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動画投稿サイトに忽然(こつぜん)と現れた、4つの映像。『回線上の死』と題されたその不鮮明な映像には、4人の男女が残酷な方法で殺される様子が映し出されていた。悪戯(いたずら)? それとも本物なのか? 期限付きの捜査を命じられたクロハは、映像の中の音に、奇妙なずれがあるのに気付く……。圧倒的な緊迫感と、想像を遙かに超える展開。熱狂的支持を集める「クロハ」シリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
クロハシリーズ第2弾。動画サイトに虐殺シーンが連続して投稿され、クロハが捜査することになるが、フェイクではなく実際に行われたことが判明する。その一方で、立てこもり事件が起こり、バディになった警官が発砲して被疑者は死亡し、マスコミの批判を受けて二人は苦しむことになる。クロハは、死んだ姉の子どもの養育権...続きを読むを巡って、姉の離婚した元夫と対峙することにもなる。さらに、人気の仮想空間がRMT(リアルマネートレーディング)の脅威に晒され、クロハもそれに関わっていく。クロハは優秀な警察官なのだが、決してスーパーマンではなく、繊細な神経を持った現実味のある人物として描かれ、いくつもの事案に翻弄されるが、諦めずに戦っていく。殺し屋のサイや連続殺人の犯人の人物も印象深く描かれていて、実に読ませる。後半の盛り上がりも圧倒的だ。
「エコイック・メモリ」(結城充考)を読んだ。 これは見事! 独特の色合いの緊迫感と疾走するストーリーとクロハユウのキャラクターがガチっと嵌って頁を繰る手が止まらない。 結城充考は読者を惹きつける術をよーくわかっていらっしゃる。
クロハシリーズの第二作目。読み終え、期待どおりの興奮を感じている。作品中のリアルと仮想空間の間に既に違和感はない。リアルと仮想空間での出来事や登場人物が絡みあっている。クロハとアイの未来に少しでも明るい陽がさすことを祈らざるを得ない。
シリーズ第1弾「プラ・バロック」でたった一人の姉を失ったクロハ。 彼女にとって姉はただ一人の理解者であり、自分を偽らずにいられる相手だった。 そして、姉が遺していった忘れ形見のアイは、クロハが生きる理由となった。 動画サイトにUPされた「回線上の死」と名付けられた複数の映像。 殺害される映像は果たし...続きを読むて偽物なのか現実のものなのか、警察も判断できずにいた。 娯楽用途に流通させる目的で行われた実際の殺人の様子を撮影した映像は「スナッフ映像」というらしい。 ずいぶん前に「タフ」という映画を見たことがある。 見知らぬ者同士が殺しあう映像が作品の中で大きな役割を果たしていた。 「エコイック・メモリ」でも同様に、次々とUPされる動画が、物語の中で重要なキーアイテムとなる。 不自然に差し込まれた音声に気付いたクロハ。 やがて発見される土に埋められた複数の死体。 まるで試されるかのように変化していく殺害方法。エスカレートする残虐さ。 何かを隠すために上から別のものをかぶせるか。 それともまったく消去してしまうか。 音声に隠された犯人の周到さと、自己満足の歪んだ正義。 犯人を追う警察と復讐者の影。 スピード感のある展開で飽きさせない。 私生活では義兄との間にアイをめぐる争いが起こり、捜査の合間を縫って調停に足を運ぶクロハ。 孤独なクロハにとっては特別な存在のアイだったが、クロハが最後にした決断はやはり彼女らしいものだった。 独特の着眼点を持ち、猟犬のような犯罪への嗅覚を持っているかのようなクロハ。 次回作があるならばぜひ読んでみたい。
結城さんの2冊目。 いいね!!!!!! インプリンティング だっけ? 刷り込み現象・・・・。 警察小説にのめり込むきっかけとなったのが誉田哲也だったためか、「芯の強い女刑事」ものが、最高に好き。 本作も。 これでもか、と追い込まれる絶望的な状況に敢然と立ち向かう姿が、見ていて気持ちが良い。...続きを読むそれでいて、主人公が感じるであろう恐怖や人間的な弱さもしっかり描かれているのでリアリティがあってよい。 個性ある脇役たちも魅力的だし、続編にも期待。 ★4つ、8ポイント半。 2016.06.30.新。 ※近未来感のあふれる世界観なのに、コートを「外套」と・・・・昭和初期か!?! ※「キリ」の正体は??? ※「ミハラ」が、実は悪い人間ではなかったという点が、、、、、、辛いね。
しまった、2作目を先に読んでしまった。 最初は取っつき難かったけど、だんだん面白くなりました。読後感も悪くない。ただ、誉田哲也っぽいなあ。 でも、順番逆になったけど、1作目も読んでみようと思わせました。
惨殺動画、これは本物かダミーか? 捜査担当になったクロハは独自の犯罪に対する嗅覚で、真相にせまります。
女刑事クロハシリーズの第二弾。 前作にも増して猟奇的な殺人事件「回線上の死」 殺害過程を録画し動画サイトに投稿する。犯人の目的は。 被害者の繋がりは。動機はなんなのか。 結論から言うと、動機も犯人も至る過程も納得できなかった。 最後の対決シーンは一作目のほうが完成度は高い気がする。 それでも、...続きを読む姉の子供「アイ」については本作のほうがすごく好き。 クロハが自暴自棄になったりしないのは「アイ」がいるからだと思う。 ただ残念だと思ったのは、アサクラにもう少し重きを置いてほしかった。 クロハの中でもアサクラが与えた影響は大きかったと思うので。 電脳世界でのつながりが今回はあまり出てこなかったが。 「アイ」と同様、クロハの一面を表す手段として描き続けてほしい。 作者の人物描写の濃淡が故意なのか、そういうものなのか分かりづらい。 突然ズームアップしたりフェードアウトするので、キャラが把握しづらい。 それでも引き込まれてしまうのは世界観とクロハのキャラなのか。 美人でも何でもいいけど、悩みながら成長していくという展開がよい。
前作はだいぶ前に読んだので、詳細は忘れましたが、並行する現実と仮想世界の交差する感じや浮遊感が好きでした。今思えば、鮮やかなアゲハとそうではないクロハの対比が、現実と仮想世界の人のありようや罪のありようを表現していたのかしら。 今回は警察ものとしてはもちろんですが、クロハの物語として面白かったと思い...続きを読むます。とはいえもう少し、アゲハも見たかった。 サイは悪として結構好きです。
若い女性機動捜査隊員・クロハこと黒葉佑の話、シリーズ第二弾。538ページ、長かった。前半はなかなか進みません。400ページを過ぎてから、ようやくスピードアップ。前作と同じく、仮想空間やらが出てきて、何か不思議感覚あり。しかし、若い女性警察官がたった一人で修羅場に乗り込むのって、アリなのかな。甥っ子・...続きを読むアイとはこれで決着?
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