人間たちの話

人間たちの話

880円 (税込)

4pt

SFマガジンに掲載された「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」をはじめとした、『横浜駅SF』で話題の、SF界若手最注目の奇才による初短篇集。全六篇収録。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

人間たちの話 のユーザーレビュー

『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾ったSF界の鬼才、柞刈湯葉の短編集。
ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を大胆にオマージュした「たのしい超監視社会」、消化管のある奴は全員客!と宇宙人に合わせた美味しいラーメンを提供するラーメン屋が題材の「宇宙ラーメン重油味」、部屋に突然巨大な岩が現れた男を描いた「記念碑」など、全6篇のユーモラスな短編小説を収録。

中でも私がいちばん好きなのは、表題作の「人間たちの話」です。
火星で見つかった、メタンを生成する岩。果たしてこれは、"生命"ということができるのか?人類と宇宙生命のファースト・コンタクトなのか?という議論と、姉の子供と暮らすことになった研究者の生活。この二つを軸に"他者"というテーマを描き、科学的な面白さだけでなく、少ししんみりとした人間ドラマとしての面白さも楽しめる珠玉の作品です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短編集
    ジョージオーウェルの1984を彷彿とさせる現代版監視社会の作品やルネマグリットの記念日を題材にした作品など、好きなものがテーマになっている作品がありとても好きな小説でした。

    タイトルになっている人間たちの話も大好きです。

    とても読みやすくどの年齢層にもオススメできそうです。

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    柞刈湯葉の空想世界を巡る旅。

    SFはジャンルとして初読だった。凝りすぎたSF設定、インテリうんちく、長尺の小賢しい自分語りに「やれやれ…」と思っていると、人間社会への風刺に加えて心に響かせる文学性が隠れている。

    現実とは広く乖離した世界の中に妙に現代的でリアルなテーマが隠れている。胸を撃つ言葉が

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    短編集。収録作品は以下の6編。

    ●冬の時代
    ●たのしい超監視社会
    ●人間たちの話
    ●宇宙ラーメン重油味
    ●記念日
    ●No Reaction

    この中で元々読んだことがある作品がある。2025年4月に読んだ『ベストSF2021』(竹書房)というアンソロジーに『人間たちの話』が入ってた。この短編を単独

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    SF短編小説集。
    元々が科学の素養のある著者であり、現象をわかりやすく文章に組み入れることで、すっと内容が入ってくる。
    それでいて、それぞれの作品に個性を持たせていて心地よい読後感だ。程よいシニカルさとエンタメ。
    それにしても、「豚兄弟」には笑った。

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

    現実には今のところはあり得ない設定を、今ある現実に据えて、別の角度から眺めてみる。作者の発想の豊かさに、あり得ない世界に妙に納得してまう。

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    面白かった!好きなタイプのSFでした。
    どのお話も、その世界のごく一部、ひとときを切り抜いただけ、のようなショートストーリーで、どの世界もこれからも続いていきそうなところがとてもいい。
    私たちの今生きる世界とはちょっとだけ違う世界をちょろっと覗いて、おもしろ〜と呟いて、また現実に戻ってくる感じ。

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    1.「たのしい超監視社会」がよかった
    監視社会といえば、ディストピアのようなイメージがあったがそれのパロディ的になっている面白さがあった。実際に現実に監視社会を構築しようとすると予算やリソースの問題もあるし1人の権力者が力でねじ伏せる感じではなく、相互監視社会になるのかもね。どんな環境でも慣れていっ

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    著者の作品を初めて読みました。ラノベタッチで読みやすく、短編ごとに設定が凝っていてそれぞれもっと読みたかったです。
    漫画化するといいかも? 他の作品も読んでみたくなりました!

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    SFの短篇ってアイディア勝負な世界だと思ってて、「たのしい超監視社会」はその面では秀逸だった。
    他はアイディアとしては普通だけど、作者の生物学的な視点からみた人間に対する解釈とか考え方が結構おもしろかった。

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」という短編のタイトルから、奇抜でブッ飛んでるハイテンションな短編集を期待しましたが、どちらかというと、しっとりと落ち着いた感じの作品集でした。

    しみじみと一番好きだなぁと思ったのは表題作の「人間たちの話」。(当初期待していたような)楽しい気持ちになる話で

    0
    2025年08月16日

人間たちの話 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワ文庫JA の最新刊

無料で読める SF・ファンタジー

SF・ファンタジー ランキング

柞刈湯葉 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す