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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【写真詩集】君が探していたものはなんだったんだろう、僕でないことだけは、ようやくわかったけど――。全編男性視点でつづる、ロマンティックで哲学的な恋愛写真詩集。
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Posted by ブクログ
はっとさせられる詩が多い。自分の思い出が彩られる心地がする。痛いことも嬉しいことも、銀色夏生さんの言葉と写真が包み込む。
好きな頁に付箋を付けるのだけど、 結構付箋が多くなった。 =心に残る言葉が多い。 自分が求めていることが、言葉として残されることは なんて安心するのでしょう。 もやもやしたものが、ストンと心に落ちる。 仲間を見つけたかのように錯覚する。 ひとりではないと、確認するかのような作業。 出会いに始まっ...続きを読むて、終わっていく。 その過程を描写しているかのような一冊。
初めて買った詩集・・・だと思う(あれ?) 写真好きなひとにも、活字好きな人にとっても いろんな意味で影響を与えると思う(悪い影響はない、はず) 自分の気に入った詩のところに付箋をべたべた貼ってったら いつの間にか三分の一くらいに減っててびびりました。 もっとこの人の詩集があるなら買いたい。
待望の銀色夏生さん、最新詩集です。 どれほど待ったことか。ほとんど焦がれるような気持ちで、待っていました。 個人的に、詩しか書かれていない、完全なる詩集と属する本には感想らしい感想は不要だと思っています。 (たとえば、詩を紹介する本や、途中作者の文章が差し挟まれている本には感想できる) これは味...続きを読むわうものであって、それを文章化できるものではない。
写真詩集。 「酷暑の週末」が一番よかった。 やっぱり夏が一番好きだなぁ。 はやく夏にならないものか。 「仲間」のリズム感も好き。
咲き誇る花と、散りゆく花びら。 終わりは始まりで、始まりは終わりで。 時間も想いも入り口と出口のループの中で くるくる回って巡っては消える。 離れていく時間。手放した関係。 移ろう景色。解ける想い。 散った花びらのようにイメージだけを残して消えていく、 不在と喪失から生まれる銀色さんの叙情的な...続きを読む春の詩集。
買った後、長らく読まずに放ったらかしにしていたのを発見。「名前」「道に迷う」「いつのまに」「聞こえた」が好き。
他の詩集に比べると共感できる詩が少なかったものの、やっぱり好きです。 何しろ写真が語る。 それが好き。
なんと言っていいかわからない だけどなにかを伝えたい時 がんばってねと 人は言う たぶん僕も言うだろう もっとぴったりの言葉を探してあきらめて また今日も心の中に いくつかの疑問が芽ばえ 深まるばかりの矛盾の谷間から 仰ぎ見れば空は遠く あまりにも青く美しく哀しく 手を出せず...続きを読む傍観しつつ 滂沱の涙を流して退場
共感とか、ふむふむとか。 「星の道」 つきあう約束をするのは嫌なんだ 何度も会わなきゃいけないんでしょう? 「ほとんどのたそがれ」 あの人がうらやましい あの人は惜しげもなく 弱さをさらけだしている あの人は 自分を強くみせようとはしていない あの人は みっともないほど美しく 弱さをさらけだして...続きを読むいる 「名前」 泣いたり笑ったりご苦労さま 感情に名前をつけてもしょうがないだろう 感情に名前をつけず 言葉にもしないで ただいれば そんなのたいがい消えていく 名前をつけるから 大事にして 実体と離れてしまっても 名前だけを抱え込んで 離れてるから違うものになってて 違うから苦しいのに 苦しみながら 名前だけを抱えて そうあるべきものとして抱えて そうじゃないことを苦しみながら抱えて それでこじれて行くんじゃないか なんだかだんだん妙なことに なって行くんじゃないか 愛とか感情とか裏切りとか 感情に名前をつけるのはやめなよ 名づけなければ それはそれじゃないかもしれない 「会うということ」 自分だけが会いたがっているのなら 会うことはダサいよね 相手だけ会いたがっているのなら 会うのは面倒だよね 双方とも会いたがってないなら 問題はない もし双方とも会いたがっているなら それ 最も会わないほうがよいかもよ だってなにかが起こるに決まってる 欲望は真実を目隠しするから 会いたいということは だまされたいと思ってるってことだから 「励ます」 励ますってなんだろう 手を引いてどこかへ連れて行くことはできない 人は人を触ってはいけない 手を引いてついて来させることは その人をますます弱くしてしまう ひとりで立てるように 触る以外のすべてを使うことだ ひとりで歩けるように 離れて元気づけることだ いちばん悲しいときに 強く抱きしめたあと すぐに離れて待つことだ できるのは 絶対に出口があるよと教えること 出口がないなんてことはないと はったりでもいいから言い切ること そして見守ること 信じると伝えること 「出会える人」 生きてる間に知り合える人なんて実際ほんのすこしで その中で親しくなれる人なんて数えるほどしかいない 今までの割合でいってもたかが知れてる だから今 目の前にいる人たちが貴重なんだ 「友だち」 友だちになれるかどうかは その人がいい人だとか趣味が合うとかっていうより 考え方のセンスが合うかどうかっていう ちょっとした肌合いみたいなもので決めてる気がする 「いつのまに」 君 いつのまに手に入れたの? その包容力と奥行き 奥深さと気高さみたいなの そんなにそんなに いい感じに いつのまに すんげえカッコイイんだけど すんげえカッコイイ倦怠感みたいなの それ それって それなあに それどうやって? 「あこがれの正体」 なぜ寂しいのか なぜ欠乏を感じるのか なぜ満足できないのか なぜ自己嫌悪におちいるのか なぜ人がうらやましいのか 満足とはなにか 喜びとはなにか 悲しみとはなにか あこがれとはなにか それをつきつめて考えれば ほとんどのものがうらやましくなくなるはず 「何にしろ」 何にしろそれを伝えるべき時と場所と方法がある 「soup」 被害者意識の強い人っているね なんにも事件なんか起こってないのに 勝手に事件にさせられちゃって まいったな 豆のスープをコトコト煮ながら 思いに沈む そんな僕も人からみたら 食えない奴かもしれないな 嫌いな人は嫌いだろう 押しつけるようにではなく 伝えるすべはないのか 「心がけ」 困った時に見ず知らずの人に親切にされると 知ってる人からやさしくされるよりも ぐっと胸にこたえるってことを知ってるから できるだけ見ず知らずの人には 親切にすることを心がけてるんだ 「せつない色味」 もう二度と会えないんだ これが最後なんだと 思いながら僕は 人と会ったり しゃべったり 次に会う約束をしたりしている そうするとこのくだらない冗談も 甘やかで悲しい記憶になるから 目の前が急に せつない色味をおびるから 09年
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【写真詩集】詩集 エイプリル
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