妹が死んだ時の海亀
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妹が死んだ時の海亀

999円 (税込)
499円 (税込) 12月13日まで

2pt

3.9

鬼才・朱雀門出が採話した奇絶怪絶な体験談の数々を
描きおろしの怪画と文で綴る魅惑の闇世界。

「人魚に殺(ころ)まされるからな」
盆の海に男が三人。
「××のようにならなければいいだけ」
おまえは何を撫でている……?

脳がザワツク奇怪な怪異蒐集録!


怖い話、幽霊の話に収まらぬ奇怪な体験談を取材し続ける朱雀門出の最新怪異録。
盆に船を出してはならない禁忌を好奇心で破った男が語る不気味な海の記憶…「妹が死んだ時の海亀」
夜の散歩で見かけた焚き火を囲む壺のようなもの。壺はぶつぶつと何かを喋り…「焚き火を囲む首」
姪がおじちゃんと呼ぶ視えない人。いつしか自分にも視えだしたソレが口にする不穏な言葉とは…「子供のお漬物」
幼い頃にさせられた異様な作業の記憶。箱にミニチュアの父母を詰めるというのだが…「報い箱」
ほか、全話に著者の怪画付き。
得体の知れない奇怪さに本能が舌なめずりをし、問答無用で惹きずりこまれる怪楽の65話収録!

平和な日常生活に飛び込んでくる、耳を疑う言葉。
思考を停止させるような異物感。

「人形の材料にイヌは適してないよ」
「鬼にワザマられやすいから」
「俺の〝水なんとか〟を掘り出せ」
「子供のお漬物がへれめてる」
「オヤコタワケめ!」
「蛇が喋るまで待ってくださいね」

奇妙な言葉の数々の裏に潜む不穏すぎる何か。
それが見えた時、恐怖はあぶくの如く弾けだす……

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妹が死んだ時の海亀 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とにかく表題作がめちゃくちゃ面白い!
    『妹が死んだ時の海亀』凄いの一言。異界へつながるはなしはよだれ出る笑
    人魚に殺まされるって意味不明すぎて怖い。
    実際にリアル友だちは舟に一緒に乗っていてとかなるとほんまに御盆に海に出るのは危険ってことだと思う。
    あと『顔面扉』もかなり好み。異界へ行って戻ってきた

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    薄気味悪さのレベルが高い。

    隣に座った知り合いに「怖いってほどじゃないんだけど、変な話ある?」となにげなく聞いたら、相手が思い出したように答えてくれた雰囲気がある。
    しかも思いがけず気味が悪い。

    実際に怖い話といっても、創作のような怖い話はなかなか存在しない。
    その隙間をつく、妙にリアルな話ばか

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    わかりました。これ、この怖いというよりは不気味で、底のない穴に砂が落ち続けるみたいな心許なさがある読み心地。既視感があるなあと思っていたが、平山夢明の顳顬草子だ。あの違和感がもっとフィクショナルになっている感じ。
    怖いと馬鹿馬鹿しいの境界線で、ギリギリ恐怖心が勝つ絶妙な塩梅。は?気持ちわる.....

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    「なんだこれは?!」と戸惑い衝撃を受ける1冊。
    実話怪談特有の「オチの無さ」が極まった印象を受けるが決して不快ではなく、実際に起こったからこそ不可解で奇妙キテレツなのだろうと納得してしまう。
    人におすすめするのは難しいが好きな本になった。
    「おやこたわけ」に出てくる訳のわからない守ったくれたものがと

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    夜の墓場で米津玄師のLemon歌う話が入ってて「なんでや」になったけどしっかりオチは怖かった。どの話もあまり他の怪談本ではなかなか味わえないようなユーモアと狂気があってかなりよかった。

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    松原タニシさんのラジオに朱雀門さんが出られていたのをきっかけにこちらの本を手に取りました!
    どれも『え、、これ実話なの?』という不気味な話の連続で、あっという間に読んでしまいました。
    語り口が淡々としていることもあり、怪異は日常の中にふっと紛れているのだなと感じました。一方でラジオの中でもおっしゃっ

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    小説が小説であるために削ぎ落とし穴を埋め整えざる得ない、世界にある歪みや傷、答えの出ないわからなさ不条理、あるいは“間違い”、そういうものをそのまま描く、描けるのが実話怪談、というような気がしている。小説でも、稀に垣間見れるそれらに出逢うと嬉しくなってしまうけれど、ここにはそれだけが淡々と静かにただ

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    怪奇な体験談を取材し続ける朱雀門出の最新怪異録。
    盆に船を出してはならない禁忌を好奇心で破った男が語る海の記憶『妹が死んだ時の海亀』他、怪談を65話収録。


    不気味なホラー短編集。初読の作家さんなんですが、実話怪談のジャンルになるのかな。
    バン! と派手に怖いというよりは、正体がわからない不気味さ

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    とにかくタイトルが奇妙。
    凄く気になる。
    中身は正統派怪談というよりは、幻想小説にも近い気がした。

    0
    2025年06月05日

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