今昔奈良物語集

今昔奈良物語集

1,595円 (税込)

7pt

「痛いやんけ……」エリート官僚・稲田は、故郷の奈良で車を走らせていたところ一頭の鹿を轢いてしまう。慌てる稲田をよそに鹿は草むらに隠れ繰り返し呟き始めた。その声は高校時代の親友・市田理一郎の声だった。

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今昔奈良物語集 のユーザーレビュー

奈良県が大好きな筆者が名作文学作品たちを現代の奈良を舞台にパロディ化した短編小説です。

奈良県民が日ごろからお世話になっている某私鉄や某銀行など、奈良ネタがふんだんに詰め込まれていて、20年以上奈良に住んでいた私は思わずニヤニヤしながら読み進めてしまいました。

奈良ネタが詰め込まれたパロディ小説ときたら、ご当地勘がある奈良県民にしか面白くないのでは?という印象を持たれるかもしれませんが、そんなことは全然なく、誰でも楽しめる作品が勢揃いです。
「ガチの昔。竹取の翁といふ陽キャありけり」というインパクトが強すぎるひとことから始まる『ファンキー竹取物語』、「社畜となって長く膝を俗悪な上司の前に屈するよりは、ユーチューバーとしての名を死後千年に残そう」として鹿になってしまった主人公が登場する『若草山月記』など、奈良県で生活したことない方も気になってしまうような作品が盛りだくさんなのです...!!

奈良県が好きな方はもちろん、古典作品や近代小説の有名どころのアレンジ部分に気付けて楽しく読めちゃうので、文学作品が好きな方、クスッと笑いたい方にもオススメの一冊です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    奈良を舞台にしたパロディ短編小説集、と書いても全く魅力が伝わらないのがもどかしい一冊。

    たくさんの名作が、今の奈良を舞台に再構築されます。
    奈良で生活したことのある人間には、ありありとその風景が浮かぶ。奈良の土地であり、その人間性を非常によく理解した人だからこそ書ける作品集。

    ただ…この作品の本

    0
    2023年03月26日

    Posted by ブクログ

    文学を愛するすべての人よ。奈良を愛するすべての人よ。踊れ、狂え、抱腹絶倒の文学パロディに。

    奈良ネタがふんだんに詰め込まれ、ときには現代風に、ときには奈良に昔から伝わる説話のように語られる。

    特にすごいなと感じたのが、元ネタの作品に文体が寄せられている点。単語の選び方や文章の調子など、坂口安吾や

    0
    2022年12月22日

    Posted by ブクログ

    SNSで紹介されていた「ファンキー竹取物語」がめちゃくちゃ面白かったのでこちらを入手。

    ファンキー竹取物語は何度読んでも面白い。この文体をリアルに楽しめるのは“いま”しかないんですよね。10年も経てば「ぴえん」などは懐かしさを伴う言葉になってしまいますから。
    「どん銀行員」も良かったな。作者は優し

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    カクヨムで「ファンキー竹取物語」を読んで結構面白かったので購入。元ネタを知ってる話は楽しめた。奈良近辺在住だったら細かいネタがわかって更に面白かったんだろうなー

    0
    2024年09月09日

    Posted by ブクログ

    世界よ、奈良色に染まれ。名作文学×現代奈良エンタメ-。

    初めての、あをにまるsan。
    面白ーいっ!

    名作「走れメロス」をモデルにした「走れ黒須」から「耳成浩一の話」まで、現在の奈良を舞台にした全11話。近鉄電車の駅名や大阪の飲み屋街、鹿や妖怪まで出てきて、一日も早く奈良に行きたくなりました。

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    卑屈な奈良県民botのアカウント名で奈良のあれこれをおもしろおかしく語るツイートが人気の著者が古典を奈良ベースの物語に置き換えて盛大にパロった短編集。
    古典をその雰囲気はそのままに現代奈良に設定を置き換えているのがすごい。古典文学に苦手意識がある人が読んだら興味が持てていいかも。

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

    面白いのが多い。けど読むのが難しいのもある。短編の良さは飛ばして読める事かもしれない。
    大和桜の木の下がストーリーとしては良かった。
    1時間ぐらいで読めるが印象に残るほどではなかったかな。

    0
    2025年01月25日

    Posted by ブクログ

    コンセプトが尖りまくってるが、刺さる人には刺さる。

    どちらかというと奈良在住歴よりも文学好きに刺さると思われる。
    ただし、ギャグやネタに寛容な…。

    ターゲットがピンポイント過ぎるとは思うが、作者が好きなことを好きなように表現した上で、魅力的な作品になっている。

    その情熱が伝わってくる点で、作品

    0
    2024年09月13日

    Posted by ブクログ

    久々に本を読みながら笑いました。
    走れメロス、浦島太郎、竹取物語などを現代の奈良を舞台にしたパロディー短編集です。走れメロスなら太宰風に、竹取物語なら文語体風にしたりと原作に寄せていて、おふざけ満載です。

    一番のお気に入りは『走れ黒須』。『走れメロス』のパロディーです。
    黒須は激怒した。― から話

    0
    2023年12月06日

    Posted by ブクログ

    名作文学をモチーフに、現代の奈良に関わる物語に再構築した物語集と云う発想は面白い。ただ、それぞれの作品がイマイチって感じはする。まあ、軽く読める1冊ですな

    0
    2023年10月12日

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