【感想・ネタバレ】ボクたちはみんな大人になれなかった(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。気が付けば親指は友達リクエストを送信していて、90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。彼女だけがボクのことを認めてくれた。本当に大好きだった。過去と現在をSNSがつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。あいみょん、相澤いくえによるエッセイ&漫画を収録。

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名だたる著名人が絶賛しているWEB連載発、大人のラブストーリー!
Facebookで元彼女に友達申請を送ってしまったところから始まる私小説。
著者の燃え殻さんは私とは世代が違うものの、90年代の東京の雰囲気、空気、カルチャーなど自分があの時代・あの場所にいたかのように錯覚するほど、描写が自然で巧く、一瞬で引き込まれました。彼女、アルバイト、友人など、各エピソードはそれぞれ短編小説としてまとまっていて、どのエピソードにも燃え殻さんからにじみ出てくるようなやさしさと切なさが溢れていて、胸が締め付けられます。「あの頃には戻れない、けれど生きている今は悪くない。」そんな感動がきっと味わえると思います。
また、作品中に出てくる「電気グルーヴ」「フリッパーズ・ギター」「小沢健二」など、世代的に違うものもあるけれど、読後に無性に聞きたくなったことは言うまでもありません。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ロックでエモい。
めっちゃくらいました!

「大人の階段は上にしか登れない」
自分やパートナー、そして明日からの人生について考えさせられました。

時系列がいったり来たりする構成はとても面白かったし、短い本なので一気に読めました!

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

寝る暇もなく働かされ、将来に不安を抱くボクを唯一受け入れてくれたかおり。彼女とは雑誌のつぶやきで出会い、顔も体型もいまいちだけれど、彼女の明るさと天真爛漫さに救われ、どんなに忙しくても生きるのが辛くても、彼女といると忘れられた。しかし、ボクの仕事が軌道に乗り始めるとスーや会社のパーティーなど、彼女の価値観と次第にズレが生じていく。「今度」を残したまま彼女とは終わりを迎えるが、「大丈夫だよ、君は面白いもん」という言葉がいつでもボクの背中を押してくれる。名前も偽っていた彼女。本当のことを隠したままの方が上手くいくのかもしれない。ボクの懐に出たり入ったりする人物が好き。同期の関口やエクレア工場の七瀬。濃くて心の温かい人物がボクを形創っていた。別れた人の言葉がいつまでも心に残る。嫌でも思い出してしまうけれど、言葉が残ることがとても素敵だと思った。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

数年ぶりの再読。初めて読んだのは20代前半だった。
読み返したくなったのは、10年近く住んだ東京を離れることになったのがきっかけ。
本作の主人公・”ボク”はテレビ業界の美術スタッフで、自分も職種は異なるが同じ業界にいた経験がある。いま思い返しても心臓が痛くなるような経験をたくさんしたし、間違いなく社会の底辺、というか外側にいた。窓も何もない編集所の部屋で、何にもならないような夜を何度も過ごした。本作で描かれた数々のシーンに何度もトラウマが呼び起こされたし、とにかく、本作は僕にとっての「東京の暮らし」と重なる部分が多い。この街で、忘れられないくらい好きになった人ができたことも含めて。

物語を通して、おそらく1日くらいしか経っていなくて、ほぼ回想で語られる。しかも時系列はごちゃまぜ。それでも読みづらいということはなく、むしろそれが良い効果を出している感じ。構成力に長けていると感じた。
サブカル色全開で、数々の固有名詞が出てくる。正直僕は世代ではないので全部が刺さったわけではないけど、雰囲気はわかる。ちなみに僕はうる星やつらのビューティフル・ドリーマーは5回観てます。

大人になれなかった”ボク”のもとを離れていった彼女。不意に押してしまった友達リクエストの送信ボタンをきっかけに、ずっと心の奥底に残っていた彼女との思い出が溢れ出てくる。”ボク”と彼女の別れは劇的なものではなく、それまで続いてきた日常だった。だから終われなかったんだと思う。
僕自身も、忘れられない人との最後の瞬間はいつも通りの日常だった。彼女のアパートから歩いてすぐのイタリアンで夕飯を食べて、並んで歩いて駅まで向かい、改札の外から手を振っているいつも通りの彼女の姿が最後になった。
1年くらいはちゃんと引きずっていたけど、だんだんと思い出すことは減っていった。それでもふとした時に思い出したりすることはいつまでもあって、明確な終わりを提示されないと終わりにできない自分はまだ子供だなと感じる。今はどこにいるかもわからないけど、僕が東京にいる限りはきっとまだ同じ街のどこかに彼女がいる。それが唯一僕に残された彼女との繋がりのように思えた。

大学進学を機に上京して、そのまま就職。なんとなくこの街に一生いるのだと思っていたけど、色々あってこの街を離れる決断をした。辛い経験とか、楽しい思い出とか、忘れたくないこと忘れられないもの、そういった全てを置いて東京を去る今、もう一度この本を読んでみたくなったのでした。
“ボク”と同じように、この決断が自分の過去の清算になれば良いなと思う。

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2025年09月26日

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153 ページが特に好きで何度も読み返しました。こういう心が動く瞬間があるかないか、これは後に人生を左右するような瞬間に繋がることがあると思います。こんな瞬間を大切に見逃さず抱えていきたい。

うれしい時に、かなしい気持ちになる。
本当のさよならはさよならを言わない。

出会いもあれば別れもあるなんてよくいうけど儚いかなそれも事実だけど、大切に大切にしていきたいな

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

恋愛小説読んどこと無かったが、最高にエモい。
ショートショートくらい短い恋愛小説。各章タイトルがオザケンの曲なのが気になったが、やっぱりオザケンファン。渋谷系や90年代当時のサブカル的なものが盛り込まれていて、渋谷系文学って感じ。関係の無いオムニバスかと思えば、20年にも渡って続く長い恋愛物語だと気づく。

固有名詞多めで、余計な駄文は無く、まるでその時代を追体験しているかのように入り込める。まるで誰かの古い日記を読んでいるようなリアルな没入感があって寝る前に読み進めるのに最高。

すべてが懐かしく、その懐かしさに閉じ込められた思い出をふり返り、今日が過去になっていくことを身に染みながら生きていく。引き摺りながら自分の中にけじめをつけて前に進んでいる感じが良い。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

読み終わったのは結構前だけど、頭の片隅からこの小説のエッセンスのような物がずっと消えて無くならない。
そういう本は年に数冊ぐらいあって、私の人生を彩ってくれている。

Audibleでの二村ヒトシさんとの対談を聴いて、この作品がより好きな作品になった。

読みながら「エモい」っていうキーワードはずっと浮かんでいて。
だけどこの本の素敵さを「エモい」の一言では終わらせたくない自分もいる。
似たような本は読んだことがある気がするのに、なぜこんなに心に留まるんだろうと考えていたけど、対談で燃え殻さん自身が「エモい」を書こうとして書いたわけじゃないというのを聞いて腑に落ちた。

「この表現エモいでしょ?」
「読者ってこんなエモい話好きだろ~」
みたいな小説って、筆者のそういうゲスい気持ちがどうしても透けてくる。
だけどこの本からはそういう感じが全く無かった。
もちろんフィクションの部分はあるにせよ、当時の記憶を瞬間冷凍して、そのまま綺麗に解凍する能力が凄まじいんだろうな。
名前の無い感情をそのままにしていると無くなってしまうから誰かに伝えたい、という気持ちで書かれた小説。
私にも、なんてことない日常でふと感じたことをずっと残しておきたいという気持ちで日記を書いていた時期がある。
恥ずかしくて読み返すことはないけど、名前の無い感情、何気なく誰かに言われた言葉、良いなと感じた仕草などを、残しておきたいという気持ちはすごくよくわかる。


「君は面白いから大丈夫だよ」って私も誰かに言われたい。
そんな風に思ってくれる人、1人に会えたら500勝したのと同じで今までの負けが帳消しになるっていうのも、ほんとにそうなんだよ。
人と話したり、初対面の人と出会うのは苦手だけど、そういう人と会えるかもしれないというほんの少しの希望が私を現実社会に留めてくれている気がする。

こんな気持ちをわかって欲しい、ではなくて自分と同じような思いを抱えている人を探しに行く感覚でこの小説を書いたという燃え殻さん。
見つけてくれてありがとう!!という感じ。
読書もある意味出会いだとしたら、この本に出会えたことが私にとっての500勝。

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2025年04月13日

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作者の燃え殻さんと世代も生まれ育った街もほぼ同じ自分としてはなんだか自分の人生や思い出とシンクロする部分が多くて共感の嵐だった。
そうだよなぁそんな時代を生きてきたんだよなぁって思ってなんだかせつなくなった。
文庫化するにあたって無くなったエピソードとかもあるらしいけどそっちも読んでみたくなった。

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2025年03月27日

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好きな人を思い出す本でした。あたたかくて、淡くて、せつなく。みんな心のどこかに思っていた人を浮かべながら読むんですかね。燃え殻さんの文才がすごい。東京という街にが鮮明に浮かんで、今より少し前の時を思い出す。その時私は子供だったけど。笑。
また読みたい。

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2025年03月11日

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以前「夢に破れてタクシーを呼んだ」を読んでから燃え殻さんの文章のファンである。
「燃え殻」という名前を本棚から見つけたらもう手に取ってしまう。
読んでいるときはどこまでが本当の話なのだろう、と巻末のあいみょんと同じ感想をもちながら余りにもリアルな世界にお腹の底が重たくなるような不思議な感覚になった。
文章が叙情的すぎず、露骨でも無い。
「自分のことより好きになった人」を思い浮かべながら、燃え殻さんの文章本当に好きだなあと思った。

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2025年11月18日

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鮮明に描写が浮かんでくる文章に、あっという間に引き込まれた。
思い当たる感情に、胸がギュッとなり、また解放される繰り返し…余韻がすごい。
あの頃を鮮明に思い出したい時に読みたい一冊。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

読んでいると、この本の世界に没入していた。
ちょっと物憂げで、昔懐かしいような雰囲気が漂っていて、心地良かった。

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2025年04月30日

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ネタバレ

初めて読む燃え殻さん。
なんだか素敵、と装丁とお名前に惹かれて手に取りましたが
面白かった…!
読んでいくほどにこれは好きなやつだ、とのめり込んでいきました。
年代は少し違うけれど、主人公が43歳。偶然にもわたしも今年43歳になります。そんな共通点もハマったポイントだったのかな。

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2025年04月09日

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1975年生まれの私と主人公の年代が近いのかな。何とも言えないノスタルジーとリアルな恋愛の切なさが描かれている。若かりし日の恋愛は小説のようにドラマチックでもなく、何となくで別れたりしたなぁと感傷的になりました。

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2025年04月06日

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自分にはまだ恋の思い出がなさすぎて
共感できる部分が少なかったけど
人生の切なさみたいなのが伝わってきて
切ない気持ちになった

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2025年03月23日

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1999年世界が終わると予言されていたあの頃__人生でたった1人自分よりも好きになった恋人と一緒にいた。過去にするにはまだ鮮明すぎる光景たち。恋愛の幸福感、切なさがリアルで読み手は自分の過去を思い出してしまうだろう。

SNSという存在が私たちに過去を思い起こさせ、忘れさせてくれない。そこにも共感した。

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2025年02月02日

Posted by ブクログ

映画版は何度か観ていたけど、原作は読んでいなかったので読んでみた。
当たり前だけど概ね同じストーリーなのだが、細かいところが微妙に違ったりした。何となくだけど、こちらの方がのめり込めた。
文庫版の付録になっている相澤いくえの漫画、あいみょんのエッセイ、兵庫慎司のあとがきがどれも素晴らしい。必読。

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2025年01月24日

Posted by ブクログ

ドンピシャ世代で、ほぼ全てのサブカル的ワードに懐かしさを感じて、これ、私の事?って何度か思いました。
過去の恋愛で、こんなに引きずることは全然なくて、それは私が女で、作中にある、

「男は過去の自分に用がある、女は未来の自分に忙しい」

という事だからなのか。たしかにわかる気がする。

逆に人生の中で出会った人で、もしもこんな風に想われていたら…。こんなにも影響与えてしまってたら…。

切ない情景が目に浮かぶような文で、渋谷ラブホ、ラフォーレ原宿、エクレア工場、どれもノスタルジーたっぷり。自分の記憶と重なるのかな、エクレア工場で働いた事ないけど。

犬は吠えるがキャラバンは進む/オザケン

が聴きたくなる。シーフードヌードルに牛乳もやってみよう。

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2025年03月24日

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実体験を元に書かれた小説なのでリアリティもあるし、時代背景もいいし、基本的には良かったです。
ただ、一つどうしても気になってしまった“ブス”という表現。受け入れるのが難しかったです。外見のことを言っているので、好きな女性なら、違う表現をして欲しかった。

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

✶印象に残った言葉↓
「でも夢持たないと、夢破れたりしないからお得ですけどね」

「美味しいもの、美しいもの、面白いものに出会った時、これを知ったら絶対喜ぶなという人が近くにいることは幸せだ」

「『いま、孤独なんだ』を『いま、自由なんだ』って言い換えると、鎮静剤くらいには効くんですよ 」

「毎日毎日、満員電車に乗っていたら、たまには会社に行かずどこか遠くへ行ってしまいたいと思う方がまともだ。そういうネガティブな考えの人間は大人じゃないとか根性がないとかいう人とは友達になれない。そんな人間はポジティブで根性があって、センスがない。それが立派な大人なら、ボクはやっぱりなりそこねたんだと思う。」

「好きな人って何、そう思って生きてきたの__あ、わかる」

「傷ってやつにもいろいろあって、時が癒してくれる傷と、膿のようにずっと心の底に居着く傷がある」

「たとえハリボテの夢だったとしても、人間は背中のリュックに何か入っていないと前に足が進まないようにできているのだ。荷物は軽い方がいい。だけど手ぶらでは不安過ぎるんだ。」

「ボクたちは似ていた。好きな人がいて、その好きな人の強さに惹かれ、自分の弱さに耐えられず少しズルくなっていた。」

「ボクが凸で、君が凹。そんな単純なパズルは世の中にはない。ボクが△で、君は★だったりする。カチッと合わないそのイビツさを笑うことができていたら、ボクたちは今も一緒にいられたのかもしれない。」

「始まってしまったボクたちは、いつか終わる運命にある。必ず夜が朝になるように、必ず朝は夜になる。ただその必ずが今日なのか、明日なのか、20年先なのか、それは誰にも分からない。」

「みんな広い世界を覗いて、片手に収まる窓を開けて満足しようとしている。ボクはときどき、急にその場所が息苦しくなる。見えない窮屈なルールを感じる。そして、決して自分と分かち合うことのできない並行世界に目を伏せたりする。それでも、みんな「ここにワタシはいる」と瞬いているのが見える。どんなにコミュニケーションが変わってもボクたちは「孤独」が怖いままなんだ。一等星から六等星まで、その光の強さ、大きさはそれぞれ違うけど、もっと速く、もっと深く、本当はみんなひとりぼつちが怖くて、どこかに繋がりたいと叫んでいるように感じた。」

「俺たちがあと50年生きるとして、1日に1冊ずつ読んだところで読み切れない量の出版物がすでにもう保管されてるんだ。そして一方では世界の人口は70億を超えて今日も増え続けてる。俺たちがあと50年生きるとして、人類ひとりひとりに挨拶する時間も残ってない。今日会えたことは奇跡だと思わない?」

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

いまひとつ世界観に没入できませんでした。自分自身が歳をとってしまったのかとも思いました。なかなか消化するのが難しかったです。村上春樹と言うよりは村上龍よりだと感じました。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半にあったこの一文
そう、たった三文字で愛を伝えたのです。『ア ナ タ』と。
まだ世間知らずだった私に恋の難しさを教えてくれた1冊
エモいって表現がいいのかも

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2025年10月23日

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タイトルにもあるとおり、この物語は誰一人として世間一般にいう「大人」は出てこない。
ただ、面白いと思うのが、大抵の創作物は「大人になろうとはするけれど、モラトリアム期から脱せない、大人になりきれないオトナ」の話なのだけど、この小説ではそもそもモラトリアム期に囚われ、同じ場所でぐるぐるしているオトナしか出てこない話であることだ。そして、その登場人物が何故か愛おしく感じてしまう。それは正にこの作者の持つ魅力なのだと思った。
私は読むのが人より早いから1時間程度で読み終わったページ数なのだが、その割には内容は濃かった。なので、咀嚼するためにもう一回読みたいと思う。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

好き嫌いが分かれそう。と思いながらも個人的にはどちらでもないというのが感想でした。

あの頃〜って感じの懐かしんでいる雰囲気のお話で、没入出来る部分もあるしサブカルな匂い。
ただ、強い印象は無く内容を忘れそうです。
あまりスパンを開けずに続編も読んでおこうと思います。

場面が飛びますが他の小説でもよくある程度の飛び具合です。

それは作風じゃん!と言われるかもですが、「ブス」って言葉はあまり好きじゃないので、躊躇なく意味ありげに使う今作からは、開始早々に本から追い出された様な感覚になりました。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

『劇的じゃない人間同士が、ありふれた待ち合わせ場所で誰からも注目されずに静かに出会った』

『彼女は、学歴もない、手に職もない、ただの使いっぱしりで、社会の数にもカウントされていなかったボクを承認してくれた人だった』

かなしいけど美しい。叙情的。
この作品は燃え殻さんがすべてスマホで書いたと知って衝撃!そういう時代なのかぁ…

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

ドラマ「すべて忘れてしまうから」を見て以来、燃え殻原作本をちょろちょろ読んでいる。2冊目。『これはただの夏』と同様にあの時の気持ち、情景を繊細に切り取った内容だった。サブカル色強めだが、通底しているものは同じだ。

私が25歳くらいならビンビンきていたかもしれないが、45歳、腰痛、老眼の身では失恋より、物理的な身体の痛みが辛い。

ただ、燃え殻の描く「あの頃」の物語は、読んでいる間、タイムスリップ出来る。
悪くないじゃないか。

星は3つだが、3.5としたい。


あと、あいみょんのアンサーソングよ。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

現在と過去とを場面転換しながらストーリーが進む。転換の仕方が上手だなと感じる。
時代を感じる世俗的な雑誌や音楽を多く取り込んでいて、懐かしさを伴ったリアリティがあった。
物語を読みながら、自分の人生のいろんなシーンが思い出された。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

読みやすくて情景も浮かびやすかったけれど、自分は恋愛小説が苦手なんだなあと自覚。こういうのを楽しく読めると人生も華やかになるだろうな・・・

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2025年03月24日

Posted by ブクログ

お別れになったとしても、確かにその人はそこに居たし、その時間は存在した。それが救いになることもあるのかもしれない

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

自分の好きなキリンジのエイリアンズという曲が、作中に出てくるとどこかで見たので買ってみましたが思い違いでした。

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2025年02月24日

Posted by ブクログ

インフルエンザ インフルエンザに罹ってしまい床に伏していてのですが、じっとしていてられなくて読み始めました。病の中とあって上手く読み進めなかったのですが、世代的にそんなに離れておらず、腑に落ちるスピードは早く、透明感を感じました。元気であれば1日で読めたと思います。後悔を反省に変えて生きていきたいです。

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2025年12月03日

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