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SFマガジンに掲載された「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」をはじめとした、『横浜駅SF』で話題の、SF界若手最注目の奇才による初短篇集。全六篇収録。
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『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾ったSF界の鬼才、柞刈湯葉の短編集。
ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を大胆にオマージュした「たのしい超監視社会」、消化管のある奴は全員客!と宇宙人に合わせた美味しいラーメンを提供するラーメン屋が題材の「宇宙ラーメン重油味」、部屋に突然巨大な岩が現れた男を描いた「記念碑」など、全6篇のユーモラスな短編小説を収録。
中でも私がいちばん好きなのは、表題作の「人間たちの話」です。
火星で見つかった、メタンを生成する岩。果たしてこれは、"生命"ということができるのか?人類と宇宙生命のファースト・コンタクトなのか?という議論と、姉の子供と暮らすことになった研究者の生活。この二つを軸に"他者"というテーマを描き、科学的な面白さだけでなく、少ししんみりとした人間ドラマとしての面白さも楽しめる珠玉の作品です。
Posted by ブクログ
SFなのか不条理ものなのか分類不明な小編たち。私はあまり好きではない。
第1話 日本列島は雪に覆われている。ヤチダモとエンジュはソリを引いている。南に行けば春の国があると聞いたからだ。除雪車を見つけたので乗り込む。いつしか建物についた。黒雪男と人間に出会う。肉を与えると雪男はおとなしくなった。男はガジュマルと名乗る。
第2話 イースタシアの公営住宅は全てネットワークの監視下に置かれている。薄井と大村は相互監視メイトだ。
第3話 新野境平は孤独だった。姉は累をおいて姿を消した。
第4話 トリパーチ星人の課長はラーメンを食べに来たが、重油だったので喜んだ。
第5話 仕事を終えて家に帰ると、部屋の大半を占める巨大な岩が置かれていた。
第6話 僕は透明人間で名前はない。最初は幽霊なのかと思っていたが、霊感の強い人の側で叫んでも認知されない。透明人間は不幸ではないが不便だ。壁はすり抜けられないので、部屋には閉じ込められる。
Posted by ブクログ
『人間たちの話』が1番好き。
水金地火木土天海冥
「海冥、冥海」どっちだったっけ?と迷ってたのに、今度は「冥」がなくなったと言われても、「海」で止めるとなんか気持ち悪い。
世代によって「当たり前」が違うのも面白い。
恐竜が好きなこともあって、新しい発見によってそれまでの当たり前があっさり書き換わってしまう感覚に共感した。
それから、ずっと心のどこかにあった感覚が自分だけではないんだと思えて、ネタバレにもなるし言葉にするのは難しいんだけど、深いところでも共感した作品だった。
表題作以外ではこの2作が好き。
『宇宙ラーメン重油味』
さすがラーメン。宇宙でも人気らしい。
面白すぎるパワーワードの連続。
柞刈さんの妄想力がとにかく楽しかった。
『記念日』
家に帰ると、なぜか部屋の中に巨大な岩がある。 シュールな設定が大好き。
先輩のカタログギフトの話はちょっと参考にしようと思った。
『たのしい超監視社会』の現代的なオーウェル世界も面白かった。
最後の透明人間の話だけは、今まで読んだ柞刈作品とは少し違うように感じて自分にはあまりハマらなかったけど、デビュー前の作品と知って妙に納得。
「あとがき」が毎作品面白いので、最後まで楽しい。
Posted by ブクログ
湯葉先生大好き。どの話も面白かった!
SF× 宇宙、科学、化学、アート、人々の営みを掛け合わせてつくられていて、作品ごとにそれぞれ違う内容を楽しめる。
解説を読むと、どんな経緯でそれぞれが書かれたかが分かります。
宇宙ラーメンはSF×グルメだが、将来本当にこんなふうに星別の食事を提供する店ができるかもしれないと思ってしまう。
マルグリットの石の話、「記念日」。どこ着地するかと思ったらそうくるか!部屋に石がある風景がバッチリ浮かんできてなんだか好きです。
ラストの透明人間の話「No reaction」は幽霊でもなく、どんな存在なんだろう?やや切ない。
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