首ざぶとん

首ざぶとん

638円 (税込)

3pt

4.1

華道教室に通うまりかの先生・嵯峨御流正教授である龍彦の趣味は、なんと怪談蒐集。最初は引き気味のまりかだったが、龍彦の優しげな雰囲気に惹かれ、怪談蒐集の手伝いをすることとなる。ある日まりかは、「おざぶ…おざぶ…」という声が聞こえる穴の噂を聞く。早速龍彦に報告しその穴を調べに行くが、そこで2人は、奇妙で恐るべき怪異に巻き込まれてしまう―。新たな怪談の旗手が描く、日常に潜む怪異の世界。連作短編集!

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首ざぶとん のユーザーレビュー

華道教室に通うまりかと、その先生である龍彦という2人の人間を中心に起きる奇怪な出来事をまとめた短編集です。
怪談蒐集が趣味の竜彦に惹かれ、なんとなく怪談を集めるようになったまりか。
知人などから話を集めるうちに、まりかの周囲では奇怪な出来事が起こるようになります。

竜彦とまりかという決まった2人を主人公に添えてはいますが、この2人が異能で怪異を解決したり……というような話ではありません。
入ってはいけない場所や、口に出してはいけない言葉、知らないと簡単に犯してしまうタブーが日常には潜んでいて、知らずに踏み込んでしまうと痛い目を見る、本作にはそんな理不尽な怪異ばかり登場します。
人間の力ではどうにもできないことが世の中には確かに存在し、それらから逃れる一番の方法は近寄らないこと、首を突っ込まないことだなぁ、と改めて考えさせられました。正しく、「触らぬ神に祟りなし」を体現する作品です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年08月01日

    べたやけど好奇心がゆえに巻き込まれて行く2人とその周辺がおもしろい。怖いけどおもしろいのは大好き。2冊目おめでとうございます。

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    Posted by ブクログ 2011年05月29日

    都市伝説と怪談が混ざったようなシリーズものホラー短編集。

    説明のあっさりした中にも効果的な恐怖演出があって
    ホラー好きなわたしにとっては心地良かったです。
    一番すきな話は都市伝説色が強い「ひじり」かなー。

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    Posted by ブクログ 2011年01月12日

    華道教室に通っているまりかは、ひょんなことがきっかけで、怪談集集が趣味の華道師範の手伝いをすることに。そんなとき知った「おざぶあな」の謎を解くため、現地に赴いた二人は、そこで身も凍る体験をすることになり…。日常に潜む怪異を描く、連作短編集。まりかと冷静沈着な華道師範のでこぼこコンビが良いです。怪談も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月31日

    じんわりとした恐怖を感じさせられる怪異短編集。事象そのものが怖いものから、何かよく分からない怖さを感じさせられるものまでさまざまなテイストです。
    お気に入り、そして一番怖かったのは「トモダチ」。起こる怪奇現象そのものよりも。「友達」に関する認識をざっくりと突きつけられたような気がして、そのほうが恐ろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月24日

    久々に一日読書をする時間があったので、一気に読んだ本。華道師範とその(華道の)お弟子さんのゴースト・ハントもの。連作短編集です。特に特殊能力があってどうこうという話ではなく、知恵と勇気で妖怪に挑む話でもありません。だからこそ怖い。怪異の描写は本当に怖かった。それぞれのお話の投げっ放しな終わり方がまた...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月20日

    表紙&タイトル買い。出だしはゆるりと、じわじわと来る怖さ。怪談蒐集が趣味の華道師範の龍彦とその生徒で女子高生のまりか。京都の町で二人が出会う「怪異」の数々。謎は謎のままという、モヤモヤ感も計算のうちなのかな?シリーズ化したら面白そう。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年12月10日

    島本まりかはフリーター。華道教室の先生・磯部龍彦と共に怪談蒐集を始めるが、様々な怪異に見舞われる。

    京都を舞台とした連作短編集。

    「首ざぶとん」
    おざぶ…おざぶ…という声が聞こえるという「おざぶあな」。まりか達は軽い気持ちで足を踏み入れてしまう。最後まで気が抜けない怖い話だ。

    「トモダチ」
    ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年12月20日

    前作の『今昔奇怪録』は短編ごとに登場人物が違っていたけど
    今回は、華道教室の先生・生徒の龍彦とまりかのコンビが
    短編4つ全てに登場する形に。

    登場人物が固定されてこともあり、舞台はすべて京都になり
    方言も時折混ざりつつ、京都らしい雰囲気が全編漂っています。

    「首ざぶとん」と「羊を何度も掘り出す話...続きを読む

    0

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