躯体上の翼

躯体上の翼

693円 (税込)

3pt

3.3

航空上の脅威となる、強大な“人狗(ヒトイヌ)”の襲撃から〈共和国〉の緑化政策船団を護る生体兵器として生まれた少女・員(エン)。百年に一度、たった半年の任務のために存在している員は、ある日情報が枯れきった互聯網(ネツト)で、cyと名乗る人物に呼びかけられる。「会えて嬉しい。僕は常に一人だから」――ぎこちない会話を交わすうちに、員は彼に直接会いたいと願うようになる。だが、共和国による細菌兵器散布の脅威がcyに迫っていた。彼女は彼を救うため、二百二十一隻の船に戦いを挑む決意を固める。絶望的な戦力差を超えて、員はcyの元に辿り着くことができるのか。鮮烈な印象を残す本格SF。

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躯体上の翼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年03月29日

    とても切なく面白かったです。永く生きる生体兵器の員が、ネットの海で出会ったcyに会いに行くために、単身で200隻を超える艦隊に闘いを挑む、という大筋でもう好きです。文体が硬質なためか、世界観も硬かったのですが、読み進めていくうちに作品の終わりかけた世界が朧げに立ち上がってくる、というのも好みです。員...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月28日

    いつものミステリーのおまけにSFがある作品ではなく、SF感バリバリの作品。全体の雰囲気としてもかなり硬派なので好き嫌いが分かれるかも。

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    Posted by ブクログ 2017年12月24日

    いやー面白かった! 読者に親切な物語ではない。著者は世界を説明しない。ただ読み進めるうちに否応なく理解する。世界のこと、対狗衛仕のこと、員のこと。思惑は交差する。状況は刻々と変化する。人は人の思い通りにはならない。その理不尽と、ほんの少しの救い。
    読者に親切な物語ではないけれど、とても楽しく読んだ。...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年02月10日

    SF好きの琴線をビンビンかき鳴らすワードに世界設定と前置きは最高なんだけど、戦闘、道士怖い、戦闘、道士怖いの繰り返しでその設定があまり活かされておらずすごく勿体なさを感じてしまう。
    300pに満たない内容なのでそうした設定はあくまでも添え物なのかもしれないけれど、もっとボリュームを持たせたスケールの...続きを読む

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