ブックライブの書店員おすすめレビュー

小説・文芸 のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    世の中の「夫」という生き物はこんなこと考えているんだというのがわかる本です。女性は結婚をして母になることにより娘→女性→母→姉→おじさんになるものなんですね。恋愛から家族に移り変わるということだと思います。家族というものはほのぼのするもの。そんなことが感じられます。とはいえ「ボンレスハム」は頂けない

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    あなたは自分が持っている価値観こそ正しいと思い込んではいませんか?
    そしてその価値観を他の誰かに押し付けてしまったことはありませんか?

    この本には2作品収録されていて、どちらも他者との価値観の違いから、感情が揺さぶられ変化していく人間模様を描いています。
    1作目の『レンタル世界』では、人間

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    新しい服を着てみたら、新しい自分に気づいた。そんな経験をしたことはありますか?
    恋愛にどこか不安や悩みを抱えた5人のアラサー女性が、自分のために作られたかのような運命の一着に出会うことで、前向きな一歩を踏み出していくというオムニバス形式の作品。

    作者がルミネの広告を長年担当しているコピーライ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    旅は、人生を思い返すきっかけになったりします。
    この物語は、執事であるスティーブンスが、旅の最中に自身の人生を思い返す物語です。
    どこまでも完璧な執事であり、どこまでも完璧な執事であろうとするスティーブンス。そんな彼の働き方や生き方を、自分の働き方や生き方と比べて読み進めると面白いと思います。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    キキという魔女の女の子が、さまざまな人との関わりを通じて、独り立ちをし、大人になり、そして母になっていく物語です。
    特に、大人になっていく様が感じられる4巻「キキの恋」、5巻「魔法のとまり木」が甘酸っぱくておすすめです。
    澄んだ描写、美しい描写がされています。そのため、まるで自分自身もキキの暮ら

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    全てはここからはじまった。

    伝奇?新本格?オカルト?ホラー?
    それらを全て内包し、しかし骨子は圧倒的な理。

    今更語るに及ばずな超人気作ですので、読むことを躊躇している人の背中をそっと押してみます。

    ボリューム:中盤から終盤にかけては、むしろ読むことを止めることが出来ません。思いの

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    都会育ちの《ゆるーい》青年がド田舎で林業に従事する青春ストーリー!
    本屋大賞で第4位受賞。映画化もされ、シリーズ累計で35万部を超える人気作品

    横浜育ちの平野勇気は、高校卒業と同時に無理やり三重県の神去村(かむさりむら)に放り込まれた。神去村は見渡す限り山、山、山で携帯の電波も入らないド田舎

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    神林作品に共通したテーマ、人・機械・意識・魂の対比が色濃い、大御所らしい本格SF作品。
    でありながら、アツく、優しく、少しセンチな物語。

    車好きな人、モノづくりが好きな人、少年マンガの王道のような、友情、ひたむきな情熱が好きな人。

    語られる作品の魅力が、それぞれに異なる懐の深さ。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    新聞・テレビ・ラジオの3大巨大メディアを持つフジサンケイグループ。鹿内信隆という人物がどのようにしてのし上がっていったのかにとても興味があったので読んでみた。彼は、日本の戦後の動乱の中で、「児玉誉士夫」や「横井英樹」「小佐野賢二」のように闇から権力を牛耳ることとなる。巨大メディアとなったフジサンケイ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    華道教室に通うまりかと、その先生である龍彦という2人の人間を中心に起きる奇怪な出来事をまとめた短編集です。
    怪談蒐集が趣味の竜彦に惹かれ、なんとなく怪談を集めるようになったまりか。
    知人などから話を集めるうちに、まりかの周囲では奇怪な出来事が起こるようになります。

    竜彦とまりかという決まっ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    説明できない息苦しさのリアルな描写に圧倒されて、読了後の疲労感に包まれています。笑
    角田さんの作品は読むたびにこの気持ちになるって分かってるんですが、やめられない中毒性があるんですよね…。

    補欠裁判員に選ばれた一児の母・里沙子は、子供を溺死させてしまった被告の環境に自身を重ねていくようになる

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    医学部をはじめとする大学入試における性差別。あれってどうしてなのか?得点を調整することなしに試験を行えば募集人員に対する女性の比率が高くなるから。それはそうかもしれないけど、どうして?なんで?そこまで明確に答えているメディアは少ない。つまりは言ってはいけない、人によっては残酷で不愉快な不都合な真実だ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    今自分が生きている場所と、そこからあまりにも遠い憧れの場所。
    何かの主人公として生きていくにはあまりにも平凡な女の子たちが、
    憧れとほど遠い現状を打破しようと、時に恋愛や性に走ろうとするものの、
    うまく夢中になりきれず、でもその中で
    もがいたりしながら生きていく連作短編集です。
    彼女たちに

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    就職活動に奮闘する大学生の青春群像劇だと思ったら、最後ものすごいスピードで私の期待を裏切っていった作品(いい意味で)。
    就活自体もリアルで重い感じなのに、より話のコアとなるモラトリアムや自我や自意識についての語りがとにかく心をえぐってくるので、心当たりのある方はご注意ください。

    「俺は企業に

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    名だたる著名人が絶賛しているWEB連載発、大人のラブストーリー!
    Facebookで元彼女に友達申請を送ってしまったところから始まる私小説。
    著者の燃え殻さんは私とは世代が違うものの、90年代の東京の雰囲気、空気、カルチャーなど自分があの時代・あの場所にいたかのように錯覚するほど、描写が自然で巧

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「パリ」という街はもはやただの地名を超えて、色々な意味を持っていると思う。
    元祖・オシャレな憧れの街。
    けれど、実際に行ったことがある人はそう多くはない。
    だからこそ、イメージはどんどん膨らんでしまう。

    そんな理想のパリが、本当はただの海外の一都市だとみんなが微かに気づいている。
    オム

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    2019年秋、福山雅治、石田ゆり子主演で映画化!大人のための恋愛小説。
    主人公のギタリスト蒔野と、ジャーナリストの洋子は、わずかの時間話しただけなのに一瞬で恋に落ちる。仕事や、人の嫉妬、戦争など複雑に絡み合い二人を引き裂こうとする。その後二人はそれぞれ別々に結婚して家庭を築き、でも忘れられない二人

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    本書は、数多くの名作を生みだしたあるいは平成の文豪とも呼ぶべき作家、村上春樹によるエッセイです。
    著者は1991年から4年半の間アメリカに住んでおり、その体験を主として、90年代のアメリカ社会の情勢やアメリカに住む人々の暮らしなどが描かれています。

    ただし、内容は単なるエッセイに止まりません

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。」題名は入らない、文章に句点は一つ、詩ではなく物語であり、物語の中でも怪談に近い。これらの条件に沿った一続きの文章を一行怪談とし、集めたのがこの小説集である。

    一行のなかにとびっきりの怖い

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    もはや経済小説を超えた!スパイ映画並みのシリアス感!
    主人公は『ハゲタカ』に登場した老舗ホテルのオーナー松平貴子。
    『ハゲタカⅡ』~『レッドゾーン』の間に起ったパリの一流ホテルの買収をめぐる内紛騒動を描いています。『ハゲタカ』の時と同様に、買収を目論む様々な輩(失礼)から中国当局まで!あらゆる陰

    2022年07月20日