小説・文芸 のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
ふとした瞬間に自分をコントロールできなくなって、
「自分が自分じゃないみたいだ」と、焦りや不安に襲われた経験はありませんか?
この作品を読めば、行き場のない焦燥にも希望を見出せるようになるはずです。
本作は、月にたった一度のPMS(月経前症候群)で人生と人間関係がうまくいかない美紗と、パニック障害で順風満帆な人生を手放すことになった山添の、「夜明け」までのお話です。
同僚のふたりは親しくもない関係でしたが、あるものをきっかけに、それぞれがPMS・パニック障害と戦っていることを知ります。
山添は当初、PMSよりパニック障害の方が大変だと、自分を気遣う美紗を軽蔑していました。
しかし、美紗が彼を楽しませようと突飛な行動を起こし続けたことで、山添も徐々に心を開き、彼女を見つめ返すようになっていきます。
病名は違っても、同じ不安を抱える仲間として助け合い、生きようとする姿の力強さに、気づけば涙が止まりませんでした。
友人でも恋人でもない、人間たちのちいさな反抗の物語。
ふたりの夜明けを、ぜひ見届けてください。2024年01月17日 -
ブックライブ書店員
朝起きると巨大な毒虫になっていたグレーゴル。家族の働き頭だった彼だが、毒虫になったために働くことができなくなったばかりか、大迷惑な存在になってしまった。そんな、家族のお荷物となってしまったグレーゴルの心情や、お荷物を抱えることになった家族の心情がよく描かれた作品です。
グレーゴルが家族に迷惑をかける度に、グレーゴルに対する家族の態度や扱い方が酷くなっていく描写がすごくリアルで、グレーゴルにも家族にも同情してしまうため、「道徳的にダメな扱いだけど、現実世界でもこうなってしまうんだろうな…」と考え込んでしまいます。
ただ読むだけでなく、グレーゴルがなってしまった「巨大な毒虫」が、はたして何のメタファーなのかを考察するのもこの作品の楽しみ方の一つです。
物語に対する自分なりの解釈を見つけられるまで何度読み返しても飽きないような作品なので、是非お勧めしたいです!2023年10月02日 -
ブックライブ書店員
イーロン・マスクと言えば、テスラ・スペースX・Twitterなどの世界的な買収や経営、起業に携わっています。
そんな彼がどんな人生を歩んで来たのか、生まれや育ちなどが気になり、読んでみました。今も大変ハンサムですが、子供の頃は本当に可愛い子供で、青年期はすごいイケメンです。幼少の頃の話や、親や祖父母のこと、子供の頃のいじめや挫折や苦悩など詳細に書かれており、この人は天才ではありますが、かなりの努力の人だということがわかります。
いちばん意外だったのは、イーロン・マスク自身が自分の性格をなんとかしたいと思っているところです。
また、スケールの違う苦悩を味わっているところに脱帽です。
とても人間らしさを感じられ、意外な一面を知ることが出来て、彼自身を応援したくなる1冊です。
2023年09月27日 -
ブックライブ書店員
コンビニのアルバイトとして18年働く、独身女性の古倉恵子36歳。
週5でシフトに入り、勤務態度はマニュアル通りの”正しい”対応。
店長から重宝され、同僚ともうまくやっている、はずでした。
新入りのアルバイトが入ってくるまでは…。
かく言う私もコンビニ店員として4年間働いていました。
正社員、歳の近い学生アルバイト、日中に働く40代の主婦、未婚(恐らく)の30歳以上の謎の人。
日本社会の縮図かと思えるほど様々な人がいますが、それぞれ自分の価値観で相手をみていて、
「自分こそが主人公」だと思っているはず。
本作は、「コンビニ店員である自分こそが、普通で正しい主人公」と考える恵子の主観が鮮明に描かれています。
「なぜコンビニ店員なのか」。これが神髄だと思います。
目まぐるしく変わる衝撃展開に魅了されたいあなたも、
世の中の“普通”について考えを深めたいあなたも、
1~2時間でサクッと本を読みたいあなたも。
世界各国で読まれていることからも、作品の魅力は語るに及ばずですが、
皆様に1度は読んでいただきたい名作です。2023年08月31日 -
ブックライブ書店員
『羅生門』や『蜘蛛の糸』など、誰もが知る名作短編小説を手掛けた芥川龍之介の芸術至上主義的思想が色濃く出た作品。
地獄変相図を描くために弟子を縛り上げたり、梟に追わせたりする狂人絵仏師である主人公、良秀。彼は地獄変相図の仕上げのために何をするのか…。
<見どころ>
まるで漫画を読んでいるかのように、一文一文から情景や雰囲気が伝わってくる作品。そのため、良秀の狂気や追い込まれた芸術家の独特な雰囲気がよくわかり、良秀が狂気的な行動をするたび、まるで本当にその場面に出くわしたかのように「そんなことまでするのか…」と心の底から絶句させられます。
鳥肌ものの狂気をリアルに感じたい方におすすめの作品!
また、短編小説なので起承転結が分かりやすく、満足感が高いため、サクッと読みたい方にもおすすめです!
ぜひ読んでみてください!2023年08月31日 -
ブックライブ書店員
『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾ったSF界の鬼才、柞刈湯葉の短編集。
ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を大胆にオマージュした「たのしい超監視社会」、消化管のある奴は全員客!と宇宙人に合わせた美味しいラーメンを提供するラーメン屋が題材の「宇宙ラーメン重油味」、部屋に突然巨大な岩が現れた男を描いた「記念碑」など、全6篇のユーモラスな短編小説を収録。
中でも私がいちばん好きなのは、表題作の「人間たちの話」です。
火星で見つかった、メタンを生成する岩。果たしてこれは、"生命"ということができるのか?人類と宇宙生命のファースト・コンタクトなのか?という議論と、姉の子供と暮らすことになった研究者の生活。この二つを軸に"他者"というテーマを描き、科学的な面白さだけでなく、少ししんみりとした人間ドラマとしての面白さも楽しめる珠玉の作品です。2023年07月27日 -
ブックライブ書店員
“仕事と寝ることが出来る女”の生き方に、憧れと嫉妬が止まらない!
広告代理店から化粧品会社のPR担当に転職した沙美。
人々を美しくし、心を躍らせる化粧品ビジネスの裏側は、華やかなものではありませんでした。
雑誌に商品を掲載してもらうための媚び諂い、異性からの好意を利用した仕事の成り上がり、同僚との足の引っ張り合い…。
仕事で結果を出すためには手段を選ばないことが当然とされる世界観に圧倒されます。
「美容雑誌などで心ときめいた商品の裏側は、こんなことになっていたのかも…!」と、商品に対する気持ちが、いい意味でも悪い意味でも変わります。
そして足を引っ張られながらも、仕事も恋も妥協せず突き進む沙美の成長に感化されること間違いなしです!2023年07月07日 -
ブックライブ書店員
あなたは、敬愛する人を殺したくなったことがありますか?
突然失踪した売れっ子小説家・遥川悠真。彼の家を捜索すると、同棲していた少女の痕跡が現れた。その少女こそ、この物語の主人公・幕居梓だった――
小学生のときに、自殺しようとしていたところを遥川に助けられた梓。そこから始まる大好きな小説家との生活は、遥川のスランプにより思わぬ方向へ進んでゆく。「小説家・遥川悠真」を救うために梓が選んだ行動とは? そして、梓はその後どうなるのか? 「才能の枯渇」という重く苦しい題材を使い、痛切な感情を描き出した一作です。
作者の斜線堂有紀先生はミステリ・SF・恋愛と幅広く手掛ける作家です。
本作を読んだ後は、同作者の『ゴールデンタイムの消費期限』もオススメ! こちらも「才能の枯渇」というテーマを扱った作品です。2023年06月26日 -
ブックライブ書店員
アニメ映画『HELLO WORLD』などを手掛けた鬼才のデビュー作!!
主人公の二見遭一は、天才・最原最早にスカウトされて映画製作に巻き込まれる。しかし、最原が作る作品には秘密があって……? 芸術大学を舞台に、青春とミステリを融合させた傑作です。
この作品の特筆すべきところは、メインヒロイン・最原最早の魅力です。謎の新入生・最原最早。手を替え品を替え示される、彼女の異常な"天才性"が物語をより一層面白いものにしてくれています。彼女の作る映画の秘密とは? 目的は? そのすべてが明かされたとき、物語は戦慄のラストを迎えます。
野崎まどワールドに初めて触れる方も、既にほかの作品を読んだことがある方も、ぜひご一読を!2023年05月26日 -
ブックライブ書店員
この作品は、河童の世界に迷い込んだ男が河童の世界の常識に触れていくお話です。河童社会は人間社会とは何もかも逆です。母河童のお腹の中にいる胎児が生まれたくないといえば中絶する、悪遺伝子を撲滅するために健全な河童と不健全な河童の結婚が奨励されているなどなど…作者の芥川龍之介は、河童社会と人間社会を対比することで、人間社会を痛烈に批判しています。河童社会では何をぶっ飛んだことをしているのだろうと初めは思いますが、その理由が説明されるたび、逆に人間社会の非合理性が目についてしまう、そして、最後は納得さえさせられてしまいます。読んだ後のむずむず感を楽しんでほしいです。ぜひ読んでみてください。
2023年05月24日 -
ブックライブ書店員
「人生で一番刺さった小説」との声、続出! 恋愛だけではなく、生きていく上でのさまざまな痛み、あらゆる悩みに答えてくれる物語。
主人公・西沢架は、いつも通り帰宅した自宅に、同棲中で家にいるはずの婚約者・坂庭真実がいないことに気付く。突如失踪した真実の手がかりを探すべく、架は真実の過去と向き合うこととなる。浮かび上がる現代社会の生きづらさと、徐々に明かされていく失踪の理由からは目が離せない。
本作の見どころは、なんと言っても描写の細やかさです。作家の朝井リョウさんによる巻末の解説の中でも触れられているように、この作品では「何か」「誰か」を選ぶときに私たちに起こっていることを主題としています。"選ぶ"という行為の中でどういったことが起きているのかを細部まで描写することで、私たち読者の心に何かしらひっかかるものを与えてくれます。
もちろんすべての人におすすめですが、人間を傲慢と善良の2種類に分けたとして、自分はどちらかというと善良側の人間だという人にこそ是非読んでいただきたい1冊です。2023年04月03日 -
ブックライブ書店員
「致死性脳劣化症候群」という、複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至るという不治の病に冒された妻。小説家という職業は、この病気と最も相性の悪いものだった。妻は書かない人生を選べるのか、現実に追い立てられる夫婦の行く末とは……
本作は、不治の病にかかった妻の物語であるside:Aと、side:Aを受けて描かれたside:Bの2部構成となっています。Side:BはSide:Aを描いた小説家のストーリーになっているのですが、最後まで読み進めると、Side:Aをフィクションとは思わせないような構成と、綺麗ごとでは片付けられないような現実の描写の生々しさが読者を引き込んできます。「実は作者の実体験で、ノンフィクションなのではないか」と思わせるほどの構成は圧巻です。何度も読み直したくなります。
有川浩先生の入門編としては少し重めかもしれませんが、面白いので是非読んでいただきたい作品です。2023年01月06日 -
ブックライブ書店員
伊坂幸太郎先生の殺し屋シリーズ第3作目!
殺しの技術は一流なのに、妻には頭の上がらない中年の殺し屋「兜」が、慎ましい家庭を守るため、奔走する話です!
少しハラハラするけど幸せそうな心の温まる家族の描写は、ご結婚して、男の子を育てている現在の伊坂幸太郎先生にしか書くことのできない家族の物語。。。控えめに言っても最高傑作です!
特に、終盤は涙なしでは読み切ることができません!!
1作目、2作目とはストーリーが繋がっているわけではないので、この作品だけ読んでも楽しめます!
普段あまり本を読まない方にも、是非、読んでいただきたい作品です!2022年10月31日 -
ブックライブ書店員
「せっかくの善意を、わたしは捨てていく。
そんなものでは、わたしはかけらも救われない。」
温かい両親の元で幸せな暮らしを送っていた家内更紗(かないさらさ)は
ある事情で両親を失い、伯母の家に引き取られることになった。
自分の居場所がないと感じるようになった更紗は、ある日公園で一人の青年・文(ふみ)に家に来ないかと誘われーー……。
男と女。大人と子供。加害者と被害者。
人をカテゴライズし、勝手な解釈で物事を把握してしまうことの危うさに気づかされる作品です。人を「かわいそうな人」だとラベリングし、保護しようとすることが本当に正義なのか。善意は無条件に正しいものなのか。当事者たちにしかわからない「本当」があるのではないだろうか。
主人公二人の静かな幸せを祈りたくなるような、そんな一冊です。
ぜひ読んでみてください。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
司馬遼太郎の名作中の名作であり、言わずもがな新撰組、土方歳三関連本としての代表作です。激動の時代に剣一筋に生きた土方の生き様はいつ読んでも熱いものを感じますし、50年以上前に書かれたとは思えない面白さもすごい。歴史マンガ好きはもちろん、名作すぎて、と未読の方もぜひ読んでほしい作品です。
そして私のおすすめポイントは...。
土方歳三がどうしても俳優の山本耕史で脳内再生されてしまうのです。(顔もめちゃめちゃ似てます!)
小説を読んでいるときに、登場人物の顔を実在する俳優さんを思い浮かべながら読んでしまうことはないでしょうか?私にとっては『燃えよ剣』がまさにそれなのです。もちろん大河ドラマの影響です。
映像化されている作品に関わらずキャストを想像したりすることも、読書の楽しみの1つだと思います。この本のキャラはこの人を思い浮かべてしまう、みたいな作品がきっと1つはあるはず。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
「空気を読めばいいのか、個性が大事なのか、どっちなんだよ」
そんな疑問を抱いたことのある方に、読んでほしい作品です。
5日間の夏休みにキューバへと旅立ったお笑いコンビ・オードリーの若林正恭。その目的とは何なのか。「新しい旅文学の誕生」と称されたロングセラー紀行文。
世界で最も日本と対照的な国と言われる、カリブ海に面するキューバ。そんなキューバで活発に行動し、経験を学びに変える若林。旅を通して、日本の生活に対する違和感について考え抜く若林に共感が止まりません。
若林といえば、相方の春日に鋭いつっこみを入れる姿が思い浮かぶあなた。彼を見る目が必ず変わります…。是非お読みくださいませ!2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
2019年度本屋大賞ノミネート、伊坂幸太郎が紡ぐ最強双子の長編小説。
勉強が得意で穏やかな兄・優我と、運動が得意でやんちゃな弟・風我。双子の兄弟である2人は、暴力をふるう父親と無関心な母親という厳しい家庭環境で育つ。しかし、彼らは1年に1度、誕生日の日に特別な能力が使えるのだ。そして、自分たちの不運な境遇を、2人の強い絆と不思議な力で乗り越えていく。
やがて彼らは、いじめや虐待、殺人事件といった人間社会の残酷な闇の部分に、その能力を武器に立ち向かっていく。
単なる一卵性の双子の入れ替わりものとは違う不思議な設定、ちりばめられた伏線がラストに向かって加速しながら回収されていく疾走感、『フーガはユーガ』というタイトルの意味、目を背けたくなるような理不尽で救いようのない悪、などなど、伊坂幸太郎の魅力が詰まった作品です。兄である主人公・僕と、僕よりも結構元気な弟が織りなす、切なくも爽快な双子の物語をぜひ見届けてください。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
誰もが一度は聞いたことのある一寸法師や桃太郎などの物語のテーマがミステリーに変わったら…
そんな斬新な切り口で読む日本の昔話です。
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』作品名からして非常にパンチの効いている本作品。
内容も裏切りませんでした。
アリバイトリックや密室トリックなど使用されるミステリー要素も物語ごとに異なっていて、そうくるのか…!と思わず感嘆したり、よくよく考えてみるとゾクッと背筋が寒くなったり、慣れ親しんだストーリーも視点と切り口、解釈を変えるとこんなにも違うのか!と、一気にその世界観に引き込まれてしまいました。
ミステリーが好きな方だけではなく、サスペンスやホラーが好きな方にもおすすめです。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
香織vsならずもの高校生!?早苗が太宰府天満宮で決闘!?武士道シリーズ第2弾!
タイトル通り17歳、高校2年生となった主人公2人。
東松高校で自身の修練や後輩の育成に邁進する香織。
福岡の剣道強豪校、福岡南高校に転校するも、結果至上主義の考え方を受け入れられずに悩む早苗。
別々の道を歩み始めた2人ですが、「武士道」がテーマの今作では、それぞれが直面した問題から武士道とは何かの答えを見つけていきます。
入学当初は東松高校を敵国と考え、他の生徒は全員敵であり、団体戦の勝敗など知ったことではないと考えていたが、やがてチームの勝利を真剣に願うようになる香織。新しいチームメイトであり、福岡南高校の主力メンバーでもある、黒岩伶那の勝つためにはルールの範疇であれば手段を選ばない考え方に悩みながら、向き合い成長していく早苗。2人の姿から確かな成長を感じ取れます。
もちろん前作同様、2人の視点が交互に書かれることによる圧倒的なテンポの良さ、全国の実力者たちとの白熱の試合シーン、「……安心しろ。命までとりはしない。」などの女子高生とは思えない香織のカッコよすぎる言い回しは健在です!
活動の場が離れてしまっても、武士道という同じ道を歩んでいる2人の姿が書かれた武士道シリーズ2作目となる今作、是非読んでいただきたいです。2022年07月20日 -
ブックライブ書店員
新免武蔵を心の師と仰ぎ、剣道とは斬るか斬られるかと考えている全中準優勝の剣道エリート・磯山香織。日本舞踊から剣道に転向し、勝敗には固執せず自分自身の成長を重視する西荻早苗。
まったくタイプの異なる2人の女子高生が剣道を通じて成長し、苦難を乗り越えていく青春エンタメ小説!
この作品の特徴は2人の主人公の視点が交互に入れ替わりで書かれている為、非常にテンポよく読み進めることが出来る点です。2人がそれぞれどのようなことを考え剣道に取り組み、お互いの事をどのように考えているのかが分かるので、作品に深くのめり込むことが出来ます。
剣道をする意味や勝ち負けを重視することへの葛藤、家族との関係性など様々な問題に悩み、時には躓きながらも成長していく2人の姿が見事に描かれています。最初は良好な関係とは言えなかった香織と早苗が、剣道を通してかけがえのない同志へとなっていく過程を感じられます。
もちろんメインとなる剣道シーンも非常に面白く、スピード感のある描写と手に汗握る展開で、青春エンタメとスポーツ物の2つの側面を楽しむことが出来ます!
香織と早苗の出会いから始まる武士道シリーズ1作目となる本作、是非読んでいただきたいです。2022年07月20日
