小説作品一覧

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  • ことばの国
    3.7
    日本が英・米・豪、そして中国と開戦。英語と漢語、漢字までも敵性語となったとしたら!? 偶然送信されてきた、間違いファクシミリが引き起こす大乱戦珍騒動。曖昧なファッション用語が招くフツーの生活のコンラン、ドタバタ……。氾濫する外国語。使用禁止ことわざ。スピーチ。あらすじ。手垢のついた言い回し。廃語辞典。討論。手紙などなど。ことばと言葉にたいする徹底究明的パスティーシュ小説集。
  • 跳べ、ジョー! B・Bの魂が見てるぞ
    5.0
    ダンクシュートとは、ジャンプ一番、バスケットリングの上からスナップを効かせてボールを叩きこむシュートのことだ。ミサワ基地のジョーは、黒人の誇りをダンクを決めることに賭けた。ああ、神さま、ちびの黒人にでっかい羽根をください! スポーツ小説の幻の傑作と言われるデビュー作がここに復活! アイスホッケー短編「新顔」も収録。還ってきた名手の再編集スポーツ小説傑作集。
  • 女神がくれた八秒
    -
    98対97。フィラデルフィア対レイカースのバスケットボールの試合は、接戦だった。シュート一発で逆転する。ジムはいま、まさにジャンプ・シュートしようとしている。見つめる満員の観客が、歓声を爆発させようとする一瞬。だが、ジムは……。はじめる若さ、噴き出す清涼な汗、疑い知らぬ感激の涙……。ユーモア・タッチで綴る爽やかなスポーツ小説。表題作他12編を収録。
  • 父親 上
    3.0
    1~2巻440円 (税込)
    石井菊次は56歳。化粧品会社の宣伝と商品開発の担当部長。妻と二人の子供がいる。だが、平穏無事な生活とはこんなに脆いものなのか。スタイリストの仕事に生きがいを持つ娘の純子が、妻子と別居中の青年実業家・宗と道ならぬ恋におちた。娘の平凡な結婚を願う菊次は、宗の妻が初恋の人の娘であることを知り、複雑な思いに悩む。話題作の上巻。
  • 憂鬱なハスビーン
    3.5
    東大卒、有名企業に就職し、弁護士の夫を持つ29歳の私。結婚して仕事は辞めたけれど、優しい夫と安定した生活がある。なのになぜこんなに腹が立つんだろう? ある日再会した、かつて神童と呼ばれた同級生。その話に動揺した私は、まだ自分に何かを期待しているのだろうか。(講談社文庫)
  • 大人ドロップ
    3.8
    彼女を好きだったのは「彼」だったかもしれない。 彼女と目があった瞬間、脳裏をかすめたのは高校生の頃の蒼い記憶だった――。 あの夏、ぼくは親友のハジメに頼まれて、クラスメートの入江さんと彼のデートをこっそりセッティングした。ところがその作戦が原因で入江さんをひどく怒らせてしまう。 ぼくと入江さんの間には微妙な距離が生まれ、その頃からどういうわけか彼女はよく学校を休むようになっていた。やり場のない気持ちを抱えたまま迎えた夏休みのある日、彼女が学校をやめる、という話をハジメから聞かされる……。 大人でも子供でもなかった頃の、みずみずしい記憶を鮮やかに呼び覚ます青春の物語。  カバーイラストは浅野いにお氏。
  • 慈悲をめぐる心象スケッチ
    4.5
    「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」。はたしてそうなのか。著者は反芻(はんすう)し、問い直す。しかし賢治はそう確信して「慈悲」を希求し、それゆえ自らに怒りを向ける。「世界のぜんたい」に人生を捧げる。痛ましいほど美しく清らかな賢治の想いを、同じく文学と宗教に生きる著者が描く。(講談社文庫)
  • 蒼いみち
    -
    南青山でのPRの仕事や、幼馴染み・フユちゃんと出かける金曜日の夜。充実しているはずの毎日に、なぜか励奈は何かが欠けているように感じていた。そんなとき間違い電話で偶然聞いた英語のメッセージが、思いがけなく新しい自分に出会う旅へ彼女を誘う。著者の作品世界の原点となる意欲作が待望の文庫に! (講談社文庫)
  • 監督と野郎ども
    3.0
    万年最下位の札幌ベアーズは、チーム強化の秘策を練っていた。ポパイこと山形五右衛門を監督に担ぎ出そうというものだ。76歳という老雄の登場に、日本中のプロ野球ファンは驚いた。腰をぬかした。だがもっとビックリしたのはベアーズの選手たちだった。ショック療法は効き、チームは2年連続優勝を果したが…。抱腹絶倒、痛快無比、これぞユーモア野球小説の決定版。
  • 夢うつつ
    3.0
    霧で視界が遮られる中、邦彦はタクシーで自宅へ戻ろうとする。けれどその運転手は死んだはずの幼馴染で(「どっちだ?」)――「どんな慎ましやかな、地味な生であったとしても物語の宝庫となりうる」というあさのあつこが、新たに試みた意欲作。日常生活の一場面を綴ったエッセイから一転、現実と空想が交錯する物語が展開される、6つの連作短篇集。ファンタジックで哀しく愛おしい作品群は必読!
  • 美っつい庵主さん
    -
    五人の尼がひっそりと暮す尼寺に、突然舞いこんだ女子学生とそのボーイフレンドが巻きおこす珍騒動の中に、新旧世代の自由のありかたを対照させた表題作。丸ノ内の近代的なオフィスに勤務する国際電話オペレーターの日常に潜む鬱屈感を探った『線と空間』など六短編を収録する。厳しい現実に揉まれ男女や親子の確執に悩みながらもささやかな幸せを求めて生きる人々を描く初期作品集。
  • ディアスポラ
    4.0
    “事故”により日本列島が居住不能となり、日本人は世界中の国々に設けられた難民キャンプで暮らすことを余儀なくされた。チベットのラサから2000キロ離れたここ、メンシイにも日本人の難民キャンプがある。国連職員としてキャンプを訪れた“私”の目に映ったのは、情報から隔絶され、将来への希望も見いだせないまま、懸命に「日本人として」生きようとする人々の姿だった――。3・11に先駆けること10年、破滅的な原発事故で国土を失った日本人を描き、日本人のアイデンティティを追究した予言的傑作「ディアスポラ」をはじめ2篇を収録。
  • アナリストの淫らな生活 ―ベンチマーク―
    3.3
    【本書はベンチマークに恋をして アナリストの憂鬱(1)を一部加筆修正した作品ですが、内容は同一のものです】若手アナリストが危ない恋に翻弄されていく。証券経済研究所で働く邦彦は、アナリストランキング表に載っている一人の男に注目した。敏腕で有名なその人物が、かつて自分と同じ会社に勤務し独立した経緯(いきさつ)を知り、邦彦は彼に心酔する。だが、出会った男は憧れとはほど遠く、やがて身も心も奪われ……。若手アナリストが翻弄される禁断のラブストーリー。
  • 奇談蒐集家
    3.6
    自ら体験した不可思議な話、求む。高額報酬進呈(ただし審査あり)。――新聞の募集広告を目にして酒場を訪れた老若男女は、奇談蒐集家を名乗る恵美酒と美貌の助手・氷坂を前に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露する。シャンソン歌手がパリで出会った、運命を予見できる魔術師。少年探偵団の眼前で、少女の死体と入れ替わりに姿を消した魔人。冬薔薇が咲き誇る洋館に住む美しき館の主からの奇妙な申し出……。数々の奇談に喜ぶ恵美酒だが、氷坂によって不思議な謎は見事なまでに合理的に解き明かされる!安楽椅子探偵の推理が冴える連作短編集。

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  • みんなの旅行
    -
    僕たちは、なぜいつも不安なのだろう。あまりにも純粋だから、あまりにも優しいから? 精神科病棟という大きく甘美なゆりかごで、夢と妄想の世界に浸る記憶喪失のうつ病患者のこころの揺れを鮮やかに描写した傑作小説。患者たちの日帰り旅行の提案を受けても、煩わしくて気乗りしない主人公に訪れる変化とは。(講談社文庫)
  • ピンクの神様
    3.2
    年齢も職業も性格もバラバラの女性たちが主人公の7つの物語。共通点は、みな周囲の同性との関係に悩んでいるということ。この本は、ちょっと不器用な人、人間関係に悩んだことがある人たちにとって、きっと心優しい“女友達”になってくれる。講談社児童文学新人賞作家が初めて大人の女性に贈る珠玉の短編集。(講談社文庫)
  • 春を背負って
    4.1
    主人公の長嶺亨は大学院卒業後、サラリーマンをしていたが、父親の訃報をきっかけに奥秩父の山小屋を継ぐことになった。そんな亨をサポートしているのが「ゴロさん」。父親の大学の後輩で、ひょんなことからホームレス生活をしていたが、亨の父親と再会。父親の死後は亨を手伝い始めた。ある日、年配の刑事がゴロさんそっくりの指名手配のチラシを持って亨の家にやってきた。あまりにも謎に包まれたゴロさんの過去。亨の心にうまれた疑いの灯――。奥秩父の山小屋を舞台に、山を訪れる人々が抱える人生の傷と再生を描く、感動の山岳ヒューマン小説。監督・木村大作、主演・松山ケンイチで感動の映画化!
  • テティスの逆鱗
    4.0
    1巻641円 (税込)
    華やかな美貌で売る女優、出産前の身体に戻りたい主婦、完璧な男との結婚をねらうキャバ嬢、そして、独自の美を求め続ける資産家令嬢。美容整形に通い詰める4人は、どんどんエスカレートし、やがて「禁断の領域」にまで達する――。終わりなき欲望を解き放った女たちが踏み込んだ、美容整形という天国と地獄。その戦慄の風景、女の心模様に震撼する、美と恐怖の異色作!
  • 夏至祭
    -
    廃坑の町を棄て、1人の少女を不幸にした負い目を残して都会へ出た靖雄は、過去の傷を抱え、孤独をなめるような生活を続ける。土の匂い、山の息吹に引かれるように戻った故郷は、ベッドタウンとして新たな活力と創造に満ちていた。彼もまた、再生できるのか? 人間の生命力を讃える表題作他2編を収録。(講談社文庫)
  • 神津恭介、密室に挑む
    3.7
    眉目秀麗(びもくしゅうれい)、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、神津恭介(かみづきょうすけ)。彼が挑むのは密室トリックの数々。鍵の掛かった部屋の外に残された犯人の足跡、四次元からの殺人を予告する男……。不可解極まる無数の謎を鋭い推理でクールに解き明かす! いつまでも燦然(さんぜん)とした魅力を放つ神津恭介のエッセンスを凝縮した六つの短編を収録。傑作セレクション第1弾!
  • 三婆
    -
    敗戦の混乱のさなかに金満家の老人が急死し、残された彼の宏大な邸に本妻・妾・小姑の三人の老女が同居する。二人を追い出そうとする本妻、居すわろうとする芸者上りの妾、血縁を主張する妹――三者入り乱れての虚実のかけひき。嫉妬と猜疑の渦巻くすさまじい葛藤を赤裸に描き、笑いの中に〈老い〉の恐怖を見据えた表題作。ほかに、『役者廃業』『亀遊の死』『なま酔い』など全7編。
  • 私は忘れない
    4.0
    日本のめざましい経済成長の陰に、電信電話もなく台風の被害も報道されない僻地。海の荒れる時は定期便の船さえ近づけない閉ざされた南の離島、黒島。スターの座を夢みながらチャンスを逃した門万里子は単身黒島へ旅立ち、自然との闘いの中でたくましく運命を切り開く人々の純朴な姿に心を打たれる――。明るい筆致で、厳しい日常生活の中に人間らしさの恢復を試みた問題作。
  • 転生
    3.8
    自分に移植された心臓は、ドナーの記憶を持っているのか? 移植手術を受けた大学生の和泉は、これまでとは違ってきた自分の趣味や嗜好に戸惑う。突然夢に現れた恵梨子という見知らぬ女性の存在も気にかかりながら心惹かれてゆく。やがて和泉は夢の記憶だけを頼りに、タブーであるドナーの家族との接触を図り、恐るべき近代医学の闇に直面する。
  • 針女
    4.0
    死にに行く男が、愛を打ちあけたら、銃後に残される女はどんなに困るだろう――出征した帝大生の弘一が残した〈青春の遺書〉を胸に、針仕事に打ちこむ孤児の清子。やがて戦争は終り、弘一は復員するが、彼の性格は一変していた。二人の愛の結末は? 愛も哀しみも針一本にこめて激動の時代を生きたひとりの女性の姿を通して、日本人が忘れてはならない戦争の傷跡を描く。
  • 鬼怒川
    -
    鬼怒川のほとりにある絹の里・結城。貧農の娘チヨは、紬織りの腕を見込まれて、16歳で日露戦争生き残りの勇士のもとに嫁いだ。気のいい婚家の人々の中で、彼女は幸せになれるかに思われた。しかし、夫も、太平洋戦争から復員した息子も、そして孫までも“黄金埋蔵伝説”にとり憑かれ、悲惨な運命を辿る……。戦争の傷跡を背負いながら精一杯たくましく生きたひとりの女の生涯を描く。
  • 海暗
    -
    若者は次々と島を捨て、社会の動きからも隔絶された伊豆七島の御蔵島に、ある日「米軍射爆場に内定した」というニュースが伝わる。戦争中でさえ爆弾が落ちたことはなかったのに、なぜ? あまりのことに呆然とする島民たち――別名を海暗とよばれる黒潮に、断崖絶壁を洗われる平和でのどかな御蔵島を舞台に、射爆場設置に反対し、離島問題に取組む島民の苦悩と哀歓を描く問題作。
  • 地唄
    5.0
    琴に命を賭ける盲目の父と、父に背き日系二世の米国人と結婚した娘――父娘の愛憎の絆を妙なる調べに映す「地唄」、女流舞踊家と老墨絵職人の心の交わりを唐墨の逸品に凝縮させた「墨」、翻訳劇の端役を演ずることになった黒衣の悲喜劇を軽妙に綴る「黒衣」、文楽座の分裂を素材にして芸人の世界の厳しさをえぐった「人形浄瑠璃」。日本の伝統的な芸の世界を追究した珠玉四編を収める。
  • 司法占領
    4.0
    ロースクールが続々開校し法曹界は転機を迎えた。その陰には、弁護士を増やせ、というアメリカは政治的圧力があった。しかし、進出した米資本の巨大ローファームにおける、日本人の発言権はないに等しく、彼らはアメリカ流司法制度移入の手駒となった。日本の法律事務所は力を失い、日本人弁護士の自由も理想も失われたかに見えた・・・。
  • 神津恭介、犯罪の蔭に女あり
    3.7
    貴公子然とした容姿端麗の名探偵、神津恭介(かみづきょうすけ)。世間にも名高き彼の下(もと)に、事件は絶えず舞い込む。荒廃した劇場で偶然見つけた女性の死体、自分自身の遺骸の探索を請う女……。謎めいた犯罪の蔭に女たちの姿を垣間見た時、思慮深き神津の瞳は静かに憂愁(ゆうしゅう)をたたえる。数ある神津恭介作品の中から、「女性」にまつわる短編6作を収録。傑作セレクション第2弾!
  • さよならの代わりに
    3.5
    「私、未来から来たの」。劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えて来たというのだ! 彼女と容疑者との関係は? 和希に近づく目的は? 何より未来から来たという言葉の真意は? 錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
  • 影踏み
    完結
    3.6
    「双子というものは、互いの影を踏み合うようにして生きている」……ノビ師・真壁修一の相棒は、父母とともに炎の中で死んだ双子の弟の「声」。消せない過去を背負いながら、愛する女のために義を貫き、裏社会に葬られた謎に挑む、痺れるほどに哀切な「泥棒物語」。累計50万部を突破した著者渾身の超1級クライム・ミステリー、待望の電子化!
  • とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起
    4.1
    故郷をおん出て何十年、他国に流離で十何年、親も夫も子も危機で、死と老いと病とが降りかかる。それでも生き抜く伊藤しろみ。この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。本書は詩であり、語り物であり、また、すべての苦労する女たちへの道しるべである。(講談社文庫)
  • 後朝
    4.0
    豊言いたげに光る瞳――美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始まる、「浮かれ女(め)」の華麗な恋の遍歴。夫や子供を持ちながら、恋人たちとの愛の姿を熱くうたいあげた官能の歌人、和泉式部の生涯を描く長編。(講談社文庫)
  • 鬼女の都
    完結
    3.0
    「あさましい鬼がいてるのン」京都もので人気の女流作家が謎の言葉を残し、自殺。生前から、そして彼女の死後も呪詛をこめた手紙を送り続ける“ミヤコ”、その正体と意図は何か?真相を追う女子大生の眼前で連続する怪事件…。「幻想」と「論理」という対極の方法論を融合した本格推理の醍醐味!
  • 悪党たちは千里を走る
    3.7
    「真面目に生きても無駄だ」。しょぼい騙しを繰り返し、糊口を凌ぐ詐欺師コンビの高杉と園部。仕事先で知り合った美人同業者と手を組み、豪邸の飼い犬を誘拐しようと企てる。誰も傷つけず安全に大金を手に入れるはずが、計画はどんどん軌道をはずれ、思わぬ事態へと向かってしまう――。スピーディな展開と緻密な仕掛け。ユーモアミステリの傑作。
  • 刺青殺人事件~新装版~
    4.1
    野村絹枝の背中に蠢(うごめ)く大蛇の刺青。艶美(えんび)な姿に魅了された元軍医・松下研三は、誘われるままに彼女の家に赴き、鍵の閉まった浴室で女の片腕を目にする。それは胴体のない密室殺人だった――。謎が謎を呼ぶ事件を解決するため、怜悧にして華麗なる名探偵・神津恭介(かみづきょうすけ)が立ち上がる! 江戸川乱歩が絶賛したデビュー作であると同時に、神津恭介の初登場作。
  • 新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き
    3.8
    芭蕉紀行文の最高峰『おくのほそ道』を読むための最良の一冊。豊富な資料と詳しい解説により、芭蕉が到達した詩的幻想の世界に迫り、創作の秘密を探る。実際の旅の行程がわかる『曾良随行日記』を併せて収録。
  • 平成猿蟹合戦図
    3.5
    歌舞伎町のバーテンダーが地元東北から国政選挙に打って出る! 新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡で幸せな暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、いつしか日本をになう若き政治家を生む希望の物語へと転化する! 一人ひとりの力は弱くても、前を向く勇気と信じる力で日本を変えていく8人の主人公たち。
  • 一の糸
    4.3
    造り酒屋の箱入娘として育った茜は、十七歳の頃、文楽の三味線弾き、露沢清太郎が弾く一の糸の響に心を奪われた。その感動は恋情へと昂っていくが、彼には所帯があった。二十年が過ぎた。清太郎は徳兵衛を襲名し、妻を亡くしていた。独身を通した茜は、偶然再会した男の求婚を受入れ、後添えとなるのだった。大正から戦後にかけて、芸道一筋に生きる男と愛に生きる女を描く波瀾万丈の一代記。
  • ねがい
    -
    1巻880円 (税込)
    心に希望の灯(ひ)がともる。 “祈りの詩人”坂村真民さんの特別版・詩集。 2006年、97歳で永眠されるまで、社会の底辺で苦しんでいる人たちに向けて詩をつくり続けた“祈りの詩人”坂村真民(しんみん)さん。 彼が遺した膨大な詩の数々は、人々を勇気づける強さとやさしさ、愛に満ちています。 震災の被災者の方々や、元気を失いかけている日本の人たちに向けて、『詩集 念ずれば花ひらく』『詩集 二度とない人生だから』『詩集 宇宙のまなざし』の中から、 勇気が出る詩、励ます詩、生きることをまっすぐに見つめた詩を厳選して編んだ、特別版・詩集。 苦しいとき、悲しいとき、先が見えないときに口ずさんでほしい、珠玉の45篇。 【本文より】 ねがい ただ一つの 花を咲かせ そして終わる この一年草の 一途さに触れて 生きよう
  • 恍惚の人
    4.3
    文明の発達と医学の進歩がもたらした人口の高齢化は、やがて恐るべき老人国が出現することを予告している。老いて永生きすることは果して幸福か? 日本の老人福祉政策はこれでよいのか? 老齢化するにつれて幼児退行現象をおこす人間の生命の不可思議を凝視し、誰もがいずれは直面しなければならない《老い》の問題に光を投げかける。空前の大ベストセラーとなった書下ろし長編。
  • 木瓜の花
    -
    花柳界から足を洗い、老いを意識しながらも壮年の学者に少女のような憧れを抱く正子。豪華なバーや料亭を一人できりもりし、男なしではいられないという蔦代。幾度か衝突し、行き来のとだえていた二人だが、恍惚の人と化した蔦代の母が正子の許に飛び込んできたことから、再び愛憎の葛藤が始まる。――戦後を生きる『芝桜』の主人公たちの対照的な老境を本瓜の花の色どりの中に描く。
  • 匣の中
    3.1
    本格の魔道に沈む驚愕の結末!! 探偵小説愛好家グループの中心人物・伍黄零無(ごおうれいむ)が謎の言葉を残して密室から消失。その後もグループの一員・仁行寺馬美(じんぎょうじまみ)が書くモデル小説どおりに密室殺人が連続する。衒学的(ペダンティック)な装飾と暗号。推理合戦の果てに明かされる、全世界を揺るがす真相とは!? 新本格の聖典『匣(はこ)の中の失楽』に捧げる華麗なるオマージュ。(講談社文庫)
  • 小林多喜二名作集「近代日本の貧困」
    完結
    3.5
    平成の新・格差社会で愛読されている小林多喜二。だが、読むべき名作は『蟹工船』だけではない。『オルグ』『地区の人々』『残されるもの』『疵(きず)』『失業貨車』『山本巡査』『銀行の話』など、本書では、なかなか一般の目にふれることのない小説・評論・戯曲など全10編を収録。。『蟹工船』ではじめて多喜二と出会った人は、ぜひこれらのエキサイティングな作品にも目を向けてほしい。
  • 偉大なる、しゅららぼん
    4.2
    高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる……!
  • 新版 古事記 現代語訳付き
    4.2
    天地創成から推古天皇につながる天皇家の系譜と王権の由来書。厳密な史料研究成果に拠る読み下し文、平易な現代語訳、漢字本文(原文)、便利な全歌謡各句索引と主要語句索引を完備した決定版!
  • 「とうさんは、大丈夫」
    3.5
    1巻1,353円 (税込)
    児童相談所に勤め、温かい家庭を持つ主人公、澤村。父として家族の柱となり、児童福祉司として他の家庭を救うなか、突如事件は訪れた――。妻の声も子どもの声も、もう心には届かない。正しく生きてきたやさしい男の人生は、ひとつのできごとに殺された。果たして最後に彼を救うのは、叫びか、ささやきか、誰の声なのか。
  • 西鶴に学ぶ 貧者の教訓・富者の知恵
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    井原西鶴の作品には、混迷の時代を生きる現代人への貴重な教訓が詰まっている。当代気鋭の研究者であり小説家でもある著者が、つとめて平易に、時に楽しく読み解いて、その核心となる要点を伝える。遠い時代の人々の生きざまが、現代社会の実感を伴って腑に落ちる、知的好奇心をそそる読み物。
  • コードネームはナイチンゲール 「連帯」ポーランドからの亡命パイロットに課せられた使命
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1981年、ポーランドではワレサ議長主導の「連帯」が軍事制圧された。若き空軍パイロット・マイケルは、仲間と共に小さな飛行機で亡命を図る。しかし、たどり着いたウィーンでは思わぬ事態が待っていた――。はたしてマイケルは自由を手にすることができるのか? 謎の男・マックスの正体は? 秘密工作「ナイチンゲール」とは? 大国の謀略に翻弄されながらも自由への道を切り拓こうとする若者の、限りなく事実に近い冒険ロマン。
  • 永遠の誓い
    3.3
    1巻1,672円 (税込)
    平穏なるときも、苦しきときも、永遠に変わらぬ愛を、誓います。中学校教員の夫と保育士の妻が営む幸福な結婚生活に、初めて訪れた試練が照らしだすものは……。野間文芸新人賞作家が「夫婦」を描く意欲作。
  • 逆引き季語辞典
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 季語を末尾の文字からの逆引きで引く辞典。通常の季語辞典とは逆の末尾から読んで五十音順に掲載。21400語を収録し、類語辞典としても活用できる。歳時記の副読本として、いつも身近に備えておきたい。

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  • 洒落本大成〈第1巻〉
    -
    1~30巻7,155~8,575円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 両巴巵言/史林残花/南花余芳/両都妓品(西都妓品・両巴巵言)/両都妓品(西都妓品・史林残花)/吉原源氏六十帖評判/傾城つれつれ草/平安花柳録/●(山へんに壽)陽英華/会海通窟/白増譜言経/百花評林/瓢金窟/華里通商考/華里通商考(異本)/阿房枕言葉/泉台冶情/烟花漫筆/跖婦伝/猪の文章/当世花街談義
  • さらば、カタロニア戦線(上)
    -
    1936年秋、スペイン―英国の詩人ジュリアン・レインズは共和国軍に身を置き、ファシスト反乱軍と戦っていた。そのレインズが、ケンブリッジ大学時代に洗脳された、ソ連のスパイではないかとの疑惑に、英国情報部MI6はレインズの旧友ロバート・フローリーを派遣する。いやおうなく戦闘の最前線に投げ出されたフローリーの前途に立ちふさがるドイツの義勇兵、ソ連軍情報部の狡知な罠。そして、戦乱の地に展開する、英ソの暗闘。スティーヴン・ハンターの名を日本の読者に知らしめた巨匠若き日の傑作、復活!

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  • リーガル・ハイ
    4.2
    訴訟で一度も負けたことのない敏腕弁護士・古美門研介と、融通のきかない堅物新米弁護士・黛真知子。水と油のふたりがタッグを組んで、殺人、著作権侵害、ストーカー、日照権、収賄罪、離婚、親権問題…さまざまな裁判に挑む!その一方、古美門の宿敵、大手弁護士事務所の三木長一郎との闘いもクライマックスへと…。弁護士ドラマ史上もっとも笑える、極上リーガルコメディ。

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  • Oh,My Dad!!
    -
    科学者としての成功を夢見て18年。元一はある日突然、妻に出て行かれ、ひとり息子とホームレス同然の生活を強いられることに…。息子光太の信頼を糧に、元一は再起を目指していく。

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  • 餓狼伝 正史・登場人物一覧
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和60年(1985年)にノベルス版第一巻が刊行された『餓狼伝』は、およそ30年にわたって書き継がれている、世界最長の素手による格闘小説です。丹波文七という一人の空手家が、最強の漢(おとこ)を目指してひたすら闘い続ける物語であり、世界最強の実戦空手団体・北辰館の創始者である松尾象山をはじめ、魅力的な人物が次々と登場します。その血湧き肉躍る格闘シーンに、読者の皆様は間違いなく胸を熱くされることでしょう。  今回、電子書籍版『餓狼伝』の刊行にあたって、平成18年(2006年)に刊行されたノベルス版合本『餓狼伝』第4巻巻末に収録した「登場人物一覧」と「餓狼伝 正史(作品年表)」を、作品をいっそう楽しんで頂くためにご用意しました。初めてお読みになる方にとっても、すでにシリーズを通読なさった方にとっても、人物や話の流れを確認するためのお役に立てれば幸甚です。(編集部)
  • フィルム
    値引きあり
    3.5
    30年間も音信のなかったあの人の訃報は縁もゆかりもないはずの山梨・勝沼の老人ホームから届いた。顔も知らない父親の残したわずかな遺品のなかから見つけた1本のフィルムには、何が写っているのか? 我々の暮らす街の片隅で仕事をし恋をする人々の切なさや喜びをこまやかに描いた、初めての短編小説集。(講談社文庫)
  • 絶対読むべき日本の民話 遠野物語
    -
    1巻330円 (税込)
    連綿と語り継がれた民話・説話から古きよき時代の日本を感じよう 岩手県出身の小説家・民話蒐集家である佐々木喜善によって語られた遠野地方にまつわる民話を、日本民俗学の開拓者で本書の著者・柳田国男が筆記・編纂し自費出版した名著。数多くの著作を残している柳田国男の初期の代表作のひとつ。全119話からなり、雪女やカッパ、山姥、サシキワラシなどの妖怪も本書には登場しています。日本の民俗学に大きな影響を与えた本作をじっくり味わえば、新たな発見がきっとあるはずです。 地勢 神の始 里の神  カクラサマ  ゴンゲサマ 家の神  オクナイサマ  オシラサマ  ザシキワラシ 山の神 神女 天狗 山男 山女 山の霊異 仙人堂 蝦夷の跡 塚と森と 姥神 館の址 昔の人 家のさま 家の盛衰  マヨイガ 前兆 魂の行方 まぼろし 雪女 川童 猿の経立 猿 狼 熊 狐 色々の鳥 花 小正月の行事 雨風祭 昔々 歌謡
  • ドグラ・マグラ 上
    -
    1~3巻330円 (税込)
    1度読んだだけでは本作の全てを知ることはできない……理解できるまで挑戦あるのみ! 探偵小説家・夢野久作の代表作のひとつであり、構想・執筆に10年以上の歳月を費やしたという超大作が本書「ドグラ・マグラ」です。1935年に刊行された作品ですが、日本探偵小説三大奇書に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得している名作です。本作は、夢野久作の特徴のひとつとしてあげられる「書簡をそのまま地の文として羅列し作品とする書簡体形式」で、全体の半分以上がこの形式で描かれているのも特徴です。また、一読しただけでは、本作の内容を完全に理解することは容易ではありません。じっくりと作品と向かい合って読み返してみると、読み返すたびに作品から得られるモノが変わっていくトコロも非常に面白い作品です。 【目次】 巻頭歌 キチガイ地獄外道祭文 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十
  • 真贋の森
    5.0
    美術史家としてすぐれた才能をもちながら、学閥から追放され敗残の生活を送る宅田老人。贋画の天才酒匂鳳岳の発見によって開始される学閥への復讐は、まず、鳳岳の描いた「秋山束薪図」が、未発見の浦上玉堂の作と評価されて成功するかにみえたが…。表題作ほか「上申書」「剥袋」「愛と空白の共謀」「装飾評伝」を収める。
  • 男たちの経営
    4.0
    石鹸は、「たかだか石鹸…」と軽視されがちだが、明治時代には「文明開化を象徴」するような工業製品の一つだった。“日本の夜明けをになう新しい人間像”のモデルとして、島崎藤村の未完の大作『東方の門』にも登場する花王石鹸の長瀬富郎。そのころ混乱の場にあったこの業界に〈高級新石鹸〉として、アイデアを駆使して挑戦した花王石鹸の創立と発展の歴史。一企業が単なる「職場」以上の意味をもって、そこで働いたことのある人たちの「心の故郷(ふるさと)」たり得るかを問いかけ、男たちの経営に賭けた人生を描いた、感動の長編小説!
  • まごつき一家
    4.0
    私は市立高校の二年生。父と弟と三人で団地住まい。母は五年前に亡くなった。母のいない寂しさはちょっぴりあるものの楽しく暮らしている。「どうや、道子に健、明日の朝、ひとつ散歩にいってみるか」――土曜日の晩、父は珍しいことを言った。酔うと理想主義者になる父である。酔っぱらったのかと思ったが、これは、なかなかに意味深長な、意外な伏線であった……。思春期の少女と父の再婚話を、明るく、ほのぼのと描くジュブナイル長篇。
  • グリム、アンデルセンの罪深い姫の物語
    3.0
    女はマスターベーションをしてはならない、という性教育の寓話「眠り姫」。死体愛好者の変態王子が服と食べ物にしか興味のない頭の軽い白雪姫を見初めた話「白雪姫」。初体験に憧れる乙女と欲求不満のおばあさんに中年オオカミが殺される恐怖のストーリー「赤ずきん」。階級闘争のマルクス主義者たちが女性差別には寛容だったために死んだ悲劇の女の子「マッチ売りの少女」。独自の視点とユニークな解釈で描く7編を収録。
  • カンタベリー物語
    4.5
    僧侶、商人、舟乗り、医者、機織り女等、当時イギリスでのあらゆる職業、階級の人々が一団となってカンタベリーへ巡礼に出る。その途上、各人が物語を語るという構成をとる。14世紀のイギリスに於ける国民的叙事詩であり、チョーサーの最大傑作であるばかりでなく、イギリス文学史上は勿論、世界文学史上まれにみる傑作。
  • ラスト・ワルツ
    3.5
    12年前。18歳で上京したぼくは、10歳年上の花菜子さんと出会った。三つになる息子と二人住まいの彼女と、ぼくは少しのあいだだけ一緒に暮らしていた。そんなある晩、花菜子さんは犬の首輪をつけて帰ってきた。それはある男と他人のままつながっている証だった。そして12年ぶりの再会。ぼくと、花菜子さんは、他人のままつながることができるのか。人を愛することの苦しみと悲しみを描いた、恋愛小説の傑作!
  • 紫色の場所
    4.0
    このささやかな成功がいつまでも続いて欲しい。自分だけがいつも他人からちやほやされ、一流の仕事を山のように持っていたい――。不安と野心が交錯する売れっ子スタイリスト・見村ヒロミは初めて体験した「浄霊」に興味をもち、除々に新興宗教「久慈尊光教」に深入りしていく。心の平安、生活の安泰を求める私たちにとって、神の役割りとはなんなのだろう。「宗教」と現代人の心の接点を細やかに描き、新境地を切り開いた傑作長編小説。
  • ココナッツ
    3.5
    実乃に中学二年の夏休みがやって来た。特に変わったこともない静かな町で、便利屋の父親を手伝っていたそんな時、実乃が密かに心を寄せる永春さんの同級生、ロック歌手の黒木洋介のコンサートが開かれることになるが……。何かすばらしいことがあるかも知れない。そんな少女の季節を描いた、清々しくほろ苦い青春物語。
  • 金曜日にきみは行かない
    3.5
    天才ロックシンガー白石ありすの記事を依頼された音楽ライターの〈きみ〉。だが、インタビューは散々だった。ありすが全く口を開こうとしなかったからだ。それでも〈きみ〉は十個の質問に対する、ありすの十通りの沈黙を書き分け、編集部にファックスする。そこに、ありすから「助けて」と電話が入る。東京湾岸のスタジオを抜け出し、紅葉の足尾へ、新宿歌舞伎町の街路へ、ふたりの逃避行が始まる。境界線を失踪する、ありすと有子。時間の迷路を旅する、きみとぼく。〈分身〉をめぐるネバーエンディング・ストーリー。
  • 恋が彼等を連れ去った
    4.2
    <恋は 一瞬にして 世界を消してしまう魔法だ 恋は彼等を連れ去った 恋が彼等を連れ去った>白く静謐な世界に広がる、クールで暖かな銀色夏生の写真詩集。
  • ハート
    4.3
    テーブルの隅に、お風呂のあわの中に、道ばたに……。様々な色や形や手触りをした、日常にある小さくかわいいハートたちの写真と恋を歌った詩が織りなす、儚く明るい写真詩集。オールカラー。
  • クイーンのフルハウス
    4.0
    殺されたのは国防省のある極秘計画に協力していた博士で、手にはメモ用紙が握られていた。しるされた手書きの文字はEと読めたが、紙片を回転させると今度はMに、さらには3、Wにも見えてきた!博士が書こうとしていた文字とは?ツイストのきいた「Eの殺人」をはじめ、魅力いっぱいの五篇を収める傑作短篇集
  • 身も心も
    3.0
    「君は可愛いから好きだ」「愛してるよ」――そう言ってもらうのを心待ちにする22歳のデザイナー・千鶴。冷静、潔癖、頑な性格で充分な愛をふりそそごうとはしない英宗。彼への思慕と焦燥をベースに、新しい恋、別離、再会を繰り返す、6年間にわたる愛の軌跡をせつせつと謳い上げた秀作「身も心も」。マスコミ界に生きる男女数人が、好奇心から裏ビデオ観賞会を開く。一本のビデオを機軸にそれぞれの心模様が映し出される一夜の出来事を軽妙に綴った「ビデオパーティー」。
  • 暗鬼
    3.4
    親子四代、総勢9人という現代では珍しい大家族に嫁いだ法子。まだ他人の法子にとって、初めて知る大家族とは、暖かくお互いが理解し助け合う最高の絆であった。だが、ふとしたきっかけから、法子は家族の表面的な優しさの奥に潜む奇妙な人間関係、謎の多い行動に気付き、ひとり調査を始めた――。“本当の家族になりたい”と切に願う法子によって、次々と解き明かされてゆく真実の家族の姿とは……!?家の呪縛、血の絆まで描ききる本格サイコ・ミステリー。
  • 私が好き
    -
    恋、結婚、仕事、そして――。人は、心だけでなく、体も、嗜好も、変わるらしい。もしかすると心の嗜好も変わっていくのかもしれない。変化とは、まだ知らない明日への希望を意味するのだと信じている。私は、変わっていく私が好き。これからも、いつまでも変わっていく自分が好きでいられるために、そして大きく、豊かに、変わっていくために。
  • 見た・揺れた・笑われた
    -
    1巻462円 (税込)
    焼跡の街を空腹を抱えて徘徊しながら、青春の惨苦と荒涼にひしがれ、人生の醜悪の果てを見たい熱望にかられた日々。廃墟の青いミミズにも似た主人公の“修業時代”を描く佳作「見た」。 近郊農村の小屋での年上の女詩人との同棲生活。19歳の父となった体験を語って奇妙に感動的な「笑われた」。破天荒で余裕綽々。饒舌体と称されながら、知性がきらめき詩が横溢する独得のスタイルの、私小説パロディ。現代文学の金字塔「夏の闇」に至る著者の出発と模索を示した短篇シリーズ。
  • 成算あり
    -
    家の前にマンションが建つことになった老田は、日当りの悪い家で暮らす生活を考え、怒りが突き上げてきた。そのマンションを建てる洋々不動産の社長桐山に抗議を申し込むが、桐山は慇懃に受け流すだけであった。そんな桐山の態度に逆に魅力を感じた老田は洋々不動産に入社した……。複雑怪奇な不動産業界に暗躍する詐欺師や業者の苛酷な戦いと“金こそ力である”と信じ自分の道を切り拓こうとする男の運命を描いた力作長編!
  • 秋のわかれ
    5.0
    ラブレターにはろくな文例がない、と悦子は発見した。相思相愛の文例はあっても、片恋の苦しさをしみじみ訴えるというのは、ない。――スキデス。いろんなことがありました――これ以上、何も浮かんでこない。親友の信子とすごした、田舎での夏休みは、高校生になったばかりの二人にとって忘れられないものとなった。16歳のひと夏の思い出を、爽やかに描く表題作、他3篇を収録。
  • ヘビィ・ゲージ
    4.0
    マンハッタン・レノックスのスラムで薬(ヤク)漬けになった伝説のブルースギタリストとの濃密な時を綴った『ナッシング・バット・ザ・ブルース』をはじめ、音楽を、空気を、匂いを、物語に昇華させた萬月文学の原点。
  • 人生の甘美なしたたり
    4.3
    恋愛の究極は、手ェも握らんとこへ還る。しょせん男は気立てと甲斐性。人生、エエとこ取りでよい。血は水より薄い。「死」の対極にあるのは「生」ではなく、「恋」である――。人間への深い愛と洞察力を持つ著者が行きついた、鋭くてユーモラスな田辺流決めフレーズ集。人生をより軽快にするための応援歌であり、ふとこぼれる本音であり、気持ちひとつで手に入る幸福のさまざまなかたちの提言ともいえる。
  • おせいさんの落語
    -
    男女間の色事ではじまり、人情の機微にふれ、煩雑な世事を皮肉り、時に説教をし、やっぱり男と女のお話に果てる。卓抜した発想を、軽妙な大阪ことばで仕上げた笑いのフルコース。洒落た味わいのなかに、醒めて、したたかな文明批判がにじみでる。御存知おせいさんが新境地を拓いた、新作上方落語十一篇を収録。
  • 目撃者を消せ
    2.3
    小さな運送会社を経営している太田信次が殺された。被害者に恨みを持つ数多くの人間の中から、三人の容疑者が浮かびあがった。お金を借りていた同業者の村松。会社を辞めさせられた的場。恋人を太田に奪われた平沢。各々太田を殺す有力な動機があった。犯人を絞り切れないまま、捜査は難行した。その上、犯行当時、螢の光みたいなものを見たという奇妙な目撃者も現われて……。表題作他6編を収録した、オリジナル短編集。
  • 美華物語
    -
    タイガースのジュリーや竹の子族、大正時代の竹久夢二、制服姿の海軍兵学校生や弾圧下のキリシタン等々。 時代の「アイドル」に寄せる、「ミーハー心」は、いつの世も変わらない。 一途に思いつめて、入れ上げて、禁じられれば一層、燃え上ってしまう。憧れと嫉妬、そしてやがておとずれる喪失感を、日本のアイドルの系譜とともに、やさしい共感をもって描いていく。究極のミーハーを自認する著者ならではの、オリジナリティゆたかな愛すべき小説集。
  • 東京胸キュン物語
    -
    「若さ」は元気や可能性があって、輝やかしいものだけれど、弱点だってたくさんある。ちょっとした常識を知らず恥をかいたり、将来がきまらず不安定だったり、寂しさになれていなかったり…。 まして、刺激が多い都会ぐらしは、快適な一方、孤独感、焦燥感もつのってしまう。東京に住む女の子たちの胸のうちを、軽やかに、巧みに描いた小説集。
  • 黒猫遁走曲
    3.2
    愛しい猫、可愛いメロウ、美しい、優しい……私の天使……。どれくらい捜したことか?目につくかぎりを、思いつくかぎりの手段を講じて。森本翠が三十八年間勤務した出版社を定年退職した日の夜、メロウは山ほどの花と薔薇色のシャンパンの隙間をぬって、戸外にはじきだされた!?黒猫メロウの捜索と、スターを夢見る隣人の殺人事件がクロスして……。滑稽なぐらい切実で、臨場感あふれる奇想天外なサスペンス。
  • カルネアデスの舟板
    -
    教授の職を追われ故郷へ身をひいた恩師を訪ねた玖村は,大学への復帰を恩師に依頼される。師弟の立場の転倒から生じた秘かな優越と侮蔑。しかし玖村のその肚の中の愉しみは、ふとしたことで覆えされる。表題作ほか「鬼畜」「喪失」「二階」「発作」「一年半待て」「捜査圏外の条件」を収録。
  • 軽井沢通信 浅見光彦からの手紙
    -
    軽井沢のセンセが浅見光彦に宛てた手紙は、ユーモアあふれる玉手箱。時には小説のネタ探しを依頼したり、時には世の中にはびこる矛盾を追求したり、はたまた時には、身の回りで起きた面白エピソードを披瀝し……。どこまでが本気で、どこまでが冗談か? 〆切を忘れて、自慢話のオンパレード。心やさしき超マジメ人間の名探偵・浅見、この無理難題山積みの手紙に、どう応える!?小説では明かされなかったエピソードが満載!!アサミスト必携の一冊。
  • イミテーション・ゴールド
    4.0
    ブティック勤めの福美は、プロのレーサーを目指す恋人邦彦のためになんとしても1000万円を工面したい。とらの子の70万円を株投資、高級化粧品のネズミ講販売等々とその手段はエスカレートし、ついに若い自分の「体」をも商品にしてしまう。二人の大きな「夢」を賭けて思いつめた献身が、二人の愛と信頼を崩していくのだった――。若さ、金、権力がちょっとした仕掛けで簡単に手を結ぶ「現代」の様相と仕組みを映し出した、出色の恋愛長編小説。
  • 寺山修司青春歌集
    4.0
    一粒の向日葵の種まきしのみに荒野をわれの処女地と呼びき――恋人、故郷、太陽、桃、蝶、そして祖国、刑務所。含羞にみちた若者の世界をみずみずしい情感にあふれた言葉でうたい続け、詩の世界にひとつの大きな礎を築いた寺山修司。「空には本」「血と麦」「テーブルの上の荒野」「田園に死す」「初期歌篇」。代表的歌集を網羅し、寺山作品初の文庫化を実現して以来、多くの若者に読み継がれる記念碑的歌集。
  • やさしい春を想う
    3.0
    <やさしい春を想う 心は風になる 静かな静かな落ち着く場所 ここでは愛さなくてもいいんだね>強さと繊細さ、そして可笑しみをたたえた、銀色夏生の、温く静謐で、時にユーモラスなイラストと物語と詩の世界。
  • 田辺聖子の今昔物語
    4.1
    今は昔。いつのころか、一昨年のことだったか――。何だか怪しいなとは思ったが、不思議でならなんだが――。こんな話があった。ほんとの話だ。見果てぬ夢の恋、雨宿りのはかない契り、愛嬌のある欲ボケ、猿の才覚話――。貧しい若者、ならびなき風流男、帝、生霊、動物、遊芸人、美女と主人公は様々だ。徹底して滑稽で、哀切で、怪(こわ)くて、ロマンティックな29話を語り伝える田辺流今昔物語。
  • 零からの栄光
    4.0
    〈グラマン・ヘルキャット〉に太刀打ちできる戦闘機がほしい! 緒戦以来、「零(ゼロ)戦」が日本の戦闘機の花形であったが、敵にヘルキャットが出現すると形勢逆転、「零戦」は餌食にされるばかりだった。だが、おそまきながら、この日本戦闘機部隊の悲願にようやく新型機の「紫電改」が応えようとしていた。「川西航空機」は、戦闘機メーカーとしては通りが悪い田舎会社であった。社長の川西竜三も、さしたる飛行機好きでもなかった。それがなぜ、当時としては、最高性能の戦闘機がつくれたのだろうか。軍部のいわれのない圧力をはねのけ、血の滲みでるような苦闘と熱意で新型機をつくりだした“飛行機にとり憑かれた男たち”の不屈のドラマ!
  • 少年狩り 野田秀樹戯曲集1
    -
    登場人物――西田幾多郎、護良(もりなが)親王、サン・テグジュペリ、少年1・2・3、あんあん、のんの、立の木リサ、その他――をいちいち説明してもはじまらない。南北朝時代から600年をへだてた世紀末、すなわち現代の、たとえば「人に刃物を持たせると危ない」ような暑い夜、愛の絆などが問題になるのではけっしてなく、「うつつの世は夢、夜の夢こそまこと」である現世において、「月の光と鏡のいたずら」によって事が起き、鎮まり、ついに「鏡の海の果ては、行く先々で千夜一夜」という言葉で果てる、烈しさのあまり人の手を焼く、華麗不遜な、失なわれゆくものの物語。
  • 虚構の空路
    5.0
    小田原付近を通過中のひかり号車内で、検札の車掌が若い女の死体を発見!死因は青酸中毒で、目撃者の証言から、東京駅発車寸前に降りた男の犯行との見方が強まった。そして三か月後、こんどは都内のホテルで男の刺殺体が。2つの事件の重大な共通点が捜査本部を緊張させた。被害者は二人とも同じ会社の社員だったのだ。ただちに綿密な聞き込みが行われ、その結果、ある海外旅行社の営業部長が重要容疑者として浮かび上がった。だが彼には、両事件ともに完璧なアリバイがあった。巧みなストーリィの展開と意表をつくトリック、著者会心の本格長編推理小説。
  • 延命の負債
    3.0
    “死にたくない。商売がこんな大事なときに死んでも死にきれない”――町場の印刷工場の主・村野末吉は、病院のベッドで思った。苦労を重ね続けた人生が、ようやく好転しかけていた。彼は意を決して、縁者から多額の借金をし、最上等の個室に入り、心臓手術の担当医にも十分な謝礼をした。そして無事、退院を果せたが……。表題作ほか「湖畔の人」「ひとり旅」「九十九里浜」「賞」「春の命」など、人生の皮肉、孤独をテーマとする初期作品12編を収録。
  • 鮮やかな男
    -
    男にとって企業とは何か? 自分の能力を発揮し、経済生活を支える場、いわば男の全生活は企業と結びついている。――大銀行にパワー・エリートとして勤める竹原のところに組合運動でクビになった友人が訪れた時から何かが狂いはじめた……! 有能で会社のため全能力を注いでいる男が、ある日、企業との関係を誤まり、その生活ばかりか、性格まで変わってしまうケースを描いた表題作他、企業で峻烈に生きる男達を見事にとらえた傑作作品群!
  • ルパンの告白
    -
    本書は『怪盗ルパン』につぐ、ルブランの第二作目の短編集である。第一作をしのぐという高い評価を得ているだけあって、文字どおり粒よりの傑作ぞろいである。各篇ともトリックに工夫がこらされ、推理小説の醍醐味を満喫させてくれる。ルパンが暗号をみごとに解いてみせる「太陽のたわむれ」、軽妙なオチがたのしい「結婚指輪」、幻想的な導入部の「影の指図」、絶体絶命の危地に追いこまれたルパン「地獄の罠」、そして名作の呼び声高い「赤い絹のストール」、そのほかに「白鳥のような首をもつエディット」「麦わらの茎」「ルパンの結婚」の8篇を収録する。
  • 地の指 上
    -
    1~2巻506~550円 (税込)
    深夜の路上に毒殺死体で発見された元新聞記者島田は、「シュウ」と記する不思議な紙片を持っていた。タクシー運転手三上は、その死体を目撃した折の客の挙動に不審を抱き、客が都厚生局職員山中であることを突き止めた。そして山中はまた、不二野精神病院事務長飯田、都議岩村ともつながりを持つことを知った。(三人の関係に何かがある!)と三上は思った。……病院経営をめぐる黒い霧と謎の連続殺人を描く、巨匠の長編社会派推理。
  • ワンス・ア・イヤー 私はいかに傷つき、いかに戦ったか
    3.8
    もうこの男の手の届かないところにいる――このフレーズをつぶやくまでに、私はどれほど傷つき、戦ってきたことか。就職が決まらなかった女の子がベストセラー作家にステップ・アップしていく道のりは、身を切るような恋の出会いと別れの日々でもあった。23歳から36歳まで、その人生を決定づける大切な14年間の、愛と葛藤のすべてを一年ごとに描き切った、画期的自伝長編小説。
  • ローマの休日 小説 ロマンチック洋画劇場
    4.0
    平凡で色あせた日常に光のように射し込んで来た「恋」に酔う18歳の2人は、やがておとずれる中年期や倦怠のことなど思いもよらないことだった――「いつも2人で」。結婚目前の私、見合いを始める愛子。いくつもの諦めを胸にアトランタへと旅立った――「風と共に去りぬ」。その他「ローマの休日」「卒業」など12の名画の名場面、名セリフをモチーフにした、映画より心おどらせ、胸つまらせる、私たちの恋愛小説集。
  • バルセロナの休日
    -
    パリでバレエ留学中の安奈は、ある日窃盗事件に巻き込まれる。忌まわしいその体験が甘美に思い出されるのは、その時に出会った美しい男の黒い瞳のせいだ。もう一度会いたい。安奈は彼から手渡された「鍵」を手がかりに、パリからバルセロナへ旅立つ――。光と闇に彩られた「カタロニア」を舞台にくり拡げられる恋と冒険と希望の物語。極上の、ラブサスペンス!

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