【感想・ネタバレ】メディアの支配者(上)のレビュー

新聞・テレビ・ラジオの3大巨大メディアを持つフジサンケイグループ。鹿内信隆という人物がどのようにしてのし上がっていったのかにとても興味があったので読んでみた。彼は、日本の戦後の動乱の中で、「児玉誉士夫」や「横井英樹」「小佐野賢二」のように闇から権力を牛耳ることとなる。巨大メディアとなったフジサンケイグループだったが、鹿内家による私物化は息子の鹿内宏明氏に対するクーデター追放劇などにより崩壊する。メディアの裏側に潜む凄惨な権力闘争の歴史がわかる骨太な1冊である。

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フジテレビの黒歴史

2021年05月04日

地元はフジテレビ系列では無かったので、上京当時はキラキラした東京のイケてるTV局というイメージしか持っていませんでした。
が、こんなにドロドロした背景があった会社なんだと驚きと、それ以上になんて面白い歴史なんだと感じる程の創業者の豪腕ぶりとクーデターの裏側にあっという間に上巻を読み終えました。
下巻...続きを読むが楽しみです。

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Posted by ブクログ 2016年10月11日

フジテレビといえば「鹿内」さん、と思っていたら、いつのまにかその名前が出てこなくなり、いつのまにか「日枝」さんという方が全権を掌握しているような構図になっていました。

まず、「鹿内」さんがどうやって巨大メディアを作り上げ、そして総帥になっていったのかがこの一冊でわかります。

こんな手があったのか...続きを読む、こんなこと、やっていいのか、といろんな意味で、感嘆させられずにはいられないでしょう。

混沌とした時代だからこそ、こんなひとがでできたのであって、現代では、とても無理では、ありますが。

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Posted by ブクログ 2011年12月03日

メディアの先頭を走るフジサンケイグループの闇を丹念に取材している。優れたコンテンツ能力を誇るフジテレビとグループの歴史とのギャップが面白かった。ただ、この上巻に関しては、登場人物も多く、非常に読みづらい点が難点。

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Posted by ブクログ 2011年08月29日

フジ・サンケイグループの鹿内家の小説版。
日枝さんの鹿内家追い出しから読者をひきつけるね。

そのあとの戦後の話は少し飽きたけど。

共同調査会、TBS、NHK、ニッポン放送のなりたちなどが
絡み興味深い。

下巻も一気に読もうー。

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Posted by ブクログ 2010年10月13日

フジサンケイグループの鹿内一族の内面を描いたノンフィクションです。いやあこういう暴露ものというか企業内権力闘争ものというのはリアル感があって面白いです。それにしても日枝会長はライブドア事件で何を思ったことでしょう。あの事件さえなければネットと放送の協業がすでに実現したかもしれません

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Posted by ブクログ 2010年08月15日

それぞれの欲が錯綜する世界。

こういう実話を聞いてもこれが現実の世界だとスムーズに理解出来ない。
彼らは何を追い求めているのだろうか。いや何に追われているのだろうか。

しかし実名で書いているけどいいのか(笑

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Posted by ブクログ 2017年11月16日

フジ産経グループの成り立ち、鹿内一族の歴史と栄光からの日枝さんのクーデター。前編はこの辺まで。
ずっと読みたくてやっと読めた。
ちなみに司馬遼太郎は元々産経新聞の記者なんだと。

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Posted by ブクログ 2014年08月19日

事実は小説よりも奇なり、ってね。よく言ったものですね。

どす黒。
権力に固執する人間の醜さに気持ち悪くなる。


メディアの力って恐ろしいよね。受け取る側(視聴者)の意識を、ある程度意識的に統制できてしまう。
あらためてげっそり。

メディアと政界、財界が切っても切れないのは、まぁわかりきったこと...続きを読むだけど、ここもこうつながってたのね、とか
知らなかったことが出てくるのでちょっとおもしろかったです。

読み物としての完成度がどうかは別として、勉強になりました。

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