国内小説作品一覧

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  • 原色3人女
    3.9
    1巻858円 (税込)
    男性を値踏みし石橋を叩きすぎて、高値で売れる「黄金の婚期」を逃しつつあることに焦る輸入会社秘書の紅(べに)。OLから憧れのマスコミ業界に転職したものの、過酷な労働状況&恋愛模様にヘトヘトな女性誌編集者紫織(しおり)。恋人の自殺を機に「世の中お金とパワーでしょ」と覚醒しラジオ局員を辞め、天性の小悪魔気質を生かし銀座ホステスに転身した向日葵(ひまわり)職種も性格もまるで異なる女3人が仕事や恋愛に悩みながら、自分らしい“色”を出せるようになるまでの過程をポップに描いた本作。女性に大人気のエッセイストである著者、初のガールズノベル。

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  • 原色の街・驟雨
    3.7
    見知らぬ女がやすやすと体を開く奇怪な街。空襲で両親を失いこの街に流れついた女学校出の娼婦あけみと汽船会社の社員元木との交わりをとおし、肉体という確かなものと精神という不確かなものとの相関をさぐった「原色の街」。散文としての処女作「薔薇販売人」、芥川賞受賞の「驟雨」など全5編。性を通じて、人間の生を追究した吉行文学の出発点をつぶさにつたえる初期傑作集。
  • 源氏五十五帖
    3.8
    不朽の名作「源氏物語」は実は未完であり、秘された最後の一帖は時の最高権力者を窮地に陥れる物語ではないか。生前の紫式部が存在を秘して没した「五十五帖」とは果たして……宮中の陰謀に物語が切り結ぶ時をスリリングに描き、多くの書評に取り上げられた昨年の第11回日経小説大賞受賞作『新・紫式部日記』には続編があった。「源氏物語」に残された最大の謎という大胆不敵なフィクションである。主人公は菅原孝標女(作中では、更級)。藤原道長から「五十五帖」の探索を命じられるが、同行を命じられるのが宮中に仕えていた紫式部の娘、賢子。田舎育ちで父から与えられる物語に耽溺して成長した更級と、物語づくりに忙しい母にかまってもらえなかった賢子が幻の「源氏物語」を探していく過程で、紫式部がどういう人間であったか、「源氏物語」はいったいどのような物語であったかが浮き彫りにされていく。豊かな学識から紡ぎ出された“古典文学ミステリー”の秀作である。
  • 幻日/木山の話
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    コロナ禍を含め、4年の歳月をかけ書き継がれた、オーガニックな魅力の連作小説「木山」の話。自然のまま、言葉の流れるまま、音楽に身を任せるように、耽溺し没入する小説体験。自然への、生命への、名もなき人への「眼差し」。人と動植物、水と土と空気、社会が影響し合って成り立つこの世界を生き、過ぎ行く時間をそのままに描き出す。 「早春」「入船」「遡」「ブラスト」「日なた」「朝霧の」「カタリナ」「ながれも」計八本収録。
  • 幻日(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 少年時代の不可思議な体験や、学生生活での夢と甘えと挫折、作家デビュー前夜の知られざる苦悩を、時に自虐的に、時にファンタジックに、時にホラータッチで回想する自伝的連作集。〈ぼくは今日まで現実ではなく幻日の中に暮らしていたのだ。そこではいつだって自分が世界の真ん中に居る。〉才能が認められず、「ぬるま湯」の生活を送っていた時代の自分を突き放すような視点と筆致で描かれている。
  • 現実と非現実に生きて
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    著者は、幼少期から父親の暴力に苦しみながらも、非現実の世界への逃避や創作活動を通じて自己を支え、生き抜いてきた。家族の複雑な関係や夫との愛情深い結婚生活、未来の人類や宇宙を舞台にした幻想的な物語のほか、子供たちの友情や成長、自然との共生など、多様なテーマを描きながら、現実と非現実の境界を行き来しながら、困難な人生の中にも希望と愛を見出していく人生物語。
  • 現実宿り
    -
    1巻2,200円 (税込)
    砂漠の砂は語りはじめる。失われた大地の声を、人間の歌を、そして「生」の愉悦と希望を――21世紀の鬼才芸術家がおくる、熊本地震を挟んで執筆された書きおろし長編小説。
  • げんじものがたり
    3.5
    “今”の京都の声でよみがえる、源氏物語! 「紫式部が隣でおしゃべりしているかのように綴られる、 若き日の「光君」の物語に、ぐっと引き込まれました」 ―本上まなみ(俳優・エッセイスト) 「桐壺」帖から「葵」帖までの9帖を原文に忠実に訳した、 作家・いしいしんじによる平安京の大ベストセラー恋愛物語。 光源氏が誕生する「桐壺」帖から、のちに最愛の女性となる紫の上が登場する「若紫」帖を経て、 正妻・葵の上のもののけによる死が描かれる「葵」帖(源氏23歳頃)まで、 9帖を抄訳して収録。光(ひかる)君(くん)の若き日の成長譚と、さまざまな姫君たちとの華麗な恋愛絵巻が描かれます。 源氏物語に詳しい人はもちろん、読むことを敬遠してきた人へ。 令和に蘇る平安の宮中恋愛劇を、ゆるりとお楽しみください。
  • 源氏物語 巻一
    4.2
    1~10巻759~880円 (税込)
    全力傾注のライフワーク。原作に忠実に、美しい現代日本語でつづる源氏物語現代語訳の決定版。帝に熱愛された桐壺の更衣の悲劇的な死と残された幼い皇子。皇子は源氏姓を賜り、やがて意に染まぬ結婚。少年期を過ぎて、近衛の中将の身分を得た光源氏のさまざまな女性達との愛の遍歴。第1巻は、桐壺・帚木・空蝉・夕顔・若紫を収録。
  • 源氏物語 (新装版)
    5.0
    古典の名作を美しい現代語訳で一冊に!主人公は天皇の子として生まれた、美しく聡明な光源氏。恋する気持ちの楽しさ、苦しさ、せつなさと人間関係をえがいた古典の名作です。優しく美しい藤壺、おとなしい夕顔、かわいい紫の上……。源氏をめぐり、さまざまな女性が登場します。長い物語を小・中学生に向けて読みやすく一冊にまとめました。はじめての「源氏物語」としておすすめです。
  • 源氏物語 千年の謎
    3.8
    1~2巻594~682円 (税込)
    天皇の皇子として生まれながら臣下に落とされた光源氏。だが、その類い希な美貌の虜になった宮廷の美女たちは、源氏を惑わせてゆく。寵妃・藤壺への禁断の恋。六条御息所との燃え上がる愛。正妻・葵の上との冷えた関係。愛と嫉妬と憎悪の地獄をさまよう源氏は、ついに幽鬼のごとく作者・紫式部の前に立ち現れる。陰陽師・安倍晴明が怨霊と対峙するが……。読みはじめたら止まらない、全く新しい「源氏物語」の誕生!!
  • 源氏物語・隣りの女
    5.0
    亡き母に生きうつしといわれる、父帝の妃・藤壺を恋慕しつつ凛々しく成人した光源氏の、甘美な愛の遍歴を雅びなせりふで語る「源氏物語」。隣りに住むスナックのママの情事に深入りし、その情人と関係を持った人妻の非日常性を描く「隣りの女」。出稼ぎ男の殺人事件を機に現代の家族像を浮彫りにする「七人の刑事」など、テレビドラマの鬼才・向田邦子の傑作シナリオ、6編を収録する。

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  • 源氏物語入門
    3.0
    巻ごとのあらすじ、よりすぐりの名場面、物語を読むために必須の有職の知識、作中人物の紹介、国宝源氏物語絵巻の全場面解説など、まずは現代語で源氏物語を楽しむための、基礎知識を満載した入門書。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 源氏物語入門 〈桐壺巻〉を読む
    -
    『源氏物語』を読み解く鍵は冒頭巻にあった! 引歌や漢詩など、物語の根幹に関わる様々な要素が凝縮されている桐壺巻。本巻11000字を70章にわけ、原文と鑑賞、現代語訳を掲載。可能な限り歴史的資料を示しながら、巧妙な伏線を、一言一句のがさず、ていねいに解説する。物語の背景を探るだけではなく、作者の紫式部が託した思いまでを読み解き、さらに一歩踏み込んだ味わい方を伝授する。知っておきたい基礎知識も満載。
  • 源氏物語の変貌―とはずがたり・たけくらべ・源氏新作能の世界
    -
    女性作家たちの源氏物語。中世から現代まで、『源氏物語』再生産の様相を時代とジャンルを超えて分析する。 (※本書は2008/3/1に株式会社 おうふうより発売された書籍を電子化したものです)
  • 源氏物語 光る君とみやびなる姫たち
    -
    『戦国姫』シリーズで人気の藤咲あゆな先生×マルイノ先生による、はじめてでも楽しめる『源氏物語』! 紫式部不朽の名作を、読みやすい現代語訳でお届け! 大河ドラマがもっとおもしろく!! 幼い頃に母を亡くした皇子――光源氏。最愛の人・紫の上をはじめ、朧月夜、明石の君など多くの姫を愛すが、心はいつも亡き母に似たあこがれの人を求めていた……。平安のきらびやかな都で繰り広げられる光源氏と姫たちの愛の物語。源氏死後の物語「宇治十帖」を含めた、全五十四帖収録!
  • 「源氏物語」を旅しよう 古典を歩く4
    値引きあり
    -
    美しく今も残る千二百年の都。現代語訳が完結した《寂聴源氏》を徹底的に楽しむ手引書にも。名場面、名舞台を訪ねる! ――源氏物語は虚構の話なのに、京都や宇治、明石には、作中人物や場所の碑が建っている。長い歳月、愛読されているうちに、まるで物語が史実であるかのように、人々の胸に定着したのであろうか。見事な現代語訳を完結させた著者が導く、名場面、美しい舞台への感動の旅。<古典の旅シリーズ『源氏物語』改題作品>
  • 源氏 物の怪語り
    4.0
    千年の時を経て―― なお歴史にその名を残す希代の文人、紫式部。 中宮彰子に仕えつつ、『源氏物語』 を書き綴る彼女の傍らには、とうの昔に亡くなったはずの“姉”がいた。 愛娘の賢子にとり憑いたその姉に導かれ、紫式部が出会うのは、四人の歌人と四季を巡る四つの物語。 伊勢大輔、和泉式部、中宮彰子、赤染衛門 ―― 当代の歌詠み達の前に現れる物の怪は、時に恐ろしく、時に儚く……けれど人の心を映し、朧々としてそこに在る。
  • 幻獣坐 The Scarlet Sinner
    値引きあり
    3.7
    1~2巻639~654円 (税込)
    財政破綻し、鷲王院(すおういん)と呼ばれる巨大企業に支配された日本。自殺した友人の死の原因を調べていた高校生・久瀬冬弥は、同級生の藤宮優々希が、人の死を操る「幻獣」の力を持っていると知る。鷲王院に逆らい己の信じる正義を実行するため、優々希を利用しようとするが、新たな「幻獣」の持ち主が現れ……。
  • 原潜侵入~警察庁契約代理人1~
    NEW
    -
    警察庁の契約代理人・矢島達司は、特命を受け、大学研究室襲撃事件の現場に急行する。犯行は中国人グループによるもので、奪われたのは人類を滅亡へ導く危険なウイルスだった。その頃、国籍不明の原潜が津軽海峡に侵入。矢島は2つの異なる事件の背後に、国家間の思惑と巨大な陰謀が潜んでいることを察知する……。長篇ハード・アクションシリーズ第1弾!(『CAドラゴン』改題)
  • 幻蒼、幻想 …… 女の賭け!
    -
    1巻330円 (税込)
    平凡な主婦も幸せと日常に落ち着きを見せた「美和」は子供に恵まれない。夫の雅彦はサラリーマンそのもの、子供にあまり縁がない。子供のころから不幸を背負って来た冬川夏海は自分の力で生きることを決心する。その手段として夜のクラブのホステスを選ぶ。誘惑あまたの銀座の夜。優しい中年男との瞬時の幸せ、妊娠という不幸。子供はどうしよう!? 二人の世界の違った女が、偶然に出逢う。子宝が欲しい美和と、子供に煩わせられたくない夏海。そんな二人の「おんな」の賭け、そして将来への祈りは!?【登場人物】仁科美和 (33歳)~広告代理店に勤務。そこで雅彦と出会い結婚。仁科雅彦(36歳)~どこのでもいるサラリーマンでありながら、美和と子供のことでは違った意見を持つ。冬川夏海(35歳)~ 家庭に恵まれず育った思春期。偶然にも美和との出逢いで人生が変わる。山岡(53歳)~大企業の役員。銀座クラブの常連。夏海のひと時の愛人。

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  • 幻想古書店で珈琲を
    完結
    3.7
    全8巻528円 (税込)
    大学を卒業して入社した会社がすぐに倒産し、無職となってしまった名取司が、どこからともなく漂う珈琲の香りに誘われ、古書店『止まり木』に迷い込む。そこには、自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門がいた。この魔法使いによると、『止まり木』は、本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れる不思議な古書店らしい。ひょんなことからこの古書店で働くことになった司だが、ある日、亜門の本当の正体を知ることになる――。切なくも、ちょっぴり愉快な、本と人で紡がれた心がホッとする物語。
  • 幻想短編小説集 霧の向こう ―ヴァンゲール残景―
    -
    1巻880円 (税込)
    神殿に仕える神士となるための学舎で育った元孤児のウトゥスラは、兄弟子の度を越えた愛情に耐え兼ねケガを負わせてしまったことから放校となる。 神士であった養父の「貴き父に罪を償え」という遺言により、遺品である滑石を携え、ケス湖に沈んだとされる貴き父の御座のあるケストラントを目指す――。 表題作『霧の向こう』の他、駆け出しの運搬史であるイズィルカフが手に入れた護符にまつわる呪いと厄災『メリメスの護符』、勇猛な海戦隊「コライオの青鮫(コライオン・イッシュ)」と海賊王ゴアナンの激闘『コライオの青鮫』の全3篇を収録。 <著者紹介> 高橋 利行(たかはし としゆき) 高3のとき、同級生の紹介でメルニボネのエルリックと出会ったことをきっかけに幻想世界に足を踏み入れる。その果てにランクマ―の都にたどり着いた。目がしょぼついた今でも、さまざまな『異世界地図』を前にすると食い入るようにながめてしまう。

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  • 幻想と怪奇 幻影の街 ショートショート・カーニヴァル
    5.0
    国内著名作家の書き下ろしショートショート・アンソロジー。テーマは「街」。ホラー・ミステリ・ファンタジー・SF等さまざまなジャンルの書き手が、幻影の街を舞台に物語をつむぐ。第3回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作品も収録。 ■掲載作家(五十音順) 朝松健/新井素子/池澤春菜/今井亮太/井上雅彦/植草昌実/空木春宵/太田忠司/小田雅久仁/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/黒史郎/澤村伊智/澁澤まこと/高野史緒/中川マルカ/西崎憲/伴名練/久永実木彦/日比野心労/深堀骨/三津田信三/村山早紀/木犀あこ/芦花公園
  • 幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル
    4.5
    『幻想と怪奇』シリーズ、初の創作のみの一巻は、日本作家23人の書き下ろしショートショート競作集。寄稿者への課題は「長さは八千字まで」と「過去の作家・作品に関連するものを」。著名作家による23編の多彩な作品が集結。さらに、第1回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテストの入選作品を収録。長い筆歴をもつ作家から、本書がデビューとなる作家まで、様々な才能がきらめく短い物語をお楽しみください。 【収録作家名(五十音順)】 朝松健/安土萌/荒居蘭/井上雅彦/植草昌実/奥田哲也/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/久美沙織/倉阪鬼一郎/倉野憲比古/黒史郎/澤村伊智/柴田勝家/斜線堂有紀/高井信/高野史緒/立原透耶/南條竹則/西崎憲/三津田信三/木犀あこ
  • 幻想と怪奇 不思議な本棚 ショートショート・カーニヴァル
    -
    ようこそ、物語のカーニヴァルへ。 本書では、ごく短い物語を、数多く集めました。 寄稿者各氏には、短いこととは別に、もうひとつお願いをしました。 「本について、または本のある場所についての物語を書いてください」 そして、二十七名の作家による短い物語が、この一本の本棚に収まりました。あなたが今いるのは、その不思議な本棚の前なのです。 どうぞごゆっくりお楽しみください。 (1行アキ) 第二回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作品を収録。全編書き下ろしの別冊『幻想と怪奇』を、ここに再び。 【収録作家(五十音順)】 相川英輔/朝松健/芦辺拓/飛鳥部勝則/荒居蘭/石神茉莉/石原三日月/井上雅彦/植草昌実/江坂遊/織守きょうや/粕谷知世/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/坂崎かおる/澤村伊智/斜線堂有紀/高井信/高野史緒/立原透耶/西崎憲/西聖/深田亨/三津田信三/木犀あこ/森青花
  • 幻想都市
    -
    記憶喪失に陥った宮田雷四郎は、行者峠で地蔵の供物を掠めて生きていた。だが、魔人と恐れられた彼は、追跡隊に追われる羽目に……。峠を下る途中、二人のヤクザによって性交奴隷と化した人妻を救出。街を彷徨う雷四郎は、妖しい魅力を秘めた組紐の宗家、里原真砂の下僕となり、やがて妖女たちの死闘に巻き込まれていく。好評幻(めくらまし)戯シリーズ雷四郎五部作完結。
  • 幻想の未来
    4.2
    あのときは、倒れ伏している私の周囲を、廃墟の幽鬼がとり巻いて歌い踊っていた――。放射能と炭素熱で破壊された大都会。極限状況で出逢った二人は、子をもうけたが。進化しきった人間の未来、生きていくために必要な要素は何か。「だけど俺たちは本能を持ってうまれてきてるんだ。生きて行こうとする本能だ。どんな環境に生まれてきたにしろ、本能を持っている限り種族の繁栄のために尽くすべきじゃないか。本能にしたがって行動をしていさえすれば、われわれは、知らない間にこの世界を改造していることになるんだ」(表題作)ほか、ふたりの印度人、アフリカの血、姉弟、ラッパを吹く弟、衛星一号、ミスター・サンドマン、時の女神、模倣空間、白き異邦人の一〇編を収録。解説:山下洋輔。
  • 幻想列車 上野駅18番線
    3.8
    ――――あなたには、“本当に忘れたい記憶”はありますか?―――― 上野駅の幻の18番線には、乗客の記憶を一つだけ消してくれる列車が停まっている。 秘密のホームへの扉の鍵を手にした4人の男女が忘却を願うのは、大好きなはずのピアノ、事故で死んだ最愛の息子、人生で最悪のクリスマスイブ、そして幼い頃犯した罪。 忘れられるものなら忘れたい――でも、本当に?  自分の過去と向き合うため、彼らは謎めいた車掌と不思議な生き物・テオと共に旅に出る。 『塀の中の美容室』の桜井美奈が描く、4人の人生を紡いだ感動の連作短編集。
  • 現代悪女伝 性の深淵
    値引きあり
    -
    1~2巻398円 (税込)
    私は大阪の株屋。ひょんなことで深みにはまった相手が娘のような年齢の美女で、彼女にはめずらしい肉体的特徴があった。彼女に溺れた私はパトロンを志願し有頂天になっていたが、ふとしたきっかけから彼女の正体を知って唖然となったのだ――。悪女とはどんな女たちか、をユニークに描いた連作小説集のパートI。
  • 現代好色一代女
    2.0
    男の欲望のまにまに押し流されて生きる美しい母・よし乃。真実の愛を求めて悩む娘・ゆかり。夫の岳夫と母との不倫な関係を知ったゆかりは、恋人・篠田との新生活を望みながら、夫の脅迫に怯えその腕に抱かれつづける。この女体の哀しさは、母の弱さとどこが違うといえようか……。戦争を境に、衣笠家は没落した。かつて宮家の姫たちに仕え由緒ある豪農に嫁いだよし乃は、夫・義則の嗜虐的な愛撫に馴らされていたが、夫の死後は女手一つで生きるため、次々と男に身を委せていくのだった…。女盛りの寡婦のたどる数奇な男遍歴を通して、女体に潜む「業」を追求した、円地文学の会心作。
  • 【現代語抄訳】二宮翁夜話 人生を豊かにする智恵の言葉
    2.0
    1巻1,300円 (税込)
    二宮金次郎(尊徳)。その存在を知ってはいても、いったい何をし、何を語った人か、いまや知る人は少ないだろう。しかし、二宮金次郎こそ、ある意味では日本の道徳の結晶ともいうべき存在なのである。戦時中の日本の修身の教科書について、戦後に厳密な調査を行った占領軍でさえ、二宮金次郎は「中庸、節倹、勤勉の精神に富んだ日本最初の民主主義者」だと評価した。しかし、それすら今では忘れられている。時には厳しい父の言葉のように、時にはやさしい祖父の言葉のように心にしみこんでくる珠玉の教えの数々。これを読み進めるうちに、われわれ日本人がしっかりと伝えてきた人の生きるべき道を、自分の胸に響かせることができるはずである。こんな生きる智恵と滋味にあふれた話を読みたかった。こういう話を語り継ぎたかった。そう思える一冊である。ともすれば現代の我々が忘れてしまいがちな、本物の処世訓が、いま読みやすい現代語新訳でよみがえる!
  • 現代語訳 青砥藤綱摸稜案 曲亭馬琴の名裁判物語
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「よっ、名裁き!」江戸の民が溜飲を下げた逸話の数々を、混迷の時代、現代語訳で読み解く。「『南総里見八犬伝』『水滸伝』……馬琴は数多くの作品を残しましたが、そのなかに中国の公案小説を思わせるものがあることは、あまり知られていません。『青砥藤綱摸稜案』がそれで、なかなか面白いのです」(本文より)推理小説のような展開で進む公明正大な裁判の結末は──。
  • 現代語訳 竹取物語
    -
    光る竹から生まれたかぐや姫が娘になり、貴公子の求愛に無理難題を与え、煌々と冴えわたる満月の夜に昇天するという永遠の美の幻想……。源氏物語の絵合の巻に「物語の出で来はじめの祖なる竹取の翁」とある「竹取物語」は、平安時代から千百年ものあいだ読み継がれ親しまれている。日本の自然と情感を愛したノーベル賞作家の現代語訳と、ていねいな解説で読む、わが国最古の美しい物語。

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  • 現代語訳 とわずがたり(新潮文庫)
    3.3
    幼少の頃から後深草院のもとで養育された二条は、十四歳の春に院の寵愛を得る。二条は院の愛人となってからも、あまたの貴人や高僧たちと交渉を重ねるが、かねてからの出離の思いが高じ、ついには尼となって諸国遍歴の旅に出る。――波瀾にみちた性の体験を大胆に告白し、愛欲の世界を脱して、宗教に浄化されていく過程を描いた女流日記文学の傑作を、艶麗な筆に甦らせた名訳。
  • 現代語訳 無門関 禅問答四十八章
    -
    『碧巖録』『従容録』と並び禅宗で尊重されてきた『無門関』。南宋の臨済宗僧・無門慧開が優れた公案48章を選び、それに評唱(批評)と頌(漢詩)をつけたものである。「犬に仏性があるか」をたずね、最難関の公案として名高い「趙州狗子」、「いま、自分がなすべきことに力を尽くしなさい」と説く「趙州洗鉢」、「善悪を考えず、あるがままに見なさい」と説く「不思善惡」など、至高の禅語録をわかりやすく口語訳。原文と訓読文付き。中村元の解説を加えた決定版。
  • 現代史(上) 【小田実全集】
    -
    1~2巻1,760円 (税込)
    この小説は、日本が若かった1964年東京オリンピックの頃から約1年間を背景に、共産圏との貿易に成功した大阪の造船会社社長一族の物語。若くて美しいヒロインが恋愛と見合いを通じて少しずつ成長をとげる丁寧な心理描写は、その時代を動かしているさまざまな階層の人間たちが次々と登場することとあいまって、小説の醍醐味を放つ。小説としての面白さとともに、風俗、国際関係、そして歴史や社会的関係性の中で重層的に日常を生きる人間の総体は、今の日本社会の出発点を照らし出す。
  • 現代と音楽
    -
    1巻660円 (税込)
    現代の代表的音楽評論家・遠山一行氏が、現代と音楽のかかわりを論じた評論集。「現代の音楽」「演奏家論ーコルトオ・ミケランジェリ・カラヤン」「戦後音楽覚書」など、豊かな体験をもとに、作曲家・演奏家・聴衆と音楽とのかかわりを分析し、現代における音楽の可能性を示唆する。
  • 現代の小説2022 短篇ベストコレクション 日本文藝家協会・編
    -
    ミステリーから幻想小説まで極上の11編! 2021年、文芸誌に発表された数多くの短篇から、日本文藝家協会の編纂委員が審査を重ねて厳正にセレクト。 収録した作品は、爆笑家族小説から手に汗握る近未来ミステリー、背筋も凍る怪奇幻想小説まで、非常にバラエティに富んだ高品質なラインアップ。 作中にはマスク警察やマスク拒否男など、コロナ禍だから生まれたキャラクターもいて、まさに現在の日本の短篇小説がどのような方向に発展を遂げているかを1冊で窺える、大変お得なアンソロジーです。 収録作家は、井上荒野「何ひとつ間違っていない」、荻原 浩「マスク・オブ・モンスターズ」、小田雅久仁「裸婦と裸夫」、黒木あるじ「春と殺し屋と七不思議」、小池真理子「ミソサザイ」、佐々木 愛「加賀はとっても頭がいい」、 新川帆立「接待麻雀士」、中島京子「オリーブの実るころ」、パリュスあや子「呼ぶ骨」、湊 ナオ「キドさんとドローン」、矢樹 純「魂疫」の11名。 解説は文芸評論家・杉江松恋。
  • 現代のファーブルが語る自伝エッセイ 蝶の唆え
    5.0
    1巻1,782円 (税込)
    大人のための児童文学。 終戦直後の大阪郊外。製粉工場を買い取り事業を始める父、そこで雇われたインテリの経理、シベリア帰りで共産思想の叔父さん、子連れで食べ物を乞う深夜の訪問者、進駐軍の横流し物資を持ってくる伊達者などなど、敗戦直後の個性的な大人に囲まれ、少年はトンボや鯉をつかまえ、全身で自然を満喫して育ちます。 しかし好事魔多し、当時は死病とされる結核菌に襲われます。ストレプトマイシンが効を奏し、一命はとりとめたものの、学校は長期休暇、毎日寝て過ごさなくてはなりません。 病床の楽しみはラジオや新聞の絵物語。とくに山川惣治や樺島勝一の絵に魅了されます。そんなある日、従兄弟のお兄さんが持って来たのが昆虫標本でした。少年は「木組みがほぞ穴にはまる」ような快い衝撃を受けます。病床であるが故につのる昆虫採集への憧れ。戦前の図鑑を見ながら、遠く台湾への想いを深くする日々。 ひと昔前の日本人と社会風俗、そして少年の心象風景とあいまって、のちに虫好きフランス文学者の少年期が鮮やかに描かれます。ギンヤンマ、絵物語、カウボーイ、進駐軍、ラジオ……、懐かしいものがいっぱい詰まった「大人のための児童文学」です。
  • 現代ユウモア全集 1巻 『後生樂』 坪内逍遙
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    95年ぶりに電子全集として復刊! シェイクスピアの喜劇『真夏の夜の夢』から昔話「浦島太郎」、新聞連載小説『松のうち』まで、多彩なジャンル作品を収録。 昭和初期の1928年に創刊された『現代ユウモア全集』は、当時大ヒットを記録。「ユーモア小説」が大衆文学の一ジャンルとして認知されていく初期の過程で、大変重要な役割を果たした。その全24巻が95年ぶりに電子版で完全復刻。 その記念すべき第1巻は大作家、坪内逍遙。古今東西の笑いの理論にも親炙していた逍遥は、「悲哀と好笑は表裏一体、悲しみと可笑しみが縄のごとく絡まり合うのが人情あるいは世態風俗であり、それを写す小説にあっても、両者が好対照となればこそすぐれた効果を発揮する。そうした好笑の機微を理解せず、ただ『馬鹿笑ひ』できる話を求める作者読者のなんと多いことか」と嘆く。 W・シェイクスピアの喜劇『真夏の夜の夢』やN・ホーソーンの小説「ハイデッガー博士の実験」を翻案した戯曲『回春泉の試験』に始まり、昔話「浦島太郎」や「竹取物語」を翻案した舞踏劇、「読売新聞」に連載され後に単行本化された小説『松のうち』、さらには「忠義な鷹」、「チリの油壺」など海外童話を翻案した短編戯曲(13篇)に至るまで、様々なジャンルの作品を収録。 解説文は追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、月報や全集のラインアップ広告など、貴重な資料も収録する。 第1巻の巻末には雑文家・平山周吉も特別寄稿する。 ※本文は発刊当時の旧字体総ルビを再現。また、より読みやすいように、新字体バージョンも新たに追加しました。 (電子版 2024年11月29日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 9巻『異國膝栗毛』 近藤浩一路
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    資料価値も高い、100年前のヨーロッパ主要都市の社会風俗を日本人画家・漫画家が細かく描写した貴重な337話を収録。 近藤浩一路は、大正期に読売新聞や雑誌に漫画漫文を精力的に発表。岡本一平とともに大正デモクラシー期の漫画文化の強力な発信者である。大正4年には、日本最初の漫画家団体「東京漫画会」も結成、「漫画祭」と称する派手なイベントや展覧会を開催して、日本に「漫画」を普及させた。大正5年には東京美術学校同級生の池部鈞、岡本一平らと漫画雑誌『トバヱ』を発行し、美校出身の漫画家たちを中心に美術としての漫画を創造しようとも試みた。 本巻は、雑誌『主婦之友』大正11年1月号~大正12年11月号まで連載された、彼の代表作、『異国膝栗毛』を初めて書籍化したもの。神戸を出発してアジア経由でヨーロッパまで船旅をする紀行文。100年前のヨーロッパ主要都市の社会風俗を日本人画家・漫画家が細かく描写し、その資料的価値は極めて高い。第1回~第12回まで、全337話を収録。第1回から第4回「大阪一の美人」までは、下稽古と洋行準備の話。第4回「出立の日」から第6回までが、船上とアジア寄港地の話。第7回で、いよいよフランスに到着。第9回から第10回でドイツへ移動し、第11回は、スペインとイタリアの駆け足旅行、第12回ではローマ経由でフランス・パリに戻る。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年7月25日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 5巻 『東京初上り』 生方敏郎
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    大正期を代表するユーモア&「中間読物」作家が、絶頂期に発表した貴重なユーモア作品28編を収録。 明治末から東京朝日新聞などの記者として活躍し、大正期には「ユーモア作家」として多数の記事を書いた、いわゆる「中間読物」作家の代表格。昭和になって『中央公論』から発表の場を奪われたが、「雑文」作家として活躍しながら社会批判を続けた。生方のまとまった評伝はなく、戦前に諷刺家として社会に警笛を鳴らしてきたが、今も読める著作はほとんどなく、埋もれた作家でもある。 今回、表題作「東京上り」をはじめ、第一部小説から、第二部対話、第三部警句、第四部随筆までバラエティー豊かな全28編を収録。中でも、「下女の時代」は、架空の大正20年代を舞台にした未来小説という形で当時の女性問題を諷刺する。生方は女性問題にも積極的な発言をし、日本の社会をよくするためには女性の力が必要だと考えていた。「子供と女性諸君とにうつたへて将来の時代を造るより他はないのです」と述べる。 さらに、「誰にも分りよきやうに面白くユーモラスに書いてはありますが、諸君はただ笑って読みすごすばかりでなく、この笑いの中に潜んでいる著者の赤誠と著者の社会改造の意図とをくみ出して、世に宣伝し世を改造するやうに努力あられんことを希望するものであります」と説明する。生方の諷刺ユーモアの意図は、ここにある。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年3月28日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 3巻 『樂天地獄』 戸川秋骨
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    大正時代、文化人ネットワークの中心にいた著者の、もっとも読み応えのあるユウモア随筆52点を収録。 文芸評論、随筆家、翻訳者、英文学者、英語教師でもあった戸川秋骨が、精力的に活躍した36歳から57歳までのもっとも読み応えのある随筆、計52点を収録。 全体は4部構成。[スケッチ]では、日常の風景を別の角度からながめ、単調な日々に新しい価値を付与しておもしろくする、まさに「ユウモア」文章のお手本となる作品が並ぶ。[追想]では、小泉八雲、夏目漱石ら恩師を中心に同時代の人々との交流を描いている。[紀行]では行く先々での出来事を秋骨流の手さばきで、貴重な思い出となる出来事へと変身させられる。[パラドクス]は、一見すると矛盾するが、そこにある種の真理があることを意味する。思わぬつながりに「なるほど」と感じることで、パラドクスとなる対象の差が大きくなると、そこに笑いが生じる。特にこの章は、現代ユウモア全集全体の面目を躍如させる章でもある。英語を生業としている秋骨が、「翻訳は不可能」、「英語なぞやるのが馬鹿々々しい」と述べる。それ自体に大きな矛盾を感じるが、ここで秋骨が述べていることは、約100年後の今も、なるほどと思ってしまうことばかりだ。 また、大正時代の雰囲気を醸しだし、「大正レトロ」の味わいを伝えると同時に、古き良き東京の様子、とくに関東大震災前後の様子を描き出した貴重な記録としても、読む価値は高い。同時に、秋骨を中心とする当時の文化人の、意外なネットワークを現代に伝える役割を担っているので、ただの「ユウモア随筆」ではない。近代文化人の隠れた精神史を明らかにする「貴重な歴史書」にもなっている。 解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年1月31日配信) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 11巻『らく我記』 高田義一郞
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    知る人ぞ知る、埋もれた作家唯一の創作集を含め、随筆、雑文など、貴重な全53篇を収録。 高田義一郞はこれまで「医学博士」ということ以外あまり知られていなかった。創作は少なく、医学的な随筆や通俗的な医学記事が多く、まとまった創作作品集は、本巻『らく我記』だけということで、埋もれた作家となっていた。 しかし、2015年に、彼が1929年の国立大学町都市開発初期、国立市に建築した貴重な文化住宅、旧高田邸が取り壊されることになり、邸宅の記録保存に関わる人たちによって、突然、義一郎の名前や経歴がクローズアップされるようになった。 本巻には、創作をはじめ、随筆、雑文など全53篇を収録している。勤務していた大学病院の裏話や通俗雑誌の医療相談欄の記事をおもしろおかしく評する一方、SF調の2作品、「人造人間」では、[試験管ベビー]を扱い、「人間の卵」では、[薬品で卵生化させての出産]をテーマに深刻かつユーモラスにまとめるなど、100年後の今でも考えなければならない問題をすでにこの時代に提示する鋭い洞察力にも溢れている作品も多い。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年9月26日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 10巻『當世浮世大学』 大泉黑石
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    文学史に登場しない幻の作家の代表作「俺の自叙伝」をはじめ、珠玉の滑稽小説7作品を完全収録。 大泉黒石は正統な日本近代文学史に登場しない、幻の作家である。1919年に『俺の自叙伝』を刊行すると、たちまち売れっ子作家となる。しかし、学閥的文壇に属さないため、芥川龍之介、佐藤春夫など、当時の帝大、慶応卒などのエリート作家たちから疎まれ、文壇排斥運動を起こされ、短期間で姿を消すことになる。ちなみに黒石の三男は、昭和の怪優・大泉滉で、次女・洽(あい)の娘は、アメリカの大富豪で2023年に急死した、アナ・シェイだ。 代表作「俺の自叙伝」は、ロシア人外交官を父に持ち、若くしてヨーロッパを彷徨い、ロシア革命から逃れて日本に帰国。東京の下層社会で極貧生活を送りながら旺盛な執筆活動を始める……、ドラマチックな展開が続くが、実は、この作品は「自叙伝」ではなく、「俺の自叙伝」という創作だからややこしい。 「俺の自叙伝」以外には、「剣劇役者」、「恋愛禁物会」、「裏と裏」、「砥石の袋」、「毛皮の褌」、「酸と亜爾加里」の貴重な滑稽小説6篇も収録されている。文芸評論家・志村有弘は、「黒石の滑稽小説には、落語の落ちの手法が用いられ、深い虚無思想を根底としながらも、無類の饒舌とユーモアに特色がある」と指摘している。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年8月29日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 13巻 『涙の値打』 田中比左良
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    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 大正~昭和にかけて一世を風靡した人気漫画・漫文家の、女性をテーマとした初期作品、全13篇を収録。 田中比左良は大正時代にデビューし、昭和にかけて一世を風靡した漫画・漫文家で、特に女性を描いた作品で知られる。彼の作品は、当時の女性の生き方や風俗を反映し、95年ぶりに電子書籍として本巻が復刊するのは、昭和の記録の復活と同時に、田中比左良という漫画家の復活としても、大きな意義を持つ。 本巻には、特に貴重な初期作品、全13篇を収録。代表作「連續漫畫 モガ子とモボ郞 上巻」をはじめ、当時の女性のたくましい生き方に感動する「海女の生活」、松竹や東宝の俳優審査委員に就任したことで、女性の外面、内面の美しさを絵と文でほのぼのと説明する「京美人禮讃記」、[漫彫]と称するレリーフ式漫画を自ら考案した「漫彫三十三個」、実際の出来事を小説風の人名に置き換えて書かれている表題作「涙の値打」、子供向けの、一種教訓的な漫画物語「一本足のピヨン太郎」「Pちやんとムク」まで、バラエティー豊かな漫画・漫文作品が並ぶ。 発刊当時の書籍を新たに全ページスキャニングしているので、本巻はリフローではなく、FIX形式。本文の旧字体総ルビはもちろん、ユニークなデザインもそのまま忠実に再現している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年11月28日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 12巻 『紅茶と葉卷』 牧逸馬
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    多筆名作家で、[文壇のモンスター]と呼ばれた破格の作家のユーモア短編、一口噺、アメリカン・ジョークなど全54篇を収録。 牧逸馬は谷譲次、林不忘、賴市彦、阿多羅緒兒など複数の名義で活躍。翻訳、小説、紀行文、ルポルタージュなど多ジャンルを手がけ、「文壇のモンスター」と呼ばれた破格の作家。 「牧逸馬」は現代通俗・探偵・恋愛小説や欧米コントの翻訳、「谷譲次」はアメリカでの体験に基づいた[めりけん・じゃっぷ]物や海外ルポルタージュ、「林不忘」は歴史小説や時代物で知られていく。特に林不忘名義で執筆した丹下左膳シリーズは、芝居・映画化もされ大ヒットした。父は政治ジャーナリストで教育者。兄弟もそれぞれ文学・芸術分野で活躍した。若くして米国へ渡り、大学中退後に放浪生活。多様な職業を経験し、異文化体験が創作に活かされた。 本巻には、1925年から1928年に発表された、軽妙なユーモア短編、[めりけん・じゃっぷ]物、一口噺、連作笑話、アメリカン・ジョーク集など54篇を収録。谷譲次、林不忘名義作品も混在している。英語と日本語を自在に混ぜた独特な文体で、クレオール女性や移民日本人など、異文化のズレや階級・人種など境界的存在の交錯を描き、ストーリーを語りつつ観客目線で解説もする活動弁士的な語り口は、昭和初頭のモダニズム文学にも影響を与えている。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者で追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年10月31日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 14巻 『晴れ後曇り』 細木原青起
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    明治~大正~昭和に活躍した人気漫画家&挿絵画家で俳人、唯一の作品集。その貴重な作品16篇を収録。 細木原靑起は明治時代にデビューし、大正~昭和にかけて人気を博した漫画家、挿絵画家、俳人。現代では、「日本の漫画家の嚆矢は彼の(鳥獣戯画の)鳥羽僧正」と論じた、『日本漫画史』(1924年)で知られる。高浜虚子、伊藤左千夫、伊藤晴雨などの小説の挿絵を描き、新傾向自由律俳句の俳人としても活躍。1928年には日本挿画家協会の創立に協力し、長らく委員も務めた。 作品集の存在しない靑起にとって本巻の収録作品は貴重。巻頭の「女房を拾ふまで」から、明治期の浄瑠璃作品のパロディ「再生のお里澤市」、漫画脚本形式の「エレキの威力」、酒乱の[夫]が禁酒に成功するまでの酒飲みの苦労を笑う「禁酒」など、シャープで艶のある独特な挿絵とともに楽しめる16篇を収録。 本巻が発行された昭和4年は世界恐慌が起こり、日本でも昭和恐慌が始まる。当時の暗く厳しい状況では、靑起の作品のような庶民が軽く読めて気軽に笑える作品が根強い人気を得ていたようだ。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年12月26日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 7巻『手製の人間』 岡本一平
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    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 日本近代漫画の礎を築いた、ストーリー漫画の先駆者が描いた大正期の傑作15作品を収録。 岡本一平は、大正期から昭和初期に朝日新聞の紙面で「漫画漫文」作者として活躍した、当時最も人気の漫画家。近代漫画の礎を築き、ストーリー漫画の原型は一平に始まると言われている。妻・かの子は歌人で小説家。一人息子の太郎は「芸術は爆発だ」という名言を残し、大阪の万博記念公園に建つ「太陽の塔」を生んだ。まさに芸術を爆発させた家族だった。 本巻は、「戀の彌次喜多」~「刀を抜いて」、「無銭不戦」、「笑いの斷片」まで15作品。一平の大正期の傑作ばかりで、自身もお気に入りの作品を収めた傑作集の趣がある。従って、当時の雑誌、新聞に発表された作品ばかりで、書き下ろしはない。 特に「戀の彌次喜多」から始まる前半の「弥次喜多」シリーズは、右→文章、左→漫画の見開き形式で展開されるユニークな作品。後に発展する紙芝居と同じ形式。脚本だが、見開きだから字数が限定される。的確な表現で会話を進め、きちんとオチも入る、一平の才能が垣間見られる。さらに「無銭不戦」は、見方によっては鋭い反戦諷刺とも理解される作品。金を貰わなければ戦わない、金があれば何でもする、という発想は、大正デモクラシーの時期とはいえ、諷刺的な傾向が強すぎ、当局には強い反戦思想と理解された。だが、後に溝口健二監督で映画化され、「刀を抜いて」についても、マキノ雅弘監督、坂本九主演で映画化(「九ちゃん刀を抜いて」)されている。 発刊当時の書籍を新たに全ページスキャンしているので、本巻はFIX形式。本文の旧字体総ルビはもちろん、デザインもそのまま忠実に再現している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報や外箱など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年5月30日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 2巻 『櫻の國・地震の國』 堺利彦
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    95年ぶりに電子全集として復刊! 空想小説からエッセイ、紀行文、戯作評論まで33編を収録。日本社会主義運動の父、実は日本一のユーモリストだった。 「日本社会主義運動の父」とも呼ばれ、日本共産党委員長もつとめた堺利彦。実は彼、「貝塚渋六」のペンネームで、「日本一のユーモリスト」とも呼ばれていた。生涯で五度も投獄されている彼は、「楽天囚人」と名乗り、牢獄生活すら持ちネタとしていた。 本巻には小説(『野外劇の一幕』)、エッセイ(「猫のあくび」)、海外文学の翻訳(モーパッサン「五十五年の片恋」)、戯作評論(「火事と半鐘の関係」) をはじめ、紀行文、新聞記事批評など33編を収録。その多くが大逆事件以後から1920年頃の「冬の時代」に発表されたもの。 暗澹たる現実社会に向けられた辛辣な文章も多い一方で、堺のもう一面を象徴するのが、ある種の楽天的な理想を膨らませた空想的作品群である。この「空想」のあり方こそ、本巻のもうひとつの見所。特に「小剣が百卅五になつた時」は、公共インフラや最低限の社会保障も整わない当時に、飲み食いにも交通にも買い物にさえお金の要らない百年後の理想社会を描いている。現代の私たちが感じる幾倍もの驚きと痛快さを当時の読者に与えたことだろう。ユーモラスな口吻の奥には、不公正な世界への激烈な憤りと、貧困や圧政にあえぐ人々へのいたわりが常に覗いている。 解説文は追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2024年12月27日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 8巻『ゆがめた顏』 正木不如丘
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    「第二の漱石」とも称された、日本における医者兼作家の先駆者が描いた、傑作25作品を収録。 正木不如丘は、医者兼作家。竹久夢二、堀辰雄、横溝正史らが入院した、日本初の高原サナトリウム=富士見高原療養所の初代院長を勤めた人物で、文筆もこなし、大正末から昭和前半にかけて、文芸誌から大衆娯楽誌、大手新聞まで様々な媒体に作品を発表、「第二の漱石」と囁かれたことさえあった。さらに、徳冨蘆花の主治医を務め、最期も看取った。 本巻には、1922年~1927年頃にかけて新聞や雑誌に掲載された25作品を収録。随筆と小説がメインだが、その境目が見分けにくい作品もあり、読み進めるうちに徐々に虚実が曖昧になってゆくような構成にもなっている。 前半は、臍の手術にまつわる患者の訴えを題材にした喜劇「臍の悲」をはじめ、「すつぽんの血」、「腹中のコレラ菌」、「誤診物語」、「王手飛車取り」など、病院や患者にまつわるエピソードを披露する、不如丘が開拓した〝医者物〟と呼ばれるジャンルで、医療現場の悲喜交々を面白おかしく紹介している。 中盤~後半にかけては、作者の経験談と同一視しがたい、医業を中心テーマとしない小説や、叙情的な哀感を漂わせる作品が並ぶ。山間の因習と神秘を材にとった「神代櫻」は、どこか泉鏡花を思わせる民俗的世界観に何とも要約しがたい物語の余情を漂わせ、老医師と老馬の絆を中心に懐旧的な風景を映す「靑」など、割り切れない人情や世相を情緒豊かに描き出す筆致には、作家としての幅の広さを感じさせられる。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者、追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、発刊当時の外箱や表紙など、当時の貴重な資料を収録する。
  • 現代ユウモア全集 4巻 『奇妙な精神病者』 長谷川如是閑
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    明治~大正~昭和の3時代に渡り活躍したジャーナリスト兼作家の、入手困難で貴重なユーモア作品20編を収録。 ジャーナリスト、評論家、作家と様々な肩書きで、明治~大正~昭和という、激動の時代に活躍した著者の、明治~大正にかけて発表された、入手困難で貴重なユーモア作品、計20編を収録。 雅号=如是閑は「にょぜかん」と読む。友人による命名で、「是(かく)の如く閑」、つまり「こんなに閑」となっているが、日本新聞社→大阪朝日新聞に入社、天声人語を担当し、社会部長として、全国中等学校優勝野球大会(後の夏の甲子園)を企画創設し、大正デモクラシーを代表するジャーナリストとして進歩的、反権力的な立場で論陣を張り、戦後は最後の貴族院勅撰議員として日本国憲法の制定に携わり、実際は94歳の長寿で亡くなるまで、多忙を極めて駆け抜けた。 現在、如是閑のユーモア作品を手軽に読むことはできない。ジャーナリスト、評論家としての作品に重きが置かれ、作家としての、とくにユーモアを活かした戯曲、小説は雑文として軽視されているようだ。理由は、そのユーモアの難しさにある。 例えば、「無線電心機」では、機械文明が人間に利益を与えながら不利益を生むが、そこに思わぬ利益が起こる可能性があることを明らかにする。この文明批判的な眼力で現実を見抜く点が、如是閑の「ユーモア」となっている。 その他の作品でも、落語や講談のような直接笑いを取るユーモアではないので、多くの読者は「これがユーモア?」と感じてしまう。『現代ユウモア全集』の一巻だから、どこかに「ユーモア」はある。それを読み取るのも本巻を読む楽しみだ。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年2月28日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 6巻 『明るい人生』 佐々木邦
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    日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者。専業作家となって最初の作品集、全7編を収録。 佐々木邦は、日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者。1926年、明治学院大学の講師や慶應大学教授を退職して、作家生活に専念する。本巻は専業作家となってから彼の最初の作品集で、長編「夫婦者と独身者」を始め、「抜目のある男」、「ケチな人の話」、「大量生産者の話」、「重役候補の話」、「理想的良人」、「日記の発心」、の計7編を収録。これらの収録作品で、邦は、深く人間の機微に触れ、健全で明るい笑いを提供する「ユーモア小説」というジャンルを確立することになる。特に「大量生産者の話」や「理想的良人」などでは、この当時で男女を平等な視点で扱い、むしろ女性が強さを発揮する。この作品を読んで、苦笑する男性、すっきりする女性、 たくさんいたことだろう。このような雰囲気に、大正時代の自由主義も感じられる。装幀・挿絵は、田中比左良。漫画漫文だけではなく、美人画、肉筆画なども手がけて、当時、人気を博した漫画家。さらに、邦が作家デビューした大正末年は、「漫画」が市民権を得る時代でもあった。邦が新しいユーモア小説のスタイルを確立したことは間違いないが、その人気を支えた側面には「漫画」の流行と定着が貢献している点も、見逃せない。発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、本全集収録以外の田中比左良の挿絵ほか、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年4月25日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 限定版 お父やんとオジさん 特別付録
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    妻の弟と両親を救うために戦時下の朝鮮半島に上陸したという、著者の父親の実話をもとにして書かれた感動巨編。『大人の流儀』の源流ともいうべき作品を、これからの時代を担う若い人たちにも読んでもらいたいという思いで、映画に舞台にTVドラマと幅広く活躍する若手俳優の小出恵介さんと対談。世代を超えて伝わるメッセージ! 本編の構想を伝える、幻の短編「上陸待ち」を収録。(講談社文庫)
  • 【原典】『日本昔ばなし』
    3.8
    誰の心の奥底にもある、残忍性と禁断──。それは理性の力でどんなに蓋をしようとしても、隙間から漏れ出し、生き延びてしまう……。『日本昔ばなし』の中の子殺しや子捨て、山姥の子ども食いの話、そして奔放な性の匂い……表立って語るのがはばかられるような人間の暗い面を炙り出す話には、『グリム童話』同様、人間の深層心理として世界に共通する面があります。日本の風土にじっとりとしみ込んだ人間の本性の恐ろしさと巧みな知恵、その豊かな「泉」を心ゆくまで堪能してください。収録内容手なし娘人魚と八百比丘尼食わず女房蛇の婿入りかぐや姫赤い髪の娘姥捨て山天道さんの金の鎖糠福米福六部殺し俵薬師
  • 舷燈
    5.0
    海軍予備学生に志願し従軍した牧野の青春は敗戦とともに打ち砕かれた。心は萎えていた――身内に暗い苛立ちを棲みつかせ、世間に背を向け頑なに生きる男。短気で身勝手で、壮烈な暴力をふるう夫に戸惑い反撥しながらも、つき従う妻。典型的な夫婦像を描く作品の底に、亡き戦友への鎮魂の情を潜め、根源的な哀しみを鋭く突きつける傑作。
  • 幻燈辻馬車(上)
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    1~2巻660円 (税込)
    干潟干兵衛、もと会津藩同心。維新後は東京で辻馬車屋を営む。馭者台に孫のお雛と、息子と妻の幽霊を乗せて……。自由民権の思想に傾倒する青年たちと、彼らのもくろみを防ごうと密偵たちがもつれあう都市で、幕末の戦争で辛酸なめつくし、唯一の生きがいである孫娘とふたり、おだやかな日々を送るはずだった中年の男は、いつしかその渦に巻きこまれていく。三遊亭円朝の講釈にオッペケペーの川上音二郎、築地の市場ですし食う伊藤博文など、豪華絢爛の登場人物が奇怪な彩りを添える。
  • 幻燈辻馬車 上 山田風太郎ベストコレクション
    4.4
    1~2巻715~814円 (税込)
    華やかな明治期の東京。元藩士・干潟干兵衛は息子の忘れ形見・雛を横に乗せ、日々辻馬車を走らせる。2人が危機に陥った時、雛が「父(とと)!」と叫ぶと現われるのは……風太郎明治伝奇小説。
  • 幻燈辻馬車 山田風太郎ベストコレクション【上下 合本版】
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    明治15年。年々文明開化の華やかさを増す東京を行く1台の古ぼけた辻馬車があった。それを駆るは元会津同心の干潟干兵衛。孫娘のお雛を馭者台の横に乗せて走る姿が話題を呼び、日々さまざまな人物が去来していく。ある日2人は車会党の恨みを買い、壮士らに取り囲まれてしまう。危機に晒されたお雛が「父(とと)!」と助けを叫ぶと、なんと無人の辻馬車が音もなく動き出した! そして現れたのは……? 山風明治ロマネスクの最高傑作。 ※本電子書籍は、角川文庫版『幻燈辻馬車』上下巻を一冊にまとめた合本版です。
  • 源内万華鏡
    値引きあり
    4.0
    奇人・平賀源内の破天荒な人生と大志――平賀源内は、元祖マルチ・タレントだった! 本職は本草(ほんぞう)学者。エレキテル、万歩計、寒暖計を見様見真似で完成させ、鉱山技師として金銀を求めて山をウロウロ。風来山人の名で戯作、福内鬼外(ふくちきがい)の名で浄瑠璃を書けば、大ヒット。杉田玄白をして「非常の人」と言わしめた源内の、オモシロ人生を奇才が描く。
  • 幻年時代
    3.0
    四歳の春。巨大団地を出て、初めて幼稚園に向かった。この四〇〇メートルが、自由を獲得するための冒険の始まりだった。忘れたランドセル、家族への違和感、名づけの秘密……。錯綜する記憶の中で、母に手を引かれ、世界を解明する鍵を探す。生きることに迷ったら、幼き記憶に潜ればいい。強さと輝きはいつもそこにある。稀代の芸術家による自伝的小説。
  • 原爆の図
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    1945年8月6日、原爆投下。3日後、広島に帰った画家は、現代の地獄図絵を目撃する。「原爆の図」は、画家が二十数年をかけ完成した畢生の大作であり、世界の多くの人々に深い衝撃をよびおこしたのだった。本書収録のこの作品の全貌を通じて、私たちは、平和と人間愛への祈念をさらに新たにしてゆきたいと思う。
  • 原爆を見た少年(上)
    値引きあり
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    1~2巻852円 (税込)
    脳の血管病を持つ広島の崩壊家庭に育った少年・ヒカル。その命を救った脳血管外科のパイオニアの老医師・火男。命は救われたものの、天涯孤独となったヒカルは高校をドロップアウト。一方、医療崩壊といわれるすさんだ医療現場での仕事に燃え尽きた火男は、故郷の長崎に帰る途中の三原で、偶然、ヒカルと再会する。そのふたりの前に建つ、1597年に殉教した二十六聖人の一人、トマス小崎の像。その二十六聖人に導かれるようにふたりの長崎への旅が始まる。とともに長崎に旅して、<時>について思いを巡らせ、1年かけて殉教と原爆について学ぶ。そして、生命の実相に触れることで心を被っていた殻が破られてゆく……。
  • 原発・日本絶滅
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    茨城県東海村にある原発に異常震動が発生。日本原子力研究所の湯原博士は原子炉を停止させるが、東菱研究所の井沢は、形ばかりの点検を済ませると、独断で運転再開に踏み切った。だが再び、異常震動が起こり、原子炉は破壊への暴走を始めた。炉心溶融(メルトダウン)、大爆発、避難する人々の大混乱。綿密な調査と膨大な資料を駆使して、原発倒壊の悪夢を赤裸々に描いた衝撃作。
  • 原発への警鐘
    -
    日本列島「原発基地化」の実態と危険を暴く! スリーマイル島、チェルノブイリなどでの原発事故は、あらためて原子力エネルギーの怖さを実感させた。世界各国で安全神話がくずれているのに、なぜか日本では驚くべき「原発過密立地」計画が進行中だった……。住民の不安を解消しきれないままに、日本列島「原発基地化」を強行する危険な狙いとその全容を迫真の取材で描く!
  • 原発労働記
    4.4
    「これでは事故が起きないほうが不思議だ」……放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。美浜、福島第一、敦賀の3つの原子力発電所で、みずから下請けとなって働いた貴重な記録=『原発ジプシー』に加筆修正し、27年ぶりに復刊した名著。 ◎「原発事故は人災です」<瀬戸内寂聴>
  • 玄冥宮の屍王
    -
    皇城の奥深く、密やかに佇む玄冥宮。 そこには強大な力を持ち、堕ちた神獣の欠片を狩る「屍王(しおう)」がいる。 世の平安を守る「鬼方士」の青年、潤冬惺(じゅんとうせい)は、屍王を助けよという皇帝の勅命を受け、現屍王・白玲(はくれい)を訪ねる。 初めて見た白玲は可憐な美青年で、冬惺は驚く。 しかし直後に、助けはいらぬと手酷く拒絶されてしまう。 実は白玲には一人で戦わねばならない理由があった。 そうとは知らぬ冬惺は……。 運命の二人が出会って幕を開ける、劇的中華ファンタジー!
  • 元禄小源太
    -
    五代将軍・綱吉治下の元禄期は、ある意味で暗黒期と言えた。将軍・幕閣のあいだに、女色はもとより男色の風がはびこり、賄賂はなかば公然とまかり通り、お犬様が人間より優遇された。この風潮に敢然と立ち向かった浪人たちがあった。冠小源太と汀十次郎――いずれも、悪政のいけにえとなった由緒ある家筋の血を引いている。ふたりの反抗は、私憤というよりむしろ世直しの気慨であった。しかし、男が志を立て事をかまえる時、そのかげで泣きくずれている美女がいるのは、いつの世も変わらない。元禄期を舞台に、剣と恋、勇気と策謀、正義と悪がからまり合う時代小説。小源太よ、お主どこへ行く?
  • 元禄五芒星
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    「元禄」という、江戸時代のあるひとつのピークにこだわりつづけてきた野口武彦氏が「平成」の終わりを見据えて放つ。将軍綱吉の治世後期、元禄から宝永は経済バブルの崩壊と災害が表裏の時代だった。漠然とした不安と鬱屈が世を覆うとき、人びとはいかに生きたか。美しく死ねた者、なまじ生き残ってしまった者、己が才覚の扱いに悶える者。人生のさまざまな姿が異常なまでにクッキリと浮かび上がった魔術的な時空間を描く五篇。
  • さもしい浪人が行く 元禄八犬伝 一
    5.0
    1~5巻693~858円 (税込)
    網乾左母二郎は金のためなら手段はいとわぬ小悪党。流れついた大坂で、悪党仲間の怪盗・鴎尻の並四郎、妖婦・船虫の二人としがない日々を送っている。そんな折、犬公方・綱吉に集められた「八犬士」が、失踪した綱吉の娘・伏姫探索のため大坂に。なぜか協力することになった左母二郎たちだが、矢数俳諧と通し矢を巡る大陰謀に巻き込まれ──悪党が巨悪に立ち向かう痛快伝奇時代小説、ここに開幕!
  • ゲージ・計測器
    -
    1巻990円 (税込)
    メーカー子会社の海外(タイ)駐在と品質保証の現場をリアルに描いた企業小説の力作! かつて自分を巧みな裏工作により追い落とし、出世への道を手にした男が突然自殺したという──「ゲージ」を外れた彼に、何が起こったのか? “真にグローバルな”企業となるためには、何が大切なのかと問いかけてくる作品であり、企業を舞台としてドラマティックな展開を見せる物語。
  • ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を読む(文芸漫談コレクション)
    -
    「ウェルテルは自分の才能を文学に使っておけばよかった。その文学性を映画化するなら、「ザ・ストーカー」というタイトルしかない。彼が荒れると世界が荒れる。殺人事件が起き、村は洪水(いとう)」。今回は、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を読む。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2016年1月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • ゲームセットにはまだ早い
    4.0
    クビを宣告されたプライドばかり高い圭輔、自身の夢と家族との間で葛藤する武、やりたいことが何もない超現実主義の心花……。そんな彼らが、ど田舎のスーパーなどで働きながら、共に野球をするはめに。目標はまさかの全国制覇!? はみ出し者の彼らは、人生の逆転ホームランを放つことができるのか。かっこ悪くて愛おしい、大人たちの感動物語。
  • ゲーム部はじめました。
    -
    指先10cmで1億人を熱狂! PCひとつでスターになれる!  eスポーツは僕たちの新しい青春だ! 春の季節は大嫌い。青春はいつも他人のもの。 スポーツ強豪校の星海学園の高校一年生、七瀬遊は身体が弱く運動ができない。 運動部のマネジャーにも気が進まない中、不思議なイラストが描かれた 「ゲーム部」の勧誘チラシを発見する。 部員5人を1ヵ月以内に集めなければ部の設立は不可!?  ゲーム甲子園で優勝しなければ廃部!? 苦難を仲間と乗り越えられたなら、それは青春だ。 「当たり前の日常を作家が描いたものが小説ならば、 ゲーム(eスポーツ)はすでに我々の日常だ。 もはや小説とは思えない日常のエンタテインメントがここにある」 黒川文雄(メディアコンテンツ研究家)
  • ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者
    3.3
    1巻1,056円 (税込)
    東京湾浦賀航路上で、大型商船2隻が続けて爆発・炎上した。当初、事故かと思われた事案は、海中に仕掛けられた機雷による爆発と判明し、日本はかつてないテロの恐怖に晒される。どこの国が、いったい何者が、機雷を仕掛けたのか。さらに東京湾上空を哨戒していた、『P―1』対潜哨戒機が地上から撃墜され、日本は、空と海の動きを封じられる。かつてない危機に、株価は暴落し、経済は壊滅的ダメージを受ける。掃海母艦『うらが』に乗艦した、海上自衛隊掃海隊群司令の岡本は、湾岸戦争の死地を経験した機雷処理のスペシャリスト・奥寺一佐を現場へ送り込むことを決意する──。
  • 小悪魔vsホスト。ホストの恋 1
    -
    1~5巻638円 (税込)
    月間1億PVを超える大人気のケータイ小説サイト「おりおん☆」から生まれた恋愛小説。元カリスマホストを父に持つ主人公の陽太。「私があなたをNo.1にしてあげる。」陽太の前に現れた魔性の女、蘭子の言葉…。ホストなのに、そんな蘭子に本気で惹かれていく陽太は、他の女を抱くことで忘れようとするが……?夢って? 愛って?その答えを探しながら陽太が必死に生きる、男性目線のラブストーリー。

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  • 小悪魔vsホスト。 1
    -
    1~6巻638円 (税込)
    月間1億PVを超える大人気のケータイ小説サイト「おりおん☆」から生まれた恋愛小説。陽菜、16歳。補導歴5回。主人公の陽菜は、父の再婚以来男を見下しながら尖って生きていた。“恋愛なんてゲームみたいなもの”。ある日、友達が自殺を図る。その原因である男を探しに、ホストクラブに乗り込む事に…。華やかなネオンの中に渦巻く欲望と闇、夢に輝く光…別世界の中で生きるテルに次第に恋心を抱くようになる。2人の間に次々と巻き起こる事件と、隠された秘密。人が愛する事を知った時、何かが変わる…?

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  • 「恋」
    4.4
    あなたの着信履歴で この恋を終わらせる / どこにでもある恋と いっしょにするなら 私は この恋から手を引く / 会いたくて 淋しい あなたに 会いたくて淋しい 会えなくて淋しいだけではなく。 (本文より)
  • 恋

    4.0
    〔直木賞受賞作〕連合赤軍が浅間山荘事件を起こし、日本国中を震撼させた一九七二年冬。当時学生だった矢野布美子は、大学助教授の片瀬信太郎と妻の雛子の優雅で奔放な魅力に心奪われ、かれら二人との倒錯した恋にのめりこんでいた。だが幸福な三角関係も崩壊する時が訪れ、嫉妬と激情の果てに恐るべき事件が!?
  • 恋味コロッケ
    -
    大人の恋はコロッケの味?! ちょっと頼りないマンガ家志望のヒロくんと、しっかり者だけど母親に頭が上がらないフミちゃん。そんな芙美子の将来を心配した母親は強引にお見合いの話を進めるけれども、芙美子はヒロ君地図で、さてどうなるやら……食欲中枢を直撃する新感覚のコロッケラブストーリー!

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  • 恋綾繋
    -
    1巻550円 (税込)
    女学校を卒業し、さびれた本屋の家政婦となった宵子。だらしないことが大嫌いな潔癖性の宵子と、くたびれた中年男やもめの雇い主・一生との共同生活は、小さなぶつかり合いを繰り返しながらも、いつしか温かい空気が通い始め、宵子は一生への恋心をはっきりと自覚する。しかし、二人の間には様々な障害が立ちはだかって…!~ 「本屋さん、私ね、本当はもっと若くて清潔な人が好きなんです。それなのに、なんでこんな人を…」。懐かしくて切ない、年の差レトロ・ロマンス。

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  • 誘惑の避暑地―恋綾繋番外編1
    -
    1巻330円 (税込)
    宵子は、一生とやっと結ばれて結婚したものの、甘さとはほど遠い新婚生活に悩む日々が続いていた。そんなある日、一生の息子・有哉の勧めで避暑地へ旅行することになった。しかし、そこでも一生は相変わらず読書三昧で、新婚旅行を期待した宵子はがっかりして一人散歩に出かける。そんな宵子の前に現れたのは美しい青年で、彼の元を何度も訪れるうちに宵子は…。伝説に隠された2つの真実が交錯する、年の差レトロロマンス「恋綾繋」番外編。まさか、宵子が浮気!~

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  • 秋雨恋濡―恋綾繋番外編2
    -
    1巻330円 (税込)
    宵子の夫・一生と前妻との間の息子・有哉が秋休みで帰省している。ある日、有哉は寂れた商店街の一角で雨宿りをしていて、不思議な雰囲気を持つ女に出会う。彼女は、幼い息子を事故で亡くし、その後離婚をして町に戻り「現実逃避をしているのだ」と言う。有哉はその女に、幼い頃亡くした母親の面影を見て、急速に惹かれていく。毎日のように通っては肌を重ねる有哉。しかし、女は忽然と姿を消した…。年の差レトロロマンス「恋綾繋」番外編。有哉の甘酸っぱい感傷の行方は?

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  • 恋終わりの雨が7の日に降る確率
    -
    1巻704円 (税込)
    ある日を境に、夢で“視点”を共有しはじめた玲人と奏空。 その不思議な現象が、古来伝わる「恋姫伝説」と関係しているらしいと知った二人は――。 短冊への願いが巻き起こす、一途で無謀な七夕ロマン。 【神映湖の恋姫伝説】 およそ千年も昔、とある村に愛し合う男と女がいた。しかしイジワルな天の神様がお告げをする。 『男は別の娘と結ばれるのが相応しい』と。奇しくもその日は七月七日――七夕の日だった。 愛する人と引き裂かれた娘は、このような運命の者は自分で最後だと、人々の恋を助けるようになる。 そして娘はいつしか恋の神様、「恋姫」と呼ばれるようになっていったのであった。

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  • 恋か友情か
    3.0
    高校1年といっても、まだ幼い体つきの千代は、将来、出産できないのではないかと悩んでいた。そのことを相談された強は、思案したすえ、「実験してみようか?」と言った。千代の返事はイエスでもノーでもない。だが、そのときから、幼なじみの二人は、異性として互いを意識しはじめた……。誰もが体験した思春期のセックスを、瑞々(みずみず)しく描いた名作!
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー
    4.1
    新進気鋭の人気作家・カツセマサヒコ氏をはじめとする、りょかち氏、Shin5氏が執筆する18篇の短編オムニバス小説。50の駅を巡る、おとなのデートストーリー。付き合う前の食事デートや、一緒に暮らすための雑貨を買いに行くデート、将来を想像しながらのんびり過ごすデートなど、いろんなデートを味わえます。 目次 1.「彼女は僕より本が好きだから」 2.「まだ見てなかったものを探しに」 3.「今日だけは先を歩きたい」 4.「まるであの頃の二人のように」 5.「今のままでも、大人になっても」 6.「あなたはいつも正しいよ」 7.「娘がハタチになりまして。」 8.「ゆっくりと時間が流れる場所を探して」 9.「答えなんて、出なくても。」 10.「『またね』が言えなくなる前に」 11.「『また来ようね』と言える幸せ」 12.「だからこれからもよろしくね」 13.「予想外の雨が教えてくれたこと」 14.「飽きっぽい私たち」 15.「東京を、もっと知りたくなった夜」 16.「腹が空くまで歩こうよ」 17.「未来に続く道で、ふたり」 特別書き下ろし小説「昔行ったあの店がなくても」 本書は「東京デートストーリー」のインスタグラムで連載していたものを、加筆修正のうえ、本書オリジナル書き下ろし小説1編を加え、書籍化したものです。
  • 恋ヶ窪
    -
    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 好きといわずに、好きでいる。惚れたといわずに、惚れている。ふたりの出会いが恋ヶ窪。はじめから、そんな覚悟の恋だから、この切なさが味なもの。
  • 恋ができるコできないコ
    4.7
    1巻929円 (税込)
    いつも友達以上恋人未満、数回デートして自然消滅ばかり、彼ができても3ヵ月つづかない――それはただ、男ゴコロのしくみと正しい恋愛手順を知らないだけだった。コツさえつかめば明日から恋がはじめられる!恋に不器用な女性のための恋愛の超入門書!!
  • 恋がバレたらアイツらに押し倒されました。
    -
    見た目小悪魔なマリヤは高校入学早々、「女王様」「怖い」「悪女」と恐れられ、すっかり有名人。だけど本当は告白デビューすらしたこともない、恋愛偏差値 ゼロ状態。そんなマリヤの密かな恋がうっかりバレてしまった! 保護者のような祥ちゃん、学年の人気者・胡次郎、純情ヤンキー・タカジ、モデルのゆうこさ んの、イケメン3人+美女(?)1人から告白デビューを強制レッスンされることに!?
  • 恋極星 柏木菜月の日記
    -
    両親を亡くし、一人、知的障害のある弟を世話して暮らす菜月。人生に絶望しかけている中で、十数年ぶりに幼なじみの颯太が現れる。はじめは素直になれないながらも、彼の優しさに次第に心を開いていく。幸せな生活を取り戻しかけた頃、つきつけられる突然の別れ。そして、その先にはあまりにも切ない運命が待っていた――。戸田恵梨香・加藤和樹主演、『恋極星』(2009年3月14日公開)。主人公・菜月が綴る彼への想い。
  • 恋小袖 決定版~牙小次郎無頼剣(六)~
    -
    とある家に踏み込んだ同心たちが、返り討ちにあい殺された。死んだ同心が残した書きつけには、去年の暮れから今年の春までに死んだ三軒の店の主の名前。これらの死に疑いを持ったがために殺されたのではないか。逃げた下手人の行方を小次郎たちが調べ始めると――。非道を重ねた者たちには、夜来る鬼・牙小次郎の正義の刀が振り下ろされる!
  • コイコワレ
    3.8
    1巻880円 (税込)
    大戦末期。東京から宮城の田舎へ集団疎開した浜野清子は、そこで那須野リツと出会った。対立する「海」と「山」の呪縛か、無意識に忌み嫌い合うふたりの少女。だが、戦争という巨大で最悪の対立世界は、彼女たちから、大切な存在を奪ってゆく……。宿命に抗いはじめた少女たちが願う、美しき未来とは――。 特別書き下ろし短篇収録。〈解説〉瀧井朝世 【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】 ※〈螺旋プロジェクト〉とは―― 「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画 〈螺旋〉作品一覧 朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作) 天野純希『もののふの国』 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』 乾ルカ『コイコワレ』 大森兄弟『ウナノハテノガタ』 澤田瞳子『月人壮士』 薬丸岳『蒼色の大地』 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
  • 恋ごころ 里見弴短篇集
    3.0
    14歳の夏休みに、養家の盛岡を訪れ、そこで知った親戚の少女に淡い恋心を抱いた思い出を語る表題作。家を出て、大阪での芸者との恋愛・結婚の経緯を清新に描いた「妻を買う経験」等、自伝とフィクションを綯い交ぜに、流暢な文体と精妙な会話で、人の心の機微を巧みに描いた名作5篇を収録。明治、大正、昭和の文芸界を悠々と生き抜いた「馬鹿正直」で「一徹」で「涙脆い」、白樺派最後の文士・里見弴の真骨頂。 人の生の営みの機微を描いた心温まる短篇集――“最後の文士”里見は、94歳の最期まで現役作家として活躍した。抒情的で穏やかな、哀愁を帯びた感動を与える私小説の世界。読売文学賞受賞の表題作他6篇。
  • 恋侍 ―中目黒世直し編―
    -
    1巻1,507円 (税込)
    真実の恋を手に入れるのは、この僕だ。  恋侍・落合正泰の前に現れたのは、美人双子と外資系キャリアウーマン。 中目黒・歌舞伎町で繰り広げられる恋愛試合。今宵の勝敗はいかに―― イヤーコンテンツ配信サイト「NUMA」より『恋侍』待望の書籍化! ――口説かずに後悔するより、口説いてから後悔しろ。 僕が双子と出会ったのは、いまから二時間前、小洒落た中目黒の小洒落た立ち飲み居酒屋だった。 立ち飲み居酒屋がいかに素晴らしい場所かは以前から巨匠に教えてもらっていた。 恋愛示現流・免許皆伝の恋侍 落合正泰。鍛え上げた知性を武器に、いざ、参る! 『三軒茶屋星座館』シリーズの著者による、等身大ラブコメディ! 巻末には、柴崎竜人×現代アーティスト・杉田陽平 特別対談も収録!
  • 『恋しくて』 -I miss you-
    完結
    -
    不倫相手からの告発で夫の不義を知らされた妻。 それは青天の霹靂としか言いようがなく茫然と立ち尽くすしかなかった。            ********  『 あなたの旦那、よそで浮気してますよ』の告発メールが届く。  ただの悪い悪戯だと思った。  誰がこんなことをするのだと、夫は笑い飛ばすだろうと思っていた。  なのに……。頭を垂れる夫。  私の知ってる夫は、こんなに簡単に夜の女と遊ぶような人ではなかったはず。 しかも3年ですって? 3年も?   ねぇ、こういう時、私はどうすれば正解なのだろう……。  泣き叫んで夫をなじる? もっと問い詰める?  それともひたすら悲しんで泣き続ける?     そのように困惑する妻だったが『別れたくない』という夫の言葉に 再構築を決める……。  何とか現状を踏ん張る妻、反省をして良き夫・父親として家庭を大切にしようと 奮闘する夫。  しかし、そんな彼らの前に夫の浮気相手が突如として立ちはだかる。  彼女の起こした暴挙は1つの家庭をいとも簡単に粉々に吹っ飛ばしてしまう 威力があった。 ※本作は杏野真央の個人誌作品の電子書籍版となります。
  • 恋しくてそうろう<新装版>
    -
    1巻550円 (税込)
    初物は甘いか苦いかしょっぱいか。女性器恐怖症のイケメン君。汗と滴、嫌悪と歓喜の大暴発! ぼく、ダメなんです。憧れの先輩や初恋の家庭教師の先生、好きで好きでしょうがないのに、スカートの中のことを想像すると…。エロ雑誌やビデオの見過ぎで、きっと醜くて不潔な感じがするに違いない。そう思うと女の人に積極的になれなくて、でもでも、ホントは欲しくてたまらない」―イケメン童貞君の初体験に群がる女たち。
  • 恋時雨
    4.0
    昭和30年と2005年――。50年の時を超え、ふたつの恋が危うく交錯する! 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が好きなきみに贈るノンストップ・タイムマシン・ストーリー! 昭和30年の辻村琴美と2005年の森谷香織。愛してもいない許嫁からの求婚に、時を超え、同じように悩むふたり。そんな彼女たちの前に、見知らぬ青年が現れたことで、ふたりの運命の歯車が音をたてて、回りはじめた――。
  • 恋シタイヨウ系
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    私たちの住む太陽系と似ているけれど、ちょっと違う「タイヨウ系」では、惑星間をさまざまな宇宙船が飛び交っている。人類は地球から他の星々へ自由に移住し、小さな町を作ったり、地元の住人と交流したり――。月、水星、金星、火星、太陽、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。十の星で生きる人びとのさまざまな恋愛模様を、小説と短歌でファンタジックに綴る。ポップで、あたたかな、雪舟えまワールドへようこそ! 穂村弘氏、タカノ綾氏推薦。 目次 月 ナチュラルシティー 水星 あたらしい先生 金星 流星と見まごう船で 火星・太陽 僕らは愛の気流のなか 木星 おやすみ猫たち 土星 友好銀河にあこがれて 天王星 あなたが見えます 海王星 生まれ変わる僕ら 冥王星 王妃の愛  (全9話) 247ページ
  • 恋シテル、あなたへ
    -
    1巻220円 (税込)
    あなたと一緒にいると、心がやわらかくなる。こんなホッとする気持ち、ずっと、いつまでも持ちつづけたい・・・。そんなおおげさな恋でなくていいの、ありきたりの恋でいい、ちっちゃな恋でいい・・・。微妙にゆれる恋心をはげまし、なぐさめるヒーリング・ポエム2篇。

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