小説・文芸 のおすすめレビュー
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『あなたにほめられたくて:犬の十戒』は2008年に映画「犬と私の10の約束」として多くの人々に感動を与えた本作。
映画公開後、『犬と私の10の約束』として新たに書籍化もされ幅広い世代に愛されています。
本作はワンコと暮らす際に必ず理解しなければならない重要なメッセージが詰まった作品です。
2025年04月01日 -
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繁殖犬。それは繁殖業者(ブリーダー)のもとでペットショップや個人に販売するための仔犬を産ませるための親犬を指します。
産んでも我が子を育てることはできず、ただ産むだけの存在として扱われることも多いのが現状です。
近年、悪質なブリーダーに関するニュースが後を絶ちません。
本作は、悪質なブリー2025年03月07日 -
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オーブリー・ビアズリーという画家を、皆さんご存じでしょうか?
彼は19世紀イギリスの画家で、非常に耽美的で退廃的な作品が特徴です。このお話は、そんな耽美主義の鬼才とも呼ばれるビアズリーについての作品です。
この作品の醍醐味は、何といってもオスカー・ワイルドとの関係性、そして姉・メイベルの描写2025年02月12日 -
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『テルマエ・ロマエ』の作者・ヤマザキマリさんのエッセイ集。
ご本人をして「ちょっとばかり特殊だった」とおっしゃる家庭環境の紹介で始まる1つめから怒涛の28エッセイが楽しめます。MANGAにトイレ、ビールに結婚式…とあちらこちらに話題が飛んでいるように見えて、実際は、17歳で絵画を学ぶためにイタリア2025年01月27日 -
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“三国志”と言えば、中国の後漢以降、群雄割拠の状態から魏・蜀・呉が並び立ち、中国統一を目指す歴史を壮大に描いた、誰もが知るコンテンツ。正史と呼ばれる歴史書「三国志」と羅貫中が記したとされる小説「三国志演義」に始まり、さまざまな作家がさまざまな角度から描く三国志(あるいは三国志演義)の小説、マンガ、ゲ2025年01月27日 -
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「減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。」
から始まるこの小説。一目で引き込まれるこの軽快なリズムは、物語の終盤まで常に刻まれ、ずっと心地いい。しかし、ここで起こることは全然軽快ではなくて、好きでもない男とのセックス、バラバラ殺人事件、インターネット2025年01月22日 -
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「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」――この一言が、あなたの停滞した日々を切り開くきっかけになるかもしれません。出版界の革命児・見城徹氏が語る55の仕事哲学は、厳しさの中に実践的な知恵と情熱が詰まっています。
本書の魅力は、そのリアルさと具体性にあります。例えば「結果が出ない努力に意味はない」という言2025年01月08日 -
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なぜ人は酒を飲むのか。
35歳でアルコール中毒による症状で入院した男性が自身の人生を見つめ直す物語。
アルコールは合法にして、飲めば気分を高揚させ、記憶を飛ばすことができ、依存性が高い。しかし、全員が全員アルコール中毒になるわけでもない。では、その線引きはどこにあるのか。この小説の一節を紹介2024年12月25日 -
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SNSで話題沸騰した『近畿地方のある場所について』の背筋先生による短編ホラー! ※ただのホラーではない
とある大学生グループが心霊スポットで肝試しをした。その後、そのうちの一人が自殺してしまった。
さあ、何故でしょう?
すみません、60ページほどの短編なので、あらすじで言えるのはここま2024年11月12日 -
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くどうれいんさんの日々を少しのぞかせてもらっているだけなのに、なぜか自分の日々の解像度が上がるかもしれない。
くどうさんに寄り添えるような、それでいて突き放されているような。そんな不思議な気持ちになる本です。
文中、くどうさんはさも「当然知っているでしょう」と言わんばかりに、たくさんのお友達2024年10月30日 -
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ビルマ英軍収容所での日常。
敗戦後の強制収容所という特異な環境を綴った本著。私は、中盤の「捕虜の見た英軍」以降の章がグローバリズムを推進する社会を生きるうえで様々な気づきを与えてくれると感じた。
著者は、支配者層であるイギリス人から人種差別を受けているが、同時に旧日本軍を監視する支配層に近いビル2024年08月21日 -
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お正月に親戚の集まりで孫が話す英国留学体験を聞いて「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしてみたいわ」と言い出した80歳越えの祖母。そして、そんな祖母の願いをかなえてあげたい伯父たちが費用を負担してくれるという、それはそれはゴージャスな「ロンドンお姫様旅行計画」に乗った孫。祖母2024年08月08日 -
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米粒ひとつも残さず食べなさい。
いただきますをちゃんとしなさい。
そう、小さな頃から教えられてきた方は多いのではないでしょうか。
日々「食べ物が私たちに辿り着くまでの背景」を想像しながら食事をする人はどれだけいるか。
私たちが口にする一つ一つの食材には、多くの人たちの苦労、想い、そして生2024年07月01日 -
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第9回ポプラ社小説新人賞、堂々の満場一致で受賞!
「変」と言われ続けてきた高校2年生の田井中。自分の気持ちに素直に行動すればするほど、自分が異質であることを思い知らされてきた。流行りのポップスより、昔のアーティストが好きだった。でも、そのアーティストについて語ったら「変な子ども」の烙印を押された。2024年05月30日 -
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話題になっていた本なので読んでみました。40代以降に考えるべきこと、例えば残りの人生をどう生きるかなどを考える上で、非常に役に立つ本だと思います。この本に書いてある、指揮命令を現場に伝えなければならない40代はソフト老害である、というのは本当にそうだなと考えさせられます。
仕事や人間関係などにおい2024年05月16日 -
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国立T大学の向かいにある洋食店で住み込み店員として働く藤丸陽太は料理人見習い。彼は、よく店に来たり出前を頼んだりするT大学の松田研究室に所属する研究者見習いの大学院生、本村紗英に恋をしてしまう。植物学を専攻する彼女は研究対象のシロイヌナズナに夢中で、恋愛にはまったく興味がない様子だが、この恋はいった2024年03月28日 -
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1冊では滅多に味わえない満足感!
親族を殺した相手と文通する女性の話や、15年ぶりに娘と名乗る男にあった男性など、
6つの物語が詰まった短編集。
ネオンテトラ/魔王の帰還/ピクニック/花うた/愛を適量/式日で構成されています。
各物語に総じて言えることは、どの話もあなたの心を動かすこ2024年03月26日 -
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結婚、キャリア、子育て。
それぞれの人生の分岐を進んだ女たちは、心から分かり合えるのでしょうか。
専業主婦の小夜子は義母との関係に疲れ働く決心をします。採用されたのはハウスクリーニングの仕事。
その会社を経営する女社長の葵は、小夜子と同年齢で出身大学も一緒。
共通点が多いことや、明るい性2024年03月26日 -
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そうだ森見登美彦の京都、行こう。
過去を振り返って、あの時ああしていればあるいは…。と考えることは誰しもよくあることだと思います。
この小説ではそんなもしものルートで一体何が起きていたか、いや何も起きていなかったか…。そんな様子を覗き見ることができます。
たらればの道を歩むのもまた自分なの2024年02月13日 -
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ふとした瞬間に自分をコントロールできなくなって、
「自分が自分じゃないみたいだ」と、焦りや不安に襲われた経験はありませんか?
この作品を読めば、行き場のない焦燥にも希望を見出せるようになるはずです。
本作は、月にたった一度のPMS(月経前症候群)で人生と人間関係がうまくいかない美紗と、パニ2024年01月17日