ブックライブの書店員おすすめレビュー

小説・文芸 のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    表題作「白いメリーさん」のタイトルに惹かれ、読んでみました。メリーさんと言えば、40代以上の横浜市民にとっては知名度の高い人物かもしれません。私が初めてメリーさんを見たときの衝撃は忘れられません。小学生の頃「横浜高島屋」の入口の椅子に、全身白ずくめで白いドレスに白い靴、髪も真っ白のおばあさんが座って

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    説明いらずの国民的人気ドラマ「相棒」のTVシリーズをノベライズ。
    ファンにはおなじみ、輿水泰弘さん、櫻井武晴さん、砂本量さんらの脚本をもとに、
    デビュー作『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞し、
    数々の作品がミステリランキングに輝く碇卯人先生が筆を執っています。

    全12話を

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「悪魔に魂を売り渡したくなったとき」「月曜の朝が憂鬱なとき」「自分がまぬけに思えるとき」
    そんなときにはこの『文学効能事典』に相談してみましょう。きっとあなたに合った文学作品を処方してくれるはずです。「片思いのとき」「ストレスがあるとき」といった普遍的な悩みから、「性欲にさいなまれたとき」といった

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「女の愛を恐れよ。かの幸を、かの毒を恐れよ」
    16歳のヴラジーミルが別荘で出会ったのは令嬢ジナイーダ。高飛車で魅惑的な彼女に一目で恋に落ちたヴラジーミルは、初恋に気も狂わんばかりの日々を送っていた。しかしある日、彼女の様子がおかしいことに気づいてしまう…。
    海外文学で描かれる“魅力的な女の子”は

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    最近人気のお仕事系小説。知らなかった職業の裏側を知ることが出来たり、働く主人公に社会人として共感したり。本作もそんな系譜に連なる作品です。
    優秀な経理部員・森若沙名子が、経理部を訪れる社員や彼らが提出する領収書などを通して、社内の問題や社員同士のトラブルを「イーブン」にしていくという物語。この森若

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ☆高視聴率17.9%の反響を得た
    就職氷河期世代の事実に迫ったNHKクローズアップ現代の電子書籍化☆

    2007年北九州市で、39歳の男性が餓死により孤独死した。
    誰にも相談せず「助けて」のメモを残して・・・。

    男性は、社会から逸脱するような気質を特に持っていた訳ではなく、
    むしろ誠

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」

    「時間がない」「忙しい」、口癖になっていませんか?
    時短や効率にばかり気をとられ、大切なことをついつい忘れてしまう。本作は、そ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    著者の佐々木常夫氏は、家族の病気を抱えながら限られた時間の中で仕事をして、東レという大企業の取締役までなった方です。様々な苦難を乗り越えてきた著者の経験談からの文章は説得力があります。内容的には老後の話が6割以上で、「常識」よりも「現実」を取る、というものです。参考になったのは「孤独とひとりは別もの

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「彼女を失ってなお生きていくのは、地獄も同然だ」
    荒涼としたヨークシャーにそびえ立つ<嵐が丘>の屋敷。その主人に拾われた孤児ヒースクリフと屋敷の娘キャサリンの二家三代にもわたる愛憎物語。
    これを愛と呼んでいいのかと躊躇うほどの執着。まるでモノクロ映画を観ているかのようなリアルな映像性で描かれる究

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    自分の力だけではどうにもできない「不条理」を目の前にしたとき、人間はどうするべきなのか。
    1940年代、その感染症はアルジェリアのある一県を襲った。その猛威は止まるところを知らず、平等に人の命を奪っていく。行政の対応は後手後手に回り、病に対する対処法も見付からず、人々は混乱の中、死の恐怖に怯え続け

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    元々X JAPANのファンではないのですが、バラエティでよく見るようになり、スイーツ好きのTOSHIさんという人物に興味を持ちました。「この人は何故10年以上も表舞台に出ず、宗教にどっぷり浸かってしまったんだろう」という疑問から読み進めていくと、狂気としか思えない新興宗教団体の洗脳術は本当に残酷な内

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    悲劇も喜劇に変えてしまうような、切なくもおかしな日々を描く話題の自伝。

    幼くして母親に捨てられた著者は、そのトラウマからか女性に振り回される人生を送ることになります。
    憧れのマドンナから「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね」と言われて笑えなくなった高校時代。初体験は出会い系サイトに生きる車椅

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    入場者数の伸びが頭打ちになり、急激に落ち込む業績…。絶体絶命の危機に陥りながらも、独創的なアイデアを駆使し、限られた予算で大きなV時回復を遂げたUSJの凄腕マーケター、森岡毅が提唱する発想法をまとめた一冊です。
    関西のテーマパークといえば誰しもが思い浮かべるユニバーサル・スタジオ・ジャパンですが、

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    【世界一性格の悪い男】【プロレス王】と様々な異名を持つ鈴木みのる。

    アントニオ猪木全盛期の新日本プロレスでキャリアをスタートし、今もなお、フリーのプロレスラーとして世界中のプロレス団体で人々を魅了し続ける、そんな彼のレスラーとしての信念を垣間見ることができる本作。

    この本のすごいところは

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    例えば、古事記のイザナミ、竹取物語のかぐや姫、堤中納言物語の虫愛づる姫君。昔話に出てくる女性たちは、激怒の末に毎日1000人ずつ殺すことにしたり、人死にが出るほどの無理難題を押し付けたり、世の中が好むことを好まずに好まないことを好んだり、なんだかみんな「ヤバい」。でもホントにそれだけかな…?と、テキ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    2019年公開のアニメーション映画『天気の子』。この本は『天気の子』を手掛けた新海誠監督による自筆の原作小説です。これは、祈るだけで天気を晴れに変えてしまう少女”陽菜”と、島から東京に家出をしてきた少年”帆高”が出会い、今を必死に生きていく物語です。陽菜や帆高を初めとするこの物語に登場する人たちは、

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    一言で言うと、「奇麗」な作品です。
    作中で「奇麗」という言葉が何度か出てきますが、まさしく「奇麗」な作品でした。

    女性刑事クロハの過ごす殺伐とした現実。そして、儚い雰囲気の美しい仮想空間。
    冷凍コンテナから見つかった凍死体の真相を追うクロハの日常をメインとして、現実と仮想空間、2つの世界が

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    情報と共に生きる上で必要な「知的生産の技術」が、この本には詰まっています。
    1969年に出版された本のため、章によっては、現代にそぐわないものもあります。そのような章は、現在と比較して読むと非常に面白いです。
    現代にそぐわない章として、「ペンからタイプライターへ」の章があります。漢字が打てないタ

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    こんな日記がかけたらいいなーと思うような日記風エッセイです。
    絵が可愛く、ほっこりできます。

    この本は、2004年春から2006年春までの季節を通した日記風エッセイです。
    一つ一つの章が短く、短い時間で読めます。そして、半分以上のページが絵なので読むのに疲れません。
    そのため、通学通勤中

    2022年07月20日