【感想・ネタバレ】プラ・バロックのレビュー

あらすじ

雨の降りしきる港湾地区。埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから、十四人の男女の凍死体が発見された! 睡眠薬を飲んだ上での集団自殺と判明するが、それは始まりに過ぎなかった――。機捜所属の女性刑事クロハは、想像を絶する悪意が巣喰う、事件の深部へと迫っていく。斬新な着想と圧倒的な構成力! 全選考委員の絶賛を浴びた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

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一言で言うと、「奇麗」な作品です。
作中で「奇麗」という言葉が何度か出てきますが、まさしく「奇麗」な作品でした。

女性刑事クロハの過ごす殺伐とした現実。そして、儚い雰囲気の美しい仮想空間。
冷凍コンテナから見つかった凍死体の真相を追うクロハの日常をメインとして、現実と仮想空間、2つの世界が交互に描かれます。
殺人現場の描写など、心が痛くなる場面もあります。そして、暗い雨の描写が示すように、終始どうしようもない閉塞感が感じられます。
しかし、ラストは一概に暗いわけではなく、どことなく前向きにさせてくれます。そして、奇麗だったな……という印象を残してくれます。
ちなみに、伏線も「奇麗」に回収されますので、ご安心を。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

私の読書歴で最も没頭した作品かも知れない。

本作『プラ・バロック』のあらすじと感想になります。

機動捜査隊に所属する女性警察官のクロハは、ある刺殺事件に駆り出された途中で、所轄の奇妙な事件を捜査せよと班長に言い渡される。
それは港に隣接する冷凍保存型のコンテナの1つで異臭がするという通報で、現場に到着したクロハは冷凍コンテナの中に整列された14体の凍死体を目の当たりにする。

集団自殺なのか?殺人なのか?
奇妙な事件は、これだけでは終わらなかった。むしろクロハにとって、それは長い数日の始まりに過ぎなかった。

解説で有栖川有栖さんが選考委員を務めた本作含めた日本ミステリー文学大賞新人賞は、ずば抜けた作品がなければ受賞作なしが認められる程にハードルが高い文学賞。本作は第12回の受賞作であり、過去3回は受賞作なしであったことで、満場一致となった本作を絶賛すると共に安心したと書かれています。

確かに本作は警察小説さながらのサスペンス、緻密な犯行、一風変わった仮想空間でのやり取り、そして切ない結末と、読者の手を止めさせる余地もなく怒涛の展開でゾクゾクしました。

10年以上前の作品だと感じさせる描写はありつつも、クロハの恐怖や怒気に同調する自分がいて、読後の満足感は十二分でした。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

ー コンクリートの地表に、また新しい要素が加えられていた。水たまりのテクスチャ。薄く透明な膜が地面を装飾している。

そこに雨点が当たり、波紋を広げては消し、広げては消しを繰り返していた。アゲハは空を覆う雨雲を仰いだ。雲を突き抜けて聳える塔の姿。近代的にも宗教的にも見える、刺々しい形。アゲハがいつも向かうのは、その足下だった。

崩れた壁や錆びた金網が視界を塞ぐ。
その隙間を縫うように、アゲハは歩いた。歩きながら瓦傑の金属的な質感を確認する。トタン板の仕切りの向こうに、その酒場はあった。 ー

独特な文体の警察小説。
めちゃくちゃ面白かった。
伏線が綺麗に無理なく繋がって、満足感が素晴らしい。
続編も読みたいなぁ〜。

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2020年06月02日

Posted by ブクログ

セカンドライフみたいなポリゴン製電脳空間に殺人犯と女刑事が出会っていた、なんて、懐かしい感じの設定。

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2018年12月28日

Posted by ブクログ

怖い本だった。
冷凍コンテナに眠る多数の遺体。自殺か他殺か。
機動捜査隊のクロハが挑むサスペンス。

クロハの精神は大丈夫なのだろうか。普通であればとても耐えられない。

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

前半はスンナリとは読めず、名前がカタカナ表記もあって中々読み進めなかった。只後半は前半よりは読み進められました。最後は少々拍子抜け。

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2023年12月13日

Posted by ブクログ

う〜ん( ・ั﹏・ั)

もったいない気がしてしまった

って言うのは、すごく読みづらかったんよね
意図した読みづらさだとは思うんだけど

日本人の名前をカタカナ表記するところとか、ハードボイルド風(あくまで風)なぶつ切りの文章とか、頑なに神奈川県って言わないところとか

いやもう神奈川県でええやん!いちいちクロハ(主人公)の住む県ってめんどくさいわ!
横浜港でええやん!本牧ふ頭でええやん!

分かる!分かるよ!
硬質でバーチャルな世界観を表現したかったんでしょ
そこがこの物語の肝なんですわってのは分かる
でも、せっかく面白いストーリーなのに、その読みづらさが邪魔でしゃーない
他のやり方あったんじゃないかなーって無責任にも思うんですよ

これ、マメムさん高評価だから信じて最後のむっちゃ面白いとこまでたどり着けたけど
まぁまぁきつい
で恐らくこれ読んだ人たちも有栖川有栖さんが絶賛してたからとか田中芳樹さんがとかって理由で頑張ったんじゃないかなとまで想像しちゃいました

もったいない
めちゃくちゃ面白いのに絶対に万人受けしない

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作

埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから14人の凍死体が発見されたことから始まります。女性刑事のクロハが主人公で話が進んでいきます。ちょっと気になったのが、いつも話の中の天気は雨模様で、登場人物の名前は片仮名で書かれていることです。これがこの作品の雰囲気をより作っているのかもしれません。
今まで読んだミステリーとは事件や真相がちょっと違う種類のような気がして、二転三転するところもありましたが一気に読むことができ面白かったです。

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2021年09月26日

Posted by ブクログ

集団冷凍自殺が立て続けに起こる。その一方で首を切り裂いた連続殺人事件も起こっていた。小説の世界なので、これが関係ないわけがないのだが、ある共通点にあとで気付くことになる。機動捜査隊の女性隊員クロハは集団自殺の捜査に当たるが、捜査主任のカガといきなりぶつかることになって仕舞う。クロハが訪れるインターネット上の仮想空間が事件の鍵を握っているのだが、登場人物の名前がのきなみカタカナになっているのは、仮想空間の雰囲気を小説全体に漂わせるためかもしれない。さて成功しているか。
主人公のクロハは、同じ作者の別シリーズのイルマほど強烈ではないが、活力があって結構魅力的だ。ストーリーも後半になるにつれ盛り上がり面白い。

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2020年10月02日

Posted by ブクログ

イルマシリーズを先に読み終えた後だったため、イルマとクロハの違いに戸惑った。しかし、読み進めるに従いストーリーに引き込まれた。突然、登場した仮想空間のことが理解出来ず、狼狽えはしたが。

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2020年05月17日

Posted by ブクログ

面白かったです。
ずっと雨の降っている、薄暗い世界観が好きです。
アゲハが訪れる仮想空間も素敵で、これ現実に欲しいです。かっこいい。。
クロハが対峙する事件は陰惨で悪意がとてもあり、捜査班でも軋轢があったりとキツイところもありましたが、クロハが揺れながらも守るものの為には強くてそこも好きでした。
にゆく人々が望んだ記念碑を変える、とかまともじゃないです。
クロハ、好きなキャラクターです。続きも追いかけます。

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2020年03月14日

Posted by ブクログ

ミステリー文学大賞新人賞受賞作ということで読んでみた。
ネット犯罪初期的なストーリーだが、とても面白かった。
登場人物個人の背景がしっかりしており、犯人や謎の人物「タカハシ」などにも共感出来る大作。一気に読めた。
次回作も読もうと思う。

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2018年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「日本ミステリー文学大賞新人賞」で気になって購入。
個人的には面白かったです。解説で有栖川有栖さんが言ってた「悪夢のような事件」ってその通りだなあと。少し暗い感じはしましたがその雰囲気も良かったと思います。登場人物の名前がカタカナなのはあまり気になりませんでした。読み始めたときはまさか冷凍コンテナの集団自殺と連続殺人事件に繋がりがあったとは……。

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2016年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
しかし、ほぼほぼ内容は抜け落ちていたので新鮮な気持ちで読めた。
結局、『鼓動』の実態がよくわからないままだったんだなぁ。
なんでお姉さんが殺されなければいけなかったのか…悲しい。
前回の感想と然程変わらない印象。
面白かった。


2016.10
自殺者の顔を繋げて蝶にするっていうアイディアが凄いなぁ。
実際は蛾だったわけだが。
途中までは本当にワクワクだったがまとめかたが若干あっさりしすぎな気が。
クロハがどんなふうに生きてくのか続編に期待。

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2016年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人名表記がカタカナなのが持ち味なのか…。
私の中ではクロハは新人のNさんの姿です。キリッとしてて素敵……。このシリーズにはまったので続けて読んでいきたいです。

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2016年07月07日

Posted by ブクログ

結城充考 の初読み。3~4年前に「この警察小説がすごい」なる年刊誌(いわゆる「このミス」=「このミステリがすごい」の姉妹編?)にて、イチオシ新人作家による注目作品として紹介されていた一冊。

記憶の端に残ってたそのタイトルを、古書店でたまたま見かけたため購入。

結果・・・2つの大きな収穫が!!

収穫①
間違いなく面白い作品・作家に出会えたこと。
“仮想空間”がどうのこうの……という、ちょっと引いてしまいたくなる仕掛けも、筆者の筆力によってか、はじめは戸惑うもすぐに慣れ、まもなく受け入れられた。

“仮想空間”の描写を受け入れられない人には不向きかもしれないが、そこを突破しさえすれば、十二分に楽しめるエンタテイメント性はあるはず。
警察小説のニューヒロイン。続篇もあるようなので、今後の活躍にも期待♪


収穫②
巻末解説文の寄稿者、有栖川有栖さん。
ミステリ界では有名らしく、よく目にする名前ではある。
がしかし、トリックがどうの、仕掛けがどうの~がメインの“いわゆる推理小説”には魅力を感じないため、(たぶんそっち系の作家さんかと思っている)今まで敬遠してきたが……。

解説文の内容から、その文体から、その語り口から滲むその人となりから、彼の作品を読んでみたくなった。

巻末解説文の書き方から「この人の作品を読んでみたいな」と思わせられた作家さんって、今まで外れたことがない!

(大沢在昌、重松清、他2名ほど)

なので、きっと有栖川さんも好きになれそうな気がする……。

★4つ、9ポイント半。
2015.11.04.古。



【追記】
つい先日(8月の最終週)朝のニュース番組にて、ここで描かれたのと似たような事件を報じているのを目にした。インターネットを通じて自殺をほのめかすような誘導をした者がいて、実際にその通りにした自殺者が続出したとか・・・・。

怖い、怖い。

2017.08.30.追記。

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2017年08月30日

Posted by ブクログ

無機質な感じが仮想空間と現実の繋ぎの雰囲気を
作り出しているところが内容と、とても合っていてストーリーに引き込まれる
おもしろい作品でした。

登場人物の中でタカハシが特に魅力的に描かれていたので
彼をもっと登場させて欲しかった

今の時代、キリのような思いを抱えている人が
沢山居て、生きるという事がクロハのようなシンプルな事で
いいのかもしれないと感じさせられました。








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2017年09月20日

Posted by ブクログ

読んでいて、ハラハラドキドキするのですが、ストーリー自体はありきたりかなと思いました。
捻り方も王道かなといった印象で、もう一捻り欲しかったなと思いながら読み終えました。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

結城充考の長篇ミステリ作品『プラ・バロック』を読みました。
結城充考の作品を読むのは初めてですね。

-----story-------------
雨の降りしきる港湾地区。
埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから、十四人の男女の凍死体が発見された! 
睡眠薬を飲んだ上での集団自殺と判明するが、それは始まりに過ぎなかった――。
機捜所属の女性刑事クロハは、想像を絶する悪意が巣喰う、事件の深部へと迫っていく。
斬新な着想と圧倒的な構成 力! 
全選考委員の絶賛を浴びた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

★全選考委員絶賛!
有栖川有栖氏「今書かれ、今読まれるべき新感覚のミステリー」
田中芳樹氏「『この作家でなければ書き得ない境地』を獲得している」
石田衣良氏「道具立ても、文体も、作中のムードも、すでに固有の輝きを放っている」
若竹七海氏「この事件いったいどうなっちゃうの?と頁をめくる手がとまらなかった」
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第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作で、2009年(平成21年)に刊行されたクロハシリーズの第1作……2015年(平成27年)にテレビ朝日系列で杏がクロハを演じて『クロハ ?機捜の女性捜査官?』というタイトルでドラマ化されているようです。

孤高の女刑事が挑むのは……死を弄ぶ悪魔だった、、、

降り続く雨。京浜工業地帯のインダストリアルな空気と、港湾の寂寞としたコンテナ群を背景に、未曾有の凶悪犯罪が静かに幕を開けた! 埋め立て地の冷凍コンテナから、14体の凍死体が発見された……整然と並んだ死体は、誰の、どんな意図によるものなのか? 神奈川県警機動捜査隊に所属する女性刑事・クロハは、虚無感と異様な悪意の漂う事件の、深部に迫っていく……。

圧倒的な構成力と、斬新なアイディアを評価され、選考委員満場一致で新人賞を受賞した期待の新鋭、渾身の一撃……第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

港湾地区の埋め立て地で、貸冷凍コンテナの中から14人もの男女の凍死体が発見されるという凄惨な導入部分と、バーチャルな空間での言動を織り交ぜた近未来感が印象的な作品でしたね……神奈川県警機動捜査隊に所属する女性刑事クロハが、合同捜査班の中で理解のない上司カガに反発しながら事件解決に向けて取り組む姿が、冷徹で無機質な文体で描かれており、独特な印象が残る作品でした、、、

ミステリとしては少し物足りない印象でしたが、結末でバーチャルのキャラと現実の人物が一致した際のスッキリ感があり、読みやすい作品でしたね。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

意図して無機質な雰囲気を作品全体に与えたような乾いた世界観。降りしきる雨だけがこの物語に与えられる水分。暗い雨。
カタカナで表記される登場人物も読者の感情移入を敢えてさせない効果を狙ったものなのか?どこまでが現実なのかバーチャルなのか錯覚さえ覚えてしまうような、どこか遠くから眺めているような、そんな雰囲気を感じる作品。独特の世界観に惹き込まれた。カガをもう少し掘り下げて描いて欲しかったと個人的には……。

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2023年12月06日

Posted by ブクログ

発見された死体の数が、尋常ではなかった。
冷凍コンテナから発見されるのは、私の中では斬新だった。

気づけばまた、女性刑事が主人公。
残念な出来事もいくつかあったけど、今後の活躍も期待!

内容については、ネタバレになりそうなことばかりで、上手く書けませんでした…

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

女刑事の話である。でも普通の警察モノとは違う。抽象的? ファンタジック? 何故、登場人物の名前がカタカナ表記なのか? 不思議な作品でした。

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2022年06月15日

Posted by ブクログ

所々このエピソードの詳細は?と感じてしまった箇所がありました。

ただ、とてもスムーズに読むことができました。

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2021年09月24日

Posted by ブクログ

いつの積ん読だかわからないくらい昔の積ん読。
煽り文句の割にはイマイチだったかな?なんとなくすべてがスッキリしないかんじ。人物像が掴みづらく、もっとガッツリ来るかと思ったカガも気がつけばフェイドアウト。ちょっと意図が分かりづらかった。

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2020年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

淡白な文章でテンポよく物語は進んでいく。
後半からの話の締め方には少々走りすぎでは?とも感じた。「プラ・バロック」というタイトルと14人の凍死体、集団自殺という設定に惹かれたもののミステリーというよりは主人公である機捜の女刑事・クロハの成長物語だ。

また、このクロハの造形がやや在り来りである。
独で美人な女刑事というのは擦り切れるほど使われてきたものであり、それが物語においてプラスに働いているようには思えなかった。終始クロハの像が定まらないのは何だろう。

姉が死んでしまう点については無理矢理話を進めようとした感じが否めない。現実的ではないな…。
仮想世界については現実への示唆的表現が散りばめられていて面白い。テクスチャと雨はキーワードだったようだ。しかし、ここでも身の回りの人間がそんな都合よく揃うか?という現実味に欠ける点が見えた。

設定にインパクトがあるだけに残念さも否めないが、筆者の淡白な人間味を一切出さない文章が最大の魅力だ。(好みはだいぶわかれるだろう)

途中からどんどん凍死体が発見されるが、そのあたりから物語がとっちらかってきた印象が見受けられる。タカハシについても、クロハ視点で話が進むので仕方ないがもう少し踏み込んで読みたい部分であった。

テンポは非常にいいし、名前を全てカタカナで記し、人間味の薄い文章も面白いがさらっとしすぎていて物足りない。話が進むにつれ、点と点がつながって線になっていく感じはとてもよかった。

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2019年10月11日

Posted by ブクログ

興味の湧く設定で引きつけ、その後も確かな筆力でぐいぐいと進んでいく。これは相当に面白い!かなりの傑作に違いない!と思いきや、いろいろと気になるところが多すぎて、ところどころで説得力に欠け、収束が無理やりになっている感が否めない。
仮想空間が近辺者、関係者の集まりであるわけがないし、わからずやの上司は安っぽいドラマだし、自殺志願者が託した夢に納得感がないし、凄惨な殺人事件とのリンクが希薄だし、犯人があまりにもスーパーマンすぎるし、対決の舞台も現実感がなかった。
本当に面白くて夢中になれただけに、収束の無理やり感だけが悔やまれる。アゲハの成長物語としてだけ読めば、満足はできた。

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2018年11月07日

Posted by ブクログ

冷凍コンテナでの集団自殺と連続首斬事件。女性刑事クロハが颯爽としていて格好良い。仮想空間や自殺掲示板の絡む事件に片仮名表記の人名が解説曰くの明日か明後日的な近未来感でわくわくする。クロハの姉と赤ん坊の甥の存在がちょっとした違和感で気になっていたけれど結末はそうなっちゃうんだという意外さだった。

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2018年10月10日

Posted by ブクログ

躯体上の翼に続き結城充考さんは二冊目。展開が気になって、先を知りたい面白さはあった。でも「今すぐ続きが読みたい!」っていう欲求には至らなかったな。気が向いたら次も買おうかな、くらい。

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2018年09月22日

Posted by ブクログ

うーん、なんか警察内のごたごたの方が印象に残って、あんまりはっきりしないまま終わった感じ。クロハの雰囲気は個人的には好きなのだけど。

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2017年03月25日

Posted by ブクログ

女性刑事を主人公にした警察小説は多い。
大概美人で優秀な刑事で、そして孤独だ。
彼女たちはみな、女性であること・・・美人であることが刑事としては何の意味もないと思っているようにみえる。

「プラ・バロック」の主人公・クロハもまた似たようなキャラクターだ。
人とコミュニケーションを取ることが苦手で、インターネット上でさえ例外ではない。
適度に放っておいてくれて、適当に距離がある空間・・・ネット上でクロハがたどり着いたのは、仮想空間の中にある酒場だった。
しかし、インターネットの世界は、結局のところリアル社会の延長線に位置するものでしかない。
ネット回線の向こう側にいるのは生きている人間なのだし、ネット上で何かアクションを起こせば必ずその痕跡は残ってしまう。
クロハの個人情報も、クロハ自身が気づかないうちにその素性と共に第三者に知られてしまっていた。
インターネット上に存在する仮想空間。
見知らぬ人たちが集い、やがてひとつの目標に向かって動き出す。
その裏にひっそりと隠れている悪意。
クロハは徐々に真実へと近づいていく。
新たな試みが散りばめられたゲームのような物語だった。
名作だとは思わないけれど悪くはない。何故こんな哀しい結末に?と思わずにはいられない後味の悪さがなければ、もっとよかったのに・・・と思う。

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2017年03月08日

Posted by ブクログ

本は厚いが・・ 犯人の異常性、自殺者の求めたもの、復讐への燃え方、主人公の捜査最前線へのこだわり、全て薄っぺらい。何か有ると思わせて射撃しか能力無かったし。 細かい処色々とはっきりしないままだし。 今後に期待。

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2016年11月11日

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