プラ・バロック

プラ・バロック

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

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雨の降りしきる港湾地区。埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから、十四人の男女の凍死体が発見された! 睡眠薬を飲んだ上での集団自殺と判明するが、それは始まりに過ぎなかった――。機捜所属の女性刑事クロハは、想像を絶する悪意が巣喰う、事件の深部へと迫っていく。斬新な着想と圧倒的な構成力! 全選考委員の絶賛を浴びた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

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プラ・バロック のユーザーレビュー

一言で言うと、「奇麗」な作品です。
作中で「奇麗」という言葉が何度か出てきますが、まさしく「奇麗」な作品でした。

女性刑事クロハの過ごす殺伐とした現実。そして、儚い雰囲気の美しい仮想空間。
冷凍コンテナから見つかった凍死体の真相を追うクロハの日常をメインとして、現実と仮想空間、2つの世界が交互に描かれます。
殺人現場の描写など、心が痛くなる場面もあります。そして、暗い雨の描写が示すように、終始どうしようもない閉塞感が感じられます。
しかし、ラストは一概に暗いわけではなく、どことなく前向きにさせてくれます。そして、奇麗だったな……という印象を残してくれます。
ちなみに、伏線も「奇麗」に回収されますので、ご安心を。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私の読書歴で最も没頭した作品かも知れない。

    本作『プラ・バロック』のあらすじと感想になります。

    機動捜査隊に所属する女性警察官のクロハは、ある刺殺事件に駆り出された途中で、所轄の奇妙な事件を捜査せよと班長に言い渡される。
    それは港に隣接する冷凍保存型のコンテナの1つで異臭がするという通報で、現場に到着したクロハは冷凍コンテナの中に整列された14体の凍死体を目の当たりにする。

    集団自殺なのか?殺人なのか?
    奇妙な事件は、これだけでは終わらなかった。むしろクロハにとって、それは長い数日の始まりに過ぎなかった。

    解説で有栖川有栖さんが選考委員を務めた本作含めた日本ミステリー文学大賞新人賞は、ずば抜けた作品がなければ受賞作なしが認められる程にハードルが高い文学賞。本作は第12回の受賞作であり、過去3回は受賞作なしであったことで、満場一致となった本作を絶賛すると共に安心したと書かれています。

    確かに本作は警察小説さながらのサスペンス、緻密な犯行、一風変わった仮想空間でのやり取り、そして切ない結末と、読者の手を止めさせる余地もなく怒涛の展開でゾクゾクしました。

    10年以上前の作品だと感じさせる描写はありつつも、クロハの恐怖や怒気に同調する自分がいて、読後の満足感は十二分でした。

    0
    2023年08月23日

    Posted by ブクログ

    ー コンクリートの地表に、また新しい要素が加えられていた。水たまりのテクスチャ。薄く透明な膜が地面を装飾している。

    そこに雨点が当たり、波紋を広げては消し、広げては消しを繰り返していた。アゲハは空を覆う雨雲を仰いだ。雲を突き抜けて聳える塔の姿。近代的にも宗教的にも見える、刺々しい形。アゲハがいつも向かうのは、その足下だった。

    崩れた壁や錆びた金網が視界を塞ぐ。
    その隙間を縫うように、アゲハは歩いた。歩きながら瓦傑の金属的な質感を確認する。トタン板の仕切りの向こうに、その酒場はあった。 ー

    独特な文体の警察小説。
    めちゃくちゃ面白かった。
    伏線が綺麗に無理なく繋がって、満足感が素晴らしい。
    続編も読みたいなぁ〜。

    0
    2020年06月02日

    Posted by ブクログ

    セカンドライフみたいなポリゴン製電脳空間に殺人犯と女刑事が出会っていた、なんて、懐かしい感じの設定。

    0
    2018年12月28日

    Posted by ブクログ

    怖い本だった。
    冷凍コンテナに眠る多数の遺体。自殺か他殺か。
    機動捜査隊のクロハが挑むサスペンス。

    クロハの精神は大丈夫なのだろうか。普通であればとても耐えられない。

    0
    2023年12月14日

    Posted by ブクログ

    前半はスンナリとは読めず、名前がカタカナ表記もあって中々読み進めなかった。只後半は前半よりは読み進められました。最後は少々拍子抜け。

    0
    2023年12月13日

    Posted by ブクログ

    う〜ん( ・ั﹏・ั)

    もったいない気がしてしまった

    って言うのは、すごく読みづらかったんよね
    意図した読みづらさだとは思うんだけど

    日本人の名前をカタカナ表記するところとか、ハードボイルド風(あくまで風)なぶつ切りの文章とか、頑なに神奈川県って言わないところとか

    いやもう神奈川県でええやん!いちいちクロハ(主人公)の住む県ってめんどくさいわ!
    横浜港でええやん!本牧ふ頭でええやん!

    分かる!分かるよ!
    硬質でバーチャルな世界観を表現したかったんでしょ
    そこがこの物語の肝なんですわってのは分かる
    でも、せっかく面白いストーリーなのに、その読みづらさが邪魔でしゃーない
    他のやり方あったんじゃないかなーって無責任にも思うんですよ

    これ、マメムさん高評価だから信じて最後のむっちゃ面白いとこまでたどり着けたけど
    まぁまぁきつい
    で恐らくこれ読んだ人たちも有栖川有栖さんが絶賛してたからとか田中芳樹さんがとかって理由で頑張ったんじゃないかなとまで想像しちゃいました

    もったいない
    めちゃくちゃ面白いのに絶対に万人受けしない

    0
    2023年11月18日

    Posted by ブクログ

    日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作

    埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから14人の凍死体が発見されたことから始まります。女性刑事のクロハが主人公で話が進んでいきます。ちょっと気になったのが、いつも話の中の天気は雨模様で、登場人物の名前は片仮名で書かれていることです。これがこの作品の雰囲気をより作っているのかもしれません。
    今まで読んだミステリーとは事件や真相がちょっと違う種類のような気がして、二転三転するところもありましたが一気に読むことができ面白かったです。

    0
    2021年09月26日

    Posted by ブクログ

    集団冷凍自殺が立て続けに起こる。その一方で首を切り裂いた連続殺人事件も起こっていた。小説の世界なので、これが関係ないわけがないのだが、ある共通点にあとで気付くことになる。機動捜査隊の女性隊員クロハは集団自殺の捜査に当たるが、捜査主任のカガといきなりぶつかることになって仕舞う。クロハが訪れるインターネット上の仮想空間が事件の鍵を握っているのだが、登場人物の名前がのきなみカタカナになっているのは、仮想空間の雰囲気を小説全体に漂わせるためかもしれない。さて成功しているか。
    主人公のクロハは、同じ作者の別シリーズのイルマほど強烈ではないが、活力があって結構魅力的だ。ストーリーも後半になるにつれ盛り上がり面白い。

    0
    2020年10月02日

    Posted by ブクログ

    イルマシリーズを先に読み終えた後だったため、イルマとクロハの違いに戸惑った。しかし、読み進めるに従いストーリーに引き込まれた。突然、登場した仮想空間のことが理解出来ず、狼狽えはしたが。

    0
    2020年05月17日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    ずっと雨の降っている、薄暗い世界観が好きです。
    アゲハが訪れる仮想空間も素敵で、これ現実に欲しいです。かっこいい。。
    クロハが対峙する事件は陰惨で悪意がとてもあり、捜査班でも軋轢があったりとキツイところもありましたが、クロハが揺れながらも守るものの為には強くてそこも好きでした。
    死にゆく人々が望んだ記念碑を変える、とかまともじゃないです。
    クロハ、好きなキャラクターです。続きも追いかけます。

    0
    2020年03月14日

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