言語小説集

言語小説集

小説・文芸
506円 (税込)

2pt

ワープロのディスプレイ上でカギ括弧同士が恋をした。威張り腐った●や■に他の記号たちが反乱を起こす「括弧の恋」。方言学の権威が、50年前自分を酷い目に遭わせた特高の元刑事を訛りから見破って復讐する「五十年ぶり」。ある日突然舌がもつれる青年駅員の悲劇を描く「言語生涯」など言葉の魔術師による奇想天外な七編に加え、抱腹絶倒の四編を新たに収録した著者最後の短編集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    言語小説集
  • タイトルID
    :
    313322
  • 電子版発売日
    :
    2015年05月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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言語小説集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    井上ひさしさん、教科書以外では初読み。
    読みやすいしわかりやすい、ユーモアと不思議な世界線。
    読み進めていくうち、どんどん日本語の魅力に引き込まれていく。

    括弧の恋が特に好き。
    記号の擬人化。
    異色な視点だけどすんなり物語の中に入り込めてしまう。
    これからは活字を目にする度、このお話の登場人物(登場記号物?)が話している様を思い浮かべずにはいられないかも(˶⌒ワ⌒˶)

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    言葉を巧みにあやつり、今までみたことのない小説が描かれていた。鉤括弧を擬人化した人はこの人がはじめてでないだろうか。小銭も擬人化したりと、擬人化の走りとも言えそう。また、梅毒におかされた男の身体を元に大戦模様を描くのも面白かった。すごいセンスの作者であった。

    0
    2023年12月18日

    Posted by ブクログ

    ・括弧の恋
    ・極刑
    ・耳鳴り
    ・言い損い
    ・五十年ぶり
    ・見るな
    ・言語生涯
    ・決戦ホンダ書店
    ・第惨事人体大戦
    ・親銭子銭
    ・質草

    ---


    括弧の恋を見て、バカリズムのライブを思い出した。
    記号や言葉、無機物を単なる表現の手段としてではなくあたかも生きているかのようにとらえた作品が印象的。(決戦ホンダ書店、親銭小銭)
    後は言語障害に関わる作品も多い印象。(言い損い、言語生涯)
    タイトルがタイトルなだけに、いずれも切り口は違えど言語に関わる話。
    ふっと思いついた一見くだらない言葉遊びを何とも面白く小説として成立させてしまった、そんな印象の短編集。

    0
    2018年07月31日

    Posted by ブクログ

    「言葉の魔術師」の本領発揮の短編集。

    『括弧の恋』、ワープロの "」" さんが "「" さんと恋に落ちて、威張った"◉"とか"■"に邪魔されながらも"!"や"×"に助けられながら思いを遂げる話、そこらのラブストーリー(もちろん主演は人間の。)より切なくて泣ける。

    一番好きなのは、流行りのビデオと古臭い本が戦う『決戦ホンダ書店』。愉快な中に書店さんの悲哀も感じる一編。

    ミステリィな筋立ての『見るな』、ドラマチックな『親銭小銭』などなど、多彩でお得な一冊でした。

    0
    2015年03月09日

    Posted by ブクログ

    最後の「質草」はいい。歌舞伎になる。「芝浜」や「文七元結」みたいな世話の新作にできるんじゃなかろうか。落語にするのもいいかも。

    0
    2015年02月19日

    Posted by ブクログ

    冒頭の「括弧の恋」や「耳鳴り」なんかは、なんとなく筒井康隆のような…シュールな作品。
    (そういうご縁でか、解説は筒井康隆が書いている。)

    そうかと思うと、マレー語が残っている集落の話である「見るな」とか、老方言学者が五十年ぶりにかつての憲兵に復讐する「五十年ぶり」など、ドラマティックなものもある。
    最後の「質草」は、「手鎖心中」を思い起こさせる。

    井上ひさしの、いろんな側面、いろんな作風が見られて楽しい一冊だった。

    0
    2015年02月14日

    Posted by ブクログ

    ワープロの上で暴れ始める記号たち、ある日突然舌がもつれて落魄する元青年駅員、古書店で繰り広げられる小説と映画の仁義なき戦い…。
    本書は言葉にまつわる、そんな奇想天外な物語を集めた短編集。
    実は恥ずかしい話、井上ひさしの小説を読んだのは今回が初めてで、代表作のひとつで読売文学賞を受賞した「吉里吉里人」も、直木賞受賞作の「手鎖心中」も未読。
    いつか読みたいと思いつつ、まず取っつきやすい短編集から手に取った次第。
    全部で11編収められており、どの作品も巧みな構成と描写、それにどこか黒いものを感じさせるユーモアで、小説を読む醍醐味を存分に味わわせてくれます。
    私は「極刑」が最も気に入りました。
    劇団に所属する男二人(主人公の「私」と座付作者で演出家の北条)と女一人(加代)の三角関係を描いた作品です。
    ここからはちょっとネタバレなので、これから読もうという方はご注意いただきたいですが、タイトルの「極刑」は北条が脚本を書いた演劇作品のこと。
    北条はヒロインに加代を抜擢しますが、加代は北条を裏切った女。
    そこで北条は脚本で、加代のセリフをまったく日本語の意味をなさないセリフばかりにして、ついに加代を体調不良、降板に追い込んで復讐を果たします。
    その意図が最後に明らかになって戦慄しました。
    いや、それも驚きましたが、それより何より言語について深く考えさせられました。
    私たちは、意味をなさない言葉の連なりに多大なストレスを覚えるようです。
    「どの台詞も意味をなしていないから、彼女は頭の中に意味の骨組をつくることができなかった。意味の骨組がないかぎり台詞をからだに滲み込ませることは不可能である。加代は腸をこわした。」
    いや、抜き差しならない作品ですよ、これは。
    あと、読んでいて何度か既視感を覚えました。
    私が大ファンの筒井康隆さんとユーモアの感覚が似ているのですね。
    解説はその筒井さん。
    なんと贅沢な本でしょう。

    0
    2015年02月08日

    Posted by ブクログ

    80年代の雰囲気が残る、懐かしさを感じる作品集。解説を書いている筒井康隆の作品を感じさせる短編もあります。

    0
    2015年02月01日

    Posted by ブクログ

    先日読んだ『十二人の手紙』が非常に良かったので、別の作品に手を出してみる。
    タイトルから想像していたけど、なるほど、筒井康隆の香りもするなぁと思っていたら、まさかの御本人が解説で、笑ってしまった。


    「括弧の恋」
    ワープロの機能不調。
    カギカッコ閉じるを押しても出てこないタイムラグの裏には、記号たちの織りなす世界があった。
    このテーマ、ウェブ世界にも応用出来ないかな。
    そうすれば、パソコンが重いことの裏には、こんな記号世界があるのかもと笑っていられるのに。


    「極刑」
    アクバル大帝の言語実験を劇にする話。
    赤ん坊に対し、ある者はきちんとした言葉で話し、ある者は文法的には合うが通じないことを話し、ある者は何も意味をなさないことを話す。
    人間にとって言葉を与えられないことは「極刑」と同じであり、この実験の酷さに気付いた三人の乳母は、言葉の教育を始めるが、アクバル帝によって舌を抜かれてしまう。
    これは劇のあらすじなのだけど、この劇を演じる演者たちへの影響が面白い。


    「言い損ない」
    後に出てくる「言語生涯」と同じテーマ。
    母親を通した異性への恐怖から、女性を前にすると激しい言い間違いをしてしまう男の話。
    これも、言葉が伝わらないことへの恐怖があって、そういう意味では吃音とも重なるのでは。
    焦るほど、上手くいかなくなってしまう男の心理が辛いなぁと思って読んでいたけれど、最後に、とある希望が見出されて、嬉しかった。

    0
    2018年11月04日

    Posted by ブクログ

    井上ひさしらしい言葉をいじった(?)短編集。個人的には「言語生涯」が面白かった。文庫版にあたり、4編追加。筒井康隆の解説も嬉しい。

    0
    2015年05月25日

言語小説集 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    言語小説集
  • タイトルID
    :
    313322
  • 電子版発売日
    :
    2015年05月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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