書店員レビュー一覧:小説・文芸

  • かくりよの宿飯
    アニメ化で話題。亡くなった祖父の借金のかたに、かくりよ(あやかしが棲む世界)にある宿「天神屋」へと連れてこられた主人公・葵。鬼神である大旦那様(美形)に嫁入りしろと言われるが、葵は得意の料理を武器に、宿で働いて借金を返そうとする。天涯孤独だけど明るい主人公と、ツンデレな大旦那様のやりとりが微笑ましい...続きを読む
  • 兎の眼
    「最近の若いのは」という言葉をよく耳にする。
    実際に使ったことがある人も、少なくないだろう。

    言葉こそ違えど同じニュアンスの文言は、明治の文豪たちの作品にも垣間見られる。
    つまり、この言葉は昔からずっと、時代毎の若者が浴びてきた罵倒の言葉である。
    では、現代に生きる若者は、明治に生きた若...続きを読む
  • デートクレンジング
    男に媚びない、というポリシーで活動してきた5人組女子アイドルグループ「デートクレンジング」。
    彼女たちが解散した後、その女性マネージャー・実花が婚活にチャレンジする様子を、親友の既婚者・佐知子の目線から描いたストーリー。

    結婚に対する社会的な風潮への疑問視が、きれいごとではなく自然な流れで描...続きを読む
  • 夫のちんぽが入らない
    ドラマ化決定で話題。これは著者が経験している本当の話。同じ大学に通う青年と交際を始めた主人公・こだま。だけど、何をどうやっても彼の性器が入らない。いつか入ることを夢見ながら、入らないまま二人の絆は深まっていく。18歳だった私は38歳になり、兄弟のように植物のように安心で清潔な暮らしを営むのもいいと思...続きを読む
  • 後宮の烏
    後宮の奥深くに住みながら夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。コバルト文庫出身の作家というこ...続きを読む
  • 文鳥・夢十夜・永日小品
    みなさんは正夢を見たことがありますか?
    正夢は、自分の現実における記憶に基づいて、脳が錯覚を起こしている状態だそうです。

    みなさんの夢は白黒ですか?それともカラーですか?
    年配の方であればあるほど、夢は白黒と聞いたことがあります。
    現代の若者は特に、テレビ等も含めほぼすべての経験をカラー...続きを読む
  • ダブル・ファンタジー
    水川あさみ主演ドラマで話題。中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞の衝撃恋愛小説。主人公の奈津は、主に4人の男と関係を持ちます。面倒だけど優しいところもある夫・省吾、自信家で大人の演出家・志澤、穏やかで優しい学生時代の先輩・岩井、好みではないはずなのに何故か惹かれてしまう役者・大...続きを読む
  • ぼくは愛を証明しようと思う。
    実践的恋愛小説!
    主人公の渡辺は彼女に振られ自暴自棄になっている非モテ。ある日仕事で知り合った永沢さんに恋愛工学の手ほどきを受けて、次々と女性を口説けるようになるが。イエスセット、バックトラックなど、恋愛工学の手法はカタカナ語が多く、大げさ感があって、必殺技みたいでいちいちかっこいい(笑)全ての女...続きを読む
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection
    ベストセラー『大人の流儀』シリーズより抜粋して編集されています。淡々とした優しい文章で、幼いころから現在まで、様々な場面での出逢いと別れが書かれています。親しい誰かを失うことは、誰もが体験しうることであり、身を切られるような悲しい気持ちになります。著者自身もそのような悲しみを感じながら、その一方で、...続きを読む
  • 竜馬がゆく
    恥ずかしながら初めて読みました。昔から有名な作品ということは知っていましたが「どうせ竜馬は死ぬんだろ…」と手をつけなかったのです。何ともったいない!
    沢山のビジネス書や自己啓発書がありますが、若人たち、まずは『竜馬がゆく』を読みましょう!物語を通して自由闊達な発想・先を読む力・間の取り方・人脈など...続きを読む
  • 紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男
    タイトルからは想像もつかないが、ビジネスにもためになる!金言満載の自叙伝です。
    いい女を抱くため、それだけのために金を稼ぎ、使う、究極のミニマリストともいえる著者。最初のビジネスであるコンドームの訪問販売⁉︎は緻密なマーケティングとニッチを攻める嗅覚に脱帽です。さらに、実演販売をするくだりは笑いな...続きを読む
  • 太陽と乙女
    『四畳半神話大系』『有頂天家族』など、人気作品をポンポン世に放出する、森見登美彦先生のエッセイ集! 書くことを生業にするまでの森見先生の人生からご友人やご家族のお話、はたまた小説のネタ探しのコツまで、ファンにはたまらない贅沢な1冊です。先生の作品に心惹かれて、京都に足を運ぶファンが多いと思いますが(...続きを読む
  • コーヒーが冷めないうちに
    有村架純主演で映画化決定!過去に戻れる喫茶店を訪れた女性たちの、愛情と後悔、過去と未来の物語。登場人物は、結婚を考えていた彼氏と別れた女性、記憶が消えていく男と看護師、家出した姉とよく食べる妹、この喫茶店で働く妊婦。彼女たちには、「過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない」というルールがあ...続きを読む
  • ぶらりぶらこの恋
    ピアノ付きの家、優しい恋人と美味しい食事。ピアニストのるり子は婚約者の宗介と幸せな暮らしを送る一方で、地に足のついた未来を恐れてもいた。その不安から、彼女はピアノを習いに来る魚屋勤務の暁生に惹かれるように。どうして一度に二人の人を好きになっちゃいけないんだろう――。やがてるり子は大きなしっぺ返しを食...続きを読む
  • 誰も書かなかった 武豊 決断
    武豊はやはり凄い!
    父の邦彦氏が元名ジョッキーなのは誰もが知っている通り。しかし武の曽祖父とその兄が近代日本競馬の礎に大きく関わっていたとは・・・全く知りませんでした。
    ただサラブレッド同様、血統が良ければ活躍が約束されているわけではなく、努力・経験・強運を以て現在の地位を築くまでが本作に詰まっ...続きを読む
  • 燃えつきるまで
    仕事を主軸にしながら長年付き合っている彼もいて、それを改めて考えることはしていないが、充実した生活を送っていた矢先、突然彼からの別れ話。その現実を受け入れることが出来ないまま、どうにか前の充実した生活を取り戻そうと努力するけれども現実はそうはいかない。そんな状態に追い打ちをかけるように元彼の今を知っ...続きを読む
  • ヴァンパイアハンター・リンカーン
    今でもその生涯が映画化されるほどの人気を誇るアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン。「人民の、人民による、人民のための政治」というゲティスバーグ演説は教科書や偉人伝でもおなじみです。
    そんなリンカーンが実は吸血鬼と戦うヴァンパイアハンターだった!というこのタイトルそのままの衝撃作。
    ...続きを読む
  • あぽやん
    「あぽやん」とは、空港に勤める旅行会社スタッフのこと。旅行業界用語で「空港(Airport)」を意味する略語「あぽ(APO)」が元になっています。華やかな空港でお客様を海外に送り出す大切な仕事…のはずなのですが、実は他に行き場がない社員が異動させられる閑職になっていたのです!
    上司の不興を買い空港...続きを読む
  • 不毛地帯
    初めて『不毛地帯』を読んだとき、圧倒的な感動が胸に押し寄せ、しばし呆然としてしまいました。けして、楽しいばかりの話ではありません。戦争の話、抑留の話、友の死、そして―。
    “結局、古き良き昭和の話だよねー”と言う人もいるでしょう。でも、そんな陳腐な言葉は寄せ付けないほどのドラマがここにあると、私は声...続きを読む
  • アルゴ
    1979年11月4日。イラン革命下にて発生したアメリカ大使館占拠事件。大使館から脱出し街に潜伏した6名の職員を救出するため、CIAが取った驚きの脱出作戦。『アルゴ』はこの作戦を発案し実行した元秘密工作員が、当時を振り返って記した真実の物語です。
    イランが革命に至る過程を丁寧に辿った後は、変装や身分...続きを読む