチャという言葉がある昨今。ハズレなのかはわからない。少なからず今に繋がる影響があり、それがこの方の糧になっている。どんな親でも子どもに影響を与えてしまう。親という存在の影響力を、自分が親になった今、あらためて認識する。

    0
    2026年10月06日

    Posted by ブクログ

    小説かと思うくらいよくできた話だった!ご本人からするとそんな陳腐な感想はすごく腹が立つだろうけど笑
    大変な子供時代を過ごした主人公だけど、ハングリー精神や反骨心がありつつ、根は優しいんだろうなと所々思う部分があり好きだった。ずる賢いところも人間っぽくて良い。

    家族のお荷物のようなお父さんだったけど、娘が中学生になる前に自首したのは最大の愛情だなぁと思った。自分より娘を愛してた証拠だと思う。

    0
    2026年08月03日

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