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Posted by ブクログ 2015年04月14日
「原色の街」
男どものだらしない欲望(エゴ)を集める自分自身こそ不潔である
そう考えるなら、彼女にとって娼婦は最適の職業だろう
そこであれば、不潔な肉体と潔癖な精神を
職業的意識において、完全に合致させることができるから
彼女は性的に不感だった
しかしあるとき、客の男に焦らされたのがきっかけで
エク...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月14日
原色の街と驟雨はどちらもいわゆる赤線地帯と呼ばれる歓楽街の娼婦たちとそこに通う男の物語。都会的でクールな主人公の娼婦との関わり方は付かず離れず。時には心を揺り動かされることもありながらそれを悟られまいとする両者はある種、非常に技巧的な人間関係を敷いているといえる。
しかし、この技巧的な人間関係という...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月08日
戦争体験が与えた意味を文学的に表現した第一次戦後派と、西洋の文学理論や新たな手法を積極的に取り入れた第二次戦後派。
それら戦後派作家に続く形で現れた新しい世代の文学作家達を、評論家の山本健吉は『第三の新人』と称しました。
『第三の新人』には、共通した思想、定義があるわけではなく、同一の文学理論や問題...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月03日
私の今年のテーマは「第三の新人」。
安岡章太郎、丸谷才一に続いては、吉行淳之介です。
本書に収められているのは、吉行の初期の短編5編。
エロティシズムでしょうねー。
谷崎とはまた違った魅力があります。
世間的には、表題作になっている「原色の街」や「驟雨」なんでしょうが、ぼくは断然、処女作の「薔薇販売...続きを読む
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