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パーキング・エリアで、人の指先が発見された。事故? それとも……。自動車警邏隊の女性警官クロハは、ネット上に手がかりを残して消えた一人の男の存在に気づく(表題作)。夜の幹線道路で起きた凄惨な衝突事故。運転手はともに死亡していた。現場の痕跡からクロハが見抜く衝撃的な真実とは?(「雨が降る頃」)。『プラ・バロック』以前のクロハの活躍を描くシリーズの原点。
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Posted by ブクログ
機動捜査隊に入る前、女性警察官のクロハの自動車警邏隊での活動を淡々と描くように見せて、最後の裁判の公判に向けて非常な熱を持って盛り上げていく。これはクロハ自身が内に持つ熱なのだ。死んだ父親への不信感や周りからの圧力などに翻弄されても、自分を曲げずに突き進んでいくクロハの不器用な生き方は光を放つ。警察...続きを読むのことは詳しくは知らないが、警察の活動の描写にはリアル感があるし、人間の強さも弱さも如実に感じることができるのだ。
クロハシリーズの原点。 6つの短編というか事件というか?短編集のような感じですが、つながっている部分もあり。 『プラ・バロック』以前のクロハということで、少しイメージが変わった気がします。 別の人物から見たクロハが描かれているのも楽しめました。 パーキングエリアで発見される人の指先。 薬物取引に...続きを読むうずまく人間関係。 警察組織におけるSの存在。 重たいテーマも多いですが、まっすぐに正義感を持って立ち向かうクロハは魅力的だと思いました。
連作っぽい短編集。 時間軸も若干入り乱れつつ。 この人短編の方が上手なんでは? 第三者から見たクロハの描写が印象的だった。 長編よりも以前の話だからか全体的に少し人間的なクロハが良かったな。
シリーズ第三弾だが、前2作品以前、自動車警ら隊時代のクロハが描かれている。交通事故と思われる現場で殺人事件を解明、切断された指先だけから殺人事件に到達と、クロハ凄すぎ。6つの短編が連作短編の形で収録されており、前2作より読みやすかった。
クロハシリーズ3冊目も面白かったです。 短編集、と思いきや、「雨が降る頃」「衛星を使い、私に」「Sは瞼をとじた」「計算による報酬」は繋がった事件でした。 書名にもなってる表題作のタイトル美しい。でも衛星を使い私に…伝えた人は錘をつけられて海の底。。 「プラ・バロック」より前のクロハなので、今よりもま...続きを読むだまだ侮られてるのがモヤモヤします。若い女性の警察官だからと。警察組織って体面と縦社会で面倒くさい。昇進するためには何でもするのね、、 孤高だけど、誰もが彼女を意識しないことはできない、黒葉佑。これからも読みます。
これも前作を読んですぐ読み始めた。これが一番面白かったかもしれない。自動車警邏隊のときのクロハの短編集。クロハの心の動きや戸惑いが伝わってくる。今回が一番、クロハを身近に感じられたかも。スギさんとの関係もいいなあ。あとやっぱり、クロハって何だろう、洞察力に長けてるのかな。推理力というか、ただの偶然に...続きを読むしては出来すぎてるところもあるけど。表題作の「衛星を使い、私に」は最後まで読んだときの、ああなるほどだからそういうタイトルなのかって納得いった感じ、好きです。今回もちょっと、まわりくどくて分からないところ、伏線が深すぎて分からないところがあったけど、全体的にどのお話も引き込まれたし、統一感があって良かった。またどこかで、クロハに会えたらいいな。
クロハシリーズの短篇集。 ということをずっと知らなくて読み逃していたのを、ふとしたきっかけで知ることになり歓喜しながら読んだ。短編も巧みに書く作家さんですね。どれも良かったけど他者から見たクロハが書かれた作が良かったなあ。そして表題作。最後の最後でタイトルの意味が分かり、視界がひらけたような鮮やかな...続きを読む感覚に飲み込まれる。 長編でも短編でもいいから、もっとクロハを!
他の作品もそうだが独特の雰囲気を醸し出すよなあ。文章がそうなんだろうけど、それも技術というやつなんだろう。今後が楽しみだ。
本作『衛星を使い、私に』の概要と感想になります。 『プラ・バロック』で一気にクロハの世界観に引き込まれた私ですが、前作『エコイック・メモリ』で挫折しそうになりつつも本作『衛星を使い、私に』で次回作への読書欲を取り戻しました。 本作は6編からなる連作短編集ですが、いずれもクロハが機動捜査隊に入隊す...続きを読むる以前の話であり、自動車警邏隊のスギが上司であった時期を描いています。 警察官であったクロハの父と同僚であったスギは、クロハの正義感の強さと父親と似た刑事の勘の鋭さに期待と不安を抱えながら、クロハの上司でありつつ父親代わりとしても事件に同行する日々は、なんとも言い難い気持ちだなと同調します。 次回作の『アルゴリズム・キル』では、どのような気持ちにさせられるのか楽しみです♪
クロハシリーズの原点となる短編集。確かに短編集なのだが、全体でひとつの物語を形作っている。時系列的に読むのであればクロハシリーズの最初に読むべきなのかもしれない。ところで物語の中にイルマを連想させる人物が登場していた。なにかこの後の展開に繋がるのだろうか?
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