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Posted by ブクログ
クロハは県警本部から所轄署へ移動して交通課員になって、警察音楽隊のイベントを担当していた。そのイベントの場に、瀕死の少女が乱入してくる。全身打撲で歯もすべて、折れており、まもなく死亡してしまう。それから次々と痩せ劣った少年少女の死体が発見されるが、奇妙なことにRPGのゲームにその場所が事件ごとにマーキングされていく。一方、所轄署ではどうやら不祥事が起こっているようで、異分子のクロハは冷たい目にさらされることになる。県警本部のスパイと疑われているのではとクロハは疑心暗鬼になる。
なかなか出だしは快調なのだが、所轄署の不祥事の辺りでごとごちゃしてきてたるんでしまう。人間関係のぎくしゃくした感じがちょっと鬱陶しい。この不祥事は必要だったかなあ。確かに、それらに反応するクロハの繊細さが分かり、いろいろな不安や孤独に陥りながらも、それを振り切るために常に考え、果敢に行動するクロハの魅力は出ている。最後の少年が発見される場面は、ちょっと感動する。
Posted by ブクログ
結城充考『アルゴリズム・キル』光文社文庫。
クロハ・シリーズの第4弾。長編では第3作。相変わらず警察小説とは思えない無機質で、モノクロ・トーンの独特の世界観が展開される。作品としてはそこそこの出来なのに、独特の世界観がクセになる。
我々は前作の連作短編集『衛星を使い、私に』の中の『二つからなる銃弾』で初めてクロハの本名が黒葉佑であることを知るのだが、本作ではその名前を何度も目にすることになる。クロハ……黒葉佑……アゲハ……虚構の中で綴られる奇怪な連続殺人事件。
警察の交通安全イベントの最中に突然現れた痩せこけ、全ての歯を折られた少女……警務課で仕事を干されていたクロハは県内で頻発する未成年者変死事件との関連に気付くが……
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